逸ノ城
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いちのじょう
モンゴル出身の大相撲力士。
大相撲力士初の遊牧民出身。首都ウランバートルから400キロ離れた草原で、羊やヤギなどの家畜を飼いながら、季節によって移動して生活していた。
2010年に鳥取城北高校相撲部の監督に才能を見出され、照ノ富士とともに来日した。
2014年1月場所で初土俵を踏み、9月場所では新入幕を果たす。
いきなり優勝争いに残り「怪物」と話題を集めた。初土俵から5場所目での大関戦勝利、及び横綱戦勝利は史上最速。新入幕力士が横綱と二人の大関を倒したのは、史上初である。
11月場所で西関脇に昇進した。
が、その後は精細を欠く相撲が多くなり、増やしすぎた体重や稽古不足を放送中の解説者などに批判されることも多かった。特にその稽古嫌いぶりは温厚な鶴竜にガチ説教させるほどのものであった(参考)。土俵際で踏ん張らずにあっさりと出てしまうために白鵬との取組では白鵬から「もっとしっかりしろ」と言わんばかりのアッパー気味のダメ押しを受けたこともある。
しかし、ダイエットと稽古に積極的に取り組むようになったために相撲の内容も良くなっている。
前頭四枚目で迎えた平成最後の場所となる2019年3月場所では14勝1敗と優勝してもおかしくない程に大勝し、自身二回目の殊勲賞を受賞した。なお、この場所の優勝力士は全勝した白鵬であり、逸ノ城は白鵬と当たることはなく、負けたのは栃ノ心との一戦だった。ともかく、久々に復活した「怪物」の活躍は相撲ファンを大いに沸かせた。
2022年名古屋場所、新入幕からほぼ8年、47場所目で悲願の幕内初優勝を達成した。
2023年5月4日、腰が完治せず、引退を決意した。直前の大阪場所では十両優勝を飾ったばかりだった。
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