概要
黒川千秋(20)と佐城雪美(10)によるクールアイドルの組み合わせ。
千秋はナンバーワンを目指すストイックな性格、雪美は寡黙な語り口調ゆえ、両者とも「とっつきづらい」という印象を与えるが、Pや同僚と信頼関係を築くことで丸みを帯びていく。
前髪ぱっつん同士でもあり、雰囲気が似ているためまるで姉妹のようだが、「黒雪姉妹」はユーザーがつけた通称で、公式設定ではない。しかし公式からも姉妹みたいな組み合わせというのは意識されており…(後述)
セレクトメイド
2014年2月28日、「あなたにご奉仕!メイドセレクション」ガチャで2人が同時に登場。R[セレクトメイド]にはキャラクター同士で互いに呼びかけあう台詞が仕込まれているのだが
- 千秋「佐城さんと私、似ているわ。姉妹メイドを気取るのも悪くないわね」
- 雪美「千秋…。ううん…おねえさん……本当は…やさしい…。わかる…」
と、言葉を超えて通じ合っている様子を見せた。
またガチャの時期に更新された『シンデレラガールズ劇場』258話では、ジャンボパフェのトレーを落としそうになった雪美をとっさにフォロー(しようとして身を崩した衛藤美紗希と月宮雅のフォローを)するという、しっかり者の姉らしい行動に出た。
酒場のメイド姉妹
2014年5月30日からの西部劇イベント「西部公演 ガンスリンガージャーニー」では【酒場のメイド姉妹】という役柄(ユニット)で登場。
千秋は酒場の店主だが、雪美と2人だけで切り盛りしているため、千秋もメイド服を着ているという。不器用で人見知りする雪美と、それをそっと支える千秋という、つつましい姉妹の姿が見られた。
この登場以降、二人が一緒に登場する出番は多いモノの、二人だけのユニットとして登場することはなく、一向に正式なユニット名が決まることはなかった。
しかし、2022年9月2日にて遂に―――(詳しくは後述)
新宿プロムナード
2016年9月に新宿プロムナードで行われた『スターライトステージ』の期間限定の特設サイネージではぷちデレラが行進する様子が映し出された。
そこでは他のアイドルたちのような直に絡むアクションなどはないものの、むつまじく並んで歩く2人の姿が目撃された。
(参照動画)
ブリヤントフィーユ+YUKIMI
2017年3月13日、「第22回アイドルLIVEロワイヤル」にて【ブリヤントフィーユ+YUKIMI】が登場。メンバーは黒川千秋、水野翠、柳瀬美由紀、佐城雪美。
【ブリヤントノワール】(千秋・翠)の派生ユニットである【ブリヤントフィーユ】(千秋・翠・美由紀)にさらに雪美を加えたユニットであり、2人の公式での共演は前述の【酒場のメイド姉妹】から実に1000日以上ぶり。待望の再登場である。
ここではドレスで着飾った【ブリヤントフィーユ】が雪美をゲストとして招き入れ、「4本の矢」として歌うという形をとっている。
- 千秋「輝く舞踏会に美しい訪問者がいらしたわ。よろしくね、お嬢さん」
- 雪美「お招き……ありがとう……楽しい舞踏会にしたい…な……」
この後、雪美と美由紀は独立して【スノーフィーユ】というユニットを組むことになる。
クラシカル・スール
2022年9月2日、「第67回ドリームLIVEフェスティバル」にて、ついに黒川千秋と佐城雪美の正式ユニット【クラシカル・スール】が登場。
【酒場のメイド姉妹】での共演から、実に8年越しの快挙である。
クラシカルとは「伝統的」という意味であり、スールとは「姉妹」という意味であるため、直訳すれば「伝統的な姉妹」となる。黒川千秋の趣味がクラッシック鑑賞であることに由来する名称だと思われるが、モバマスの初期から姉妹ネタがあったユニット……という意味では、モバマスの歴史の中の伝統的な姉妹というのもあながち間違いではない。
また、千秋と雪美のコンビを指し示すのに長年親しまれてきた、当記事名でもある「黒雪姉妹」の「黒雪」と「クラシカル」の語感が似ているという指摘もあり、上記のとおり「スール」が「姉妹」の意味であることも合わせて、色んな意味で黒雪姉妹のユニット名としてふさわしいものとなっている。
- 雪美「…かっこよく…歌えた…。…お手本の…千秋が…いたから」
- 千秋「光栄ね。でも、お互い様よ。私も雪美さんから学ぶことは多いわ。」
デレぽ
『スターライトステージ』で展開している擬似SNS「デレぽ」では、2018年8月20日に初めて交流して以降、お互いにレスしあっている光景がよく見られる。髪形が似ているせいなのか、髪に言及する書き込みが多い。
