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ウーンドウォートの編集履歴

2020-06-25 00:29:15 バージョン

ウーンドウォート

うーんどうぉーと

ガンダムTR-6[ウーンドウォート]は、『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場するモビルスーツ。ティターンズの兵器体系「ガンダムTR-6」の一形態。

概要

ティターンズの「TR計画」で生まれた「TRシリーズ」の最終型。

「全軍機の規格統合」と「決戦兵器化」の二つの特性を有する汎用の量産型モビルスーツ。


「ガンダムTR-6」とは、単体の機体を指す呼称ではなくTR-6の素体「ウーンドウォート」、もしくはそのコア「プリムローズⅡ」を核とした兵器体系のコードである。換装を軸としており、この換装パーツにはTR-2~5の実働データをも含めたこれまでのTRシリーズで培われてきた数々の技術がフィードバックされている。またこの換装パーツはTR-1およびTR-5との共用である。


「TR計画」六番目の機体ではあるが、型式番号RX-124、つまりコンペイトウ開発機としては四機種目であり、更にはティターンズ側情勢悪化を受けて、実際の開発は地球で行われるなど、宇宙世紀0088年のグリプス戦役末期の混乱を色濃く映し出している。


本機はティターンズ上層部が「少数精鋭のエリート部隊に相応しい最強の機体」として、一年戦争で活躍した「ガンダム」の再来を欲した結果生まれた高性能機であり、カタログスペックは同戦役において最高レベルに達していたとされる。


主要パイロットはT3部隊のエリアルド・ハンター、後の火星レジオンのアリシア・ザビとその直属のアリス親衛隊。機体開発と平行してTR-6操縦に特化した調整が成された強化人間の準備も行われていた様子。


グリプス戦役終結より三年が過ぎた宇宙世紀0091年、時代の闇に葬られた筈の「TR計画」機は、かつてティターンズが狩るべき対象としていたジオン残党軍の手に渡り、火星において再起動する。


機体解説

TR計画の完成形

本機は、今までジム・クゥエルハイザック等、何らかの既製機及びその試作機を改修して製造された過去のTRシリーズと異なり、初めて一から設計された完全新規の機体として完成した。


TR計画は、元々は決戦兵器「インレ」の開発構想である。しかし複雑なシステムと要求されたスペックの高さから単独での開発が困難であると判断され、開発に求められる機能をTR-1からTR-5の各TRシリーズに分散し、システムの開発とテストを実施した。


トライアルの結果、まず万能化換装システムを搭載したガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]が開発されたが「機種統合計画」の立案でお蔵入りとなり、続いてTR-6が開発された。これによりインレの完成は大きく遅れを取り、完成はグリプス戦役末期となった。

その驚異はインレ開発が当初の予定通り進行していれば、エゥーゴはティターンズに確実に敗北していたと断言されたほど。


機種統合計画、万能化換装システム

ガンダムTR-6は換装によりあらゆる機体の後継機になれる


機種統合計画はティターンズ・連邦全軍をTR-6に一本化し、規格の乱立・悪化した整備性を改善するプランである。しかし前身のTR-Sが採用した万能化換装システムを突き詰めた結果、TR-6という統合された兵器体系は(細かなパーツ違いを含め)「無限のバリエーション」に派生すると言われるほど、宇宙世紀でも比類のない規模となっていた。


基本的にはグリプス戦役当時のモビルスーツ運用思想である「可変による全領域対応」を基本コンセプトとし、素体MSはモビルアーマー形態への変形機構を有する。どの戦場においても常に最高の性能を発揮するべく各種オプション・強化パーツの換装によって多種多様な形態を採る事が可能となっており、パーツの換装と可変を併用しその特性を激変させる。


このオプション・強化パーツ群はTRシリーズのデータをフィードバックしているが、TR-6のそれは鋭角で無骨なフォルムであった試作パーツ群とは異なり丸みを帯びた形状を成しており、内部構造も純工業製品としてブラッシュアップされている。


