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概要

2019年7月からMBSTBSBS-TBSの『アニメイズム』B1枠で放送されるほか、AT-Xでも放送される。

脚本は花田十輝。キャラクターデザインと監督は『Re:ゼロから始める異世界生活』の大塚真一郎渡邉政治

内容を一言で表せば、「魔法少女ロボットアニメ」という異色作。

登場ロボット「アルマノクス」のデザインは、およそ3頭身程度という「小ささ」と、曲線主体で描かれた「かわいさ」が大きな特徴。80年代末から90年代初頭の「剣と魔法の世界低頭身ロボが活躍する冒険もの」ロボットアニメへのオマージュが溢れつつも、それらとの差別化を志向しており、女の子っぽさを意識して男の子にならない事がコンセプトである。そのため女の子らしさの表現として花のモチーフも組み込まれている。

物語においては、アルマノクスに乗る魔法少女達が最後の一人になるまで闘い合う運命が描かれていく。つまりはガンダムファイト00年代初頭に流行したバトルロワイアルものの系譜作品でもある。

主要人物/アルマノクス

アルマノクスそのもの、及び記事がある人物・騎体についての詳細はリンク先を参照。

満月&リリー

小日向満月(CV:島袋美由利)

本作の主人公。

忘れ物を取りに夜の学校に戻ったことで「グランベルム」に巻き込まれ、何もかもわからないままアルマノクスに襲われていたところを新月に救われ運命的な出会いを果たす

その後、現状把握も中途半端のまま成り行きでホワイトリリーに乗り込むハメになる。

グランベルムにおいて本来あり得ない途中参加者。

運動も勉強も別に得意ではなく、交友関係もまぁまぁな「どこにでもいるごく普通の高校生」。

頼られるとどんなこともふたつ返事で引き受けてしまう性格。

だがその実は、可もなく不可もない「なにもないわたし」に強烈を通り越して異様なコンプレックスを抱いており、前述の安請け合いも己の存在に気づいてほしいという承認欲求の裏返しである。

曰く「どこにいても、自分がいてもいなくてもたぶん同じ」「みんな優しいんだけど、きっと私がいなくても全然平気」「自分が透明人間みたい」。

故にグランベルムに願いはなく、強いて言えば優勝して世界で唯一の魔術師になることそのものが目的。

ホワイトリリー(WHITE LILY)

満月の騎体。光属性。デザインモチーフは文字通り白百合

平均的な万能型にして最強最古のアルマノクス。

新月&ヴィオラカッツェ

新月エルネスタ深海(CV:種﨑敦美)

もうひとりの主人公。

物静かな外見に対して率直な物言いをするが、本人に悪気はない(そこがまた相手の怒りを煽ることも多いのだが)。

ドイツ育ちの帰国子女で、幼少期に短期間ながら日本で過ごした経験あり。「せいれん(漢字不明)の魔術師」エルネスタ家は、100年ほど前までは東欧では知らぬものの無いと称される程の名門であった。

面倒見がよく、「グランベルム」に巻き込まれた満月を放っておけず行動を共にしているうちに事実上の共闘関係となる。

天然なのか、はたまた日本の一般常識に疎いためか、日常パートでは残念な美人っぽさが目立つ。

かつてフーゴ家に引き取られてアンナと共に暮らしており、彼女からは魔術を教わる仲であった。

しかし、魔術で彼女を超え、アンナの母と妹からの愛情を集め、いつしかフーゴ家の養子同然となったことでアンナとの仲は悪化。「フーゴ家を乗っ取ろうとした悪魔」と強い憎悪をアンナから抱かれ、フーゴ家から失踪。二人の亀裂のきっかけとなったある行いから、アンナに対しては強い後悔と罪悪感を抱いている。

故に、グランベルムでの願いは悲劇と憎しみを生む「魔力と魔術の完全な消滅」。

「光と闇」「満月と新月」「白い機体と黒い機体」「ピンクの魔法少女黒っぽい魔法少女」、その他人間関係など色んな意味で満月とは対になるキャラクターである。

ヴィオラカッツェ(VIOLET KATZE)

