概要
2015年(平成27年)4月1日付で第三セクター「北近畿タンゴ鉄道」(KTR)から列車の運行、乗車券等の販売等の事業を譲受。「WILLER TRAINS」は第二種鉄道事業者、「北近畿タンゴ鉄道」は第三種鉄道事業者となった。本社は京都府宮津市。
路線
宮福線
旧・日本鉄道建設公団が建設していた路線である宮福線(福知山駅~宮津駅間、営業キロ30.4km)の営業を引き受けたもの。1988年(昭和63年)7月16日に宮福鉄道(北近畿タンゴ鉄道の前身)の路線として新規開業。1996年(平成8年)3月16日に全線電化され、JR西日本の山陰本線・福知山線から特急列車が直通運転されている。
宮津線(宮舞線・宮豊線)
旧・国鉄の特定地方交通線として廃止対象となったJR西日本宮津線(西舞鶴駅~豊岡駅間、営業キロ83.6km)を承継したもの。1990年(平成2年)4月1日にJR西日本から北近畿タンゴ鉄道へ転換。宮福線の全線電化時に宮津駅~天橋立駅間が電化されている。
WILLER TRAINSに移管された後は西舞鶴駅〜宮津駅間(営業キロ24.7km)に「宮舞線」、宮津駅〜豊岡駅間(営業キロ58.9km)に「宮豊線」の愛称が付けられている。
車両
車両は保有しておらず、北近畿タンゴ鉄道から有償で借り受けている。全て気動車。
下記車両の他、JR西日本から287系・289系電車が特急「はしだて」として乗り入れ、また電化されている宮福線には2往復のみ113系・115系電車の2両編成が使われる。
KTR001形
1990年登場の特急形車両。3両編成2本が製造されたが、2013年以降は定期運用がなく予備車扱いとなっていた。
愛称「タンゴエクスプローラー」。詳細は当該記事を参照。
KTR700形・800形
路線開業時に投入された宮津線(宮舞線・宮豊線)の普通列車・観光列車用車両。
KTR700形は9両が在籍。同じ車体でトイレのないKTR800形も3両在籍する。詳細は当該記事を参照。
KTR8000形
1996年登場の特急形車両で2両編成5本が在籍する。
愛称「タンゴディスカバリー」。2017年までに全編成が「丹後の海」にリニューアルされた。詳細は当該記事を参照。
KTR8500形
KTR001形の老朽取り替えのため、JR東海の特急「ひだ」「南紀」で使用していたキハ85系を譲受したもの。詳細はキハ85系を参照。
MF100形・200形
宮福線が「宮福鉄道」としての開業した時の普通列車用車両で6両が製造された。キハ40系およびKTR700形との併結も可能。
次述のKTR300形が登場に伴い廃車が進められ、2024年現在はMF100形1両のみが残存。
KTR300形
宮福線向けの普通列車用車両。京都丹後鉄道移管後初の車両で、MF100形・200形の代替目的で2019年から2022年までに5両が投入された。
なお、ブレーキ方式が電気指令式のため、従来車両との併結はできない。
その他
京都丹後鉄道には現在、広報用のキャラクターは存在しない。
北近畿タンゴ鉄道時代は鉄道むすめの但馬みえが存在したが、こちらは事実上のクビとなっている。