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センシティブな作品

検索は「葛城 艦 これ」で。

ただし、2015年4月28日の実装以前のものはオリジナル艦娘である。

概要、準備は万全よ。出撃するわ!

葛城とは、DMM.comより配信中のブラウザゲーム艦隊これくしょん』に登場する雲龍型正規空母の1隻である。

2015年4月28日に開始されたイベント発令!第十一号作戦』の第二海域クリア報酬として先行実装された。

元ネタとなった旧日本海軍の空母自体については葛城(空母)、艦型については雲龍型空母を参照されたし。

元々その存在は姉の天城時報において言及されていたのだが、意外と早い登場だったといえる。

「提督」と書いて「あなた」と読む。台詞がちょっと長い。

放置台詞では、姉二人がそれぞれ触れていた艦載機流星改および烈風について言及しているが、天城同様、彼女も史実で艦載機を積んだことはない。(雲龍は実験で流星を搭載したことがあるのだが)

なお、母港時の台詞の中には一番いい艦載機を頂戴よ。わかってる?」と、どこかで聞いたような台詞があったりもする。

性格

ボケっとした長女やお淑やかな次女とは対照的に、気が強く勝ち気でお調子者なじゃじゃ馬娘。一方でその性格が災いし、素直になれないツンデレな面もある。

史実では搭載する艦載機やパイロットが払底していた事もあり、空母として活躍できなかったことからか、空母への強い憧れと誇りを抱いており、今度は自分もその一人であろうと努めているが、戦闘時はあたふたしたところがあり、改のMVP時には天狗になるなどその性格から幼さがにじみ出てしまっている。

またほとんど水上砲台として扱われていた史実から、その手の呼称を嫌う。だが呼称の元になった対空射撃は得なようで、提督に請われると嬉々として実演して見せ、自身も時間を忘れて夢中になるなど心底では水上砲台であることも嫌いではない様子。

五航戦の妹の方である瑞鶴は彼女にとって憧れの先輩。それもそのはず。彼女が生まれた頃にはすでに旧一航戦赤城加賀)は既に亡く、瑞鶴こそが新一航戦として日本の空母を代表していたのだから。そのためか迷彩塗装がお揃いであることに強い喜びを感じている。

豊満な姉達に比べて胸部装甲が薄いこと(おそらく機関が陽炎型駆逐艦のものを流用していることが元)を少し気にしており、その事を提督に心配された日にはガチギレしていた。

実は胸部装甲の薄さがブラウザ版で話題になった艦娘は彼女が初めてだったりもする。(有名なRJZHまな板ネタ二次創作由来である)

なんだかんだといっても提督との関係は意外に良好。

おさわりに関しては「バカァ!!」「今日こそは許さないから!!」などと返す一方でその人柄や力量を認めている節があり、また時報でツンツンしながらも時折無邪気な姿を見せるなど、意外なほど信頼されている様子が伺える。そのお互いに遠慮しない関係は、兄妹か幼馴染の様。

また、何も指摘していないのに「べ、別にデートとかそんなん違うからっ!」と墓穴をほったり、提督と夢を語り合ったことで上機嫌になるなど、無自覚的ではあるが意識し好意を向けていることが垣間見える。

中破以上での入渠時にも「覗いたら殺す!」と釘を差してくる。フリだろうか?

ちなみに質素な長女とくらべて食生活は普通…なのだが料理の腕はイマイチのようで、「塩の握り飯、沢庵、菜葉のお味噌汁」といった簡単なものしか作れない。味は悪くないのだが、不器用なのだろうか?

逆に提督は鍋焼きうどんを作ったりなどして彼女を唸らせるなど、意外な主夫スキルを披露している。ちなみにこの料理スキルは天城直伝である模様。

なお、史実の葛城はメシウマがデフォルトの旧海軍大型艦の中では珍しく復員船時代の食事が大変に不評だったことが知られている。だが、これは主計課が悪いのではなく復員船に乗る人達の栄養事情を考慮した結果そうせざるを得なかったという事情がある。

この辺りについては戦国時代の「鳥取の飢え殺し」と同じで、要は“飢餓状態の人間にいきなり普通の食事を与えると消化器官の痙攣やショック死の危険”があったことを踏まえていたから。なおこのとき出されたのはお粥なのだが、生還者からは「猫の反吐」とまで悪しざまに形容されている。

性能

他の姉妹と能力に微妙な差異はあるが、ほぼ誤差の範疇。各装備スロットの艦載機搭載量は改造後も含めて全く同じ。

運が姉妹艦の中で最も高いのは、大きな損傷もなく終戦を迎え、復員船としての勤めを全うした史実からか。他の雲龍型同様、Lv50+改装設計図で改造可能で、その際に艦載機を持ってくる点も同じ。