加えて、胸部には脱出ポッド「プリムローズⅡ」を有しており、パイロットの生存率も高められている。

航空機形態へと変形可能な脱出ポットとしては珍しく、プリムローズⅡには全天周囲モニターが採用されている。


機体スペックと構想の肥大化

本機は、「あらゆる状況に対応する」という機体性質上、高いポテンシャルを有した機体となっており、大腿部に二基、腰部ブースターポッドに一基の計三基の新型ジェネレーターを搭載している。

また、OS面(後述)でも最新技術が投入されており、ネモ三機とサラミス改を“牽制”で撃滅する強大な戦闘力を有していた。


TR-6はその高性能から、当初はエゥーゴに対する「抑止力」として用意されていた。

本来はTR-1を第二世代モビルスーツとして再設計した機体が本来のTR-6となる予定であったが、ティターンズで開発された機体の規格を統合する「機種統合計画」が進められ、それに即した機体として本機が開発された経緯を持つ。


上記のように、アナハイム・エレクトロニクスの「Ζ計画」に対抗するために立案・実行されたTR計画であるが、事実上の“基本パッケージ”である[ハイゼンスレイⅡ](後述)の時点で規格を逸脱した大型となり、そこから機能を追加するほど天井知らずに巨大になっていくという、行き過ぎた恐竜的進化へと向かう。


つまるところ、宇宙世紀が現実に辿ったサナリィ小型・高性能MS思想とは完全に真逆に進んでいるため、本質的に時代の徒花となっていたのは間違いないと思われる。


強化人間人格型OS(BUNNyS)

複雑化した機体制御を簡略化すべく搭載されたOS。


MSの性能を次世代クラス以上にアップグレードさせる。OSによるサイコミュ兵器の自動操作、万能化換装システムの綿密な現地換装作業などに代表されるように、このOS自体が本機の万能性を更に上のレベルに昇華させている。


OSの出自についてはガンダムエース2003年7月号に掲載された藤岡建機の読み切り「OVER THE MIND」にて既に語られている。(A.O.Z Re-Bootの2巻に収録)

この強化人間人格型OSはティターンズの女性ユスラ中尉と出会って共に夕陽を見た「僕」こと強化人間の少年、さらにそこに行き着くまでに犠牲となった多数の強化人間の心をデータとして集積しており、彼らの死を以て完成する。


次期制式量産型ガンダムの起動試験では、ガンダムがユスラ中尉に手を差し伸べ、彼女も涙を浮かべてガンダムの手を取っていた。強化人間の少年達の心を反映したOSは、こうして完成を迎えている。

このOSを採用した機体こそがウーンドウォートやヘイズル・フレアである。


「僕はガンダムになるよ」「たとえどんな姿になっても~~」という本作を象徴する要素は後継作『AOZリブート』でも随所に散見される。


武装

TR-6は従来のモビルスーツ(18m~25m級)の火器・装備類を使用可能な他、専用に開発された武装も運用する。


バルカン・ポッド

ガンダムMk-Ⅱバーザムに採用されているバルカン・ポッドをTR-6用に新造した物。

ウーンドウォートの標準装備として側頭部に装着される。


コンポジット・シールドブースター

ビームキャノン、シールド、ブースターとしてはもとよりヒートブレード、クローアーム、ウインチユニットなどの機能を備えた多目的武装。

TR-6の機動力・火力・防御力など各種ステータスを支える。

シールド部にはIフィールド・ジェネレーターが搭載されており、シールド周辺にIフィールド・ビームバリアを展開する事で、ビーム攻撃に対する防御の補助としている。

万能化換装システムを野戦換装にて使用する際には、機体換装のための補助デバイス及びパーツ運搬用のサブアームとしても用いられる。


なお、ヒートブレードの格納に関しては設定が一定しておらず、刀身銃口側が後方に向くように描かれているものもあるなど絵により格納方法が異なり、ウィンチとなる部品とも干渉する為、どのように格納され、後方へ飛び出してるかは不明となっている。


