邪悪な力に負けないで下さい

やみにおちたたろう

邪悪な力に負けないで下さいとは、父親の闇堕ちを心配する息子の台詞及びインターネットミームの一つ。

pixivで「邪悪な力に負けないで下さい」のイラストを見る

pixivで「邪悪な力に負けないで下さい」の小説を読む

pixivで「邪悪な力に負けないで下さい」のイラストを投稿する

pixivで「邪悪な力に負けないで下さい」の小説を投稿する

タイガ。概要を助けに行くよ

『劇場版ウルトラマンタイガニュージェネクライマックス』でウルトラマンタイガが発した台詞であり、文字通り、他者の闇堕ちを心配する言葉である。

表記揺れで「下さい」が「ください」になっている事もある。

作中の内容とネタにされた経緯（以下ネタバレ）

新世代ヒーローズが封印していた最強の怪獣・邪神魔獣グリムドが復活し、苦戦を強いられるウルトラマンタイガ。彼を助けるため現れたタイガの父・ウルトラマンタロウは豊富な戦闘経験を活かしてグリムドを圧倒し、更に必殺技・ウルトラダイナマイトを発動して呆気なく勝利したかに見えた。しかし、黒幕であるウルトラマントレギアの目的はタロウを支配することであり、グリムドが残した闇に憑依されたタロウは自我を失い暴走。タイガ達は為す術なく倒されてしまう。

その後、タイガは闇に堕ちた父親と戦わなければならないという辛い現実を噛みしめながらも、変身者である工藤ヒロユキや仲間、先輩戦士たちの支えもあり、新世代ヒーローズたちと共に闇堕ちタロウを操るトレギアに立ち向かうことになる。

そしてタロウと一騎討ちを繰り広げる中、微かに残された自我で攻撃を止めるタロウに対し、

タイガ「父さん、邪悪な力に負けないで下さい!」

と呼びかける台詞を放ったのが元ネタである。

上記の通り台詞自体に笑える要素もない真面目な内容なのだが、劇場公開前の予告動画でこの台詞が登場した時からネタにされていた。

というのも

・ダークなオーラに包まれて登場し唐突に繰り出されるタロウのヤクザキック

・予告動画内で「闇に堕ちたタロウ」とデカデカとテロップで映し出される

・「最悪な黒幕」というテロップと共に、TV本編で死んだと思われていたトレギアが登場

など、タロウが闇堕ちするという展開そのものに対する物議も合わせて良くも悪くも強烈な場面が多く、予告公開直後からネタにする者は多かった。

また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を考慮して当映画の公開も8月7日まで延期されてしまった。その間『ウルトラマンクロニクルZERO&GEED』『ウルトラマンZ』でも予告は「近日公開」のまま流され続けた為に約5か月間、闇に堕ち続けているタロウという何とも言えない状況が繰り返された。

そのせいで霧崎が「待っていたよぉ！」と叫ぶシーンや礼堂ヒカルが「行こうぜぇ！」と呼びかけるシーンも、「（映画公開を）待っているよぉ！」、「行きたくても行けない」といった形にネタにされたほか、感染対策で邪悪な力に負けない画像コラが作られるなど改変ネタも続いていた。上記の動画よりも短い30秒予告が主だったためセリフが圧縮されており、より印象に残りやすかったことも影響していると思われる。

とはいえ、あくまで『ウルトラマンタイガ』という作品に付随した面白さであり(元々の汎用性の高さはあるとはいえ)闇堕ちという限定的な条件下の為、ウルトラシリーズファン以外には飛び抜けてネタにされていたわけではなかったのだが……

邪悪なネットミーム化に負けないで下さい!

悪　落　ちbyシャドゥー/Skeb募集中

上記の通り8月7日に公開が決まった為、他局やウルトラ以外のテレ東番組などでもCMが再公開されるようになる。そんなタイミングで『魔進戦隊キラメイジャー』で「闇落ち」というストレートタイトルでキラメイシルバーが闇落ちする展開が発覚し、闇堕ちネタで特撮ファンから少なからず結び付けられるようになる。

『仮面ライダーゼロワン』8月9日の放送ではイズが爆死したショックに付け込まれた主人公『飛電或人』が最凶最悪のラスボスに変身してしまった事で、この映画のCMが流れる中2人のヒーローが闇堕ちするという展開が重なることになった上に、タイガも本編で闇落ちしているため、2020年において日本三大特撮ヒーローは誰かが必ず闇堕ちしているというとんでもない事態になってしまっている。

この為、Twitterの呟きなどで「或人社長！邪悪な力に負けないで下さい！！」「宝路さん！邪悪な力に負けないで下さい！！」など、1話で無事解決したキラメイジャーはともかく、ゼロワンは主人公が自分自身の意志で闇に堕ちて復讐を始めるという特撮史上前代未聞の展開の衝撃から改変ネタが流行る事になった。

闇に堕ちた　サ　ク　ラbyうら

また、特撮ネタ以外でも改変ネタが見られるなど僅か1日でこの台詞は汎用性の高いネタとして流行していった。

本来なら絶対にあり得なかったはずの事態だっただけに、結果的にこの迷言はフィクションでもリアルでも本当に笑えない台詞となってしまった。

・・・本当にどうしてこうなったんだろうか…

ウルトラシリーズファン内でもこの台詞が再浸透した結果タロウがグレーゾーンの趣味に手を出す事を止めるタイガという形式でネタにされている。