概要
「装甲娘 ミゼレムクライシス」とは、2020年5月から2021年7月までリリースされたDMMGAMES×レベルファイブのLBX公式擬人化ソーシャルゲーム「装甲娘」の後継作品である。
旧装甲娘を元に、シナリオをダンボール戦機と同じ世界線にしたり、ゲームシステムの大幅見直しが行われている。
歴史
旧版の長期メンテからリニューアルまで
年月日 | 出来事 |
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2018年6月19日 | 旧装甲娘の長期メンテナンス開始
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2018年8月23日 | Twitterにて重大発表と称し、装甲娘のリニューアルに関する情報告知
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2018年10月26日 | 以下の情報を発表
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2018年12月20日 | シナリオを書き直しを発表
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2019年5月30日 | 以下の情報を発表
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2019年8月29日 | ラインディフェンスゲームからコマンド式のRPGに変更することを発表 |
2019年12月18日 | 納得のいく形でリリースさせるため、2020年春から同年初夏に再度リリース延期することを発表 |
2020年4月16日 | 事前予約開始 |
2020年5月15日 | 約2年の時を経て「装甲娘 ミゼレムクライシス」として再スタート |
サービス終了
2021年4月30日、この日はアプリのメンテナンスがあり、いつも通りメンテ終了した。
しかし、このアプデ終了後、ゲーム内及びTwitterにて2021年7月6日に終了することが発表された。
突然の発表にプレイヤーの多くが驚きを隠せなかったが、今後の方針を乗せるロードマップの発表が行われるはずの時期に発表が無く、その点でサービス終了するかもしれないと予想していた人も少なからず存在した。
終了決定に伴い、期間限定イベント「チームアテナス強化指令」で入手できたユニットと「フレームアームズ・ガール」とのコラボで実装したユニットを除く全キャラクターがサービス終了まで入手できる状態になった。
また、ストーリーに関しては展開中のシーズン2を最終回まで終わらせ、キリの良い形とした。
一方、Twitterでは、実装することが出来なかった装甲娘のイラストが公開され、実装を悔やむ人が多く上がった。
また、スタッフのコメントも投稿された。
その中の1人、ミゼレムクライシスの世界観・シナリオ・ADV演出を担当した繁昌丸氏によると、シーズン2以降のストーリーも計画されていたようで、さらに
- アルフェルド・ガーダインが獄中で謎の死を遂げ、彼の姿をしてブレインダウンロードで彼の記憶や思考を持つアンドロイドの登場
- ミゼレムの裏で暗躍する謎の組織の登場
- 神威大門装甲学園にも現れる装甲娘の不穏因子
- キュウシュウエリアに向かった装甲娘達の前に現れた有線型試作LBCSと山野バン
- 新たな試作LBCSで装甲娘と共闘するミソラ遊撃隊と数々のレジェンド達
- ストーリー本編ではあまり登場しなかった装甲娘の登場
といった内容を盛り込んだストーリーを検討していたとも取れるツイートを残している。
【該当ツイート】
そして2021年7月6日、惜しまれつつサービスが終了した。
世界観
旧版とは異なりダンボール戦機本編との繋がりを明確にしたものとなっている。
主人公達装甲娘の活躍する世界はあのミゼルトラウザー爆発の際に発生した時空断裂により誕生したパラレルワールドであり、そこではLBX、及びその技術が完全に軍事転用されてしまっている。
つまりダンボール戦機Wの「ミゼル編」から分岐した世界となっており、各国はいずれもミゼルの再来を危惧してLBXの軍事転用を加速させている状態であった。
そしてミゼルとの戦いから3年後、突如日本はミゼレムと呼ばれるメカニカルテロリストによる攻撃を受けた。
これを受け政府はLBXをベースに開発された「LBCS」と呼ばれる強化スーツに身を包んだ少女達「装甲娘」による迎撃を決定。
ここに人類の存亡を賭けた新たな戦いが始まるのであった。
作中用語
用語 | 解説 |
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LBCS | 既存のLBXをベースに制作されている装着型パワードスーツシステム
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LBX | 小型ホビー用ロボットで、この技術の応用でLBCSが作られた
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装甲娘 | LBCSを装備した少女達を指す名称
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ミゼル | ダンボール戦機Wにて世界の最適化と称して、世界を危機に陥れた
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ミゼルトラウザー | ダンボール戦機Wにてミゼルによって奪われた大型ステルス司令機「エクリプス」がロボットに変形できるように改造されたもの
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ミゼレム | 今作で登場する敵メカノイドや巨大キラードロイドを指す名称
