鬼(仮面ライダー響鬼)
おに
『仮面ライダー響鬼』において、組織「猛士」に所属する者が修行により変身できるようになった戦闘形態。古来より人間を食らう妖怪魔化魍と戦い「清めの音」による音撃で退治する。映像作品の設定上では「音撃戦士」の表記も用いられる。
変身のためには厳しい修行により肉体を極限にまで鍛え上げる必要があり、各種アイテムから放たれる特殊な音波によって変身する。
かつては人々から魔化魍と同じ妖怪と見なされ忌み嫌われていたが、血狂魔党との戦いを経て人々の理解を得ることに成功し、自発的に鬼をサポートする猛士が結成されたという。
正式に鬼となったものは本名ではなく変身後の名称であるコードネームで呼ばれるようになる。一人前の鬼へと成長した者や、鬼を引退したものは弟子を取り、後進を育て、その弟子が師匠のコードネームを受け継ぐことが慣例となっている。
「猛士」では、サポートしてくれる人々と共に任務に励んでいる。
変身すると心身ともに激しく消耗するために、常に万全な状態で戦えるようシフト制でローテーションが組まれている。これは魔化魍出現時に、その特性に適した対処法を専門とする鬼が呼び出されるシステムである。呼び出された鬼は現場に急行し、専用の笛や音叉などの器具を鳴らし、器具が発生した特殊な音波を浴びることで鬼へと変身する。
変身の際にはシリーズのお約束である「変身」の掛け声を使わない。(音叉の玩具CMで、響鬼が音叉を額にかざした際に何かを言いかけている様子がある事から、当初は言う予定があったのかもしれない)
変身した際はその衝撃で衣服が燃えたり裂けたりして吹き飛んでしまうため、気力が保てなくなると変身解除され、もれなく全裸になってしまう。そのため、変身を解く際は顔だけ変身解除する(所謂マスクオフ状態)場合が多い。
他の作品で言う「仮面ライダー」なのだが、上記の点や、変身にベルトを使わない、ほとんどバイクに乗らない等々、シリーズの中でもかなり異質な位置に属する。しかし、カタログスペックは平成ライダーの中でも抜群に高い。鍛えてますから
魔化魍とは相反する存在に思えるが、「自然界に満ちる霊力の作用による変化(へんげ)」という点においては同じで、根本的には同一の存在なのである。そのため、一歩間違えれば魔化魍と化す危険性を秘めている(本編でも、鬼になる事は魔物になる事に近しいと語られており、度々客演や番外編でも「道を踏み外し魔化魍となった鬼」の存在が示唆されている)。
『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』に登場
現代とは異なる、戦国時代の鬼たち。
『仮面ライダーディケイド』の「響鬼の世界」に登場
オリジナルとは異なる、リ・イマジネーションライダーの鬼たち。