新月の騎体。闇属性。デザインモチーフは。ドイツの魔術師一族による傑作機。

マギアコナトスの認識コードは「The Queen of LUCIFER」。

アンナ&アークナイトグリス

アンナ・フーゴ(CV:日笠陽子)

スペインの名門にして、「カーマイン・ウィッチ」の異名を持つ南欧随一の魔術師家系・フーゴ家のお嬢様。

後継者として英才教育を受けた、その実績と実力に裏打ちされた自信家。

だがそれは周囲の期待に応えるべくための並々ならぬ努力と鍛錬によるものである。

魔術師の名門に生まれた生粋のエリートという他所の界隈なら死亡フラグの塊ともいえる存在だが、幸か不幸か弟子が貧乏くじを引き取ってくれた模様。

新月を「フーゴ家を乗っ取ろうとした悪魔」と罵り激しい憎悪をぶつけるが、その様はもはや「フーゴ家を守るため」と「家族の愛情を奪われた嫉妬」のどちらが優先なのか定かではない。

新月を潰すためならばもはや手段を選ぶことはなく、自分の命を削って魔力に変換するという危険な行為にまで手を出している。第3話でも前回の戦いでの傷が癒え切っていないヴィオラカッツェにも容赦なく攻撃をかけている。

ただ、本来は力押しではなく合体攻撃を始めとしたロサとの連携による対新月プランをいくつも考えていた模様。しかし、彼女が脱落したことでそれらが全て企画倒れとなってしまった(脱落したロサにやたら厳しかったのはそのため)。負け方も負け方なので無理も無いかもしれないが……。

グランベルムに賭ける願いがあるのかは不明。仮にあったとしても、第3話にて新月さえ潰せればいいと激情のままに叫ぶほどに怒りに飲まれている。

アークナイトグリス(ACONITE GRIS)

アンナの騎体。火属性。デザインモチーフはトリカブト

魔力最大値はヴィオラカッツェより上。

属性通り炎を意識したデザインで、アンナ自身も意匠に組み込まれている。

わかりやすい重騎士型パワータイプであり、攻撃力だけなら本編登場のアルマノクス中最高。ビーム刃を持つ斧槍「ハルバードインビエルノ」と盾「バラ・エスクード」を装備している。後者は魔力ビーム砲と魔力パイルバンカーの複合兵装でもある。

この他、第1話で使用したビームの雨を発射する魔技「ジュビア・デラ・カンシオン」や傀儡型使い魔「エンバーズ」などを使用する。

装甲防御力も最硬クラスで、とある理由があったとは言え、攻撃力に劣るヴィオラカッツェでは新月の最大魔技をもってしても仕留めきれないほど。

一方で飛行は苦手。

マギアコナトスの認識コードは「The Queen of SATAN」。

デザイナーによる擬人化はこちら

ねねねぇ&ジーグァンロン

林寧々(CV:久保ユリカ)

満月の妹と同じ中学校に通う、母想いな少女。香港出身。

故郷の二人の妹からは「寧々姉(ねねねぇ)」と呼ばれているが、妹よりちんちくりん。

ある理由から妹たちより先に日本に引っ越してきた。

「私は大人なのよ!」と背伸びするも、ドジっ子なため周囲からは微笑ましく見守られている。

……と思わせて本当に社会人らしいが、さて?

上記の有様なので喧嘩しても妹に勝てない模様。哀れ。

妹たちとは特殊な魔術的つながりを持っており、例外的に現実側からナビゲートという形でサポートを受けている

グランベルムが破綻していないためルール違反には当たらなかったようだが、その分のペナルティなのか、あるいは寧々の心の問題なのか、騎体のジーグァンロンは遠距離砲撃特化型というバトルロイヤルではハズレとも言える極端な性能になってしまった。そのため「逃げ隠れながらの不意打ち狙い」という戦術を一年以上も余儀なくされている。

そんな彼女の願いは「母親のため」らしいが……?

