概要
2006年8月26日放送。
- 脚本:谷崎あきら
- 監督・特技監督:村石宏實
宇宙空間に発生したウルトラゾーンから発信された救難信号を受け、CREWGUYSはウルトラゾーンの内部へ乗り込む。そこで彼らが見たものは……?
※ネタバレ注意
本作の主人公・ヒビノ・ミライの成り立ちが一部明かされる重要エピソードとなります。
STORY
どこかの惑星に佇む宇宙船と、その周囲をうろつく生命体。そして上空には謎の巨大な青白い空間の穴が広がり始めていた。
同時刻、フェニックスネストでは、地上10万kmの空間にウルトラゾーンが発生したとミサキ女史がGUYSクルー達に説明していた。
それを聞いたテッペイ曰く、ウルトラゾーンはかつての怪獣頻出期に何度か観測された空間の歪みであり、現代の科学力をもってしても解明できていないという。とはいえ、地上10万kmならGUYSスペーシーの管轄であるため、自分達の出る幕ではないと呟くリュウとジョージ。するとミサキ女史はウルトラゾーンから漏れているという電波を聞かせる。
ノイズが走っていて途切れ途切れになっているが、それは救難信号であり、さらには“アランダス”という言葉が出てきた。それは、半年前に火星から地球へ向かう途中で遭難した、日本の宇宙貨物船の名前である。
すると突然、ミライが「救助に行きましょう!今すぐ!」と、激しく訴える。しかし、遭難したのは半年も前であり、送られてくる信号も明らかに録音されたもので、救助に行くにしてもリスクが大きすぎる、と他のメンバーが難色を示す。それでも「きっと生きています」と、ミライは救助に行くべきと主張する。
ミサキ女史は「総本部はCREWGUYS JAPANに調査の優先権を認める意向を示しています」と伝える。
コノミ「私……ミライくんの言う通りだと思います!」
ミライ「コノミさん……」
マリナ「そうよね……あたし達が行かなきゃ、GUYSの名が廃るわ!」
リュウ「……だな。隊長!」
サコミズ「ガンブースターには私が乗ろう」
コノミの言葉を皮切りに他のメンバーも救助すべきと述べ、ウルトラゾーンという未知の領域では何が起こるか分からないため、サコミズ隊長も出撃することになる。そしてテッペイもウルトラゾーンを自分の目に焼き付けるべく同行の意志を示す。
ただ1人だけ、ジョージは……
「お……俺は残っててやるぜ……!地上のことは心配するな……!」
……と、歯切れが悪い調子で出撃を拒否する。
リュウに、「海だけじゃなく宇宙もダメなのか?」と言われ、それに対しジョージは「宇宙には宇宙の掟というものがあるんだ……おそらく俺は、その掟に当てはまらない……」と述べ、他のメンバーを呆れさせる。
とにもかくにも、サコミズ隊長の号令により、ミライ・リュウ・マリナ・テッペイは出撃する。するとサコミズ隊長はミライを呼び止める。
サコミズ「辛いものを見るかもしれないぞ?」
ミライ「……分かっています」
ガンフェニックスが飛び上がり、続いてガンブースターも飛び上がる。最大加速で大気圏を突破するため、バインドを開始、ガンフェニックストライカーとなって宇宙へと飛び立つ。
その様子を、家の庭で草むしりをしていた1人の男が立ち上がって見上げていた。
関連項目
虚空の呼び声 → 日々の未来