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ザ・フォールンの編集履歴

2018-11-03 02:09:28 バージョン

ザ・フォールン

ざふぉーるん

ザ・フォールンは、『トランスフォーマー』シリーズに登場するキャラクター。 英語では「The Fallen」(訳:墜ちた者)。

概要

本名はメガトロナス・プライムと言い、元来は最初の13人のプライムの1体だったが、後に仲間のプライムを殺害(大抵はソラスプライム)してその地位を追われた。後世への影響として、彼の行動や思想がメガトロンディセプティコン創設へと向かわせている。

時流れて現代に至り、自らの計画を実行しようとするだろうが、そのどれもが破滅的な代物であり、地球やトランスフォーマーを危機に陥れる事になる。

彼のプライム時代に使用していた武器として代表的なものがレクイエム・ブラスター(Requiem Blaster)である。


G1シリーズ

ドリームウェーブ版

THE FALLEN


ドリームウェーヴ・プロダクションズの『Transformers: War Within: The Dark Ages』の『Fragmentation』にて初登場。

プライマスユニクロンとの戦いに備え、最初に生み出した原初のトランスフォーマー「最初の13人のプライム」の一人である。

エントロピーの守護者であったのだが、ある理由から悪に堕ちてしまいザ・フォールンと呼ばれる様になった。



IDW版

名前のみが『TransformersRID』誌にて登場、続編『Optimus Prime』誌の回想で本格的に登場した。外観はどちらかと言うと別の世界のメガトロンを思わせるものになっている。

暗黒王国(Darklands)の支配者であり、忘却平原(Forgotten Plains)やProtohex(プロトヘックス)といった他のプライムの支配するサイバトロン星の諸地域を征服し、領土を拡大していった。(後者の地域を征服した際に、ガルバトロンアーシーを部下として迎え入れている。)最終的にアルファトライオンベクタープライム、アルケミストプライム、ソラスプライム、ネクサスプライム、オニキスプライム、リージマキシモから成るクリスタルシティのプライムの連合軍と衝突するが、その最中に友人だったオニキスと再会した事で彼等と休戦、戦後クリスタルシティにて成立した13人のプライムによる連合政権に参加する事となった。しかしリージマキシモと結託してプライマ及びソラスを裏切り、部族間の戦争を勃発させる事となる。その中でガルバトロンがネクサスを殺害したことで「プライムはプライムのみにしか殺せない」という伝説が迷信だったことが分かり、他のプライム共々自らの部族を置いてサイバトロン星を去った。彼はチーシ星まで逃亡したが、裏切りの罪で追って来たプライマと相討ちになったとされている。









ここまでの話はあくまで表向きの話。つまり伝説である。その実態は伝説では共謀者とされていたリージマキシモ共々、オニキスプライム(というか正体はこの人であり、「初代」はプライムと名乗ってすらいなかった。)操り人形でしかなかった。本来の彼は「初代」が保護していた名も無い人型トランスフォーマーの1体でしかなく、「2代目」がメガトロンとして後世の人々が彼の名を思い出すようその名を付けたという経緯がある。

彼の裏切りや死についても、結局はオニキスプライムの策謀に基づくものでしかなかった。前者については、オニキスがプライマに提案したアンティラ星への遠征(部下としてオメガスプリームとその同型機やアーシー、ガルバトロンが、プライムとしては彼以外にもアルファトライオンと提案者のオニキスプライムが参加)において虐殺を引き起こしてしまい、プライマから責められ、ソラスプライムからも賛同を得られなかったがゆえ、リージマキシモと共謀へ至ったのが真相であり、後者についても、プライマをスターセイバーで左右真っ二つにしたものの、直後にオニキスプライムに首を引っこ抜かれるというものだった。しかも発端となった軍事侵攻が残した爪痕はプライム連合体制の終焉と最初の内戦の勃発というものに留まらなかった

余談だが、IDWコミックはハズブロのトランスフォーマー玩具展開Prime Wars Trilogyの第1部『Combiner Wars』と第2部『Titans Return』と連動展開はしていたものの、最後のPower of the Primesとはそれが無い。そもそもIDWコミックの世界では最初の13人はサイバトロン星初期の各部族の支配者であり、彼等以外にもセプティマスプライム、プラエトゥスマキシモ、インペラートルマキシモというようにプライムやそれに相当する称号を持つ者は沢山いたという設定になっているので、プライムの超越性や聖性を主張する『Power of the Primes』とは噛み合わないのだ。



