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スラヴ神話の編集履歴

2017-12-20 22:37:06 バージョン

スラヴ神話

すらゔしんわ

スラヴ神話とは、スラヴ人の神話である。

概要

スラヴ民族が語り、信仰した多神教神話キリスト教受容前のスラヴ人は文字を持たず、また改宗による失伝のため、残念ながらギリシャ神話のような豊富な神話エピソードは現存していない。


19世紀末から20世紀初頭に活躍したイラストレーター、イヴァン・ヤコヴレーヴィチ・ビリビン(イワン・ビリービン)によってスラヴ神話を題材にした作品が多く描かれ、現在のフィクションに登場するスラヴの神々や精霊の姿に大きな影響を残している。


現代では新異教運動(ネオペイガニズム)のスラヴ神話版として「スラビアンストボ(Slavianstvo)」「ロドノヴァリー(Rodnovery)」等が活動している。

主な神々

東スラヴ

西スラヴ

南スラヴ

その他の神々

精霊・妖精・妖怪

神々より下位の超常的存在は一神教化後もロシア民話(スラブ民話)などの伝承で語られている。

  • ドモヴォーイ:家の中に住む善性の精霊。
  • ヴォジャノーイ:水辺や水中に住む妖怪。人に害を為し奴隷化することもある。
  • レーシー/レーシィ:森の中に住む妖精。森の中で人を迷子にさせたりする。
  • ルサールカ/ルサルカ:水や森の奥に住まう危険な女怪。ヴォジャノーイを夫とする事もあるらしい。
  • キキーモラ:家憑き妖精であり夜中騒ぐなど迷惑をかける反面、妻が働き者だと家事を手伝ってくれる。
  • バンニク:風呂小屋で人を脅かしたりいたずらをする老人の姿の精霊。
  • ドリボボック:木の精霊。
  • アルコノスト:天界もしくは冥界に住むという女性の上半身を持つという鳥。気象を司り、生前悪事を行ったものの魂を歌声で苦しめるという。
  • ガマユン:天界に近い東の島に住む知恵と知識の象徴の女性の顔を持つ鳥。
  • シリン/シーリン:王冠を被った女の顔を持つフクロウで天上に住む。美声で聖人は祝福を授けられるが、常人は魅了され死に向かうとされる。
  • バーバヤガー/バーバヤーガバーバ・ヤーガ):雪国における冬の脅威が擬人化されたものが起源という説もある老魔女。悪と善、両方の姿で民話に登場する。
  • ヴェシュニツァ・マグピー:鳥の魔女。子供をさらい家畜を殺すだけではなく、月すらも盗むといわれる。
  • アリス・ポール:女性の顔を持つ山猫。継母に捨てられた娘を育ててくれた。
  • コシチェイ:若い女性を襲う妖怪爺。
  • ジェド・マロース:人に恵みを与えもするが理不尽な霜の精。
  • スネグーラチカ:ジェド・マロースの娘(孫娘とする伝承もある)。
  • ヴルコドラク人狼
  • ズメイ/ズメウ/ズマイ:スラヴ圏におけるドラゴン。地域によっては農耕神とされることもあるが、ロシアでは邪悪な三つ首竜とされ、1956年の映画「豪勇イリヤ巨竜と魔王征服」にも登場している。
  • ユラン/ジラント/ジュラン:カザンに伝わる黒いドラゴン。
  • イルベガン:テュルク系諸民族に伝わる多頭の怪物。ドラゴンともいわれる。
  • アジュダヤ/アジュダハ/ユハ:テュルク系諸民族に伝わる大蛇、ドラゴン。ゾロアスター教アジ・ダハーカが由来だといわれる。
  • ウィプリ/ウプイリ/ウプイーリ:コウモリの身体に人間の顔を持つ吸血鬼。翼にはカニのような爪を持つ。
  • ヴィイ/ヴイイ/ヴィー/ブイイ:一つ目で瞼が地面までたれている土の精。吸血鬼ともいわれる。実は19世紀の文豪ニコライ・ゴーゴリの創作であり、映画化され「妖婆死棺の呪い」という邦題がつけられている。
  • ジルニトラ:17世紀に発掘された古代の像で知られるようになった魔法神である黒いドラゴン。実は…

関連タグ

スラブ神話/スラヴの神話:表記ゆれ

北欧神話:西隣の地域で伝承された神話。12世紀の『デンマーク人の事績』では北欧、スラヴ両方の信仰について言及される。

創作でのスラヴ神話

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