ウェポン・カーゴ

各種兵装を収納可能なスラスター付きコンテナ・ユニット。

モビルスーツ用の小型のものとファイバーⅡ用の大型のもの二種類があり、それぞれパッケージングされた携行武装や各種ミサイル等を搭載する。

小型の物は後部にマニピュレータータイプの能動的ジョイントを有しており、機体形状を選ばずに装備が可能となっており、大型の物は対艦ミサイルなどそのサイズに見合った大型武装を運用可能。

蓋はリフレクター板で、バレルにしてメガ粒子砲を収束し威力を強化することもできる。


ハイメガ粒子砲/ハイメガキャノン

サイコガンダムの拡散メガ粒子砲。ウーンドウォートの頭部オプションで、TR-5アドバンスド・フライルー及びTR-6アドバンスド・キハールⅡ形態の共用パーツである。カーゴとの併用でリフレクター板をバレルにし、収束型へのモード変更も可能。


サイコミュ

プロトタイプサイコガンダムのサイコミュ式バックパックをそのままカーゴに搭載し、TR-6をサイコミュ連動機にする構想。コンポジットシールドブースターに受信機を組み込むモビルビット案もある。


サイコ・ブレード

女神を象った特徴的なデザインのブレードアンテナ。Re-bootで「サイコブレード」と呼ばれるサイコミュ式の送受信アンテナだと判明。元々の構想だとティターンズによるOVER THE MIND計画の一部であり、強化人間の感応波と連動して「マシンと人の一体化」を促し、サイコミュを効率的に扱うための機器だった。

レジオン鹵獲仕様では監視サテライト「エレノア」とサイコミュリンクし、ミノフスキー粒子散布下での情報収集を行う。同様の機能を有する他機との連携も可能。


ウインチ・キャノン

ワイヤーによって遠隔制御可能なビームキャノン。

ヘイズル・アウスラでテストされた物と、アドバンスド・フライルーでテストされた強化型の二種類があり、形態に応じて使い分ける。


ビームサーベル

標準的なビームサーベル。

サブアームに収納する事で暗器的な使い方も可能とする。

リブートのものはライフルモードを持ち、MA形態での射撃兵装としても使用できる。


フルドドⅡ

ヘイズル・ラーのフルドドの発展形となるGパーツ。

一対のクロー・ユニットとスラスター・ユニット、二本のマルチ・アーム・ユニットで構成され、機体の火力・推力を強化するのみならず、ドラム・フレームの搭載によって大型パーツのプラットホームとしても運用される。


サブ・アーム・ユニット

股間部に装備された第三の腕。

隠し腕や予備の腕部としての機能の他、モビルアーマー形態時には武器を保持する役割も担う。


追加ソールユニット

カーゴユニット追加時にかかとのスキッドと交換する事で接地安定性を高める事が出来る。

レジオン仕様ではハイゼンスレイに似た大型の脚部を挟み込む形で装着され、ハイゼンスレイⅡの脚部同様に後ろ側のヒールギアを展開する事で接地安定性を高める事が出来る。


バリエーション

本機には様々なオプションパーツが用意されており、同時に機種統合計画の恩恵から既存のMSのパーツを接続する事が可能となっている。

その結果として様々なバリエーションが存在しており、主な装備バリエーションとして大型MAのファイバーⅡ、ダンディライアンⅡ、両者の合体形態であるインレ、高機動形態のハイゼンスレイⅡ、インレ護衛用のキハールⅡなどがある。


ガンダムTR-6[ウーンドウォート]