- 雪美「髪の毛、少しだけ切ったの。そうしたら千秋が気づいて、褒めてもらった。」
- 千秋「佐城さんの髪、とってもキレイだから。会うと、つい目で追っちゃうのよね。」
続いて9月18日には、一緒に歩いていたらおばあさんに姉妹と間違われたと書き込んでいる。
- 千秋「ふたりして黙り込んじゃったのよね。でも、嬉しかったわ。」
- 雪美「うん。私も。」
12月27日は冬の一幕。
- 雪美「びっくりした。髪をとかしてたら、耳のそばでバチバチって。」
- 千秋「静電気ね。私も経験があるわ。今度いいブラシを教えてあげる。」
翌2019年2月、千秋は橘ありすと姉妹役で舞台に出演することに。ストイックに稽古に励む千秋へ、雪美もエールを送っている。
- 雪美「千秋、頑張り屋さん。えらい。」
この舞台は3月24日に千秋楽を迎えるが、その間、千秋が忙しかったのか、雪美が3月21日に「千秋とおしゃべりした。久しぶり。」と投稿している。
3月29日には雪美の飼い猫であるペロが失踪するという事件が発生。心配する他の同僚たちと同様に、「いつも食べてるご飯とかおやつとか、匂いに気がつきそうなもの、ない?」と案ずる千秋。その後、ペロはサンタさんによって発見され事なきを得た。
6月9日には星輝子の髪の手入れをする松山久美子の写真が「楽屋風景」として投稿される。「髪のお手入れは大事よね♪」と言う的場梨沙に対し、雪美は「わかるわ。(スタンプ)」、千秋は「そうね。特に髪が長いと大変だけど…人前に出る以上はきちんとしないと。」とレスするのだった。また髪の話してる。
2020年4月27日には「デレぽ」2周年を記念してアイドルたちがフォトコンテストを開催。「2」をお題にアイドルたちが思い思いのフォトを投稿する中、最後の最後になって「ちょっと待って。まだあるわ。そうでしょ?」と雪美に投稿を促す千秋。
- 雪美「どうしよう。みんなの写真、素敵だったから。」
- 千秋「気後れすることないわよ。雪美さん、張り切ってたじゃない。あちこち声をかけたりして。」
こうしてフォトコンテストに最後のフォトが投稿される。それは雪美が遊佐こずえと一緒に撮影した『二人三脚』だった。「未来を感じる」という江上椿の選評により『二人三脚』は優勝作品となり、翌日は雪美とこずえによる「デレぽ1日ジャック」が行われたのだった。
なお、以下は同日15時16分の書き込みである。
- 雪美「シャンプーのCM撮影。千秋と会える。」
下記「営業コミュ」と同様、髪は黒雪姉妹にとって欠かすことができない。
2022年8月25日には、雪美が千秋とお出かけすることを楽しみにしている旨を投稿。
それに対して、千秋側も楽しみにしている旨を返信。
どうやら行先はカフェのようである。
シンデレラガールズ劇場
2018年9月に追加された1コマ劇場「佐城雪美② いつも一緒だと」では、雪美がソファでペロと居眠りしているところへ千秋が優しく毛布をかけてあげている。「飼い主もネコに似るのね」と千秋。
2019年4月23日、千秋のSSR[ノブレス・ノワール]に関する『わいど☆』114話は、雪美、ありす、松永涼が千秋をひたすら褒めちぎって、さすがの千秋も照れてしまうという話。
誰がどの台詞をしゃべっているかはフキダシの色でわかるが、雪美は
- 「千秋はかっこいいだけじゃなくて…とても優しい…」
- 「いつも…なんでも一生懸命頑張ってるの…すごい…」
だそうである。涼やありすの言葉にも「こくこく」と頷き、激しく同意を示している。
2019年9月24日、雪美のSSR[重ねた手と日々]に関する『わいど☆』168話は、レッスン休憩中の雪美がプロデューサーとおしゃべりするという内容。このおしゃべりの中で、雪美の声が大きくなった、という話題があがり、その要因として雪美は「千秋たち…私と…いっぱい…おしゃべりしてくれるから」と、千秋の名前を挙げている。
2020年10月4日、雪美のSSR[キトゥンズガーデン]に関する『わいど☆』309話は、事務所で倒れている和久井留美を見つけた千秋のもとに、ネコミミを装備した雪美、ペロ、佐々木千枝、成宮由愛が現れ、「トリックオアにゃんにゃん」を迫る。苦渋の選択の末に「にゃんにゃん」を選んだ千秋は、そのまま3人+1匹ににゃんにゃんと甘えられ、暫くして前川みくが事務所に入ってきた時には完全に心ここにあらずな状態になっていた。
余談だが、この2週間後の10月20日に実装された千秋のSSR[雨夜の誓い]に関する『わいど☆』315話は、千秋のストイックさやアイドルにかける想いがサイレントでうまく描かれた劇場として話題となったのだが、同時に309話とのギャップでも話題となっている。
