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南武線の編集履歴2017/12/08 16:19:03 版
編集者:稲美 弥彦
編集内容:親記事を東京メガループに変更。

概要

戦前は南武鉄道と呼ばれる私鉄であり、1944年に戦時買収により国有化。ほぼ多摩川沿いを走る鉄道路線。川崎市の南北を結ぶ唯一の旅客路線。ほかに、尻手駅と浜川崎駅を結ぶ南武支線、尻手駅から新鶴見信号場を経由して鶴見駅を結ぶ支線(通称・尻手連絡線、貨物専用)が存在する。

車体は、中央・総武緩行線と同じ色と、オレンジ色、そしてこげ茶色である。

路線距離は39.6km(支線含む)と、東京メガループの中で、最も路線距離が短い。元が私鉄だったこともあり、駅間距離が短く、平均表定速度も低い(約37km/h)のが特徴である。

本路線の線路は立川駅では中央本線青梅線と接続しており、貨物列車や臨時列車の直通運転で頻繁に使われていたが、今や本数は激減している。

川崎駅においても京浜東北線北行の線路とは一応つながっている。しかし、保安システムの関係上、入線は不可能であり、また長い間使われていないため線路の劣化が激しい。

沿線には、最も著名な東京競馬場(府中本町)を筆頭に、川崎競馬場、川崎競輪場(川崎)、多摩川競艇場(府中本町)、立川競輪場(立川)など、短い路線にも関わらず多くの公営ギャンブル施設があるためなのか乗客による列車内の治安の悪さがよく指摘される事でも有名。

また長らく沿線の駅舎もボロボロなものが多かったが、最近になってようやく各所で新駅舎に建て替えられ始めている。

中央・総武緩行線との間違い

黄色の帯をしている南武線は、同じく黄色の中央・総武緩行線と少し似ている。だが、当路線は黄色とオレンジ色とこげ茶色(ぶどう色とも。旧型国電の車体色)の三色。中央・総武緩行線は黄1色なので、よく注意をして乗るようにしたい(なお、南武線は立川で中央線と接続するが、中央・総武緩行線もごくわずかだが立川発着の電車がある)。

停車駅と接続路線

2015年3月14日現在

●=停車 レ=通過

駅名読み普通快速接続路線
川崎かわさき
  1. 東海道本線
  2. 京浜東北線
  3. 京急本線(京急川崎駅)
  4. 京急大師線(京急川崎駅)
尻手しって南武支線
矢向やこう
鹿島田かしまだ横須賀線新川崎まで徒歩4分、連絡運輸はない)
平間ひらま
向河原むかいがわら
武蔵小杉むさしこすぎ
  1. 横須賀線(湘南新宿ライン)
  2. 東急東横線
  3. 東急目黒線
武蔵中原むさしなかはら
武蔵新城むさししんじょう
武蔵溝ノ口むさしみぞのくち
  1. 東急田園都市線
  2. 東急大井町線(いずれも溝の口駅)
津田山つだやま
久地くじ
宿河原しゅくがわら
登戸のぼりと小田急小田原線
中野島なかのしま
稲田堤いなだづつみ京王相模原線京王稲田堤まで徒歩5分)
矢野口やのくち
稲城長沼いなぎながぬま
南多摩みなみたま
府中本町ふちゅうほんまち武蔵野線
分倍河原ぶばいがわら京王線
西府にしふ
谷保やほ
矢川やがわ
西国立にしくにたち
立川たちかわ
  1. 中央本線(中央線快速)
  2. 青梅線
  3. 多摩都市モノレール(立川南駅・立川北駅)

今後の計画

  • 川崎市は、南武線立体交差2期事業となる川崎駅~武蔵小杉駅間5.5kmについて、地下化も視野に入れて事業の具体化に向けた検討を進める考えを明らかにしている。市が試算した1kmあたりの事業費は、高架化の場合が約140億円、地下化の場合は約300億円。実行計画の中で、南武線は旅客列車と貨物列車が併用しており、高架化工事の過程で生じる線路の勾配の規定が異なるため、工法の検討も進めるとしている。
  • 東京都の都市計画事業における踏切対策基本方針において矢川駅付近(矢川踏切)~立川駅付近(羽衣踏切)を「鉄道立体化の検討対象区間」としている。
  • 鹿島田駅~新川崎駅付近での交通結節点機能を強化を検討している。
  • 建設予定の川崎縦貫高速鉄道川崎市営地下鉄)を武蔵小杉駅に乗り入れさせる案があったが、川崎縦貫高速鉄道自体が計画休止になったためこの構想は当分の間実現はしない。
  • 2014年度から横浜線に続きE233系が投入され、6両35編成が205系209系を置き換えた。
  • 2017年3月15日より青梅線五日市線から転属改造されたE233系8500番台が運転開始。

京王線と南武線は競合になり得るか。

南武線も横須賀線武蔵小杉駅開業前は1ローカル線に過ぎなかった。

だが、横須賀線武蔵小杉駅の開業で朝の通勤ラッシュが大幅に変わって来た。

横須賀線武蔵小杉駅の開業で従来の川崎駅から武蔵小杉駅の乗り換えに大幅にシフトして上り朝ラッシュは武蔵小杉駅を過ぎると混雑が幾分か緩和された。

そして2011年に川崎~登戸間を快速で運行する南武線快速が運行開始した。

この頃から京王の乗客が少しずつ南武線にシフトしてきている。

小田急は複々線が進み、東急東京都心部の路線重視で客は取れないが、京王は朝が遅く、更に新宿から離れている為、快速を充実させれば充分に対抗できるとJR東日本は確信した。

そして稲城長沼駅の高架化が進み、2014年3月15日には快速の停車駅から中之島駅と矢野口駅が除外され、川崎駅~稲城長沼駅間が快速運転区間となり稲城市の川崎都心部のベットタウン化や京王線から更に乗客を奪うことが出来た。

因みに矢野口駅と京王よみうりランド駅(左がJRの駅、右が京王の駅、以降同じ)、稲城長沼駅と稲城駅、府中本町駅と府中駅、西府駅と中河原駅は基本的にさほど離れていないのでどちらの駅を使うことが出来る。

故に朝ラッシュは品川駅経由なら南武線武蔵小杉駅経由の方が早い。

そして2015年3月1日に南武線稲城長沼駅1番乗り場が使用開始され、2015年3月14日に北陸新幹線上野東京ラインの運用開始日に全線で快速運転が行われ稲城長沼駅立川駅間に通過駅が設けられ、同区間の途中停車駅は府中本町駅分倍河原駅のみになった。

これにより京王線との競合が更に加速化し、現在は日中のみだがこれが朝夕に拡大すれば、京王線に止めを刺すことが可能になるだろう。

快速停車駅の変更

駅名読み2011年4月~2014年3月14日までの快速2014年3月15日~2015年3月13日までの快速2015年3月14日~現在の快速
川崎かわさき
尻手しって
矢向やこう
鹿島田かしまだ
平間ひらま
向河原むかいがわら
武蔵小杉むさしこすぎ
武蔵中原むさしなかはら
武蔵新城むさししんじょう
武蔵溝ノ口むさしみぞのくち
津田山つだやま
久地くじ
宿河原しゅくがわら
登戸のぼりと
中野島なかのしま
稲田堤いなだづつみ
矢野口やのくち
稲城長沼いなぎながぬま
南多摩みなみたま
府中本町ふちゅうほんまち
分倍河原ぶばいがわら
西府にしふ
谷保やほ
矢川やがわ
西国立にしくにたち
立川たちかわ

関連動画

快速 立川駅→川崎駅

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