ガンダムTR-6の基本形態。この状態すら広義には換装形態である。


グリプス戦役中に開発されたMSとしては小型で手足も細く、基本フレームに必要最低限の装甲が施されている事から非常に華奢な印象を受けるが、これは各種オプションパーツを装着する「素体」であり、この素体に各種パーツを組み付ける事で様々な戦闘形態へと派生する為である。

脚部も四肢の換装を考慮した結果細く設計されているが、陸戦運用も視野に入れてのソールユニットも開発されており、これを外装する事で脚底部の接地面積を増やすことが可能。

また、胸部ドラムフレームを中心に各部を折りたたむ事でモビルアーマー形態へと変形が可能。MA形態時は機首部分から冷却フィールドを発生させる事で大気圏突入が可能となっている。


『Re-boot』では火星ジオン残党「レジオン」の黒い鹵獲機が設定され、火星にて一定数が量産されている。


ガンダムTR-6[ウーンドウォート・ラーⅡ]

Gパーツ「フルドドⅡ」を装備したウーンドウォートのラーⅡ形態。

大型ユニットの接続具としてフルドドⅡのドラムフレームが利用される。もちろん単機の戦闘能力も高い。


ガンダムTR-6[ウーンドウォート]サイコ・ブレード・カスタム

ウーンドウォートがサイコブレードを装備した部隊の指揮官機。いわゆる女神アンテナを装備した形態であり、Re-bootで詳細が設定された。レジオン鹵獲機が装備、部隊の指揮官機として運用されている。詳しくは武装欄を参照。


ガンダムTR-6[ハイゼンスレイⅡ]

ウーンドウォートの全身に高速戦闘用の強化パーツを装備した形態。高速戦闘形態、ウーンドウォートEXとも呼ばれる。


ZZガンダムSガンダムなどZ計画の分離合体構造を持つ次世代可変機への対抗策であり、同時にティターンズ上層部が欲した「フラッグシップ機としてのガンダムタイプ」への回答でもある。


本形態は機種統合計画でガブスレイの後継機として開発された。

事実、MS形態とMA形態の両方でガブスレイの形状をベースにしており、脚部がクローアーム状になった中間形態を経てMA形態へと変形する。このためハイゼンスレイⅡはガブスレイ形態とも呼ばれる。


腰部にはウーンドウォートの胸部とドラムフレームの間にもう1基ドラムフレームが追加され、二つのドラムフレームによって上半身と下半身が接続されており、後のバウVガンダムのようにトップ・ファイター、ボトム・ファイターに分離・変形する事が可能となっている。


テールスバインダー等が生み出す莫大な推力により大気圏内での飛行・高速戦闘を行う。これにより空間特性を無視した動きが可能。

さらに本形態は単独での大気圏突入能力はもちろん、大気圏離脱能力も有する。


標準装備のメガ粒子砲内蔵型ブースターポッドのスペースにプリムローズⅡを搭載することで、もう片方もパイロットが搭乗できるようになる。

また、脚部強化パーツには設地面を増加させるヒール・ギアが装備されており、着艦時や地上任務での安定性を増すことができる。

バーザムやヘイズル等の脚部への換装も可能となっており、その場合MA形態では後方に伸ばしたまま変形し、メッサーラとかに似た状態となる。


武装はコンポジットシールドブースター、中央増加装甲のハイメガ粒子砲(左右にサブジェネレータ搭載)、脚部ラッチに搭載されたコンテナ式のミサイルポッド、換装式肩部アーマーのビームキャノン、メガ粒子砲(ブースターポッド)。


リブートで追加された設定ではGボトムファイターでは股間部及び脚部脛カバー内に収納されたビームサーベルをライフルモードで使用可能であること、Gトップファイターのコンポジット・シールドブースターを使用できることが明かされた。


ハイゼンスレイⅡ・ラー

ハイゼンスレイⅡがGパーツ「フルドドⅡ」および強化ウインチキャノンを装備する事で、全領域支配型としての上位機「ガンダムTR-6[ハイゼンスレイⅡ・ラー]」となる。


