※ その他のサンシャインに関してはサンシャインの記事を参照。
概要
CV:佐藤正治
(『キン肉マン』のアニメシリーズでは唯一声優が代わることがなかったキャラである。)
その異名通り、全身が砂(砂金)で出来ており、様々な形に変化させて闘うサンドモンスター。その体質故に打撃や関節技も殆どダメージにならないという、プロレス漫画にあるまじき体質の持ち主。
モチーフはピラミッド。しかし応募された際のモデルはサンシャイン60とのこと。
新章で観客に「でかいビルディングみたいな超人」と表現されており、さりげなくこの設定を回収している。
人物像
容姿
身長300cm、体重1000kgという、地球人より大柄とされる超人界でも逸脱した巨躯と重量の持ち主。金色に輝く多面体(主に直方体)で構成された体に、イースター島のモアイ像のような厳めしい顔立ちが特徴。体の各面には格子状の模様が入っており、その外見はアニメ『ゴールドライタン』に似ていると外部ではよく指摘されていた(…とおもってたら『ゴールドライタン』の公式側が後に両者が似ていることを明言している)。
額および胸には太陽を象った紋章が施されており、胸のマークは「キーパーツ」と呼ばれるサンシャインが肉体を形成する上で必要な心臓部となっている。
『夢の超人タッグ編』では、「呪いのローラー」を取り込んだ影響なのか、両肩部分から突起が伸びるなど外見的な変化が見られた他、体格も更に一回りほど大きくなっている。
性格
初登場時は他の悪魔超人たち同様の残忍さを見せており、ときには相手の精神的な弱みに付け入るなど狡猾な手段を用いることも。
が、実は意外にも情に篤く涙もろい性格。悪魔六騎士の首領格でありながら悪魔らしからぬ性格だが、「悪魔にだって友情はあるんだ!!」という彼の発した言葉は作中でも指折りの名台詞として名高い。
ある意味、主である悪魔将軍の部下の中でも彼が下界の超人たちに求めた"感情"という力を最も強く持っている悪魔騎士なのかもしれない。実際、普段の温厚さとは逆に一度怒らせると他の六騎士たちでは彼を止められないらしい。
一方で、悪魔超人に対する思い入れは人一倍強く、バッファローマン、ザ・ニンジャ、そして盟友のアシュラマンが次々と正義超人入りする中でもサンシャインは決して鞍替えすることはなく、『Ⅱ世』の時代にはかつての勢いを失いd.M.p内部でも冷遇されながらも、たった一人で悪魔超人という派閥を守ろうとしていた。
こうした性格故か、読者の間で彼を指示する声も決して少なくはない。
戦闘スタイル
巨体から繰り出されるパワフルなファイトスタイルもさることながら、砂で出来た肉体を自在に変化させ相手を翻弄する。
必殺技は『地獄のピラミッド』『地獄のコマ』『呪いのローラー』等。
その他、新章では砂の巨体をザ・ニンジャの姿に変身させ、本人のように高速で移動するなどの応用能力があることが判明した。
作中での活躍
黄金のマスク編
前半はその体質を駆使して優勢に闘うものの、胸のキーパーツと、砂は音に弱いという弱点を突かれ敗北。
その後、悪魔将軍の肉体の一部となって登場するが、将軍敗北後、アシュラマンとともに肉体から脱出し、正義を認めて黄金のマスクに戻った将軍と盃を分かつことを宣言する。
夢の超人タッグ編
悪魔超人から離反した二人は正義超人たちを模した呪いの人形を使い、彼らのチームワークの源である友情に亀裂を生じさせる。そしてタッグチーム「はぐれ悪魔超人コンビ」を結成し宇宙超人タッグトーナメントに突如乱入。カナディアンマンとスペシャルマンのタッグ「ビッグ・ボンバーズ」を排除しトーナメント参戦権を奪う。
本戦では、第一回戦にお互いの因縁の相手であるテリーマンとジェロニモの「ニュー・マシンガンズ」と対戦。キーパーツの内側の体内に「呪いのローラー」を組み込み“ニューサンシャイン”となったことで弱点であるキーパーツを克服しており、それを狙って懐に飛び込んだジェロニモの右腕をローラーに巻き込み破壊。さらに、窮地に追いやられたテリーマンを救おうと飛び込んだキン肉マングレート(プリンス・カメハメ)に瀕死の重傷を負わせ、結果死に至らしめる。
その後、キン肉マンとカメハメの意志を継いだテリーマン扮する二代目キン肉マングレートの「マッスルブラザーズ」と対戦するが、両者の友情に感化され的確な行動をとれない状態になり、最後はマッスルドッキングを見舞いあえなく敗退。試合後、ネプチューンマンにダブルレッグスープレックスで殺害されて超人墓場に送られ、王位争奪編では超人墓場で浮遊していた後に、墓場から逃げ出そうとしたところをオメガマンの手によってハントされ、彼の亡霊超人の一人に組み込まれてしまっていた。
新章『完璧・無量大数軍編』
新章では、ふたたび悪魔六騎士として悪魔将軍の下に集結し完璧超人始祖軍と対決。
(…え?何時に超人墓場から復活したって?都合の悪いことは忘れよ!悪魔超人には記憶力の欠如が必要なんだよ!)