『Prime Wars Trilogy』

プライムウォーズトリロジー(メガトロナス)


CV:マーク・ハミル

海外で製作されたオリジナルのG1世界が舞台である、オンライン配信のアニメ作品、『Prime Wars Trilogy』においては第2部『Titans Return』最終回にて初登場を果たし、続く完結編『Power of the Primes』では事実上のラスボスとして立ちはだかる事となる。また、今作ではザ・フォールン以外にも後述する能力に因んでかザ・フレイム(The Flame)という名も登場している。

ユニクロンに対抗すべくプライマスが生み出した原初のプライムの1体だったが、戦後に恋人だったソラスプライムと対立・殺害へと至り、その座と故郷を追われる事となった。やがて他のプライム共々伝説として語られる存在になったメガトロナスであったが、本編で姿を現す以前にもエニグマを操って合体戦士の暴走が齎す戦乱「コンバイナーウォーズ」とその混乱の中で死亡し、サイバトロン星を彷徨っていた幽霊状態のスタースクリームトリプティコンのボディに強制的に憑依させてタイタン達の復活と武力衝突「タイタンズリターン」を引き起こすという様に物語の舞台裏で暗躍。つまるところ、こいつが一連の事件の黒幕に他ならなかった。これ以外にもメガトロンにリベンジを誓うオーバーロードを部下として引き入れ、宇宙空間を漂っていたユニクロンの頭部から、破壊神の意思を宿した遺宝Matrix of Chaos(混沌のマトリクス)を回収させ、その報酬としてパワーアップを約束していた。

初登場となる『Titans Return』最終回では『リベンジ』へのオマージュとばかりに、絶対的な強さを見せつけてマトリクスとエニグマを強奪、トランスフォーマーの滅亡の時は近いと宣言すると何処かへ飛び去って行った。その目的はソラスプライムの復活、すなわち彼女の作品であったマトリクス、エニグマ、レクイエム・ブラスターを組み合わせた祭壇によって全宇宙のトランスフォーマーのスパークをWell of Allspark(オールスパークの泉。彼女の亡骸が基になって生まれたものだった。)に吸収させ、この世へ再臨させるというもの。『Power of the Primes』前半では最後の一品となったレクイエム・ブラスターを探し求め、オーバーロードと彼の手でマトリクス・オブ・カオスを埋め込まれ、ユニクロンに乗っ取られたホットロディマスことロディマスクロン(Rodimus Cron)らと共にサイバトロン中を飛び回りつつ、祭壇を組み立てていく事となる。最終的にメガトロンが北極圏にあった伝説的な記録保管施設、叡智の蔵書庫(Athenium Sanctrum)での戦いで、オーバーロードを葬るに当たり、かつての得物を用いたために発見へと至る。彼を始めとして同行していたウィンドブレード、ブラスターの番人だったオプティマスプライマル(Optimus Primal)、マトリクスの破壊を目論むロディマスクロンも含めた彼等の抵抗を物ともせずにレクイエム・ブラスターを再び入手、前述の計画を明かすと、その場を立ち去った。こうして必要な品を揃えたメガトロナスは祭壇を起動させ、スパークをオールスパークの泉へと吸収させていき、ソラスプライムの部分的な召喚に成功するものの、そこにメガトロン、パーセプター、ウィンドブレード、グリムロック、オプティマスプライマルから成る決死隊がやって来て戦闘が勃発。抑えつけた直後には、ロディマスクロンからパワーアップしたロディマスユニクロナス(Rodimus Unicronus)との戦闘を余儀なくされる。が、この間に一度は倒れた決死隊の戦線復帰と祭壇の解体、そしてそこからの祭壇に嵌め込まれていたいたマトリクスによるオプティマスプライマルの新プライム選出、すなわちオプティマルオプティマス(Optimal Optimus)へとパワーアップを許してしまう。夢潰えた状況で怒りを露わにし、レクイエム・ブラスターでメガトロンらを滅ぼそうとするも、そこにエニグマを求めてプレダキングが襲来。最後まで生き残っていた合体戦士を絞め上げて首を引っこ抜いて殺害した後、ソラスプライムを滅ぼそうとするメガトロンを再度狙う。だが時ここに至りて、自らの制止に耳を貸さぬ状況にソラスプライムが激怒、霊体と化している自らのボディを巨大化させ、両手でメガトロナスを拘束。メガトロナスは彼女から愛の告白と犯した罪に対する叱責を受けつつ、強制的に泉に引きずり込まれてオールスパークと一体化した。直後に泉からは無数のスパークが放出され、その光はサイバトロン各地に落ちていったのだった...。