ヘイズル・ラー クルーザー形態同様にギャプランのブースターユニット使用可能。

2機分のフルドドⅡとブースターユニットを用いる事で巡行形態である第二形態となり、MS形態のまま長距離移動や強襲及び一撃離脱作戦が可能となる。


火星ジオン残党軍「レジオン」によって運用された機体はリアスカートがジェネレーター搭載型のテールスラスターに換装されており、機体出力・機動力が強化されている。また、フルドドⅡにはベースジャバーのものに似た円柱状のブースターも追加されている。

また、レジオン仕様のハイゼンスレイⅡ・ラーは第二形態同様の約2機分のフルドドⅡを用いた形態となっており、強化ウインチキャノンは下方向ではなく後方へと向けた状態となっている。


改称前はアドバンスド・ウーンドウォートEXとも呼ばれていた。

また、ハイゼンスレイ及びハイゼンスレイⅡ・ラーⅡのデザインモチーフは「ZZガンダム」および「Sガンダム」であり、「悪役の作り出した偽者」というコンセプトが織り込まれている。


リハイゼ

火星を拠点とするジオン残党軍「レジオン」が鹵獲したハイゼンスレイⅡを改修した機体。


ハイゼンスレイⅡを持ち込んだ元ティターンズメンバーをして「魔改造」と称される程の大幅な改修に伴う機体特性の変化に伴い、型式番号は「ARX-124R」に変更されている。

レジオンのフラッグシップ機であり、同組織の指導者アリシア・ザビの専用機。ジェネレーター直結型のハイパーメガ粒子砲とサイコミュを標準装備している為、正真正銘の第四世代モビルスーツである。


装甲は総帥専用機としてサバイバビリティを高める目的でジオン規格の物が全身に渡って外装されており、ハイゼンスレイⅡの面影は殆ど見受けられない。

機体色の赤は火星の大地の色であり、組織のシンボルマークもジオン公国国旗に「火」を加えた物になっている(これは取り巻きとなるキハールⅡも同様)。

同時に機体各部に推進器が増設されており、これによって装甲増設をものともしない程の推力・機動力をリハイゼに与えている。これは火星圏では単独での飛行を可能とするだけの推力を生み出し、キハールⅡによるアシストを加える事で単独で大気圏離脱を可能とする。この改修に関しては、アリシアの「大空を飛び回る事で自身が火星の大地を支配している事を誇示する」思想が絡んでいる。


股関節部アーマーは当初他のTR-6バリエーションと同様にサブアームとしての機能を有していたが、パイロットであるアリシアの攻勢より守勢を重視する意向によりIフィールドジェネレーターに換装された。

可変機構はハイゼンスレイⅡからそのまま残されているが、機首部分にメガ粒子砲を装備する、一撃離脱戦法を強く意識した構成に改められている。

また、コンポジット・シールド・ブースターは推力の強化に加えつつ、搭載されたビーム・ライフルをヒート・ブレードを廃した連射型冷却バレルに換装しており、格闘戦装備としての機能を排除しながらも射撃兵装としての機能が強化されている


劇中での活躍

ティターンズテストチームの開発したTRシリーズの集大成として開発され、当初はエゥーゴに対する抑止力として用意されていた。

だが、グリプス戦役終盤において戦況がエゥーゴ有利に傾く中で焦りを見せたティターンズ上層部から実戦投入を命令されるが、このタイミングにおける「ガンダム」の実戦投入は疲弊した前線を更に混乱させるとして、これ以上の戦火の拡大を恐れたオットー・ペデルセンが独断でエリアルド・ハンターに同機の破壊命令を下し、エリアルドはその命令を実行すべくハイゼンスレイⅡ・ラー形態で出撃。ガンダム打倒に燃えるガブリエル・ゾラと共同でこれを破壊した。


