概要
茨城交通の経営難のため、茨城県ひたちなか市内の湊線(勝田駅~阿字ヶ浦駅間、14.3km)を2008年4月1日に茨城交通から承継した第三セクター鉄道。
路線そのものは湊鉄道という会社の手によって1913年に勝田-那珂湊間を開通させたのが始まり。1928年7月に全線が開通している。
Suica等の交通系ICカードには対応していないが(ただし勝田駅の券売機で工機前・高田の鉄橋以外の各駅までのきっぷをSuicaで購入できる)、勝田駅・那珂湊駅の窓口はPayPayに対応している。勝田駅のひたちなか海浜鉄道ホームの入口にはSuicaの簡易改札機があるため、JRから乗り換えのために一旦外に出る必要は無い。
また、JRの駅のうち東京都区内・松戸〜日立間は連絡乗車券を購入することが可能である(工機前・高田の鉄橋発着は不可)。
- 工機前は開業当初は日立工機(現在の工機ホールディングス)の専用駅だったため、高田の鉄橋はひたちなか海浜鉄道移行後に新設された駅であるため対応していない。
2030年春をめどに、阿字ヶ浦駅から先、国営ひたち海浜公園の南側を通って公園西口付近方面への延伸開業を予定している。
ダイヤ・駅一覧
全線通しで運転される普通列車が30~40分間隔で運転されるほか、那珂湊駅折り返しの区間運転の列車も設定されている。全列車がワンマン運転(基本は単行、ラッシュ時は2両~3両)。
駅名 | 読み | 備考 |
---|---|---|
勝田 | かつた | JR常磐線乗り換え |
工機前 | こうきまえ | |
金上 | かねあげ | 交換設備あり。 |
中根 | なかね | |
高田の鉄橋 | たかだのてっきょう | 2014年10月1日に開業 |
那珂湊 | なかみなと | 湊線唯一の有人駅。交換設備あり。 |
殿山 | とのやま | |
平磯 | ひらいそ | |
美乃浜学園 | みのはまがくえん | 2021年3月13日に開業 |
磯崎 | いそざき | |
阿字ヶ浦 | あじがうら | 延伸時に交換設備を設置予定。 |
(新駅1) | (駅名未定) | 阿字ヶ浦駅の北側。 |
(新駅2) | (駅名未定) | 国営ひたち海浜公園西口付近。 |
保有・使用車両
- キハ11形:2015年にJR東海・東海交通事業のキハ11形を譲り受けた。塗装変更と改番が行われているが形式は「キハ11」のまま。
- ミキ300形:三木鉄道の廃止に伴いミキ300-103号車が移籍。三木鉄道時代のままの状態で活躍している。
- キハ3710形・キハ37100形:茨城交通時代に新製された。キハ37100形はブレーキを二重化したもの。
- キハ20形:国鉄⇒JR西日本⇒水島臨海鉄道⇒茨城交通⇒ひたちなか海浜鉄道と籍がコロコロ変わった。キハ20 205号が在籍。
導入予定車両
3両(キハ100-39,40,41)をJR東日本から譲り受けることが2024年7月に発表された。
このうち2両はミキ300形とキハ20 205号の代替、1両は観光列車として使用される予定である。
関連項目
外部リンク
その他
pixiv公式から、「ひたちなか海浜鉄道」湊線100周年記念キャラ募集コンテストが2013年に行われた。