「両腕に装着された爆発的火力を誇る融合カノン砲」、「直方体パーツが組み合わさったようなボディ」、「ユニクロンを倒すためにプライマスにより創造されるも、得物のレクイエム・ブラスターでソラス・プライムを殺害したが為にプライムの座を追われて流刑、追放の目に遭う。」、「剣闘士であったメガトロンが彼に憧れてディセプティコンを立ち上げ、内戦を引き起こす」、「作中で誰かがFirst Decepticonという称号を言及する。」、「主人公らに恨みを抱いている者らを部下として従える」、「現代において破滅的計画を実行に移すに当たり、どこかの時点でユニクロンを利用する」という様な設定、人物像、行動は前項の『アドベンチャー』(やその前日談『プライム』及び小説『The Covenant of Primes』)で描かれたものに近い。アレンジも一部加えられていて、頭部のデザインが実写版のような古代エジプトの二重冠を頂くものになっていて、ソラスプライム殺害の原因もレクイエム・ブラスターの処分を巡っての意見衝突(メガトロナスは保存を、ソラスプライムは破壊を主張)となっている。(序に彼の兄弟たるプライムのメンバーについて言っても、何故かセンチネルプライムが混ざっていたりする。)彼の死とその結末は『プライム』の完結編『Predacon Rising』や『ビーストマシーンズ』の本歌取りだろうが、オプティマス(あるいはコンボイ)が作品本編で蘇ったという点は大きく異なっている。

合体戦士(但しプレダキングよりは小さい)にも匹敵する大きさに始まり、これまでの作品でも見せていたテレキネシステレポーテーション(この能力のために、劇中では何かに変形しようとはしなかった。)は勿論の事、胸部で炎塊を生成し、それを爆散させて周囲の敵を火だるま状態にするといったエスパー能力、『アドベンチャー』でも見せていて、今作ではオプティマスを葬るに至った両腕の融合カノン砲、プレダキングの首を引っこ抜く程の怪力という様に総じて戦闘能力は高く(というか在りし日のソラスプライムとの会話の中では、レクイエム・ブラスターに限らず、様々な武器を使いこなしてきたと言っている。)、歴代作品で一番その強さが描写されたのは間違いなくこの作品である。ここまで書くと気付くかもしれないが、劇中では計画が失敗するまでレクイエム・ブラスターを用いての戦闘はしておらず、この武器については、あくまで復活のために必要な品の1つとしか本人は考えていなかった。(尤もここまでの暴れっぷりを見ても分かる通り、そんな物使わずとも十分に強いのだが。)最後まで己の力を過信する一方で、メガトロンらを見下し、彼等のしぶとさと諦めの悪さを過小評価していたが為に計画の失敗と自らの身の破滅を招いたと言えよう。



因みにアニメ完結後、スマホゲーム『トランスフォーマー 鋼鉄の戦士たち』に同名同デザインのキャラクターが登場したが、その時はエイリアンジェットへの変形が可能になっていた。


実写映画

リベンジを果たすのだFallen


CV:トニー・トッド(吹:木村雅史

実写映画2作目『トランスフォーマー リベンジ』(原題:Revenge Of The Fallen)にて登場。フォールン(ノベライズ版では終始、その訳語である堕落せし者という表記だった。)とも。

「プライム王朝」に君臨した7人(小説版では13人)のプライムの一人である原初のトランスフォーマーで、ディセプティコンの創始者である。メガトロンの師でもあり、彼の今の名の由来となっている。


紀元前17,000年、太陽を破壊してエネルゴンを生成するため兄弟たちと共に地球に来訪した。だがすでに地球では人類が誕生しており、兄弟達は「生命体のいる星は滅ぼさない」というルールに従い計画を見送ろうとするも、人類を見下すフォールンは離反してディセプティコンを創設、後のトランスフォーマー同士の戦争の元凶となった。

その後も恒星破壊装置の鍵であるマトリクスを探すためジェットファイアーなどシーカー達を地球に潜り込ませ、自身は土星に落ちた戦艦の中で総指揮官の仕事をしていたが、オールスパークの情報源がサム・ウィトウィッキーの頭脳に記憶されたこと・自身を滅ぼす脅威となるオプティマス・プライムの死をきっかけに再び自ら地球侵略に乗り出した。一度はマトリクスを奪い装置を起動させかけたものの、復活したオプティマスに装置は破壊され、自身も死闘の末、顔をはがされた挙句にスパークを握りつぶされ絶命した。