ニューヨークの自由の女神の真の姿である「完璧の巨像」の掌を舞台に完璧・捌式(パーフェクトエイス)シングマンと対決。
始祖軍でも巨体の部類であるシングマンと豪快な力比べを繰り広げるが、地球外物質で出来た頑強な肉体に苦戦し、さらに巨像の原材料である「コンプリートコンクリート」を肉体に混ぜられ、呪いのローラーはおろか変身能力まで封じられる。はじめは機転を利かし頑強になった肉体を有効活用しうまく立ち回ってみせるも、彼の持つ地球外物質製の刃で出来たディスクカッターと音波攻撃によって、まさにビルの解体工事のように肉体を崩壊させられてしまう。
体も崩壊し、再生することすら出来なくなったサンシャインは、涙を流しながら「悪魔超人として三度醜態を晒した」と悲嘆し、その醜態を恥じてシングマンに己の身体を海に撒くように懇願する。シングマンもそれに答え、彼の残骸をマットに包み、海に勢いをつけて投げ飛ばすためにジャイアントスイングの如く豪快に振り回す。しかし、これはサンシャインの謀略であり、使い捨てカイロの原理(酸化還元反応)でサンシャインの肉体が発熱し巨大な太陽となり、弱点になるからと封印したキーパーツを敢えて復活させることで元の姿に戻る。
相手の同情を誘い利用するという悪魔らしい方法で復活したサンシャインは、続けてシングマンの肩パーツに自身の砂を忍ばせることで内部破壊を起こし、さらに内部に収納されているディスクカッターを引きずり出し形勢を逆転。さらに新必殺技「コンプリートサンド・セメタリープレス」でカッターの上にシングマンの身体を全体重を乗せて叩きつけ、勝利を治めた。
シングマンの持つ「星のダンベル」を回収するが、瀕死の彼の口から完璧超人始祖たちの過去が語られ、「あやつ」への尊敬の念とそれを迫害し続ける地上の超人たちへの憤りを訴えられるが、話半ばでシングマンの頭部にダンベルを叩きつけ、続けざまに宛らバットの如く豪快なスイングで彼を空遠くへ打ち飛ばした。最後まで悪魔らしい無慈悲な振る舞いで締めくくったが、一方で彼らしくシングマンの義理堅い人格を評価する発言を残した。
その後は超人墓場へ戻り、ザ・ニンジャとともにダンベルを悪魔将軍に献上し、将軍と一緒に国立競技場へ向かう。盟友アシュラマンを打ち倒したジャスティスマンへの復讐を考えていたが、同じくアシュラマンと幾度も対戦したテリーマンの意向を汲んで彼に対戦権を譲り激励。超人委員会が用意した貴賓席で悪魔将軍と一緒に試合を観戦した。
サイコマンVSシルバーマンの試合後にとうとうすべてのダンベルが揃い、悪魔将軍から自身亡き後の悪魔超人界の先導を託され、ブラックホールと一緒に超人閻魔の部屋にダンベルをセットしに戻る。悪魔将軍を自分の手で消滅してしまうことに戸惑うが、命令を守る為に滂沱の涙を流しながらダンベルをセットした。
サンシャイン「悪魔将軍、万歳!!」
これにより悪魔将軍は完璧超人始祖達と消滅・・・・・・しなかった。
「ダンベルをセットしたら消滅」のシステムが腑に落ちなかったサイコマンが設定を変更し、自分だけ消滅するように設定していたのだ。