なお、後年KADOKAWAから発刊された漫画版では、ペデルセンの命令に従わずグリプスⅡ奪還の為に戦線へ復帰するが、コロニーレーザー発射とガンダムが存在する事で混乱する友軍を見てエリアルドは本機を破壊する事を決意するという、MSの活躍を描くための展開に差し替えられている。この中で友軍を逃がす為に奮闘し、その後小説版と同じ結末を迎えている。



「TR計画」の機体データはコロニーレーザー攻防戦以前に、戦況の悪化による情報流出を防ぐためにコンペイトウから[アスワン]に移されていた(同時に、コンペイトウのデータは消去済み)が、この[アスワン]も戦中に轟沈したことにより、永遠に失われる結果となった。

それでもなお、戦後はティターンズによるガンダム開発の事実を隠蔽するべく、連邦上層部によって当機の詳細を知るエリアルドは口封じの為に当機に纏わる二つの罪状と、グリプス戦役開戦前に犯したとされる二つの罪状を理由として軍法会議にかけられる事になる。


ティターンズテストチームの集大成であり、三年掛りで完成した同隊の努力の成果であるが、その結末は「時代に否定される」というものであった。


他のバリエーション

ガンダムTR-6[キハールⅡ]

決戦兵器インレの護衛機として開発された形態。アッシマー系の形状を模した円盤状の小型可変機で、空戦用のオプションを装着している。

両腕の大型シールドである腕部強化パーツにはスプレッドビームが搭載されており、加えて肩部強化パーツにもスプレッドビームを搭載している。


機種統合計画におけるアッシマーとバイアランの後継機であり、ウーンドウォートに試作アッシマーTR-3[キハール]のデータを基に開発された強化パーツを装着し、MA形態やMS形態、中間形態への変形も可能。

他のMSを乗せて航行するサブ・フライトシステムとしての機能も有しており、ハイゼンスレイⅡとはクローアームを介してドッキングする事が出来る。


キハール以外のT3部隊で運用されたTRシリーズのデータも反映されており、中間形態ではヘイズル改のイカロス・ユニットによるMS単体での空中戦闘能力のデータが、MS形態ではロゼットのホバリング・スカート・ユニットを元にした高速制圧戦闘能力のデータが活かされている。


バリエーションとしてブースター・ポッドをレドーム・ユニットに換装したEWAC仕様の機体も存在する他、拠点防衛形態とのドッキング用形態であるアドバンスド・キハールⅡがある。

火星ジオン残党「レジオン」に於いて量産され、サイコミュを追加して同組織のアリス親衛隊の専用機として運用された。


初期のイラストではTR-4の強化ロングレンジライフルやヘイズルⅡのビームライフルを持つものがあったが、コンポジット・シールドブースターに統一されている。


ガンダムTR-6[ファイバーⅡ]

コアとなるMSにギャプランTR-5[ファイバー]の運用データを基に開発された「ファイバーⅡ」ユニットを装着した形態。ガンダムTR-6[インレ]の上半身を構成する事から、「インレの翼」とも呼ばれている。

「侵攻・制圧兵器システム(invasion and subdue weapon system)」というカテゴリーを与えられており、超音速侵攻と圧倒的な火力、攻撃ユニット「キハールⅡ」の空間制圧能力による敵地制圧を目的とする。

主武装のビームキャノンはTR-2[ビグウィグ]のビームキャノンをさらに強化したもので、精密射撃の命中精度と威力が向上しており、ビグウィグキャノンⅡ、またはビグウィグキャノン改と呼ばれる。

バインダー基部のIフィールド発生器は変形時も分割されず、自由にIフィールドを展開できる。拡散ビーム砲は基部ごとウィンチユニットとして射出可能。また、頭部に相当するユニットには複数のウェポンコンテナが搭載可能となっている。