ジーグァンロン(JI GUAN LONG/激光冠龍)

寧々の騎体。地属性。モチーフは後述の理由で不明(なし)。

非人型で本編登場の他の6騎より大型、そしてあまりにも極端な騎体。

エーテル出力は次点のホワイトリリーの三倍以上だが、その反面最高速度はワースト2のドロセラノクターンの三分の一以下。後者は文字通り(悪い意味で)桁違いであり、時速1000kmを切っている(他の6騎は3000km以上)。

武装の方も魔術式大口径超長距離ビーム砲『超級龍王如意大流星火砲』“のみ”と割り切りすぎた仕様。広範囲にビーム砲をばらまく魔技「鏡球乱光(ミラーボールフィーバー)」は、単騎で戦場を掌握し得る制圧力を持つが、敵騎接近を許せば一転して窮地に陥ることに。魔術式光学迷彩・仙女羽衣が搭載されているのと相まって、寧々が逃げ隠れせざるを得なかったのも納得の性能である。千年前にこれを作った職人は、生まれる世界と時代が違えば変態企業の社員になっていたかもしれない。

使い魔は蛇に似た姿の『龍ノ仔(ロンガン)』。親機の直掩(第4話)や戦場の偵察行動(第3話)を受け持つ。また、触手のように敵騎に直接からみついての拘束も可能(第5話)。

デザイン時に寧々の母想いを汲んでカーネーションをデザインに組み込もうとして没になってしまった経緯を持つ。

機体名のグァンロン(冠龍)はその名残で、同時に中国ではカーネーションに「冠」の意が込められていることから命名された。

彼女の出身に合わせてわかりやすく龍を意識したデザインとなっている。

「ジー」の方は中国語で「強い光」…かもしれない。少なくとも作中世界では。

マギアコナトスの認識コードは「The Queen of Leviathan」。

シングァンロン(醒冠龍)

隠れることをやめ、「正面から闘う」と決意した寧々の意志によってジーグァンロンが覚醒・変形した姿。

半人半花とでも呼べるような異形の形態

これにより近接戦闘能力という弱点を克服し、寧々の中国拳法らしき操縦によってホワイトリリーと互角以上に渡り合った。むしろ接近戦のほうが強いかもしれない

砲撃戦能力も健在であり、ついにホワイトリリーを追い詰めるが……

水晶&ドロセラ

袴田水晶(CV:悠木碧)

フーゴ家に仕えるアンナの弟子の一人。

常にニコニコと微笑んでおり、本気とも冗談かわからない言動で周囲を翻弄するお調子者。

ドロセラノクターン(DROSELA NOCTURNE)

水晶の騎体。属性は呪詛。デザインモチーフはモウセンゴケ(=ドロセラ)。

シンプルに魔法使いをイメージしたデザイン。顔がないのは意図的なもの。

その見た目通り武装は「嫫母(ぼぼ)の杖」のみで、そこから様々な魔力ビームを放っている。一方で喉輪からそのまま引きずり回したりと機体性能に見合わぬアグレッシブな戦法を見せることもあり、巫女ともども謎の多い騎体。

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ロサ&アンス

ロサ(CV:赤崎千夏)

フーゴ家に仕えるアンナの弟子の一人。水晶とコンビを組む。

新大陸に渡ってから頭角を現した新興の一族で、渡米に現地の魔術師と混ざり合った子孫である。アンナが家柄を背に威圧的な態度を取る上、対新月プランのために「飼われている」ことも重なって彼女を内心快く思っていない。

直情的な性格のせいで貧乏クジを引くことが多く、それは物語開始早々最悪の形で発露ド素人相手に判断ミスで自滅し、第1話でいきなりの脱落となる。

第3話で伝説的退場をした魔法少女の先輩の最速記録をある意味、更新してしまった。故にグランベルムに賭ける願いは不明。

彼女と違い命には(多分)別状はなかったものの魔術師として完全に再起不能となり、アンナを見返すどころか見捨てられ慟哭する。

クレストアンス(CREST ANTHURIUM)

ロサの騎体。風属性。デザインモチーフはアンスリウムアルマノクスの中では最新型

武装は「ナジャブーメラン」とフクロウ型の支援使い魔「ストライジス」。

属性の関係上「火」のアークナイトグリスとは相性がよく、対新月の切り札となる合体攻撃要員だったらしいが、主役機お披露目の犠牲者として第1話で早くも撃破される風属性というどっかで見たような末路を遂げた。

