CNo.88ギミック・パペット-ディザスター・レオ
かおすなんばーずはちじゅうはちぎみっくぱぺっとでぃざすたーれお
「現れろ!CNo.88!」
「吠えろ、荒ぶる魂」
「すべてを滅ぼす、怒りを、呼び覚ませ!」
「ギミック・パペット-ディザスター・レオ!」
ジャンプフェスタ2014で先行販売された「PREMIUM PACK 16」で登場したランク9・闇属性・機械族の効果エクシーズモンスター。攻撃力3500・守備力2500。
トロン一家次男・Ⅳが使用する切り札であり、カテゴリー「ギミック・パペット」に属するモンスター。「No.88ギミック・パペット-デステニー・レオ」が紋章の力「RUM-アージェント・カオス・フォース」によってカオスエクシーズチェンジし進化した姿。
進化前とはかなりかけ離れた姿をしている。人型のライオンの外見だったデステニー・レオから、エネルギーが蓄積された球形の上に乗った翼を持った黄金のライオン(キマイラに似ている)という、人型をやめた奇怪な外見をしている。球形の物体はマリオネットのような人形が足代わりに支えている。所々赤紫色のラインが巡らされている。
登場回のカード説明では破滅の化身・最上にして究極の地獄人形!!と銘打たれている。
エクシーズ・効果モンスター
ランク9/闇属性/機械族/攻3500/守2500
レベル9モンスター×4
このカードは「No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ」を対象とする「RUM」魔法カードの効果でのみ特殊召喚できる。
自分エンドフェイズに、相手のLPが2000以下でこのカードにX素材が無い場合、自分はデュエルに勝利する。
(1):フィールドのこのカードは効果の対象にならない。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手に1000ダメージを与える。
元となるエクシーズモンスターがデステニー・レオのみに固定され、RUM系統の効果でしか特殊召喚できない。デステニー・レオはレベル8モンスターを3体も必要としており、とても重いモンスターである。(通常のエクシーズ召喚の素材指定も一応書かれてはいるが、前述のとおりRUM系統の効果で決められたモンスターからランクアップする以外での特殊召喚ができないためまったく意味のない記述となっている。非常に紛らわしい記述だが、仮に普通の方法で召喚できるにしてもそれが非常に難しいのだが・・・。)
融合モンスターは素材表記がなく●●でのみ特殊召喚できるとしか描かれていないモンスターがいるのになぜこのカードはそのような形(召喚条件のみを表記)
にならなかったのか謎である。
特殊勝利の条件は自分のエンドフェイズ時に相手のLPが一定以下の量で自身のエクシーズ素材が無い状態が発生すること。たとえチェーンの途中でもその状態が発生すれば特殊勝利が決定する。そして、条件を満たした状態でエンドフェイズに突入した場合はカード効果を発動させる前のタイミングで特殊勝利が決定する。効果を使うのに制約は一切ないため、魔法・罠・モンスターをフル動員して守る事が出来る。ディザスター・レオはあらゆる対象をとる効果に対する耐性を持っておりステータスも高いため、場持ちは良い。対象をとらない効果から守る手段さえ用意すれば特殊勝利も夢ではない。相手ライフの残量がトリガーの一つになっているので「デステニー・レオ」のようにコントロールを奪われて即特殊勝利を取られるということは起きにくい。(当然取られれば面倒だが・・・。)
また、この特殊勝利の記述は勝利条件なのでカード効果としては扱わないため「スキルドレイン」などで消されることはない。その分同じ理由から「ファントム・オブ・カオス」などでコピーすることもできない。
元となった「デステニー・レオ」と違い、自身の効果で決められた回数素材を落とす必要がないので他のカード効果で素材を落とすなどいくらでも短縮してよい。素材を取り除く手段は色々ある。魔法カード「エクシーズ・シフト」やアニメでⅣがやったように蘇生からのカオスエクシーズチェンジなど、様々な手段で短縮を目指せる。ただし、自軍の効果も対象にとらないため注意。対象を取るカードしか用意できなかった場合は「デステニー・レオ」の段階で素材を落とせるだけ落としておこう。
ロックを掛けて守る戦術も良いし、積極的にダメージを与え素材を取り除きに行くのも良い。
遊戯王OCGには特殊勝利条件を持つカードがほかにも存在するが、このカードは
「●●場合、自分はデュエルに勝利する」となっている珍しいタイプである。
(他の「自分はデュエルに勝利する」条件を持つカードは「●●時、デュエルに勝利する」
となっている者が大半である。
バーンダメージ効果はさすがにダメージ量は大幅に減らされているが、なかなかの量。特殊勝利の条件を満たすための手段の一つとでも考えておこう。
最大の難点はやはりデステニー・レオをいかに素早く出せるかだろう。要求するレベルの展開力が高いギミック・パペットならいささか楽か。
なお、発動条件の関係上泥仕合でなければ普通に殴れば勝てる状況の場合が多いため、無理に特殊勝利にこだわる必要はない。
バリアンのリーダーとして立ちはだかったナッシュ(神代凌牙)とのデュエルにおいて、逆ファンサービスにブチ切れたⅣが召喚。通常魔法カード「トライアングル・ギミック・ボックス」によってエクストラデッキから効果を無効にして特殊召喚され、そのままカオスエクシーズチェンジして降臨した。
効果で4000ものバーンダメージ(初期ライフ4000であるアニメにおいては即死級のダメージ量。ナッシュは「CNo.101S・H・DarkKnight」の効果でLPを増やしていたので助かった)し、さらに素材が無くなったことで特殊勝利効果によって勝利を狙うが、ナッシュが罠カード「オーバーレイ・アワード」でこのカードに素材を与えることでそれを防いだ。
運命のドロー勝負の末、IVは速攻魔法「ギミック・ヴェンジェンス」でこのカードの攻撃力分のダメージを与え、次のターンでの勝利を確定させる。
しかし、運命はナッシュに味方した。「パワー・ストリーム」(水属性モンスターをエクシーズモンスターの素材にし、攻撃力を1000上昇させる)によってDark Knightの攻撃力はディザスター・レオの攻撃力を上回っており、そのまま一撃を受け破壊。Ⅳもついに敗北した。
バーン効果名は「マキシマム・カラミティー」、巨大なビームが相手を薙ぎ払う。特殊勝利の効果名は「ファイナル・クラック・ダウン」、上空から巨大な炎の獅子が相手を襲う。
「ディザスター(Disaster)」は「大災害、大惨事」等規模が大きい被害を意味する。また、「カラミティー(Calamity)」・「クラック・ダウン(Crackdown)」は、それぞれ英語で「大きな不幸、災難、惨事、惨禍」・「取り締まり、弾圧」を意味する。ヒーローチックだった進化前からは想像も出来ないほどの暗いイメージである。