高機動型パーシング
M46パットンは、朝鮮戦争直前の1949年に制式化された、90mm砲搭載・最大装甲厚114mmのアメリカ製第一世代主力戦車、もしくは中戦車。
その名は第二次世界大戦中のジョージ・パットン将軍に由来する。
開発に際して原型となったのは、車重に対してエンジンパワーが不足していた第二次世界大戦中のM26パーシング。
エンジンやトランスミッションといった駆動系の強化を主とした改良が施されたが、機動性以外の性能向上は限定的で、1950年代に後継のM47およびM48が出揃うと、アメリカでは一挙に退役が進められた。
総生産数は1,160輌程度で、パットン戦車としては最も少ない。
朝鮮戦争最強の「虎」
朝鮮戦争にてアメリカ陸軍が実戦投入したM46は、火力・防御力で朝鮮人民軍および中国義勇軍のT-34/85を圧倒しつつ、既存のアメリカ製戦車では踏破が困難だった山岳地帯でも優秀な機動力を発揮。戦況の目まぐるしい変化に対応した。
ちなみに、M46の塗装として有名な「タイガーフェイス」が描かれたものは、米兵の間で信じられていた「朝鮮人と中国人は虎を恐れる」という噂に基づくもので、M46のみならず、同時期に運用されていたM4A3E8にも同様の塗装例が見られる。
朝鮮戦争終結後の1957年2月、アメリカ陸軍のM46は後継のM47とM48に置き換えられる形で全車退役した。
登場作品
World_of_Tanks
アメリカの中戦車として登場。
War Thunder
アメリカの中戦車として登場。