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パーの親友(ダチ)やられてんのに日和ってる奴いる? いねえよなぁ!!?

東卍はオレのモンだ オレが後ろにいるかぎり 誰も負けねぇんだよ

やっと 終わるんだね オレの人生は苦しみだけだった

プロフィール

性別男性
誕生日1990年8月20日
年齢15歳(中3、過去)/27歳(現代)
身長162cm(過去/現代)
体重56kg
血液型B型
愛機 HondaCB250T(バブ)
所属東京卍會関東卍會梵天
好きなものオムライス(旗付き)、どら焼きたい焼ききな粉揚げパン
CV林勇 ファイルーズあい(小学生時代)
吉沢亮(実写版映画) 松田凌(舞台版)
イメージカラー🔴赤

概要

暴走族「東京卍會」の総長で「無敵のマイキー」の異名を持つ。

無敵と謳われる喧嘩の実力と、圧倒的なカリスマ性を併せ持った最強の不良である。

性格は基本的には気丈で、良くも悪くも無邪気な性格であり、花垣武道曰く「不良だけど悪人ではない」人物。ひとたび東京卍會総長として集会の場に立てばその場の空気を張り詰めたものに変え、初登場時から容赦無く主人公武道にとって因縁の相手であるキヨマサを半殺しにするなど、暴走族の総長としての恐ろしく威厳ある一面を持つ。

しかしプライベートではお子様ランチに旗が刺さっていなかっただけで拗ねる、出先でお腹がいっぱいになると眠ってしまうなど幼い一面もあり、右腕である龍宮寺堅(ドラケン)は世話役として手を焼いている。キャラブック天上天下によると、そのどちらも素のマイキーであり、これが自然体なのであるとのこと。

また、巨大暴走族集団の総長でありながら、武道の学校に乗り込んだ際勘違いから自身の頬をビンタした日向を笑って許し、「好きな奴のために頑張るのは良いけど無茶は駄目」、「相手が相手なら大変なことになる」と諭すなど思慮深い一面も見られ、「女に手ぇ出すワケねーじゃん」と当たり前のように言っていることなどから、少なくとも 中学生時は一般的な倫理観を持っていると見られる(尚、他校に授業中乗り込み、その際向かってきた不良を廊下に並べてドラケンと共に踏み付けながら帰るなどのぶっ飛んだ行動も見られる)。

仲間の幸せや夢を何よりも優先し、そのために自身の強い影響力を活用するほか、1巻で武道に対して明かした「オレが不良の時代を創ってやる」という言葉の通り、不良がダサいと形容される時代に変化をもたらすという夢が、彼にとっての強い根幹となっている。また一方で武道には彼女である日向との幸せな交際が続くことを望んだり、ドラケンとエマの恋愛成就を強く夢見ているなど、仲間や身内の幸せを心から願っている描写も存在する。

両親は自身が幼い頃に死別しており、15歳時点では祖父の万作と腹違いの妹・エマとの3人暮らし。親代わりだったという10歳上の兄・真一郎は12歳の頃に亡くしており、そのことが精神的な不安定さの起因にもなっている。また武道に対しては真一郎の面影を見出している。

現代において

悪事を嫌っていた過去とは一転、犯罪組織へと変わり果てた「東京卍會」のトップに君臨している。

直人曰く「恐ろしいほど慎重で、警察でも尻尾を掴めない」。公然の場は勿論、それまでのメンバーの前からも姿を消している。その変貌には何らかの要因があるとされる。

武道が何度もタイムリープをして過去を変えても、最終的には犯罪組織のトップに君臨している。

変貌の裏には犯罪界のトップに君臨するという野望を抱く稀咲鉄太の企みがあるが、その本質は多くの不幸を背負ってしまったマイキー自身の孤独と、どれほどの時を経ても消えない自身の邪悪性に対する絶望と苦悩(本人曰く黒い衝動)から来ており、誰かに終わらせて欲しいと願い続けている。

容姿

東京卍會の中でも最も小柄な体格。ハイライトの無い黒い瞳を持ち、15歳時点の髪型は前髪をポンパドール風に纏めてハーフアップ、髪色は原作ではピンクゴールド(作者談・初期は金髪だったがのちに変更)、アニメではクリーム色に近い金髪である。作者曰く「ハンサムに描くと決めて線の一本一本まで気を使って描いている」とのことだが、作中で美形であるかどうかの言及はなされていない。武道には腹違いの妹・エマと「どことなく似ている」と評されている。また「色素が薄くて白人のよう」という初期設定もある。

武道がタイムリープをして過去が変わる度に、未来での立場や性格が大きく変化しており、それを表すかのように髪型の変化も多い。

現代で最初に姿が登場した1巻では金髪のオールバックヘアに、首筋の部分にドラケンのタトゥーのデザインを僅かに変更した龍の刺青を入れている。

「聖夜決戦」後の現代で再登場した際は真ん中分けの黒髪ショートヘアになっており、1巻登場時と同じく首筋に龍の刺青が入っている。

東京卍會が解散された未来では白髪になっており、刈り上げありのセンターパートで黒川イザナに似た髪型をしているが、イザナとの関連があるかどうか現在詳細は不明。

そのほか痩せていたり目の下に大きなクマができているなどの変化もあるが、身長は大人になっても全く変わっておらず、顔立ちにも大きな変化は見られていない。

戦闘能力

「無敵のマイキー」の異名の通り、喧嘩では作中で無敗を誇る最強人物。体格差によるリーチの短さや威力の低さを補うためか蹴り技を好み、「核弾頭みてーなケリ」と形容される威力を誇るその蹴りで多くの相手を一撃で沈めている。その蹴りの威力はこめかみなど急所に入れば大概の人間を1発で沈める他、廃車のボンネットを破壊、自分よりも体格の良い男に片足へしがみつかれたままその足で相手を蹴り倒すほど。また生まれつき関節が柔らかいのか、度々自身よりも身長の高い相手のこめかみに飛ぶことなく回し蹴りを入れるという離れ業を見せる。

