概要
春野はるかのクラスメート。
テニス部に所属する男子生徒で、夢はプロテニスプレイヤーになってグランドスラム(ウィンブルドン・全米・全仏・全豪の四大大会で優勝)を達成し、名実共に世界一のテニスプレイヤーになることである。
なかなかのイケメンであり、入学して間もないのに既にファンの女の子がついている。
はるかとはかつて同じ幼稚園に通っていた幼馴染の間柄で、当時はいつもはるかのことをいじめていた。小学校は別々だったが、ノーブル学園で再会した。
はるかとの関係
上述したように、ゆうきとはるかはかつて同じ幼稚園に通っていたが、小学校が別々だったため、はるかが自分の夢を言い出すまではお互い相手のことに気が付かなかった。
幼稚園時代のゆうきはかなり生意気な性格だったようで、「プリンセスになる」という夢を持つはるかを馬鹿にしており、はるかに対してしょっちゅうイタズラや嫌がらせをして泣かせていたという、所謂イジメっ子とイジメられっ子の関係だった。
あれから約10年経った今ではお互い成長しており、ゆうきは生意気な部分こそ残っているもののイジメっ子気質は鳴りを潜め、大好きなテニスに真剣に打ち込む努力家となっている。はるかの方も昔に比べて負けん気が強くなり、度胸もついてきているため、お互いにハッキリと自分の意見を言い合うケンカップル状態になっている。
見方によってはこの藍原ゆうきもシリーズでは半ば恒例になっている、主人公プリキュアと妙な腐れ縁がある男子生徒ポジションであり、今のはるかとの関係は過去作でいうところの初期の大ラブに近い。
ただ、今のところはるかは異世界のプリンスに好意を抱いており、もしかすると前作みたいなややこしい三角関係に発展するのではないのかと危惧している視聴者もいたが、少なくとも本編中においてははるかもゆうきもカナタも恋愛事よりも自分の夢を追う方に邁進していたので、そういうのは杞憂に終わった。
キュアフローラとの関係
ゆうきは7話でキュアフローラに助けられた時、彼女の「強く、優しく、美しい」あり方に強く惹かれ、憧れを持つようになった。もちろんそれがはるかとは気づいていないが、フローラとの出会いによって、「はるかが夢見ているプリンセスとはああいう人のことを言うのかもしれない」と考えるようになり、それ以降ははるかの夢をちゃんと認めるようになった。
27話ではゆうきが怪我のせいで大会に出られなくなったことがきっかけで荒れてしまい、心配する周囲と衝突してしまっているという話。そんな時にゼツボーグとの戦いに巻き込まれたゆうきは再びフローラと邂逅。怪我のせいでろくに逃げられないゆうきをフローラがお姫様だっこして安全なところまで逃すのだが、その姿はまさにナイトに助けられるプリンセスのようだった(もちろん、ここでいうナイトがフローラでプリンセスがゆうきなわけだが・・・)
安全な場所で降ろしてもらった後、ゆうきはフローラを本当のヒーローだと称えつつ、そして怪我で何もできない今の自分はそれに比べて情けないと自虐するが、その言葉は夢を諦めたのではなくむしろ未練タラタラで、自分が上手くいかない責任を怪我や周囲のせいにしているだけの言葉だった。
それははるかが最も嫌うものであったため、カチンときてゆうきにかなり辛辣な言葉使いで説教する。言いたいことだけ言ってスッキリしたフローラは我に返ってゆうきに生意気なこと言ってゴメンなさいと謝って去っていくが、その言葉はゆうきを立ち直らせることとなった。
こんな格好悪いところは学園の仲間たちには見せられないな・・・ みたいな感じで苦笑いしてたが、それから数ヶ月後。48話の最終決戦にて、はるかは学園の仲間たちを守るためにみんなの前で変身し正体バレする。
この時、みんなびっくりしてたが、ゆうきはびっくりしているのを通り越してこの世の終わりかのような表情をしていた。
しかし翌49話でプリキュアたちの戦いを見守りながらゆいから今までのことを聞かされるうちに、「さっきは驚いたけど、よく見るとあいつ、春野まんまだな。何も変わってねぇ」と、吹っ切れた表情になっている。
また同話でプリキュアたちが敗れ倒れた後も、それでも絶望に立ち向かう勇気を見せた一般人の中では二人目となる。(一人目は如月れいこ)
この時は倒れ伏したはるかに「春野、お前かっこよすぎだぜ」と笑顔で話しかけ、そのままプリキュアに守られることを拒否して逆に彼女を守るかのようにディスピアに立ちふさがっている。
中の人について
担当声優の阿部敦氏は、『スマイルプリキュア!』劇場版において桃太郎を演じて以来の登場で、TV本編には初参加。同じニチアサ枠では6年後の『機界戦隊ゼンカイジャー』にてカシワモチワルドの声を演じる事となる。
また、カナタ役立花慎之介氏とはバンダイナムコ某作品で共演した。