曖昧さ回避
- 『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。本項で解説。
- ギリシャ神話におけるチャンスの神。長い前髪と禿げ上がった後頭部を持つ。
- 『ロード・トゥ・ドラゴン』に登場するユニットの一人。→カイロス(ロードラ)
基礎データ
※かいりきバサミ:相手のいかくやわざの効果による自分のこうげきのランク補正低下が無効になる。
※かたやぶり:相手の防御系のとくせいを無視してわざを出せる。
※じしんかじょう:相手を倒すと、こうげきが1段階上がる。
メガシンカ
カイロス → メガカイロス
概要
『ポケットモンスター赤・緑』(第1世代)から登場しているポケモン。
クワガタのような外見をしており、分類も「くわがたポケモン」だが、モチーフにはアリジゴクも入っているとされる。
特徴的な口を持ち、コアなファンのいるポケモン。白いキバは前面にも動かすことが出来る。
一度頭のハサミで掴んだものは千切れるまで放さないという、意外と怖い設定を持つ。
それでも千切れない場合は振り回して投げ飛ばす戦法をとる。
寒いのが苦手で夜になると土を掘り、穴の中に入って眠る。
USUMでは「はっさむ!」という鳴き声を披露した。
またライバルが2回も変わっているのも特徴である。
ストライク(RGBP) → ヘラクロス(GSC~) → クワガノン(ポケモンSM)
赤・緑では出現するソフトが反対となるストライクと対をなしていたが、金・銀でストライクがハッサムに進化するようになり、代わりにヘラクロスがライバルとして挙げられるようになった。それがアローラ地方では同じくクワガタモチーフのクワガノンが最大のライバルとなっており、なかなか負けず嫌いな設定である。が、一方でヘラクロスとは「なぜか」結構仲が良いらしい。
ゲームにおけるカイロス
本家におけるカイロス
初代より長らくむしタイプのわざを使えず、『金・銀』において対だったストライクが進化し、『ルビー・サファイア』においても微妙な特性、と能力の割には辛酸を舐め続けていた。
『ダイヤモンド・パール』においてついに念願のタイプ一致わざ「シザークロス」(威力80)と相手のとくせいを無視して攻撃できるとくせい「かたやぶり」のおかげで大幅にパワーアップ。
(ただし、ライバルであるヘラクロスはタイプ一致わざ「メガホーン」(威力120)を保有しており、ハッサムも特性「テクニシャン」込みのタイプ一致わざ「むしくい」(威力90)と、ここでも地味な嫌がらせを受けている)
同タイプのライバルたちに比べると地味な印象が有るが、「ふゆう」を持つポケモンに「じしん」を当てられ、「がんじょう」な相手に「ハサミギロチン」を決めるなど独自の立ち回りが可能。
同じ「かたやぶり」持ちのポケモンにはラムパルドや『ブラック・ホワイト』から登場したオノノクスがいる。
またもう一つの特性「かいりきバサミ」も、相手のいかくまきに強く強みのこうげきが下げられないので優秀である。
隠れ特性は「じしんかじょう」で強みのこうげきがさらに強化されていくなど、特性においては他のライバルにも負けないくらい優秀である。
ポケモンGOにおけるカイロス
「ポケモンGO」に於いてはネタ的な意味合いで取り上げられる事が多い。
レアリティは比較的低めのポケモンとなっており、付近を探し回ればそれなりに見かける事の可能なポケモンの内の1匹であるが、嘗てはこのカイロスもレアリティが高いポケモン(ミニリュウ、カビゴン、ラプラス等)が誕生する可能性のある10kmタマゴにて誕生するポケモンの1匹となっていた。
前述した通りレアリティが低いポケモン且つ、他の10kmタマゴにて強力かつレアリティの高いポケモンが誕生する事もあり、10kmタマゴからカイロスが誕生して落胆するトレーナーの報告も多く、一部ではそのネタからカルト的な人気にも繋がっている。
では実力面ではというと、
無進化ポケモンである事からCPが高めに設定されており、上記の通りレアリティの低さも相まって少し探せば見つかり易い事から、特に始めたてのプレイヤーには頼もしいお手頃な即戦力型のポケモンとなっている。
技の面では初期の頃は使い勝手がイマイチな部分もあったが、アップデートによる技の見直しにより強力なわざ(威力は低いが驚異的な連射性とゲージ蓄積率を誇る「むしくい」、かくとう技で最高クラスの威力を誇る「インファイト」)を手に入れ、更にCP調整により最大CPが一気に向上し、むしタイプの中では勿論現状での実装済みポケモンの中で見ても上位クラスの実力を手に入れた。
個体値とわざの組み合わせを吟味すれば、ジム戦やレイドバトルでも大活躍が見込める。わざ2となるかくとう技のインファイトを活用すれば、カビゴンやハピナス、ケッキングやバンギラスといったジム防衛の常連となっている強敵を相手に互角以上に渡り合うことが可能。
もう一方のわざ2である「シザークロス」もレイドボスとしての出現があり得るナッシーやバンギラスを始め、ミュウツーと言った強豪どころにも打点を与えられる等高いポテンシャルを秘めている。嘗て習得出来た「れんぞくぎり」もゲージの貯まり具合が非常に良く、シザークロスと併せて使える高個体のカイロスが居るなら大事にしたい所。
その割には育成も比較的手軽である。無進化ポケモンの為進化にポケモンのアメが必要という事は無く、強化の為に必要なカイロスのアメとほしのすなさえあればよく、前述した通りレアリティが低い事からアメ集め自体も楽な部類に入る為、然程育成に負担が掛からないのも有難いところ。
無進化ポケモンは伊達では無いと言う所か、入手のしやすさとジム戦やレイドバトルでの実力面を考えれば抜群の即戦力性を持つに至った。
ただ、修正を重ねるにつれ10kmタマゴ→5kmタマゴから孵ったカイロスも、現在では完全に野生限定種となり、加えて天候システムの導入に伴い、むしタイプの出現率が上がる雨の日以外あまり見かけないポケモンとなってしまった為、嘗て程の入手のしやすさが無くなった為飴集めも少し大変になってしまった。
メガシンカ
そんなむしタイプのライバルたちの相次ぐ強化に比べて地味な立ち位置に甘んじていたカイロスであったが、
ついに『X・Y』にて大いなる(文字通り)飛翔を遂げたのである…。
羽が生え、ひこうタイプの追加と超強力特性「スカイスキン」など、詳しくは該当記事を参照すれば良いが、積年の恨みを晴らすかのごとく強化のされっぷりに往年のファンは歓喜したとかしないとか。
主な使用トレーナー
- ツクシ / ジムリーダー(ジョウト)
- グズマ / スカル団ボス
関連イラスト
関連タグ
ナックラー:完全なるアリジゴクモチーフのポケモン。