概要
大日本帝国陸軍にあった師団で、任務は大元帥たる天皇の警衛や皇居の警備、公的行事の際の儀仗など近衛兵の役割を担っていた。また、最精鋭の部隊としての側面もあり、度々戦闘へ出陣していたエリート部隊でもある。
将来、天皇(大元帥)になる皇太子(東宮)は近衛歩兵第1連隊附に入ることになっていた。実際に、嘉仁親王(大正天皇)や裕仁親王(昭和天皇)は近衛歩兵第1連隊附だった。
近衛兵士は他の部隊とは異なり、全国から選抜された優秀な軍人が召集されたため、帝国軍人の憧れの部隊ともいえる。
また、軍服も一般師団とは異なる点があり儀礼用の軍服等もあった。
なお、現在この近衛師団のような組織は自衛隊にはなく、皇室の守護は警察庁の皇宮警察本部が任務に当たっている(理由としては、日本は軍事力の放棄を謳った憲法第9条があるため、法律上軍隊・軍人がいないことになっており、また皇室と軍事をあまり結び付かないようにしているため文民組織である警察がその役割を担っている)。