[ファイバー]と同様にバインダー内にモビルスーツを収納可能となっており、搭載可能数はキハールⅡで六機、通常サイズのMSで二機である。


コアMSとの接続は大型アームをフルドドⅡに接続する形で行われるため、TR-1[ヘイズル]にも装備可能。

グリプス戦役中ではインレにドッキングした状態でアレキサンドリア級アスワンに駐機されていたが、ダンディライアンⅡ部分が被弾した為にパージ。無事だったファイバーⅡはヘイズル・アウスラが装備して使用された。

リブートではレジオン建国戦争の際にアリシア及びオメガの駆るハイゼンスレイⅡにより運用されたが失われたようで、氷河基地で再建が進められている。


ガンダムTR-6[ダンディライアンⅡ]

TR-4[ダンディライアン]と同様の大気圏突入モジュールを装備した形態。

コアMSとの接続は腰部に装備したフルドドⅡを介して行う。


変形・換装を行うことで、内部のコアMSを展開し、大気圏突入モジュールが巨大な脚部ユニットとなったMS形態となる。

MA形態の頭部(MS形態のシールド)には拡散ビーム砲を備える。ミノフスキー・クラフトと推進機を併用した浮遊推進システム「ダイダロス・ユニット」を装備。

大気圏内での飛行が可能なほか、高い機動性能・格闘性能と大気圏突入の性質上必要な堅牢な装甲を持つ。

また、MS形態から更に換装を行う事で「侵攻・殲滅形態」となる。


グリプス戦役終盤、最後の激戦にてインレにドッキングした状態でアレキサンドリア級アスワンに駐機されていたが、ダンディライアンⅡ部分は被弾し、誘爆を避ける為パージされた。

リブートでは地球軌道上のSSDにて建造されている。


ガンダムTR-6[インレ]

TR計画の集大成にして、TR-6の最高到達点。全長は100メートルを越えており、あまりにも肥大化した兵器構想から戦略兵器に分類されている。


TR計画は元々このインレの開発を目標としており、さらにインレ運用拠点である衛星軌道基地「スターシップダウン」の開発や、外惑星侵攻(最短5億km)を想定した惑星間航行用の大型ブースター「フリス」の装備なども予定されていた。


ファイバーⅡを上半身に、ダンディライアンⅡを下半身とした両者のドッキング形態。機体管制にはコアとなるTR-6が二機必要であり、ダンディライアンⅡ側が機体操舵、ファイバーⅡ側が火器管制を担当する。

ファイバーⅡとダンディライアンⅡの全ての兵装(ビグウィグキャノンⅡと拡散ビーム砲内蔵シールドは合体させて運用)、及びオプションの大型ミサイルポッド等を運用でき、さらに、頭部相当のユニットには各種オプションが装備出来る。


なお、異なる二種類のモビルアーマーを連結させ、小型随伴機の簡易母艦兼橋頭堡とするコンセプトは旧ジオンのビグ・ラングに通じるが、インレはTR-6の開発における到達点として設定されているので、兵器としての完成度はインレに分がある。


また、大型オプションである「インレのゆりかご」は、大気圏離脱用ブースターであると同時に惑星間の長距離航行を想定した小型拠点であり、大出力ジェネレーター、大型格納スペースなどを備え、これ自体が独立したバイオスフィアとしても機能する。


「フリス」と「インレのゆりかご」をインレにドッキングする事で惑星間航行形態へと発展し、外宇宙への武力侵攻が可能となる。フリスはインレを超えるサイズの大型ブースターと推進剤タンク、そして太陽風推進システムで構成されており、ゆりかごは長距離移動時の居住スペースとしての機能を兼ねている。


惑星間航行形態の他、インレにサイコミュを組み込んだガンダムTR-6[サイコ・インレ]と呼ばれるプランも存在したが、フリス、サイコミュモジュール共にペーパープランに終わった。