ただし、改造で持ってくる天山(六〇一空)が流星(六〇一空)にパワーアップ。その代わり彗星(六〇一空)がない。

基本的な性能は他の雲龍型と同一、多少の違いはあるが、運用方法は変化しない。

容姿、抜錨する!…くぅ~言ってみたかったんだぁ~

腰まである黒髪ロングヘアーに、後頭部に一房だけ白いリボンポニーテール状にまとめており、前髪は左右に分けてある。瞳の色はサファイアンブルー。

髪には、名前の元になった葛城山にまつわる伝承のある八咫烏にちなんだ烏の雰囲気が取り入れられている。

表情は、どこかおっとりしている雲龍・天城に比べてキリっと釣り上がった目尻といい、快活な雰囲気が特徴的。

細身でスラリとしたボディラインであり、姉二人に比べて胸部装甲は薄い

これはシャープな艦容の他、天城のデザインにおけるくーろくろ氏のツイートにもあるように機関と胸部が対応しているらしく、葛城に採用された機関が陽炎型駆逐艦のものであったことに由来する。

陽炎型の胸部装甲は揃っていたりはするのだが、一般的な「駆逐艦」並という解釈がなされたのであろう。

服装は弓道着を改造したような白のトップスとを改造したような白のミニスカートを着用。

トップスは肩口から脇腹あたりまで切り抜かれており、前後の布は脇腹あたりで紐で結ばれている。その上から半袖のミニジャケットを羽織っており、ミニジャケットを留める前紐の上には機銃座が設置されている。また、小さいながら胸当てに相当する装甲を赤紐で留めている。

下半身のスカートは姉達と全く同様。スカートは鼠径部あたりの装甲で固定されており、両膝の外側面が大きく露出している。靴下の類などはなく、一本下駄型の主機を素足の上から履いている。

その服装の上から天城と同様に松・道路・土・擬装網の柄をあしらった緑色の振袖を纏っているが、最初から大胆に上半身をはだけた状態で開けている。この時点では、改装前の天城同様、飛行甲板は着物の帯として使用されている。また、こちらも露出してしまっているが、姉達が甲板に使用していた錫杖を袋に入れて背負っている。

艤装は姉達と同様に腰からシールド状の装甲ユニットが左右から前にせり出し、その外側面には対空機銃座が設けられている。また、その右手には天城では艤装に懸架されていた艦橋と機銃座をセットにしたアサルトライフル状のユニットを保持している。

姉と違って偽装をきちんとしていないのは、イラストがカモフラージュを捨てて戦う場面をイメージしているため。本人に偽装する気がないわけではなく、祥鳳と同様に敵襲がないときは普通に着物を着ているらしい。

ちなみに彼女だけ背部艤装の右ユニット先端にショートボウを付けたマジックアームが付いている。

葛城改

振袖を完全に脱ぎ捨て、真の姿となった葛城。

髪色が変化しており、根本の黒から先にかけて青いグラデーションになっている。

ただし、中破状態になると元の黒髪に戻るため、髪質が変化したというよりは、何らかの原因で光っているようだ。

ただ、服装は脱いだだけの姉と違って大幅に変更されている。

最大の変更点はその艤装スタイルで、陰陽師スタイルの「くーろくろ空母娘」とは違い、弓矢を使った発艦を行う。ただし、鏃の代わりに式神を付けた式神式の艦載機発艦も合わせているハイブリット方式となる。RATO(ロケット補助推進離陸)を矢に見立てたようである。

未改造時の錫杖を使っていないことからも、尊敬する瑞鶴に倣って無理矢理スタイルを変えたのだろうか。

ちなみに左手に持っている弓は「梓弓」。神社の神宝として納められたり、神事で弦を弾いて音を鳴らして邪気を祓ったりする。改造前は式神を使わず、この鳴弦の音エフェクトが艦載機に変化する仕組みらしい。

また、式神を付けた矢は「祓い串」(大麻(おおぬさ)とも)の形状をしており、四角柱の矢筒に収まれている。矢筒に書かれている文字は「十万四千度御祈祷大幣(じゅうまんよんせんどごきとうおおぬさ)」。それに「空母葛城神社」の印が押されている。