その後は再び将軍の下に戻り、翌日のキン肉マンVSネメシスの試合の後に勃発した悪魔将軍VS超人閻魔(ザ・マン)による最終決戦を見届ける。この際、バッファローマンがキン肉マンを決戦の場に同行させることを黙認し、試合後にキン肉マンが将軍のザ・マン粛清を制止する言葉にも耳を傾けるなど、敵なれどその存在に一定の敬意を払う姿勢が見られた。
キン肉マンⅡ世
d.M.p(デーモンプラント)の悪魔超人首領(ヘッド)として登場。
肩書きこそ「悪の三大派閥の内の一派の頭目」だが、この頃の悪魔超人はかつての闘いで多くの仲間とカリスマ的指導者(悪魔将軍)を亡くし、中にはバッファローマン、アシュラマン、ザ・ニンジャ等のように正義超人の仲間入りする者たちも増え、その勢力は激減していた。そのため、d.M.pの仲間内でも隅に追いやられ、不遇な扱いを受けていた。
肉体は老化と歴戦の後遺症により痩せこけ、体重は全盛期の約半分まで落ちてしまったという。また片目を失明したらしく眼帯をしているが、その経緯は語られていない。
ちなみに寝る時は耳栓をしている(アニメ版での設定)。ミート君にも「耳の穴無いのに…」と突っ込まれていた。
若き悪行超人の中からレックスキング、チェック・メイトという愛弟子を育て上げナイトメアズを結成し、大阪城を襲撃し新世代超人に宣戦布告する。途中、キン肉万太郎らと居合わせ、これまでの自身の経緯や悪魔超人としての誇りを語り、改めて正義超人たちへの敵意を表した。
しかし試合では(万太郎をレフェリーに担ぎ上げるなど)策謀の甲斐なく、レックスキングはテリー・ザ・キッドに敗死。秘蔵っ子であるチェック・メイトも、その驕りから旧世代の正義超人やサンシャイン含む悪魔超人たちが弱小だったのだと批難し、師弟関係に不和が生じる。最後は万太郎の火事場のクソ力により形勢を逆転されチェックは敗北。同時に、d.M.p残虐超人首領の屍魔王と完璧超人首領の麒麟マンの策謀で胸を拳の矢で貫かれるが、同じく二人の裏切りを予測していたサンシャインは、d.M.p本部に仕掛けた起爆装置により二人もろともd.M.pを崩壊させる。その後は満身創痍のチェックを抱き上げて再び姿をくらますが、後にチェックは万太郎の強さを知るために正義超人の仲間入りをすることになる。
『悪魔の種子編』では、ジェネラルストーンにより悪魔超人として復活したアシュラマンの登場に感激し、海を泳いで巌流島までかけつけるものの、「悪魔に戻っても、あんたとふたたび組むつもりはない」と冷たくあしらわれてしまう。
しかし、それでも彼とボルトマンのセコンドを務め(キン肉万太郎とケビンマスクとのタッグ戦)、さらにアシュラマンが己の矜持から悪魔将軍に見限られ、老いた姿に戻った際は彼の身体を支え、「悪魔にだって友情はあるんだぜ」「協力するぜ、お前が声をかけてくれりゃオレはいつだって」と、悪魔の友情を復活させた。
ちなみに串カツが好物らしく、大阪(作者の故郷)の串カツ屋での食事シーンが何度か登場する。
同じ店に居合わせた万太郎に対して「やめな!ソースの二度付けは!」と叱責したり、レンコン串やキャベツを間に食べることを勧めたりと、食事法については正義超人であろうと何かとお節介を焼く場面も。
究極の超人タッグ編でははぐれ悪魔超人コンビ紹介時、片手に串カツを持っていた。
関連イラスト
普通の絵
サンシャイン牧場とのコラボ絵
混ぜるな自然
関連タグ
サー・クロコダイル(能力がよく似ているため比較されやすい)