ネギ

ねぎ

料理用、振り回し用、ボカロ用など、まさに野菜のマルチタレント。

ネギとは、

本項では1.について扱う。

概要

単子葉類・クサスギカズラ(羅：アスパラガス)目・ヒガンバナ科・ネギ属（従来用いられてきた分類ではユリ目ユリ科ネギ属）の植物・野菜。

近縁のタマネギと同様、刺激性の薬効成分を豊富に含み、独特の辛味があるこの薬効成分は加熱すると減り、甘みが出てくる。生のまま少量を刻んで麺類や納豆、冷奴、丼物などの薬味に用いられるほか、鍋物・味噌汁・焼鳥など様々な料理に用いられる。

スタミナがつくので、仏教の寺院などでは動物性食品やニンニク、ニラなどとともにタブーとされた。（三厭五葷）。雑菌が繁殖しやすく、生で食べる時はよく水で洗う事｡本来は加熱して食べる方が無難である｡

また防虫効果がある成分を含み、他の野菜の畑に防虫目的で一緒に栽培される事もある（コンパニオン・プランツ）。

単にネギという場合、東日本では長ネギ（白ネギ、寝深ネギ）、西日本では葉ネギ（青ネギ）を指す。

つまり東日本では長ネギを「ネギ」と呼び葉ネギを品種などによって「アサツキ」「ワケギ」などと呼び、西日本では葉ネギを「ネギ」、長ネギを「ナガネギ」「ネブカネギ」などと呼ぶ。

長ネギのように白い部分が長く延びた品種は、大根のように成長する段階で土に埋めることでできる。

ちなみに白い部分も含め一般種の可食部はほぼ全て葉である。茎は根付近のごく短い固い部分。

ざっくりとした長ネギ栽培の様子（動画）

「大根のように」という記述があるが大根は土を寄せなくとも白い部分が伸びるのでこれは誤りである。

なお、長ネギのイラストは、ほとんど葉が切られた状態で描かれているが、これは東日本では長ネギの葉はあまり好んでは利用されず、葉の部分が輸送コストを抑える目的で切り落とされた状態で流通する事が多いからである。

ただし、畑から掘り出したままの「泥付きネギ」は葉付きで流通している。

風邪にはネギというが、あながち間違っていない。ネギの白い部分に含まれる成分「アリシン」は殺菌・抗菌効果があるうえ、消化機能や血行を改善し、疲労を回復させ、抗酸化作用のおまけもついてくる。

ただしアリシンにはこのような性質がある。

風邪の時は、軽く加熱したものを摂るのがよい。緑色の部分にもカロテンやビタミンC、カルシウム、カリウムといった風邪で失われがちなミネラル分が豊富に含まれているので捨てないで食べたいところ。

ヒト以外の霊長類にも効果があり、動物園では冬場に風邪をひきがちだったゴリラやチンパンジー、さらにニホンザルなどにネギを与えたところ、風邪をひく個体が減ったという。

ただし、サルの仲間以外にネギ類は毒なので、与えるとタマネギ中毒で死ぬこともある。

サルの仲間でも（生の）ネギの食べ過ぎは中毒につながるので、ご注意。ヒトも本来は例外ではないが、タマネギ中毒の原因物質である硫化アリルは加熱調理すると量が減る性質があり、ヒトが生のネギを丸々一本食べることなどまずないので、人間がタマネギ中毒になることは稀。

pixivでは初音ミクの持ち物として描かれる事が多く、ミクが持っているのは大抵長ネギで、二次創作では好物(?)として描かれる事もある（が、公式設定では好きな食べ物について明確にされていない）。

ネギが公式に初音ミクのアイテムとなったとたんねんどろいど figmaなどの立体物から二次創作まで右肩上がりの人気を獲得しその地位を不動のもとした最大の功労者（者?）といえる。

↓持ち物がネギになったすべての元凶が、だいたいこいつのせい。

更にこの動画の元凶とも言えるのがこれ→ロイツマ・ガール