概要
2024年(令和6年)3月16日、北陸新幹線の金沢駅〜敦賀駅間延伸に伴い設置されたJR西日本の駅。
当該区間における唯一の新幹線単独駅であり、北陸新幹線内の駅では安中榛名駅(1997年(平成9年)10月1日の高崎駅〜長野駅間開通時に設置)に次ぐ2例目。
所在地は福井県越前市大屋町で、北陸本線(延伸同日にハピラインふくいに転換)武生駅から東北東約3kmにある北陸自動車道武生ICの南側である。
当駅が建設される以前は田園が広がるどこにでもある田舎であったが、建設が開始されると、周辺も開発が始まり、現在ではロータリーや当駅にアクセスするための道、駐車場、道の駅などの当駅以外の施設が先行開業している。また、駅以外にも大学(専門職大学)や工場、統合型リゾートなどを誘致している。
駅名について
計画時の仮称は「南越駅(なんえつえき)」であった。
まず、2020年(令和2年)5月26日に「越前武生(たけふ)」、「新武生(たけふ)」、「越前市」、「南越たけふ(武生)」、「越前」、「武生新」、「南越」、「越前国府」の8案が候補として選定された。
同年7月21日に「越前武生」、「新武生」、「越前市」、「南越たけふ(武生)」、「越前」、「越前国府」の6案にまで絞られた。越前市に隣接する鯖江市では、新幹線開業後に広域アクセスに用いられる予定の当駅の名称についても「鯖江」の名を反映した「越前鯖江駅」を盛り込むよう選定委員会に要望していたが、これは実現しなかった。
2021年(令和3年)5月13日、JR西日本が駅名を「越前たけふ駅」に決定したことを正式発表した。JR西日本管内の新幹線駅、また北陸新幹線では初めて駅名にひらがなを用いた駅となる。
この結果、福井鉄道福武線に同音の「越前武生駅」が既に存在していたため、選定段階で候補になっていた「越前武生駅」について、選定委員の一人である福井鉄道社長(当時)の村田治夫が「仮に新幹線の新駅名に採用された場合、当社としては異存ない」と発言。福武線の駅名変更に必要な費用を越前市が負担することを条件に、駅名候補に加えることを認めていた。2021年(令和3年)5月20日、「混乱を招かないように」として福井鉄道が越前市と協議の上で名称変更を決定。2023年(令和5年)2月25日付けで(かつての駅名「武生新」をベースにした)「たけふ新駅」へ改称している。
駅構造
2面2線の高架駅。通信機器室やホームドアなどの設備がある。ちなみにホームドアには越前市とその周辺の名所の写真(全20種類)が印刷されている。