概要
かつて、中華の中央にあり、秦の六将軍や趙の三大天と渡り合った魏の大将軍達。
7人いたことから『魏火龍七師』と呼ばれる。
しかし、その大半はすでに死亡したとされ、作中開始時点で現役だったのは呉慶のみ。
実は、かつて呉慶を除く6人が二派に分かれて争い、結果3人が死亡。
残りの3人も呉慶の取りなしで処刑は免れるも、投獄されていた。
歴史の表舞台から消えるのが早かったせいもあり各将の名前は広まっておらず(ただし相対した際に使用する旗から誰が魏火龍であったかは、秦の騰や王賁は理解できていた)、存命だった呉慶も「魏火龍」としてではなく「魏の大将軍」として広まったようだ。
なお、呉慶以外は全員架空の人物である。
蛇甘平原編時点では名称は登場していないが、実写映画第2作では六大将軍に匹敵する大将軍として説明されている。
構成員
唯一現役だった魏の大将軍。
顔に刺青を入れた異形の風体。
戦国四君の一人、信陵君の食客頭であり、その知嚢の評された。
知略に優れる一方で自ら前線を行く武勇も兼ね備えており、王騎が『列国の脅威たり得る名将』と称した人物。
元々は『甲』という滅ぼされた小国の公子であり、そのトラウマから『侵略者相手には退くことができない』という信念を持つ。
秦の大将軍麃公と蛇甘平原で激突。最後は一騎討ちの末に撃たれた。
後に魏の大将軍となる呉鳳明の父。
冷酷無慈悲な軍略家で、王騎や摎も一目置いていた、呉鳳明の師。
公的には死んだことにされていたが、実は14年間獄に繋がれていた。
王が変わったことで呉鳳明により解放され、著雍防衛戦へ加わる。
乱美迫という鉄仮面で顔を覆った強力な配下を持つ。
男にしては小柄で中性的な外見をしており、14年も投獄されていたとは思えないほど若々しい。
呉鳳明により解放され、著雍防衛戦へ加わる。
討った武将の首は100を超えるという剛将。顔に傷だらけの巨漢。
霊凰同様幽閉されていた。本人の性格は単純かつ豪快で、小細工を嫌い武力による一騎討ちを好む。
知略の面は軍師の荀早が担っている。『王騎や廉頗ですら一騎討ちを避けた』と言われる武力を持ち、遭遇した信に一太刀で『本物』と解らせるが、戦に対してなんら夢や信念は持っていない。
呉鳳明により解放され、著雍防衛戦へ加わる。
槍を極めんとする者でその名を知らぬものはいないという魏国史上、最強の槍使い。
紫伯とは紫家の当主のことで、本名は紫詠。
母は先代紫伯である紫太の妾だったが、早くに亡くなった上に紫詠自身は母の連れ子で義父・紫太とは血の繋がりがなかったことから非常に疎まれ、激戦地に何度も送り込まれた。
結果、何事にも無感動で、非常に寡黙な性格となった。血の繋がらない妹の紫季歌を唯一の心の拠り所としていた。
戦場で磨き上げられた槍は、突かれたものが気がつかぬほどの速度であり、その一方で軍の戦略にも優れる。
霊凰、凱孟とともに幽閉されていた。
実は他の火龍三人を殺したのは彼一人の手によるもので、火龍の仲間割れを起こした当事者。
呉鳳明により解放され、著雍防衛戦へ加わる。
長いあごひげを垂らし、虚ろな目をした巨漢。
彼の基準で不貞を働いた妻を次々と殺害していたことから、『妻殺し』と呼ばれる。
紫季歌を娶り(縁談は紫詠の義父・紫太が勝手に決めた)、今までの紫詠との関係を不問にする代わりに、これ以後は自分のみを愛するように要求する。
しかし、すでに兄と男女の仲にあった彼女はこれを拒否したために殺害。
火龍仲間割れの原因を作った。
激昂した紫伯によって殺されている。戦術等に関しての詳細は不明。
悠然として羽扇を構える軍師風の男。
紫伯の怒りを察した太呂慈の説得を受け、彼の味方をしたため紫伯に殺された。
詳細は不明。
威風を持った武将風の男。
晶仙同様、太呂慈に味方したために紫伯に討たれた。
詳細は不明。