2021年11月4日の『わいど☆』455話については後述。
デレステ4周年カウントダウン
2019年8月26日、Twitterの『スターライトステージ』公式アカウントで行われていた【デレステ4周年カウントダウン】にて、「あと8日」の記念イラストが公開される。
(外部リンク)
優しく微笑みながら手を握り合う2人。もはや完全に「姉妹」、しかも衣装が2人の出会いである[セレクトメイド]という、完全に「わかっている」人による描画であり、公式側に黒雪姉妹が大好きなスタッフがいるとユーザーに強く印象付けられたのであった。
営業コミュ
2019年8月26日、先述のカウントダウンと同日に営業コミュ「おすましスタイリング」が追加される。
シャンプーのCM撮影のため北東を訪れた2人。それぞれ別に控え室へ入るも、周囲のスタッフに言葉少なく、心を開いていないような雪美。そこへ合流した千秋が雪美と心を通わせ、スタッフとの間を取り持つ。雪美はスタッフに迷惑をかけないよう大人しくしていただけだったのだ。そして人目もはばからず千秋にハグする雪美。
- 雪美「千秋……いい匂い…………。」「髪……さらさら…………。」
- 千秋「もう、雪美さんったら……。……ふふっ」
- 雪美「……ふふっ……千秋…………。」
あまりの尊さに、その場にいたカメラマンが思わず写真を撮り、それが雑誌広告に掲載されたという。
和ごころメイド
2019年12月31日からの「ドリームLIVEフェスティバル 新春SP(第50回)」では、雪美、千秋、雅、美紗希に村上巴を加えた【和ごころメイド】というユニットで再登場した。これは先述の[セレクトメイド]R枠に復刻ガチャで追加された巴を含めたメンバーで、正月だけにみんなでお世話をしたいと言ってくる。
- 雪美「千秋……フォロー…ありがとう…。ふふ…なんだか…懐かしい……」
- 千秋「そうね。今日は久しぶりに、姉妹メイドでも気取ってみましょうか」
と、黒雪姉妹にとって原点回帰とも言えるやりとりも見られた。
シンデレラヒストリー
2020年4月27日に「シンデレラヒストリー」の衛藤美紗希関連エピソードが更新され、その中のひとつ「憧れはすぐそこに♪」で[セレクトメイド]実装当時について触れられている。
- 千秋「月宮さん、佐城さん。今回の撮影では、どうぞよろしくね。」
- 雪美「うん……よろしくね……。」
おそらく初対面だが、雅・美紗希が終始ワイワイしているせいか、千秋も雪美も気兼ねなく交友の輪に加わっている。
その後、美紗希が読んで泣いたというケータイ小説の話題から、千秋の知り合いが明治時代のお屋敷を改築して始めたという「お屋敷カフェ」へ行くことになり、メイド役の撮影に向けて役作りに励む。
[たそがれ抒情]佐城雪美
2021年11月4日、『スターライトステージ』で開始した「ほっと一息 錦織りなす湯の華ガシャ」で実装されたSSRの特訓前で、カードイラストでは初となる雪美と千秋の同時出演がなった。温泉で雪美の髪を千秋が洗うという、仲睦まじい姿となっている。
本SSRに関する『わいど☆』455話では、この後逆に雪美が千秋の髪を洗っている。そのまま2人で湯につかるのだが、同席していたおばあちゃんに姉妹と勘違いされる。そうではないと訂正しようとする千秋に対し、雪美は
- 「旅行…楽しいね…千秋おねえちゃん…」
とむしろノリノリ。千秋も
- 「そ…そうね雪美…っ」
とこの場では姉妹ということで流さざるを得なくなった。温泉を出た後これでよかったのかと話す千秋に、
- 「でも…楽しかったよ…?千秋おねえちゃん……♪」
と雪美は攻めっ攻め。おねえちゃん呼びされてたじろぐ千秋を見てちょっとおもしろく感じるのであった。
クラシカル・スール
2022年9月2日、「第67回ドリームLIVEフェスティバル」第2ラウンドのライバルユニットとして、公式に千秋と雪美のデュオユニットが結成された。
クラシカル(classical)は『古典的・伝統的・格式のある』という意味の英語で、スール( sœur)は『姉妹』を意味するフランス語である。『わいど☆』455話といい、公式も2人のことが姉妹みたいに見えているのだろうか。
ステージでは、お互いが相手に影響を受けあって成長していく様子が見てとれる。
- 雪美「…かっこよく…歌えた…。…お手本の…千秋が…いたから…」
- 千秋「光栄ね。でも、お互い様よ。私も雪美さんから学ぶことは多いわ」