概要
生物学の分野では擬態の事を指す。
転じて、他の物に擬態しているキャラクター・モンスターにこの名が付けられる事もある。
特に有名なのがドラゴンクエストシリーズに登場する「宝箱になりすまして此方が開けた瞬間に襲いかかって来るモンスター」である(pixivではドラクエ版の他、ダークソウル、武装神姫、ネタ絵のミミックの投稿も多い。そもそもドラクエの参考元の一つであるウルティマシリーズで既に登場している)。
なお、モンスターとしては擬態するものだけではなく、ヤドカリのように対象に住みついているものも多い。またモンスター娘化(R-18含む)されている物もあり、カオスエンジェルズ版では宝箱の中に隠れていた女の子がその宝箱を身にまとって戦う。
『ドラゴンクエスト』シリーズ
ドラゴンクエスト2の時点でデザインはされていたが、初登場はドラゴンクエスト3。
またそれ以降のシリーズにも全て登場している。
時には主人公らを一撃で倒してしまう程の高い攻撃力を誇る(これはこの種共通だが)上に、痛恨の一撃を出す事すらある非常に危険なモンスター。
加えてザキ系の呪文を唱えたり甘い息を吐いたりする為……『不用意に宝箱を開ける→ミミックだコレーーッ?!→ザラキで全滅\(^0^)/オワタ』となる場合が多々あり、多くのプレイヤーにとってのトラウマとなって久しい。
対策としてはアイテム鑑定呪文『インパス』で事前に宝箱を調査する事と特に中盤以降宝箱を開ける際には事前に回復する事である(作品によっては他のモンスター同様通常のエンカウントをする場合があるので注意)。
無視するのも手だが時折『ちいさなメダル』を落とすので、メダル回収の為にも倒した方が良いだろう。
トルネコの大冒険シリーズでは宝箱ではなくアイテムや階段に化けていて、拾おうとして近づくと正体をあらわして攻撃してくる。
厄介だが稀にその階では絶対出ないアイテムに化けている間抜けなヤツもいたりする。
ドラゴンクエストライバルズでは初期から参戦。
今作では宝箱になりすます、ということはなく、召喚時から正体がバレている状態で場に出てくる。
コストの割にステータスが高めだが、死亡時に「相手がカードを一枚デッキから手札に加える」という「宝箱」で有ることを意識した能力を持っている。
モンスター物語では、故郷で増えすぎたために新天地を目指した高温に弱いとあるモンスターが、食糧貯蔵用に造られた冷却魔法のかかった宝箱に入り込み、生き延びたものであると語られた。
ミミック系のモンスター
- ひとくいばこ
ミミックの下位種。
だが下位種だから弱いと言うわけではなく、シリーズによってはミミックより高い攻撃力で痛恨の一撃を繰り出してくる強敵。
素早さも高めなので、対策を取る前に一撃死もあり得る。
またトルネコの大冒険3ではアイテムに化けていて、識別するか実際に使用するまで判別できないため、ピンチを切り抜けるための肝心のアイテムがひとくいばこでそのままやられてしまうことがある。
ミミックの最上位種。その名の通り絶望が詰まったモンスターで非常に強い。
もはやミミックすら狩りの対象にして我が物顔で暴れる冒険者達を改めて恐怖に陥れた。
- ヘルギフト
リメイク版DQ8で登場した上位種。カラーは紫。
ザラキを唱えて全滅を狙う他、甘い息を吐いて眠らせてくる。
- 混沌の箱
リメイク版DQ8で登場。カラーは黒で、赤色の枠で縁どられている。
上記のパンドラボックスを30体倒すと出現する。
行動はマホトラを使わなくなった以外、パンドラボックスと同じ。
ミミック系の関連モンスター
「ドラゴンクエスト8」で登場。
「剣士像の洞窟」で、宝石「ビーナスの涙」を求める旅人への試練として戦うことになる。
他にもキングミミックという同種のモンスターがいる。
壺になりすまして、主人公におそいかかってくるモンスター。
ドラクエ6とドラクエ7ではエンカウントでも登場することがある。
同種のモンスターとしてツボックがいる。
名前の通りたんすになりすまして、主人公におそいかかってくるモンスター。
『ドラゴンクエストⅩ』に登場。
その他の創作でのミミック
『ダークソウル』
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詳しくはこちら
『サガ』シリーズ
ロマサガ1には、ミミックとその同系統の「スライムボックス」・「ブラッドラッパー」というモンスターがデータ上は存在するが、実際には戦えない没モンスターとなっている。
ロマサガ2では日の目を見るが、初期に登場するダンジョンにしか出現せず、しかも1度クリアするとそのダンジョンには二度と入れなくなる(アプリ版では追加ダンジョンで再び戦える)。戦闘回数が増えているとソウルスティールを放つため、実はかなり注意が必要な存在。
