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概要編集

高松凌雲とは、幕末明治にかけての日本医師


天保7年(1837年)生まれで現在の福岡県出身。

22歳で江戸に出て医師を志し、オランダ医学を学び、大坂緒方洪庵に師事。一橋慶喜に登用され、慶喜が十五代将軍となると幕府の奥詰医師となった。

その後幕府の援助でフランス留学するが、無料で貧しい人の診療を行う国からの援助を受けない貧民病院に影響を受ける。


帰国後は幕府の恩に報いるため、榎本武揚ら旧幕府軍に医師として随行。

箱館において榎本の要請を受け、「運営に一切口出ししないこと」を条件に箱館病院を開院。

箱館戦争では敵味方問わず治療を行い、様々な反感や混乱を生じさせ一時は新政府軍の兵士が旧幕府側の負傷者を斬殺しようとする自体も起きたが、毅然とした態度で「傷病者は敵も味方も区別してはならない!」とこれを制した。

これは日本における初の赤十字医療と言われている。


箱館戦争は旧幕府側の敗北に終わり凌雲は捕虜となるが、高い医学知識や敵味方問わず治療を施したことが評価され、特に処罰を受けることはなかった。


明治維新後は東京に鶯渓病院を開設。また民間救護団体の前身とも言われる同愛社を設立し、大正5年に79歳で死去した。


関連タグ編集

医師 赤十字

蝦夷共和国 古屋佐久左衛門

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