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レジェンド | 2051年、ミゼルから世界を救った少年少女達のこと
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アテナス特殊警備 | 隊長(主人公兼プレイヤーキャラクター)が立ち上げた民間の特殊装備系警備会社
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防衛隊 | 日本の国家に属する組織
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神威大門装甲学園 | トキオ湾沿岸に浮かぶ神威大門島にある装甲娘の育成を行う学校
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ファーストケース | 人類のミゼレム討伐の先遣隊である装甲娘部隊 |
セカンドケース | ファーストケースの負担軽減とより効率の良いミゼレム討伐を行うために発足した装甲娘部隊
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神威α | セカンドケースに代わって、ファーストケースと共に戦う装甲娘部隊 |
ミソラ遊撃隊 | 避難所を守るために結成された遊撃隊
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ゲームシステム
戦闘方法
戦闘はほとんどオートで行われる。
基本的に相手を全滅させることでクリアとなり、味方が全滅するとゲームオーバーとなる。
最大5人の装甲娘を連れていき、全員で戦う(旧版のように試合中に入れ替えたりはできない)
攻撃方法は、通常攻撃の他に必殺ファンクション・アシストファンクション・連携ファンクションがある。
装甲娘
装甲娘は基本的にレベルを上げてスペックを上昇させる。
装備として、コアパーツとACCMの2種類があり、組み替えることで性能を変える要素もあった。
詳しい内容に関しては、LBCSの「ゲームにおいてのLBCS」の項を参照
登場キャラクター
詳しくは装甲娘の登場人物一覧を参照。
評価
世界観に関してはダンボール戦機との繋がりが出来たため、旧版より高評価である。
一方、旧版にあった破損グラがなくなったため、その点で残念に思うプレイヤーもいたとか。
ゲーム自体はやりやすくなった半面、対人戦である「NEOアルテミス」が難しかったり、ストーリーの難易度がストーリーが進むほど初心者には難しかったといった問題もあった。
一方、キャラクターユニットは比較的入手しやすく良心的な部類であったが、逆に課金要素も少なく、ゲームの収益を上げるには厳しかったと推察できる。
その他の展開
プラモデル
展開はバンダイではなく、コトブキヤ。フレームアームズ・ガールなどの系統。
第一弾のアキレス、第二弾のジ・エンペラー、第三弾のジ・バニャンが発売済み。
フレームアームズ・ガールとは手首パーツに互換性がある為ネコパンチFAガールを作る、創彩少女庭園とは頭部ジョイントに互換性がある為制服版装甲娘を作る、アキレス、ジ・エンペラーの武器をあちらに持たせるといった遊びが可能。
マンガ
コロコロアニキにて河本ひろしによってコミカライズされた漫画で、ギャグ日常作品である。
旧版の時期にあたる2018年春号から連載が開始したが、ゲーム本編のリニューアル化に伴い、2020年冬号から漫画もリスタートした。
2021年冬号で最終回を迎えた。
2021年1月12日に単行本が発売される予定。
アニメ
2021年冬アニメとして放送される作品で、タイトルは『装甲娘戦機』。
設定は旧版の世界観設定を引き継ぎつつ、本編とは異なるキャラクターでストーリーが展開される。
2021年2月16日、ミゼレムクライシス版にメインキャラクターのモリサワ リコがゲストキャラとして登場。キャラクターシナリオとミゼレムクライシス版のイベントでの出来事にとある繋がりがあり、ミゼレムクライシスと装甲娘戦機は繋がりがあることが判明した。
TCG
2021年8月27日より、スターターデッキ・ブースターパックが発売された。
余談
キャラクターは旧版からそのまま流用、もしくはデザイン変更が行われているが、一部キャラクターは旧版の別キャラクターからデザインを流用しているものも存在する。
また殆どの続投キャラ・旧版での未登場キャラのキャラクターシナリオ・キャラボイスは旧版から流用している為、その度合いによっては一部の設定に矛盾・不備が生じてしまうことがある(ビビンバードX-Ⅲ、オーディーン、ビビンバードX、カンウ、プロトゼノンなど)。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
ダンボール戦機 LBCS LBX LBX擬人化 ミゼル(ダンボール戦機)
ダンボール戦機ウォーズ:設定上本作とはパラレル世界である。
装甲娘戦機:装甲娘のアニメ化作品。ゲーム版とは異なる点がかなり多い。
MS少女:ある意味先輩。
フレームアームズ・ガール:先輩ともいえる存在なのだが、何と装甲娘と公式コラボを行う事になった。
アリス・ギア・アイギス:時期的に同期の存在。上述のフレームアームズ・ガールとも過去にコラボを行った。
花騎士:厳密には擬人化ではないと言う点で共通している。
メカむすメーカー:展開は他社だが、ある意味で装甲娘の可能性の一つだったと思われる作品。こちらはR-18版が存在する。
ガールズシンフォニー、御城プロジェクト:Re:互いに長期メンテ(という名の仕切り直し)が行われた後に再開した作品つながり。
シャドウバース(アニメ):装甲娘を見たダンボール戦機ファンと同じような反応があったことで類似する。