概要
てんとう虫コミックス第30巻、藤子・F・不二雄大全集第11巻に収録「真夜中の電話魔」に登場。
これを電話機の口にセットして、この中へ手を入れると、電話をかけた相手の受話器から手を出して物を渡すことができる。また、こちら側へ引き出すこともできる。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版
- 1983年8月5日放送。
- サブタイトルは「物体電送アダプター」。
- スネ夫に「しょちゅう0点でも明るく生きてる」と言われたのび太は始めこそ「そうだよ!0点だとこれ以上落ちようがないから気楽で」と胸を張っているがすぐに「どういう意味!」とからかわれていることに気付いている。更にスネ夫は「いっそ秀才なんてやめちゃったら?」、ジャイアンも「その方が俺達も付き合いやすいしさ」と言って慰めている。
- ドラえもんは電話のダイヤルを回す際、指を出しているため原作でののび太の「ダンゴみたいな手でよくダイヤルできるね」のセリフはカット。また、後の水田版では野比家の電話はボタン式の物に変更されているため、同じくカットされている。
- この後ののび太が物体電送アダプターで松田精肉店からトンカツ用の肉を買う下りも同じくカットされている。
- しずかから出木杉は自分の部屋に電話を引いていることを教えられた時「うらやましい」と言っていない。
- 出木杉の部屋に貼り込んだ際、ドラえもんとのび太は毛布にくるまって寝ている。
- ガリベンくんのスケジュールを聞いたドラえもんは「ご苦労さまです」とつぶやいており、ガリベンくんと出木杉は早くに和解できたため、出木杉と今回のことは皆にはしゃべらないと約束する下りはカットされている。
- 翌日、登校中にのび太は事件は解決したことを報告すると共に犯人の名前は教えられないと補足するが、しずかは「いいのよ。名前なんか聞かない方がいいわ」と気にしていない様子だった。
水田版
- 2011年7月22日放送。
- サブタイトルは「解決!出木杉事件」。
- 下校中に落ち込んでいる出木杉を慰めに来たのはしずかの他、もう2人女子がいて、「のび太くんと比べるなんて出木杉さんが可哀そうよ!」とも言っている。
- のび太が松田精肉店から買ったトンカツ用の肉は4枚。
- ガリベンくんが出木杉にかけた迷惑電話の内容の「死んじまえ」の部分が「どっか行っちまえ」や「大嫌いだ」に変更。
- 犯人のガリベンくんを捕まえたものの、彼を心配する出木杉を見てのび太は「もう、お人よしなんだから」とツッコんでいる。また、事件が解決した後、のび太も今回の事件を他人に言わないことを約束し、出木杉はガリベンくんに「今度はテストで正々堂々と僕を抜いてくれ」と言っている。
備考
ガリベンくんの声は大山版では田中真弓が担当し、水田版では高城元気が担当。
作中では事故とはいえ、のび太が電話ごしでしずかのスカートを引っ張って脱がせるという迷惑行為をしでかしており、事件が解決した後に学校でわざわざスカートを持ってしずかに返しに行っていた。
関連タグ
婦女暴行:作中におけるのび太の行動。