この時使用していた最大魔技『テンペスト・ダイヴ』は町ひとつをクレーターに変えるほどの威力を持っていた。

本来は鳥の鶏冠を入れて更に鳥の様なデザインにする予定だったが、まとめることが出来ず今の形に落ち着いた。

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九音&雪月梅花

土御門九音(CV:石見舞菜香)

かつてはエルネスタ家とも交流を持っていた代々続く陰陽師「土御門家」の息女。中学生。

家を守る宿命を受け継ぎ、現在は姉とともに大きな屋敷を預かっている。

その生い立ちゆえか、同級生たちとはあまり親しく接していない。

物静かな印象の通り、休日はよく一人で湖を眺めながらヘッドフォンで音楽を聴いている。

例外である満月と違い正式な参加者であるが、騎体の召喚に成功したのはグランベルム開始から1年(12ラウンド)以上経過した第3話が初めてである。また、現実空間では偶然か意図的か遠くから新月と満月の様子を伺っている様子がみられる。卓越して鋭い感覚を持ち、戦闘・非戦闘時を問わず優れた索敵・探知能力を有している。

詳細は不明だが姉がなんらかの呪いにより病床に臥せっており、グランベルムに賭ける願いは唯一の魔術師になることで姉を救うこと。

雪月梅花(SETSGETS BAIKA)

九音の騎体。デザインモチーフはの花。白い見た目に反して属性は「重力」

俊敏性に優れており、扇「陰陽扇 飛梅(とびうめ)」を武器として舞うように闘う。他の騎体が操り人形のように指先から伸びる糸で制御されるのに対し、本騎はのように横向きに張られた糸を奏でて操縦する。

デザインモチーフは雪“”梅花なのでウサギ。使われない裏設定であるが、なんと木製

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その他の人物

小日向希望(CV:赤尾ひかる)

満月の妹。頼りない姉のおかげか歳の割に賢くしっかり者。

同じ中学に転校してきた寧々に色々と世話を焼いており、今ではすっかり親友である。

林菜々(CV:木村珠莉)

寧々の妹。

美々と占いの店を営んでおり、それっぽい衣装で看板占い師として活躍している。

ゆるふわなウェービーヘアと細目が特徴。

林美々(CV:春日望)

寧々の妹。作戦参謀として姉をサポートしている。

赤いフレームのメガネの似合う理性的な子。

リンフェンフェン(CV:柚木涼香

寧々達姉妹の母親であり風水師。過去のグランベルムの参加者でありかなりの強豪だったと伝えられている。搭乗アルマノクスもジーグァンロンのような長距離攻撃特化型で、察知能力にも優れていたという。EDクレジットでの表記は「寧々の母」。

土御門四翠(CV:田村ゆかり)

九音の姉で土御門家の後継者。

しかしとある事情により九音にその役目を任せ、人前には姿を表さない。

現在は寝たきりのようだが……?

サーシャ(CV:内山夕実)

フーゴ家の使用人。アンナの母を公私に渡って支える。

アンナに軽んじられても淡々と執務をこなしている。

クレア・フーゴ(CV:高野麻里佳)

アンナの妹。母と姉に溺愛された結果、素直な良い子に育っている。

身体能力は新体操でちょっとした大会に出場できるレベル。

ナレーター(飛田展男

次回予告のナレーションの人。なにやら回を追うごとに段々アクセルが加速していく。

全てを賭けたストーキングという名のライフワーク

というパワーワードを生み出した第6話の次回予告は見ものである。

儀式「グランベルム」

数年~数十年に一度、この世界に現れる「マギアコナトス」の幻影によって開催される、魔術師の子孫によるバトルロイヤル

運営はマギアコナトスそのものの意思が行い、人間は関与しない。

参加者たる「巫女」はマギアコナトスに封印された世界中の魔力の使用権を賭け、最後の一人になるまで戦う。

戦いは月に一度、満月の夜にマギアコナトスが展開する幻想空間の内部で行われる。マギアコナトスが周辺に展開する幻想空間の内部で行われる。空間内部の地形や環境は参加者の記憶や心象から形成され、毎月変化する。

