概要
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』第40話「キケンなあいのり」にてそれは起こった。
当然これは、ドンブラザーズのメンバー同士が、同時間帯にまったく異なる境遇に置かれていた状況である。
鬼頭はるかは、運転免許を取るべく教習所に通っていたのだが、あまりのポンコツぶりから暴走にも近い運転スタイルで何人もの教官の首を痛めてダウンさせてきた。
それでも諦めない武藤教官の熱意のある指導により、どうにか公道練習までたどり着けたのであった。
一方、犬塚翼と彼を庇ったことで脳人陣営の裏切り者となったソノニはドンムラサメに追い詰められていた。
降りしきる雨の中、2人ともムラサメにより軽くはない怪我を負っており、万事休す。そんな2人にムラサメが襲いかかる…
が、突如として暴走した鬼頭はるかの乗った教習車がドンムラサメに突撃。2人は九死に一生を得たのであった。
···もう1度言おう。
ドンムラサメの脅威をとめたのは、
鬼頭はるかの運転する、
教 習 所 の 仮 免 許 取 得 用 の 車 の 暴 走 で あ る 。
さらに言うと、はるかが翼からのSOSなどを聞きつけてこうなったのではない。
完全に偶然の事故である。
···そう、肝心の公道練習では緊張からか案の定(?)ポンコツになり、ヒロインとは思えぬ顔芸と奇声を晒しながら、教官を乗せたままここに至ったのだった。
シリアスな逃避行と、ギャグ一色の奇天烈免許講習シーンを、1つに合流させてしまうという離れ業。
誰が予想できるか。
翼の逃避行の部分だけ局所的に雨が降っていたため、両者が合流するとは思えないよう作ってあるのも高得点。
元々『ドンブラザーズ』はシリアスとギャグが相乗りした作風であり、これ以前にも暗く重い雰囲気や緊迫感のある場面から笑いを誘うエピソードが続くことは多々あったのだが、それでもまさかの展開で多くの視聴者が腹筋をやられてしまった。
むしろ敵側の紅一点であるはずのソノニの方がヒロインらしいと言われる始末。
そして車道に立っていたところを唐突に車に轢かれ、その後轢いた車を追いかけ回すというシチュエーションから、同時期に放送しているアニメ『チェンソーマン』のOP「KICKBACK」MVのワンシーンの米津玄師と、MVロケ地繋がりの「冬の花」のワンシーンにてフェアレディZを乗り回す宮本浩次を繋げたMADシリーズ「車に轢かれる米津玄師」のひとつを想起する視聴者が続出したのだった。
そして該当のシーンにKICKBACKを流したMADも作られた。
なお当記事の名称は便義上の仮名であり、ネット上では今のところ決まった呼び名は無いことには留意していただきたい。
余談
しかしいくらコミカル仕立てでも、やはり相手が人外かつ状況が状況とはいえ 案の定BPOに睨まれてしまった。
子ども向け特撮ドラマで、運転免許の路上教習中のヒロインが敵役の人をはねて走り去るシーンがあった。子ども向け番組で、ひき逃げを放送してもいいのだろうか。 |
共通点と差違
- 歩道側から見て右から突っ込んできた車に轢かれる
- 米津はトラックに轢かれ宙に舞っていた(さすがに人形吹き替え)なのに対し、ムラサメは普通の自動車。そしてぶつかった勢いで地面を転がっている。
- 着地して徒歩で車を追いかけている
- 米津は1度轢かれてから着地しているのに対して、ムラサメは2度目をジャンプで避けてから追いかけている。偶然ながら上からのアングルもそっくり。
- 追ってくる相手への反応
- 宮本は追いかけてくる米津を確認すると車の窓を閉めていたが、はるかは追いかけてくるムラサメを確認すると車のドアを開けて激突させる形でムラサメを攻撃。まるでハリウッド映画かGTA。
関連動画
関連タグ
暴太郎戦隊ドンブラザーズ キケンなあいのり ドンブラ中毒 鬼頭はるか ドンムラサメ
車に轢かれる米津玄師:元ネタ
雉野みほ:同作で車に轢かれかけた人物。こちらは夫によって事故を回避することができた(運転手の方が)。
キュアムラサメ:『ひろがるスカイ!プリキュア』の主人公プリキュアの一人・「キュアウィング」のキャストとして、村瀬歩が出演すると発表されたのに伴い中の人繋がりで発生したタグ。
芥忠墨:放送時期が近かった特撮ヒーロー作品の登場人物。こちらは刑事でありながらパトカーで怪人を意図的に轢いたシーンが存在。ある意味ではこちらよりとんでもない。