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如月峰水

きさらぎほうすい

如月峰水は劇場版『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』のゲストキャラクターである。
目次 [非表示]

概要

CV:永井一郎


日本画家。60歳。


富士山の絵で有名な日本画の巨匠。厳格な性格で、聞き込みにきた少年探偵団を怒鳴りつけた。

しかし、お土産に探偵団の似顔絵を描いてくれるなどの茶目っ気も見せている。


常盤美緒は日本画の弟子であるが、彼女が如月の絵画を買い占めた挙句に高値で売りさばいたことが発覚して以来、険悪な仲である。


キャラクター原案は原作者の青山剛昌氏が担当しており、声優に関しても青山氏の推薦により永井氏がキャスティングされた。

永井氏は本作以外にも、アニメ第50話『図書館殺人事件』(津川秀治役)、アニメ第252話『絵の中の誘拐犯』(燕健三役)にそれぞれゲスト出演している他、アニメ第356話『怪盗キッドの驚異空中歩行』から第724話・第725話『怪盗キッドと赤面の人魚(ブラッシュマーメイド)』までと劇場版第14作『天空の難破船』にて鈴木次郎吉役(初代)を担当した。


ネタバレ

この先ネタバレ注意!!




































その窓からは富士山が一望できるようになっていた。それをあの女は……








こうしたんだァァ!!!



本作の殺人事件(黒ずくめの組織によるものを除く)の真犯人である。


ある時期まで富士山が一望出来る、西多摩市の外れにある小高い丘まで自ら出向き、そこで絵を(おそらく下絵まで)描いていたのだが、加齢によりそれが難しくなったと感じるや思い切ってその丘を丸々購入して自宅を建設し、富士山が一番良く見える位置にアトリエを設置した。いくら日本画の巨匠として財を成した彼でも相当高い買い物であったであろう事は想像に難くなく、年齢的にも『終の住みか&アトリエ』とするつもりでもあったのだろう。


しかし、その邸宅が完成した後に美緒が都の条例を強引に改正させてまで高く設計した高層タワーが、よりにもよってアトリエからの富士山の眺望を真っ二つに遮る形で建立されてしまう


自分の最後の仕事場とするつもりだった場所からの風景を汚されたことに怒り、主原因たる美緒と条例改正計画に関わった大木岩松を殺害(小五郎は「美緒と原が大木に賄賂を贈って条例改正を強行させたのではないか」と推理していたが、それが事実ならば尚更許し難かったであろう)。犯行現場に残していた「真っ二つに割れたお猪口」はツインタワービルで真っ二つに割られた富士山という怒りのメッセージだった。


2人と同じ理由で原佳明もターゲットとしていたが、原は黒ずくめの組織に関わっており、既にジンに殺害されていた。そこで、この事件を利用して自分のアリバイを確保することに成功した。

しかし、杖に隠していた美緒殺害の証拠をコナンに暴かれ、服毒自殺を図るも腕時計型麻酔銃で阻止された。阻止した際、コナンは「探偵として、アンタを死なせる訳にはいかねぇんだとコナンが死なせてしまった犯人を思い起こさせる発言をしている(ただし、麻酔の威力は昏倒させるだけでなくその濃度や量次第では死に至る可能性があり、如月の年齢を考えると自殺を阻止する為に使用するのはかえって危険と言えるが……)。

少年探偵団と共に崩壊するA棟から被害の少ないB棟へと脱出した後に逮捕され、自らを助けたコナンに対してどこか憑き物が落ちたかのような穏やかな笑顔を浮かべながら連行されていった。


余談だがこれまでの劇場版の犯人と違い、口封じ目的の行動や無関係の人間を巻き込むと言った所業は一切行わず、コナンに確保されなかった場合でもツインタワービルの爆発と運命を共にするつもりだったと思われる。殺人は肯定されるべきではないが動機が動機だったためか、コナンは彼に対しそこまで厳しい態度は取らなかった。


余談

『名探偵コナン』では犯人が刃物などを使って自殺しようとするシーンはいくつかあるが、服毒自殺しようするシーンは非常に珍しい。今回以外でこの方法を扱ったのは、アニオリの『死が二人を分かつまで』に登場した犯人しかおらず、しかもこれらはコナン達の目の前で毒を服用しようとしていた。メタ的に言えば他作品で見られる「毒を口に隠す」を使用した場合はコナン達にも予測不能で阻止できない為、毒を使って自殺しようとするパターンが限られるといえる。


また、原作『命を賭けた恋愛中継』では犯人が服毒自殺を成功させてしまっているが、その場に突入してきた警察に対する当てつけであり、コナンが直接追い詰めたわけではない。

その為、『コナン』では「犯人は自殺しない」ではなく、「犯人はコナンの目の前で自殺しない」が正しいと思われる。


関連項目

名探偵コナン 江戸川コナン 少年探偵団 天国へのカウントダウン 劇場版名探偵コナン


古畑任三郎:フジテレビ系のドラマ。とあるエピソードに登場した犯人の動機が如月と黒の組織の動機を足して2で割ったようなものになっている。

警視庁・捜査一課長:テレビ朝日系のドラマ。とあるエピソードに登場した犯人の動機が如月とほぼ同じであり、ドラマを見ていた視聴者の中には『天国へのカウントダウン』を思い出した人もいた(『天カウ』は2023年9月に金曜ロードショーで5度目が放送されたが、その少し前に該当エピソードがBS朝日で再放送されていた)。

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