やる夫( - お、2006年(平成18年)頃 - 2015年(平成27年)頃)とは、2010年代中期の2015年(平成27年)頃辺りまで、「AA界の癒し系」・「AA界の帝王」・「AA界の萌えキャラクター」と称したAAであったお。
歴史だお
初期だお
やる夫の初出は「ν速板を中心として貼られまくった煽りAA」だお。
その後、2006年(平成18年)の2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)にあるガイドライン板の「だからニュー速でやるお!のガイドライン」というスレで名前や語尾・キャラクターが作られ、弄られていたお。
大元は「⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン」こと内藤ホライゾンについて語る同板のスレにて誕生した内藤ホライゾンの顔をアップしたAAの改造らしいお。
そのため、ごく初期のこのAAを紹介したサイトでは「リアルブーン」などと呼ばれていたけど、はっきり言って輪郭以外何も似ていないので、程なく別のキャラとしてしか扱われなくなったお。
2006年(平成18年) ~ 2010年(平成22年)ごろに2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)を利用したことがある人ならば、一度は見たことがあると思うお。
全盛期だお
VIPPERを煽る目的で作られたものだけど、愛嬌があるとして受け入れる人が現れ、(煽りや、荒らし目的でも使われ続けていたけど・・・。)いつの間にか「ν速板」以外にも広まっていったんだお。
ウザったい顔を生かした煽りはもちろんのこと、非・版権キャラとしてオリジナルや版権物を題材にしたAA作品や専門分野の講座系スレ(学ぶスレ)での主人公からモブなど幅広く使われているお。
それらのやる夫を主人公としたスレは「やる夫系板」において通称「やる夫スレ」と呼ばれ、2007年(平成19年)頃から、2010年代中頃まで玉石混淆の様々なお話が日々投稿されていたんだお。
「やる夫派生」と「やらない夫派生」のAAはAAそのものの「最低限、誰かは分かる程度の無個性さ」と、「(それと相反した)表情や態度や台詞から、個性を滲み出す事ができる演技力(レパートリー) = AAの多さ」からクズや聖人・先輩や同期や後輩・ベテランやルーキー・警察や犯罪者に至るまで、ありとあらゆる役を当て嵌めてもハマってしまうお。
そのため「大物俳優」・「名優」・「配役に困ったらやる夫」とも称されたお(ぽちゃっとした見た目からイケメンの役は少し苦手。)
また、AAが存在しなかったり、少数すぎて話が回せないという事情を抱えたほぼ全ての男性キャラの代役を務めることが出来るし、なんなら充分AAがあるキャラ本人を押し退けて、代打させても問題ないお。
極端な話「ナルト二次創作で、うちはマダラの弟であるうちは、イズナのAAがない → 代打:やる夫」でも話が回せてしまうし、なんなら「メタルギア二次創作で、スネークの役」でも押し通せてしまうんだお。
なんならマダラをやる夫、イズナをやらない夫に任せてもいいし、スネークがやる夫だからオタコンをやらない夫なんて配役も可能だお。
栄枯盛衰だお
2000年代末期から2010年代初期になると、いろいろあってVIPクオリティは下がっていったお(VIPPERを参照)。
アフィブログスレだらけになるVIPにおいてもやる夫スレは独特の雰囲気を保っていたけれど、自分の理想像をやる夫に求めた者達による、「やる夫信仰」が確立したお。「やる夫のハーレム話の濫造」・「やる夫への称賛の強要」・「他のAAに対しての憎悪からくる冷遇の推進」・「過度な忖度の横行」など、クオリティの指摘が低下されたお。さらには、やる夫・やる太に対するヘイトが溜まっていったお。
やる夫に対して反感を抱いた一部により、やる夫とそれに連なるやる太(やる夫の子供時代または息子)と赤子(赤子のやる夫・やる太)が虐殺/惨殺されるAAも出てきてたお。内容は「しぃ虐殺」を彷彿させる単発の物から、なぶり殺し・食事として出される内容まであったお。
そして2010年代になるとスマートフォンの時代になり「掲示板での文字だけでのAA作成の難易度と限られた数しか使用できない」・「掲示板ごとに仕様が異なるためにAAキャラクターのズレ問題の対処が難しい」・「2chブラウザであればある程度対処できるがスマートフォンの画面だとAAが小さい」という技術的問題、「VIPクオリティの低下による若者のVIP離れ」という問題の結果、やる夫スレは衰退していったお。その後荒らしキャラとして規制対象となり、いつしか 2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)から姿を消したんだお。
こういったキャラ創作は2010年代になると、東方Projectの博麗霊夢と霧雨魔理沙のデフォルメキャラクター「ゆっくり」や、「ずんだもん」(東北地方応援キャラクター「東北ずん子」の関連キャラクター)達による「AAでの作成より、敷居が低く、簡単に動画作成が出来る点」・「使いやすい動画作品での解説動画・創作動画など汎用性が高さ」へ、オリジナル創作は小説家になろうなどへ流れていき、令和時代の今日では「誰も知らない」・「忘れられた」程では無いが、利用は極一部の利用者のみ、細々と使うのみの存在までになっているお。
pixivでは、" やる夫そのもの "よりもやる夫スレの支援イラストが投稿されることが多いんだお。
イラストによっては全く無関係な作品のキャラが一堂に会しているという独特の雰囲気を持っているお。
AAだお
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/ o゚((●)) ((●))゚o \ VIPではやりたくないんだお…
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/ o゚⌒ ⌒゚o \ もうVIPにはいられないんだお…
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/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ だからν速でやるお!