江戸時代、伊勢神宮の御師(下級神職)は布教のため、御祓大麻という祓い串(現在の神宮大麻の原型)を箱に入れて、全国を配り廻っていた。

御祓大麻は毎年交換することになっており、古い大麻を入れた箱が「お払い箱」の語源である。

一万回祈祷した御祓大麻は「万度祓大麻」と呼ばれ、より強いご利益があるとされた。

これが「十万四千度」になっているのは、葛城の機関出力・十万四千馬力にかけた物と思われる。

首には赤い首輪が追加されており、ミニジャケットも脇下が露出した白いものに変更されている。特に印象的なのが左袖であり、左袖の外側が飛行甲板柄の袖で覆われており、左腕そのものを飛行甲板に見立てている。胸元の機銃座は撤去。

手首部分には青く光る鳥居のようなものが腕輪状に顕れており、姉二人から察するに、この鳥居と矢を合わせることで艦載機を発艦させるものと思われる。

スカートは改装前のものと同様の、両太腿外側面が大きく露出したものを着用。

改装前は見事な生足を晒していたのだが、改になると太腿前部の露出したニーソックスの上から黒い足甲をつけるようになり、ごく僅かな部分を除いて肌色が見えなくなってしまう。ただし、帯で隠されていた健康的な腹がよく見えるようになっている。

姉二人と比べてどこか幼さを残したおへそ周りは、フェチにはたまらないこだわりのデザイン。

ちなみに下駄型主機は改造後も健在である。

艤装も改装前と同様だが、左シールド部がこちらにも着艦用と思しき飛行甲板ユニットに換装されており、甲板には「航空母艦葛城神社盾符」(こうくうぼかん かつらぎじんじゃ たてふ{じゅんふ?})と書かれている。位置からして(しかも繊細な飛行甲板が)まさかシールドではないだろうが、発艦用と着艦用で二つの甲板を持つ空母は、他にはクロスボウに飛行甲板の先端がついている大鳳くらいしかいない珍しい形式である。

こうして見てみると、空母系艦娘のすべての要素が取り込まれたかたちとも言える艤装であり、鳳翔から天城に至る“すべての空母たちの力が結集した艤装”にも見えなくはないだろうか。

またこの裏には弓型の投擲武器である打根が仕込まれており、こちらも投げて艦載機化させることができるようである。

ちなみに下着も着けていなかったり特殊な紐下着だったりする姉たちと違って健全な白のスポーツブラパンツを着用している。開口部が多い為にほとんど露出してしまっているが、あまり気にしては居ない様子。スポーツ下着だから?

史実

雲龍型空母全体に言える事だが、飛龍蒼龍を参考に量産されたもののマリアナ沖海戦後に竣工した『最後の一航戦』である(天城が「新生、第一航空戦隊」と自分を呼ぶのも最後の一航戦は実質的に天城と葛城だったからであろう)。

葛城が瑞鶴を尊敬しているというのはマリアナ沖海戦で翔鶴大鳳飛鷹が沈んだ後で彼女達が史実で見た「南雲機動部隊の最後の生き残り」が瑞鶴だからという事情もあるのだろう。

また、彼女が竣工した日から僅か5日後、最期の戦場となったレイテ沖海戦へと出陣していった瑞鶴を呉軍港で見送った、という縁もあるのだろう。

瑞鶴がレイテ沖海戦で囮として瑞鳳・千代田千歳秋月初月らと共に散った後、残された雲龍型で一航戦を再建しようという流れもあったが、戦況の悪化により史実で果たされる事はなかった。

他にも雲龍型は龍鳳との縁が深い。

図鑑でいう「戦いが終わった後も頑張った」というのは復員船としての仕事である。残存して真っ当に動かせる艦としては最も大きなものであり、8回の復員航海により南方からの約5万人が日本に帰ってくる事が出来た。恐らく史実の太平洋戦争において雲龍型が果たせたほぼ唯一にして最大の奉公と言えるだろう。

最期は日立造船桜島工場にて全ての空母の母である鳳翔と共に解体され、仲間達の元へ帰って行った。

二次創作

上記のように瑞鶴には明確に敬愛を向けているため、瑞鶴との関係が注目される瑞葛は勿論、数奇な運命を辿った者同士鳳翔との関係も早くも注目されている。→最初と最後の空母

余談

瑞鶴メインのライトノベル作品『鶴翼の絆』の作者である内田弘樹氏は元から雲龍型、特に葛城が好きな日本艦艇であると語っており、『艦これ』での実装を楽しみにしていたとの事。

今後、当作で瑞鶴と葛城がどう関わって行くのか。史実では復員船として頑張ったものの空母として働けなかった葛城が艦娘となってどう過去の傷を癒しながら戦うのか期待がかかる。

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