ただし先制とスピード重視で純粋な腕力はそれほどでもないのか、東卍内の腕相撲ランキングではトップ3に入っておらず、代わりに足の速さは1位となっている。

精神面

普段は東京卍會の総長、無敵のマイキーとして振舞っているが、あくまでも彼は15歳の少年であり、精神的に未熟な部分も作中で示唆されている。8・3抗争にて心肺停止に陥り、死の淵を彷徨ったドラケンの手術中、心配から取り乱す仲間らを「ケンチンを信じろ」と1人笑顔で諌めるが、手術成功の報せを受けると誰にも見えない所で「良かった」と安堵の涙を零すなど、自身の弱い部分を他人に見せたがらない一面が存在する。妹のエマ曰く「どんな時も人前では強いところしか見せないが、本当は使い古したタオルケット握りしめていないと寝れない弱い男の子」。しかしそんな強がりが却ってマイキーの精神を毒してしまっている所がある。

大切なチームや仲間を守るためなら自己犠牲を厭わないほか、数少ない肉親を殺した者に対しても最終的に許し受け容れたり「救いたい」と手を差し伸べるほどの度量の広さを持つが、それも多大な精神的負荷の上で成り立っているため、一度崩れると歯止めが利かなくなる危険性も孕んでいる。

しかしそんな仲間でも内面の全てを打ち明けてはおらず、根は善良な彼らでは理解しきれないであろう心の闇は、従来仲間でもない別の人間と分かち合う場面もあった。

 

その一方で親しい人間への強い依存性も垣間見え、彼らがマイキーの精神のタガになっている事もあってか、それらが無くなると瞬く間に堕落する心の弱さがある。仲間が満場一致で反対するパーの不正な釈放に乗り気な点、幼馴染を躊躇いなく傷つけた点を見ても、人や物を問わず己の“大切なもの”が脅かされる時の悪事に対する抵抗感は確実に無い。善悪問わず近しい人間の影響を受けやすい面もあり、それを見透かした上で「彼にとって大切な人を奪い、空っぽにしてから都合良く染め上げ傀儡として利用する」といった企みを持つ者から度々狙われている。マイキー自身も多少自覚はあるようだが、たとえ間違った人間だとしても自分を必要としてくれる彼らに応えようと彼らを拠り所にしてしまう傾向があり、マイキーの更生が難しい原因となっている。

その他

「マイキー」という名前は自分で名乗り始めたものである。

腹違いの妹のエマが家族にどう馴染めるかを彼なりに考えた結果、「エマという名前が全員漢字名の家族内で浮いている→自分も似たような名前を名乗ればよい」という考えに行きつき、適当に考えた「マイケル」という名前をもじり「マイキー」と名乗るようになった。

キャラクターブックでは歌うまランキング3位にランクインしている。

関連タグ

東京卍リベンジャーズ マイキー ︎︎

佐野真一郎 ︎︎佐野エマ 花垣武道 ︎︎龍宮寺堅 ︎︎

総長 無敵 ︎︎最強 ︎︎チートキャラ

最終ボス ︎︎闇堕ち ︎︎悪堕ち 悲劇のヒーロー ︎︎哀しき悪役

各章のボス

寺野南佐野万次郎

ネタバレ注意

240話で幼なじみに場地圭介の他、三途春千夜、瓦城千咒(明司千壽)がいる事が判明。

その後、241話で三途春千夜の口の傷はマイキーがつけたことも明かされた。

その直前、千咒がマイキーが1ヶ月かけてつくったプラモデルを壊してしまい、(その前に春千夜と喧嘩していたため)咄嗟に「春千夜が壊した」と言ってしまった。

その後、千咒がマイキーが春千夜に傷をつけたところを見たという、千咒目線の話であり、理由がプラモデルを壊されたからなのかは不明。

268話以降のネタバレ

武道との決闘の最中、万次郎によって『佐野真一郎が最初のタイムリーパーである事』が語られる。

そして、最初の世界線の万次郎は本来既に故人であった事が判明する。

最初の世界線、プラモデルで遊んでいた万次郎は階段から足を滑らせ転落、打ち所を悪くして重度の植物状態に陥る。

本来の彼は東卍結成どころか、人間らしい生活すら儘ならない無残な状況下にあった。

万次郎を生ける屍にした原因のプラモデルは真一郎が彼を喜ばせようと贈ったもの。真一郎の深い悔恨は察するに余りある。

祖父・万作は心労から亡くなり、万次郎に付きっきりの真一郎を見限ったエマはグレて出奔。崩壊していく家庭の中で、それでも真一郎は献身的に万次郎を介護し、身を粉にして尽くした。その甲斐あって万次郎はどうにか4年間生存したものの、春千夜と場地が彼を見舞った一か月後に万次郎は死去

最愛の弟を喪った真一郎の運命は大きく狂っていく事となる。

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佐野万次郎
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