※:実艦については「特型駆逐艦」の記事を参照のこと。
※ここではブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に登場する擬人化キャラ『吹雪型』について説明する。
概要
「特型駆逐艦」は24隻が建造され、旧軍の公式書類では全てが「吹雪型」とされていたが、『艦隊これくしょん』においては「特I型」にあたる初期建造分の10隻のみを指す狭義の意味で用いられている。
現時点では、このうち7隻が艦娘として実装されている。
特型全般に共通する特徴であるが、稼働時から登場の6人態勢で長らく推移しており、2016年9月の10番艦浦波が初の追加キャラクターとなっている。
特徴は5番艦叢雲を除く全員を同じ絵師が担当している事で、青いセーラー服に大きな機関部を背負い、連装砲を手で持ち(下部にある取っ手を握って)、両太腿の外側に魚雷発射管をベルトで装着する姿で統一されている。
外見上の変化には乏しいものの、ゲーム開始時に選ぶ事になる「初期艦」5人のうち2人がこのグループに属しており、他のメンバーも早い段階で登場する事から、プレイヤーによく親しまれた艦娘が多い。
実艦が比較的旧式の部類に入るため、性能面で突出した部分は少ない。特に「運」の値は、1名を除いて史実に極端な不幸エピソードを持っていないにもかかわらず、「改」時最大値の平均が59であるのに対し、吹雪型は全員49までしか伸びない。
初期艦の2人のみは「改二」の実装によって一線級の実力を手にしているものの、叢雲改二の方はそれでも「運」が平均以下の57止まりとなっている。
艦娘一覧
CVは全艦上坂すみれ氏で統一されている。絵師は叢雲のみ彩樹氏で、他はしばふ氏が担当している。
吹雪→吹雪改二
初期艦に選定。世界を震撼させた吹雪型ネームシップの名を冠する1番艦。生真面目でひたむきな本作品の主人公。スカートの下から見える白いのはしばふ氏曰く「パンツ!パンツです!」とのこと…
一時は主人公(笑)扱いすら受けたが、各種メディア展開とパワーアップにより返り咲きに成功した。
白雪
こちらも真面目で礼儀正しい性格だが、たまに天然が入る2番艦。
公式4コマでは訓練時に恍惚な表情を浮かべる等、トリガーハッピーの傾向がある。
初雪
何かにつけてひきこもりたがるダウナー系の3番艦。ケッコンカッコカリ時のギャップが凄まじい。
深雪
元気でだぜ子な4番艦。実艦は短命に終わり戦争を知らない。
艦これの主題を考えれば「存在しているだけで奇跡」とも。
叢雲→叢雲改二
初期艦に選定。1人だけSFチックな5番艦。
勝ち気で高飛車、デレの少ないツンデレ。ヘタをすると酸素魚雷を打ち込まれる。
磯波
謙虚で努力家な9番艦。影が薄い。「特長がないのが特徴」とも。
実艦は命名・運用面で10番艦以降との縁の方が深かった。
妹の浦波実装以降「カメラ女子」等、新たな属性が判明してきている。
浦波
遅れてやってきた10番艦。何故か碇付きの鎖を手に持っている。実艦が中期建造の「特Ⅱ型」への過渡的なスタイルをしていたため、「特改I型」の異名を持つ(公式)。
未実装
別記事にて解説
余談
アニメ版には吹雪のみが登場した。厳密には一瞬だけ他の姉妹らしきシルエットが映っていたが、個人の判別は不能。
また、21~24番艦の4人が準レギュラーとなっていたものの、自他共に「暁型」という独立した艦級として認識されており、「吹雪が唯一の特型駆逐艦」という扱いであった事は特筆される。
史実では、「特型駆逐艦」以降、根本的に運用ドクトリンが異なる秋月型駆逐艦・松型駆逐艦以外の全てを「特型」に含める事さえあったので、完全にアニメオリジナル設定である。
そもそも「特型」とは、睦月型駆逐艦以前の「並型」に対する概念として提唱された経緯があるため、単艦や製造区分といった単位ではなく、歴史の流れ全体を見渡さないと理解し難い言葉である。正しく用いたとしても、様々な出自の艦娘が入り混じるアニメの環境とは根本的に相性の悪いものであった。
なお、EDテーマ「吹雪」の歌詞には放映当時に実装されていた6人分の名前が散りばめられていた。
この繋がりで公式4コマ9巻おまけコーナーでは「吹雪型で歌う『吹雪』」としてこの6人(この時点で浦波はブラウザ版にて実装済みだが、公式4コマでは未着任だった)で「吹雪」を合唱する一幕があった。
関連タグ
第十一駆逐隊:1~4番の「雪」艦4人が史実で組成していた駆逐隊。叢雲も後年加わった。
第十九駆逐隊:磯波と浦波が「波」の12番艦までと組成していた駆逐隊。綾波型との混成だった。
第二十駆逐隊(初代):戦前の一時期だけ吹雪、東雲(未実装)、磯波の3隻で編成されていた。後に綾波型の駆逐隊として編成された2代目にも白雲(未実装)が途中編入している。
吹叢:吹雪と叢雲によるカップリングタグ。
駆逐艦級名