概要
『炎の蜃気楼』に登場する直江信綱(橘義明)×仰木高耶(上杉景虎)の公式カップリング。
戦国の怨霊を調伏する使命のため、400年の時を生きる上杉夜叉衆の総大将・上杉景虎としての記憶を失い、平凡な高校生として生きる主人公・高耶さんの前に現れた景虎の右腕・直江信綱。
当初は一般向けとして連載開始された本作であるが、直江が5.5巻で遂に本性をあらわし狂犬宣言したのを境に、彼らの400年にわたる愛憎と執着に歪んだ関係が明らかにされていく。
また、景虎様のカリスマ性に嫉妬し劣等感を抱く直江の高速回転や歪みないストーカーっぷりに定評がある。高耶さん逃げて!!!
景虎と直江は元々御館の乱で敵対関係にあり憎み合っていたが、死後換生者になってからは主従関係を結び、行動を共にするにつれて魂の伴侶と呼べる関係になっていった。
二人の関係性はピーター・シェーファーの戯曲アマデウスが元になっており、歴史的勝者・敗者の立場が主従関係により入れ替わったことで発生した「勝者と敗者」の関係に端を発する愛憎劇がテーマになっている。 (内容としては太宰治の駆込み訴えにも類似するが作者がそれを知ったのは二人の関係性を決めた後だとあとがきに書かれている。)
実は両想いだったのだが、景虎は過去のトラウマから、直江はプライドの高さから実を結ばず、関係は次第に歪み始める。そして30年前に起きたある事件がきっかけで関係に決定的な亀裂が入る。景虎は直江とのこじれ過ぎた関係をやり直すために自ら記憶を封じたのだった、が。
直江との出会いによって徐々に記憶が蘇ることとなる。
現代を生きる仰木高耶と橘義明としての姿は、元ヤンツンデレ男子高校生(シスコンで家事能力抜群な父子家庭の倹約家)と
その保護者兼ボディーガードで高耶さん命の有髪僧侶兼社会人の美形黒スーツ(生活力皆無でゴールドカード家族会員)。
年齢差11歳で身長差11.5cm。基本的にどの宿体でも直江の方が長身の模様。
ただし景虎様モード発動時の高耶さんは完全無欠の女王様に、直江はその下僕兼犬で時々狂犬化する。
千秋修平曰く「SM主従」。もっと言えば、精神的M肉体的S×精神的S肉体的Mの超こじらせ系バカップル主従である。 なんだかんだで似た者同士。
なお、前日譚である邂逅編(真皓き残響)・幕末編の直江信綱×上杉景虎のカップリングは直景、昭和編の宿体である笠原尚紀×加瀬賢三のカップリングは尚賢と表記される。
宿体によっては擬似親子(幼い六郎太と朴念仁の安積九朗左衛門)だったり、お爺ちゃんと孫(黒田信右衛門に換生する前の老人景虎様と校倉忠臣6歳)だったり、俺様アラサー男子と年下攻めの純情医学生(尚賢)だったりする。
原作は言ってみれば、戦国歴史サイキックアクションクレイジーサイコホモ。
過酷な運命に翻弄されながら「最上」を求める二人の道筋は、山あり谷ありで波乱万丈極まりない。
そんな訳で誰もが認める公式が最大手。というか、原作そのものが薄い本。原作者が直高の薄い本を出している事でも有名。
作品ファンの大半が直高信者。連載開始から丸25年、完結からは10年以上経った2019年現在もなお根強い人気がある。
原作本編が超シリアスな上にかなりの鬱展開で、当時は様々な同人(ほとんどパラレル)が流行ったとか、某神社で「直高が幸せになりますように」と書かれた絵馬が大量に飾られていたとか、御館の乱が題材で上杉景虎と直江信綱が登場する某大河ドラマがアレな意味で注目されNHKサイドも意識せざるを得なくなったとか言われている。
タグ名に使われているのは直高だが、他ジャンルと表記被りしているので注意が必要である。
某大河ドラマ関連
ちなみに、先述の某大河ドラマの脚本家がミラージュを知っている腐女子だったという可能性が指摘されている。
しかしドラマ内の景虎の人物描写はミラージュと近いものの、信綱の扱いがおざなりな上にコレジャナイ感が凄い。
また、信綱・お船夫妻の性格と関係性や、信綱が突然景虎に変心する展開などは前日譚である邂逅編の描写とは明らかに矛盾している。
(邂逅編では、直江とお船の夫婦仲は冷え切っており直江は「木偶人形」呼ばわりされていた、存命中の景虎と直江は本能的に嫌い合っていたなどとあるため)
なので脚本家がもしミラージュを読んでいたとすると、原作途中でドロップアウトしたアンチ直江で高耶さんファンだった可能性がある。
中の人関連
直江役の速水奨と高耶さん役の関俊彦はプライベートでも仲が良く、他のアニメやゲームなどでも共演することが多い。
初共演の赤い光弾ジリオンでは主人公とその宿敵を演じているのだが、CV:関俊彦に怨念じみた執着心を抱くCV:速水奨が、終いにはすべてを捨ててなりふり構わずストーキングする姿は正直言って激しくデジャブを感じざるを得ない。OVA版ではどこかで見たような会話があるし……
冥王計画ゼオライマーのドラマCD「大冥界」では、葎(CV:速水奨・キャラ大崩壊)が冥界で行方不明の極悪非道なお父さん(CV:関俊彦)への愛を泣きながら一気にまくし立てる長台詞がある。これなんて直江?
尚、某車田正美の忍者漫画やオサレ死神漫画では下克上関係である。
ラジオやドラマCDなどのフリートークはもはや速水奨×関俊彦である。
本編が基本的に鬱展開のため(おまけ番外編やときめきテレフォンなどはギャグだが)、速水さんと関さんのふんわりした会話は非常に癒される。
速水さん曰く直江との共通点は「ゴールドカードを持っていることくらい」だそうだが、
関さん萌えでS.S.D.Sの診察会ではさりげなく関さんの肩を抱いていたりする所などは、妙に直江とシンクロしている気がしないでもない。⇒速水奨
ちなみに作中で直高の関係性を表現する喩えとして、映画『アマデウス』に登場するアマデウス(モーツァルト)とサリエリがしばしば登場するのだが、なんと某ゲームでそのサリエリのCVが関俊彦氏であった。一方幸い(?)にもアマデウスの方の声は同じ苗字の別人だった。
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