飛来した地がエジプトだったことなどからか、古代エジプトファラオを彷彿とさせる外見をしており、武器の槍もファラオの司教杖を思わせる形状をしている。またエスパーでもあり、テレポートや念力なども使いこなせる。

劇中で変形するシーンは無かったが、玩具ではエイリアンジェットに変形する。


声を担当したトッド氏は、3年後に『プライム』でドレッドウィングの声を担当し、吹き替え版の木村氏は『ギャラクシーフォース』にてメガロコンボイの声などを担当していた。


トランスフォーマーアドベンチャー

復活のメガトロナス


CV:ギル・ジェラード(吹:立木文彦

シーズン1最強の敵メガトロナスとして登場。ドリルやミサイルなどを備えたエイリアンタンクに変形する。


元々はユニクロンとの戦いの為にプライマスが作り出した「最初の13人」の一人で、12人目の兄弟にあたる人物(G1シリーズや実写版とは異なる存在)。

ユニクロンの必殺技「カオスブリンガー」に対抗しようとダークエネルゴンで作った最強の兵器「レクイエム・ブラスター(Requiem Blaster)」を同じ「最初の13人」の一人のソラスプライムに開発させ、ユニクロンとの戦いでは勝利を収めた。

その後、優れた戦士でありながら力に溺れて堕落し、ソラスを殺害して「ザ・フォールン(堕落せし者)」となってしまった。

殺害までの経緯は小説『Transformers: Exiles』などでも詳細が描かれている。


ソラス殺害の罪で異次元空間に幽閉されていたが、アルケモア号墜落をきっかけに活動を再開。「The First Decepticon(吹き替えではディセプティコンの生みの親となっている)を名乗ってスチールジョーと接触し、異次元空間から脱出してクラウンシティの天使像の前に降臨を果たす。


地球を与える事を条件としてスチールジョー達に協力させていたが、メガトロナスの真の狙いは地球にあるユニクロンのスパークとサイバトロン星にあるプライマスのスパークを同時に掌握する事であり、誑かされていた事に気付いたスチールジョーを激怒させた。

(余談であるが前作『プライム』のメガトロンも同様の構想を持っており、『ビーストハンターズ』でショックウェーブにオメガロックを再建させたのもその為であった)


オプティマスの機転により野望を挫かれ、オプティマスを嬲り殺しにしようとするメガトロナスだったが、ディセプティコンハンターをプライムソードに変形させたことでパワーアップを遂げたチームバンブルビーのチームプレーを前に敗北、ディセプティコンハンターの熱線で敢え無く消滅した。


戦闘力は高く、スチールジョーを軽くいなし、グリムロックの巨体を片手で放り投げ、『ビーストハンターズ』からさらなるパワーアップを遂げたオプティマスをも苦戦させるほど。主な武器は両腕のブラスターとサイコキネシス、さらに巨大な薙刀や、手首を変形させたドリルなどがある。


紫をアクセントとしたカラーリングや屈強な体格はメガトロンと似ているが、バトルマスクを展開した時の顔や槍術、サイコキネシスなどは実写版フォールンを意識している。

また悪役を誑かして利用する立ち回りは、実写版『リベンジ』におけるメガトロンとフォールンの関係をオマージュしたものになっている。


TFWikiにて「Kitty ears of doom(破滅のネコミミ)」などと書かれたとおり、頭から突き出た二本の角が特徴的で、この角の付け根が展開してバトルマスクとなる。

顔自体がデ軍のマークとよく似ており、上述の台詞と併せて前作『プライム』でメガトロンが結成したディセプティコンとの関連が示唆されている(実際プライムでも、メガトロンは自身の名をメガトロナスに因んでつけたこととなっている)。


トランスフォーマーと言えば、アニメ本編よりも先に玩具でデザインがネタバレするのが通例だったが、メガトロナスは玩具が流出するよりも先に日本版のOPでシルエットとして登場していた。

吹き替えを担当した立木氏は『ザ・リバース』でサイクロナス、『ダークサイドムーン』でディーノの吹替えを担当した。また、『リベンジ』でフォールンを演じた木村氏も、本作ではテラショックの吹替えを担当した。



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