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以下のAA全部に言えるけど、半角の|が映っていないので、AAのコピペは他サイトでやるのがいいお
関連イラストだお
やる夫 に関するイラストを紹介するお。
派生キャラだお
(これは、ごく一部でしかありません Wikipediaから転載。)
「やらない夫」・「やる実」・「やらない子」
※ 詳しくは記事参照。
やる夫の成長段階キャラ(赤子 → やる太 → やる夫)
出生時(またはやる夫の息子ポジションとして併用される。)
赤子(※ 便宜上の呼称で、名前は設定されていない。)
2010年代前半期に誕生した。名前は設定されていないが、頭部と顔が「やる夫」か「やる太」の出生直後の、これらを赤子化したAA。
当然、喋らず、「オギャャオ-!!」・「ピギャャオ-!!」と92 ~ 197dBの大音量で鳴き喚く。我儘で自分の思い通りにならないと思ったら、すぐに92 ~ 197dBの公害レベルの大音量で鳴き喚らす。
鳴き方も語尾に「お」か「オ」が付く。
性格は成長期のやる夫と変わらない設定。
やる夫は生まれてきて、身体だけが成長したキャラクターと言える。
使用される頻度は極稀。使用される場面があっても、「やる夫」または「やる太」の出生(誕生)した時にパッと出るか、出生してほどない頃の様子の一部分限定で登場は極稀。単体での登場は無い。AAの数も 1 ~ 2つほどしかない。(やる夫・やる太扱い。)
出生時体重は10Kg前後。この場合の母親は下記の「やる夫の両親」の方では無く、「漫画」・「アニメキャラクター」が多い。
2024年(令和6年)現在も「やる夫 虐殺」・「今日の晩ご飯はやる夫」・「今日の晩御飯はやる夫」のキーワードで検索すると、やる夫(成長期)と共に虐殺AAや食事の材料として、焼かれたか煮られた姿のAAの残痕が僅かに確認される。
幼少時代 ~ 子供時代(またはやる夫の息子ポジションとして併用される。)
やる太
2000代後期から2010年代前半頃に誕生した。
外見はやる夫を小さくしたキャラで立ち位置としては、やる夫の幼少時代の代わりか、息子ポジションとして使用される。二役として使用されるため、赤子より使用される。体重は55Kg前後。(創作上では50 ~ 60Kgとされている。)
性格は成長期のやる夫と変わらない。
やる夫
やる夫。
赤子・やる太の外見の成長を経た姿。本記事参照。
やる夫族
やる夫と言う呼称の独立した種族。外見も性格もやる夫そのもの。量産型のようなもの。
やらない夫族
やらない夫と言う呼称の独立した種族。外見も性格もやらない夫そのもの。量産型のようなもの。
やる・やら族
やる夫とやらない夫を同種とする設定もある。
やるオプーナ
やる夫とオプーナの主人公がどことなく似ていたので作られたAA。
なんかの褒美にオプーナやオプーナの購入権利書を渡してくる。
ワイングラスを片手に持ち、タキシードに身を包んだ高級そうな身なりで、やる夫に比べ目つきが鋭く、口調がやや上から目線なのが特徴。
やる夫の父親として登場することも多い。
やる夫の両親(初期時代)
やる夫と共にテレビを見ている、文字通りやる夫のトーチャンとカーチャン。かつてはやる夫の両親と言えば、このバージョンを指した。
やらない夫に似て、細長くてメガネをかけているほうが父・おばちゃんパーマしている方(かつら被って女装したやる夫のようなもの。)が母。
まあ書いてあるから間違えることはないだろう。
団欒中、高確率でテレビからは、よくないニュースやCM(例えばニートを取り上げるニュース・性的な意味に聞こえるフレーズ など)が流れ、雰囲気が一気に気まずくなるのがお約束。
設定が変更されたのが流布されたため、2024年(令和6年)現在、初期バージョンの両親AAは使用される事は極稀となり、各自作品で設定された独自の両親が充てられている。
できる夫
「ガイドライン板」出生。鼻は穿っていたら取れてしまったらしい。
風貌こそやる夫と似ているが、物腰が穏やかで性格も良く成績も優秀など、やる夫と正反対のキャラクターとして扱われる他、やる夫とは別方向でウザい煽りキャラ、優秀だが反面精神的に脆いキャラなど、能力が優秀という点は共通することが多いがスレによって扱いは大きく異なる。(前述通り、「やる・やら族」は主人公はおろか悪役からモブまでなんでもこなせる芸達者であるため。)
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/ (●) (●) \ 本当はVIPでやりたいのです
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/ (⌒) (⌒) \ でもVIPPERは品質の高いスレッドしか相手にしてくれません
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/ (●) (●) \ ですからパー速でやりましょう!