またグラフィックの若干違う「別バージョンのミミック」も用意されていたのだが、こちらは没モンスターとなっている(しかしなぜか書籍『ロマンシング・サガ大全集』で紹介されていたりする)。
そしてロマサガ3では、ミミックは没データにすら存在しなくなった。
本作でのミミックは基本的に不遇な存在なのである…。
サガフロ1にも登場。
魔生命系ランク8のモンスター。武王の古墳の隠し部屋の宝箱からランダムで出てくることもある。
稀に強力な刀である「月下美人」をドロップする。
アンサガでは宝箱の罠としてのミミックと植物系モンスターのミミックがいる。
宝箱の罠として登場する方は魔導板を落とすため狩られることがある。
植物系モンスターのほうは、プラティフィラムをはじめとするリラム族(植物系の亜人)を真似た姿。宝箱ミミックのイメージが強い人は度肝を抜かされること請け合いである。
エンペラーズサガにも登場。
ソウルスティール(本作では即死効果)を使うのだが、イベント【グレートアーチの財宝洞窟】に登場した際はこれが必中となっていた。
特に「最強ミミック」と呼ばれる強力な個体に遭遇した際はソウルスティールで一気に味方を倒されることも珍しくなかった。
『武装神姫バトルマスターズMk.2』
デザイナーは新川洋司。
ストーリー後半に登場。正確には「神姫」ではなく、「神姫を模したもの」らしい。人を襲ったり、自爆したりすることが可能。ジャスティスと関連性がある。バトルにおいては主にストーリー後半、Mk.2追加イベントで登場、戦闘することになる。、クリア後はマップの切り替えで何の前触れもなくエンカウントし、戦闘になる。更に前回の戦闘でに使用した神姫が戦闘に駆り出されたりするため多くのプレイヤーが頭を悩ませただろう、ちなみに中の人はハウリンと同じ喜多村英梨。「強化ミミック」なる上位種も存在する。両者とも、一定条件を満たすことでプレイヤーも操作することができた
「ううぅぅぅぅきゃあぁぁぁぁぁっ!!」
『悪魔城ドラキュラ』シリーズ
「ドラゴンクエスト」シリーズ同様、宝箱に擬態している敵(暁月の円舞曲のみ$500袋に擬態)。
シリーズ中では暁月の円舞曲、蒼月の十字架、ギャラリーオブラビリンス、奪われた刻印、Harmony of Despairなど複数作品に登場、近づくか又は攻撃すると足が生えて飛び掛ってくるもの(蒼月、GoL)や、宝箱を開けて少し後に追いかけてくるもの(刻印)などがある。
暁月の円舞曲では$500袋に擬態しており、接触する(当然ダメージを受ける)か攻撃すると袋から牙の生えた頭蓋骨が出てきてケタケタと笑うだけで動かない。
『ダンジョン飯』
巨大なヤドカリ然としたモンスターで、別名「オオカラバコカリ」。
宝箱のほか、戸棚の中にも潜んでいることもあり、素早い動きと鋭いハサミで冒険者を襲う。
成長に合わせて住処を変える性質もヤドカリと同じ。
予告編と第13話に登場し、前者は箱に閉じ込められたまま蒸し焼き、後者は鉄柵の罠で倒された後に塩茹でにされて主人公一行の食事となった。
また第13話にはミミックに寄生する「宝虫」と呼ばれる宝石や金貨に擬態するモンスターも登場し、佃煮にされ食されている。
『魔法戦隊マジレンジャー』
第5話に登場した、現代の箱であるタクシーに擬態する能力を持つ冥獣。
『騎士竜戦隊リュウソウジャー』
第9話に登場した、人間を願いがかなう「ワンダーランド」に閉じ込めてしまうミミックマイナソー。
『メタルマックス』シリーズ
ドラゴンクエスト2の制作に参加した宮岡寛が制作したRPGシリーズ。
武器弾薬の入った箱そっくりな「ミミックボックス」の他、たんすに潜む「タンスゴン」「クローゼットデビル」、階段に化けた「きゃたつラー」などが登場する。
『ナイトガンダム物語』
バウンド・ドックのMA形態(この世界の宝箱は全てこの形である)をモデルにした「バウンドミミック」が登場した。なおMS形態は「バウンドウルフ」という別モンスターとして登場している。
映画『Mimic』
1997年に公開されたアメリカのSFホラー映画。ギレルモ・デル・トロ監督の初期の傑作。プロデューサーにB級ホラーにするように強要され不本意な作品となったが、独特の美学が垣間見えるのはさすがである。(続編としてMimic2、Mimic3があるが監督は異なる)
近未来のニューヨークで蔓延するストリックラー病を媒介するゴキブリを駆除するために、遺伝子操作で創造された新種の捕食昆虫「ユダの血統」。
駆除を終えたあとは仕組まれた遺伝子の働きによって死滅するはずであったが、街では黒づくめの奇妙な男の目撃とともに謎の失踪事件が起こり始め…
現在のpixivではホラー映画集合イラストと擬人化イラストが投稿されている。