概要
民間飛行士・事業家の青島次郎が1935年に創業した「青島模型飛行機」を前身としている模型メーカー。
古くはアオシマオリジナル合体ロボット『アトランジャー』を始め、艦橋がロボットの上半身というぶっ飛んだ発想の『合体巨艦ヤマト』、合体戦艦・空母でお馴染みの『レッドホーク艦隊』シリーズなど微妙に胡散臭いロボットプラモで有名。
なお、タグとしてはカタカナ表記のアオシマが主流となっている。
特に「合体」は同社が登録商標しているだけあって異常なまでのこだわりを見せており、名車ポルシェやカウンタックを容赦無くぶつ切りにしては合体スーパーマシンに再構築したりと「遊べるプラモデル」「おバカプラモデル」を作らせれば右に出るものはいないメーカーである。
これは同社の「創造のプラモデル」という精密さより、遊ぶ楽しさを主眼に置いた製品開発の表れとも言える。
乗用車やトラック・バイクや、軍艦の模型の『ウォーターラインシリーズ』などのスケールモデル、『スーパーロボット マッハバロン』、『電人ザボーガー』、『鋼鉄ジーグ』、『無敵超人ザンボット3』、『無敵鋼人ダイターン3』、『伝説巨神イデオン』、『無敵ロボトライダーG7』、『最強ロボ ダイオージャ』、『魔境伝説アクロバンチ』、『亜空大作戦スラングル』、『西部警察』、『ゴリラ・警視庁捜査第8班』等のTV作品のプラモデルも多数発売しており、特にデコトラシリーズなどは根強い人気がある。
既存の金型を流用して『頭文字D』等の漫画やドラマ作品に登場する車両のキット発売も行っている。
また、小惑星探査機はやぶさのキットは発売と同時に売り切れが続出する異例の大ヒット商品になった。
製品の質自体はスケールモデルを扱う他社に比べて劣る評価を受ける事もあったが、近年では他社製品に引けを取らない品質を確立し、高評価を受けている。
特にはやぶさと同時期にリリースされた新規設計のスーパーカーシリーズは高価な分、品質も高い。
これらの好評を受けてか売り上げは上々らしく、2016年現在まで安定して新作が出ている。
第一陣であるカウンタックに至っては、まずはLP400から出すという親切仕様である(実車の製造数同様、国内ではLP400のキットは意外と少ない)。
しかし、普通のプラモデルメーカーになったのかと思えばそうでは無いようで…
- 版権萌えキャラがデカデカと描かれた所謂「痛車」を商標登録してプラモをいち早く発売(しかも某ブラウザゲームの新実装キャラを先行公開)。
- 海上自衛隊艦艇関連キットのおまけが突き抜けている。曰く、ミサイル艇には某国不審船や人工衛星ロケットと称する弾道ミサイルを、ひゅうがには運用能力がない(とされている)はずのF-35Bや「離島防衛作戦」と銘打ってのV-22を、そしてそのパッケージの背景には尖閣諸島と撃沈されたと思しき黒煙を吹き上げた遼寧らしい艦艇が描かれ、いせにはF-35Bのみならずハリアーまで付けてそれらを運用する軽空母の如きパッケージイラストを採用する(架空設定という但し書き付き)というノリの良さである。
- 更に一歩間違えば誰得にもなりかねない漁船のキットを1/64で発売。
……などなど、突飛な商品展開には未だに定評があり、他社とは一線を画する我が道を行くメーカーである。今は無きコンピューター系情報誌『ネットランナー』の付録となった組み立てキット「中華キャノン」はつとに有名。
関連タグ
スカイネット:関連ブランド
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外部リンク
商品開発ブログ『青島文化のくまぶろぐ』
Twitterアカウント(アカウント名は、マスコットキャラの『あおこ』になっている)