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etc
その他にも、
やる蔵(老いたやる夫)
鳩山ゆき夫
など、約62種類の派生が存在する。
もっぱら使用された「やる夫」・「やらない夫」を除くと、「やる太」・「キル夫」・「できる夫」が多い方で、それ以外の大半の派生は作られてはしたものの、知名度が皆無に等しく「作られているのを知らない。」・「使用されていない。」・「用途に困る。」・「使い捨て」のような扱いとなっている。
やる夫シリーズ
- 「例: やる夫は◯◯で✕✕するようです。」と言ったタイトルで作られる。非常に多い。
- 「やる夫ハーレムシリーズ」 - やる夫がハーレムを築く話。から2015年(平成27年)近くまで人気シリーズの一種として存在していたとされ、ハーレム要員として「ローゼンメイデン」・「らき☆すた」・「涼宮ハルヒの憂鬱」・「けいおん」など当時の人気アニメとなったキャラクターが選ばれる。
題名の通り、やる夫がハーレムを築く話で、やる夫のハッピーエンドが主体で、他のキャラクターが冷遇される傾向が強く、やる夫のハッピーエンドで締めくくられる。(稀に失敗して袋叩きにされる話もあった。)
- やる夫虐殺シリーズ - 上記の経緯から冷遇され、「やる夫 × ◯◯」のハッピーエンド以外許容しない派の過度な忖度が行われた結果、「やる夫」・「やる太」・「赤子」に美味しい部分をもっていかれたり、やる夫が寝取ったり・危害を加えて不幸な結末になる事が多く、やる夫(やる夫も含めて)以外にも、ハッピーエンドを望むが、その話を投下すると叩かれてしまい、「やる夫×◯◯」のハッピーエンドが横行した結果、他のキャラクターが主役の話の投稿をしてはならないと言う空気が流れ、冷遇された「やらない夫」ら他のAAキャラクターから憎悪を抱かれ復讐される。
「赤子」・「やる太」・「やる夫」はあっさりとしたものから、なぶり殺しにして苦しみを与え続けて惨殺したりするもの、殺害後に焼く・煮るなどして食事として出されるまである。
「やる夫シリーズ」と比較して少ないが、やる夫に対する異常なまでの厚遇や忖度により、他のAAが冷遇された結果、誕生したものである。
このシリーズのタイトルは「虐殺」・「惨殺」とは程遠い題名が付けられる傾向にある。
関連タグだお
やる夫に関係のある(関係あった)タグだお!
やらない夫・コロンビア・こまけぇこたぁいいんだよ!!・やる夫スレ・スレ支援絵
- 翠星石(ローゼンメイデン)・長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱)・泉こなた(らき☆すた)・YYS - 誕生と活躍の時期が近しく、それぞれ単体で人気なため、2010年代前半から2015年(平成27年)頃までは「AAスレ」で、ちょくちょく登場し、やる夫のハーレム要員として絡んでいたヒロイン達。
彼女らもAAが多いため、大体の役はこなせる。
特に「やる × 翠」は幼馴染から運命の人、険悪な仲まで出来る万能さから頻繁にコンビを組まされていた。一時期は主人公とヒロイン、主人公の両親など男女仲のオリジナルキャラクターの定型ですらあったが、2010年代前半期にAAが増えてきた事や、2014年(平成26年)を境に該当作品のブームが去った事などから、セットではあまり見かけなくなった。(当時、散々AAが作られていた事で、話が回しやすいため役にあってさえいれば、出番がある可能性はある。)