「この世界で生きろ士。お前の旅は終わったんだ」
演:武田航平
概要
『仮面ライダーディケイド』第20話と第21話に登場。
名前と姿は『仮面ライダーキバ』の紅音也そのもので、「1000年に一度の天才」を自称する自信過剰でキザな性格のバイオリニストである点も同様だが、その実態はダークライダーと呼ばれる悪の仮面ライダー達(リュウガ、オーガ、ダークカブト)を統率する「ネガの世界」の管理者であり、善人だった原典の音也とは全くの別人であり、完全な極悪人。
原典の音也同様に仮面ライダーダークキバに変身するが、ダークキバに3回変身した後に死亡してしまった原典の音也とは異なり、変身の副作用で死亡する事はない(恐らくは改造人間か怪人の擬態)。戦闘能力も高く、劇中でディケイドを圧倒していた。
なお、本作には紅渡も登場しているが、こちらとは無関係と思われる。
行動
9つの世界を巡り終えた門矢士の前に現れ、「お前は生きるべき世界を手に入れた」と士を歓迎して一旦は姿を消す。
その後、数々の祝福を受ける士の前に再び現れ、「お前は近いうちにこの世界の宝を受け継ぐことになるかもしれん」という意味深な発言をした直後に、「試させてもらうぜ。お前の腕を」とダークキバに変身してリュウガ、オーガ、ダークカブトと共にディケイドに変身した士に襲い掛かる。
一時的にディケイドの力を失った士にこの世界について問い詰められると突如笑い出し、「この世界が救われる必要など無い!」「お前はここに住むのに相応しい人間だ」「やがてお前は我々の宝を受け継ぐ事になるだろう」とはぐらかすが、「気に入らないな。人の人生を勝手に決めるな!」と返されるとどこかへと去っていく。
独断で光夏海を襲おうとしたオルタナティブの前に立ち塞がり、「いつまで生かしておくつもりだ?」「人間を生かしておく事はこの世界のルールに反する」と反論されるが、「お前達は俺達ライダーが管理している」とダークキバに変身して彼に制裁を加える。
配下であるリュウガ達に夏海を人質にさせて、この世界の夏海にケータッチを掘り起こさせる事で漸くケータッチを取り戻して、士をこの世界の住人として迎え入れようとするが、突如現れた海東大樹がケータッチを横取りする。
そんな海東に激昂してダークキバに変身してリュウガ、オーガ、ダークカブトを仮面ライダーディエンドに嗾ける。
尚も士をこの世界に留まらせようと目論むが、ディケイドの力を取り戻した士にその傲慢さを真っ向から否定される。
リュウガ、オーガ、ダークカブトがディケイド・コンプリートフォームに倒された後は逃走し、彼のみ生き長らえる(その後の行方・動向は不明)。
余談
- 上記のように原典の音也とは全くの別人であり、ファンから「ネガ音也」と呼ばれる事が多い。
- 何故か髪が黒髪から亜麻色に変わっている。
- 武田氏は本作で初めてキバットバットⅡ世を手で持っている。