概要
時は太平洋戦争末期、日本側の戦況は芳しくなかった。この頃になると大日本帝国海軍は回天・蛟龍・海龍を優先して製作していた。
しかし、前述する3種類の兵器の内、蛟龍・海龍は小さい潜水艦と言える艦だったが、航続距離が短いため本土決戦には向いていなかった。
そこで、航続距離があり、材料節約や量産しやすい小型の水中速度重視の潜水艦が計画された。 それが本級潜高小型である。
竣工は昭和20(1945)年で、未成・未起工が多く、実戦投入はされることはなかった。
主な特徴
- 航続距離は3000海里。
- 電気溶接・ブロック建造方式の採用で建造期間の短縮
- 安全潜航深度が100m。
評価
- 航続距離は水上で3倍、水中ではやや劣る。
- 速度は水上でやや勝り、水中ではやや劣る(ただし、蛟龍の現実的な常用速力で比較すると、水中でも勝る)。
- 武装は、魚雷の径が大きく、魚雷のみの蛟龍と違い、機銃が搭載されている。
- 乗員数は約5倍。
となっている。
同型艦
1番艦波号第二百一潜水艦
2番艦波号第二百二潜水艦
3番艦波号第二百三潜水艦
4番艦波号第二百四潜水艦
5番艦波号第二百五潜水艦
6番艦波号第二百六潜水艦 ― 未成
7番艦波号第二百七潜水艦
8番艦波号第二百八潜水艦
9番艦波号第二百九潜水艦
10番艦波号第二百十潜水艦
11番艦波号第二百十一潜水艦 ― 未成
12番艦波号第二百十二潜水艦 ― 未成
13番艦波号第二百十三潜水艦 ― 未成
14番艦波号第二百十四潜水艦 ― 未成
15番艦波号第二百十五潜水艦 ― 未成
16番艦波号第二百十六潜水艦
17番艦波号第二百十七潜水艦 ― 未成
18番艦波号第二百十八潜水艦 ― 未成
19番艦波号第二百十九潜水艦 ― 未成
20番艦波号第二百二十潜水艦 ― 未成
21番艦波号第二百二十一潜水艦 ― 未成
22番艦波号第二百二十二潜水艦 ― 未成
23番艦波号第二百二十三潜水艦 ― 未成
24番艦波号第二百二十四潜水艦 ― 未成
25番艦波号第二百二十五潜水艦 ― 未成
26番艦波号第二百二十六潜水艦 ― 未成
27番艦波号第二百二十七潜水艦 ― 未成
28番艦波号第二百二十八潜水艦 ― 未成
29番艦波号第二百二十九潜水艦 ― 未成
30番艦波号第二百三十潜水艦 ― 未成
31番艦波号第二百三十一潜水艦 ― 未成
32番艦波号第二百三十二潜水艦 ― 未成
仮称艦名第4943号艦 ― 未成
仮称艦名第4944号艦 ― 未成
仮称艦名第4945号艦 ― 未成
仮称艦名第4946号艦 ― 未成
仮称艦名第4947号艦 ― 未成
仮称艦名第4948号艦 ― 未成
仮称艦名第4949号艦 ― 未成
仮称艦名第4950号艦 ― 未成
仮称艦名第4951号艦~仮称艦名第4955号艦 5隻 ― 未起工
仮称艦名第4956号艦 ― 未成
仮称艦名第4957号艦 ― 未成
仮称艦名第4958号艦~仮称艦名第4989号艦 32隻 ― 未起工
関連タグ
第一次世界大戦終焉から第二次世界大戦末期の1等潜水艦
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