また、マギアコナトスは現れる場所はグランベルムの開催ごとに変わるが、世界各地の巨大な古代湖周辺である事が多い。

闘えるのは「月の出から、月の入りまで」という時間制限があるが、作中の描写からはそこまで長時間ではないようにも見える(現実空間とは時間の進む速さが違う?)。

正確な参加人数は不明だが、第一話の時点で一年(=12戦)以上の闘いが続いており、既に多くの参加者が脱落している模様。

勝者は「プリンセプス」「ザ・ウィッチ」といった称号で呼ばれる世界で唯一の魔術師となり、マギアコナトスの莫大な魔力を行使可能となる。

厳密には世界から魔力は完全に消滅したわけではなく、魔術師の子孫は微細な魔力を有しており些細な魔術であれば現在でも使用可能。本編中では一般人への精神干渉や花の開花を早めるといった術が登場している。

しかし封じられた魔力を用いて行えることはその比ではなく、新月曰く「本来あってはならないことを可能にし、本来存在しないことすらあったことにしてしまう」程であるという。

それ故に魔術師の子孫たちは己の存在意義を賭けてグランベルムへと挑む。

しかし、勝者は一人。

敗者は僅かな魔力をも奪われ、魔術師としての全てを失うことになる。

巫女たちはマギアコナトスという魔術の神に捧げられる生贄でもある。

なお詳細はルールの項で後述するが、バトルロイヤルそのものが儀式であるため、戦闘外での妨害工作(暗殺など)を行うと儀式が破綻し全員が敗者となる

ルール

準備期間は1年。

グランベルムの丁度1年前に世界各地の魔術師一族の予言者や予知魔法の優れた物が同時に同じ予知夢見ることで開催が通達される。この時ばかりは各一族間で情報のすり合わせが行われる。

普通の魔術師よりも魔力の絶対量が多い者がマギアコナトスに候補者として選ばれる。

なお、絶対量が多いとはいっても参加者間で更に差があるので、魔力の絶対量が一定以上と言ったほうが正確かもしれない。

参加のための儀式を行うことで、正式な参加者「巫女」となる。

満月が極めて特殊なケースであり、本来途中参加は不可能

九音の場合、騎体が召喚できず生身で隠れ続けていた。

参加者には戦力たる「決戦器」として、マギアコナトスが選定・最適化した最も相応しいアルマノクスが与えられる。

巫女たちが操るのはあくまでマギアコナトスに封じられた「千年前のオリジナル」魔力で複製・最適化した騎体である。

「コクピット相当部分に内蔵されたメインの魔石の完全な破壊」により敗北となる。

言い換えれば、四肢と頭部を失うほどの損壊を受けてもコア魔石さえ無事ならば復帰が可能である。

無論、回復中にとどめを刺される可能性や復帰後のパワーダウンのリスクはある。

敗者は生来持っていたわずかな魔力を喪失し、普通の人間となる。

脱落者は参加資格に加えて生来の僅かな魔力までも失ってしまう。魔術師としては完全に再起不能である。

一方でたとえ脱落時に騎体が粉々となっても、生命に危険はない。はずだが……!?

タイムオーバー、もしくは1騎脱落した時点でその月のラウンドは終了となる。

1騎しか脱落しないわけではなく、相討ちなどで二騎以上が同時に脱落する場合もある。

幻想空間への招聘を拒んだ場合、不戦敗となり脱落する。

ただし、ちゃんと空間内に入っていれば戦わずに逃げまわり続けてもOKである。

優勝の条件は「幻想空間内でのアルマノクス戦闘による完全勝利」のみ。

非戦闘中の暗殺などを行った場合、儀式そのものが破綻し参加者全員が敗者となる。

繰り返しになるがグランベルムにおいて最も重要なルール。どこぞの魔術師殺しのような真似は絶対に厳禁である。

ただし、判定は全てマギアコナトス任せなので、その思惑一つでお目溢しされる余地は十分ある。むしろ、作中の人物にはマギアコナトスは常にグランベルム参加者達に何かしらの試練を与えていると思われている。

魔術師の子孫ではない(と第3話時点ではなっている)満月の途中参加や、現実空間側の姉妹と通信できる寧々の特殊な能力などが反則になっていないことがその例だろう。

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編集者:たけじん
編集内容:誤字があった為、訂正しました。