概要
正式タイトルは、『AL THE WHITE TRICERATOPS』で、全4巻。
週刊少年チャンピオンにて連載した、白いトリケラトプスの子供アルとその仲間の恐竜と共に敵に立ち向かうバトル漫画。前作とは違って、人類が一切登場していない。よって、登場人物は全て恐竜となっている。
本作の世界において、恐竜の言葉は肉食恐竜同士、草食恐竜同士でそれぞれ通じるが、両者の間では通じない。異なる言葉であることを表すため、肉食恐竜語は標準語で、草食恐竜語は方言で表現されている。
ストーリー
白亜紀後期の北米大陸。三方ヶ丘に住むトリケラトプス(三本角)の少年アルは、アルビノであるが故に仲間からつまはじきにされ、友人は同じようなハンディを抱えたモノだけだった。
ある日、トリケラトプスを虐殺し回っている突然変異の大型ティラノサウルス「牙王」が三方ヶ丘を襲撃。アルの群れは皆殺しにされ、モノもアルを庇って牙王に挑み玉砕する。
アルは親友の敵を討つべく、つらく険しい命を懸けた闘いの道を進むことを選んだのであった。
登場キャラクター
主要人物
- アル
本作の主人公のトリケラトプスの少年。アルビノとして生まれたために仲間から迫害されてきたが、同じようなハンディを抱える親友モノを牙王に殺され、敵を討つため戦いに挑む。
まだ幼体であるために二足歩行もできるほか、エドの修行の下力をつけていく。
- モノ
生まれつき眼窩の2本角が発達せず、鼻先の1本角しか持ち合わせていないトリケラトプスの若者。仲間から馬鹿にされながらも、同じく生まれつきのハンディを抱えたアルに親身に接してきた。
牙王が三方ヶ丘を襲撃した際はアルを庇って牙王に挑み、仲間たちが歯の絶たなかった牙王に唯一手傷を負わせるも、直後に牙王に投げ飛ばされて負傷し命を落とす。
- エド
三角山カルデラ唯一の通り道「地獄谷」の番人を務めるトリケラトプスの長老。
物語から20年前、カルデラを襲撃しようとした牙王を右角とフリルの一部と引き換えに退けたことから、「史上最強の三本角」として名を轟かせる。
- ジャノン
コゴミヶ原出身のトリケラトプスの少女。牙王の軍勢に仲間を皆殺しにされ、一人彷徨っていたところをアル達に救われる。
- カブ
肥満体のトリケラトプスの若者で、南西部にある「大曲」の大将ビルの息子。
弱気な性格だったが、アルとの友情により心身ともに強くなっていく。
- 旋ヶ原三兄弟
南東部にある「旋ヶ原」出身のマレウス、インクス、スタペスのトリケラトプス三兄弟。
力自慢であり当初はアル達を見下していたが、後に彼らを認めるようになる。
- ホシカブト
不動山を牛耳るパキケファロサウルスのギャング集団「兜党」の首領。通常個体よりも大型かつ頑強な体格をしており、星のようなコブが散りばめられた石頭を武器とする。
アル達との戦いに敗れてからは改心して彼らの仲間になった。
- 牙王
本作の悪役のティラノサウルス。全長16メートルに達するだけでなく身体能力も通常個体より秀でており、遊びで殺しを行う残虐非道な性格。
物語から20年前、エドに屈辱的な敗北を喫したことで、復讐としてトリケラトプスを絶滅させんと目論む。