概要
海大1型潜水艦は海軍大型潜水艦の第一陣にして大日本帝国海軍初の伊号潜水艦の艦級である。
そもそも海軍大型潜水艦は当時のアメリカの主力艦の速度の21ノットを上回る水上速力23ノットを最終目標としていた。
だが、当時の大日本帝国海軍にはその速力を出すための大出力機関は存在しなかったため、当時の海軍中型潜水艦に搭載されていたズルザー式2号ディーゼル機関を4基配置することで代用し、まずは水上速力20ノットを目指すことになった。
試験を行った結果、速力は水上速力18.4ノットと結果は思わしくなかった。
その後、練習潜水艦又は、新装備の実験艦として活躍した。
昭和15(1940)年除籍され、実戦には投入されなかった。
主な特徴
海大1型の特徴としては以下のことが挙げられる。
- 大出力機関2基の代わりに当時の海軍中型潜水艦の機関を4基搭載している。
- 機関が4基に従いスクリューも4軸とした。
- 以上の2点の影響で内殻は円筒を二つに並べたものとなっている。
- 試験のために水上機格納筒・カタパルトを設置し航空機を搭載した唯一の海軍大型潜水艦である。
- 航続距離が20000海里であり、海軍大型潜水艦の中では一番長く、次に航続距離が長い海大6型bの15000海里を軽く超えていた。
- 実戦には参加しなかった
同型艦
1番艦伊号第五十一潜水艦
関連タグ
第一次世界大戦終焉から第二次世界大戦末期の1等潜水艦
海大1型潜水艦 海大2型潜水艦 海大3型a潜水艦 海大3型b潜水艦 海大4型潜水艦
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