ただし、現在ではインレ用の拠点「スターシップダウン」に限れば現在リブートにて連邦が建造を引き継いでいた事が判明している。今後の展開に注目したい。


グリプス戦役に於いてはインレにドッキングした状態でアレキサンドリア級アスワンに駐機されていたが、エリアルドはインレを装備せずにハイゼンスレイⅡ・ラー形態で出撃した為戦闘には投入されなかった。

その後、ティターンズ残党と共に火星へ流れた実機が、火星ジオン残党軍「レジオン」によって運用れており、火星を根城とする複数のジオン残党軍をこの武力を以って併合。「インレのゆりかご」のジェネレーターを火星のインフラとして運用している。


ガンダムTR-6 サイコ・ガンダムⅡ形態

TR-6の拠点防衛形態であり、サイコガンダム系の代替後継機。

サイコガンダムもしくはサイコガンダムMk-Ⅱの手足(ギガンティック・アーム/レッグ・ユニット)を接続。さらにサイコミュやビット・ファンネル、Iフィールド搭載型のウェポンカーゴを装備。

ギガンティックユニットはTR-1ヘイズル・アウスラやTR-5フライルーで実験された物で、TR-Sエルアライラーやサイコ・ギャプラン等の開発に繋がり、最終的にTR-6の拠点防衛形態に結実した。

火星レジオンでギガンティックユニットが複数生産されている。


ガンダムTR-6[クインリィ]

インレの簡易形態。

ウェポンカーゴ5機とハイメガキャノンを装備しており、両サイドにTR-6アドバンスド・キハールⅡ形態を2機接続している。このウェポンカーゴが冠を連想させるため女王形態と呼ばれる。

戦略級のインレの投入は戦場によっては費用対効果が見合わず、政治的影響も考えられるため、代替兵器として用意された。

ガンダム試作3号機の事実上の後継機であり、GP計画が抹消されなかった場合デンドロビウムⅡと呼ばれていた可能性があった。


ギガンティックユニットを装備したフルアーマークインリィと呼ばれる形態も存在する。フルアーマークインリィ形態はTR-6の柔軟な換装のシンボル的要素が強いとされるが、後の火星レジオン建国戦争で実戦に投入されている。


リブートではレジオンが運用するウーンドウォートにフレアユニット(エルアライラーの背部に接続された装備)を装着した形態をクィンリィと呼んでいる。

フレアユニットはエルアライラーのものとは異なりウェポンカーゴは5基に増設されており、ミノフスキークラフトである球状のダイダロスユニットに加え、大量に連結したウェポンコンテナを翼のように装着している。

ウェポンコンテナ内にはミサイル等の兵装に加え、防御用のIフィールドジェネレーター、モビルポットを搭載し、弾幕及びIフィールドにより実弾とビーム兵器の両方への防御能力を有している。


ガンダムTR-6[バーザムⅡ]

連邦系主力機の代替後継機として、TR-6の廉価版であったバーザムを模した形態。

四肢にはTR-1のパーツが装着されており、他のバリエーションと比較して統合性能で劣るが扱いやすく、練度の低いパイロットであっても運用が可能。同様のバリエーションとしてはハイザックの四肢を装備した「ハイザックⅡ」、ジムの四肢を装備した「ジムⅡ」も存在する。

レジオンに於いては特務部隊の隊長ウェンディの乗機としてアリス親衛隊のダイアナ機を換装する形で建造された。

レジオン仕様の機体は四肢がバーザムの物に変更されているなど、細部がTR計画で想定されていた物と異なっており、地上走行用のグラン・ユニットを装備する事で砂漠地帯での運用も可能。

頭部には女神アンテナの簡略化型を装備しており、火星の対地監視衛星「エレノア」とのサイコミュリンク機構を持ち、その際には後のユニコーンガンダムと同じく頭部アンテナを展開する事でガンダム・フェイスが露出する。


ガンダムTR-6[ハイザックⅡ]

TR-6をジオン系の代替後継にした形態。ハイザックの腕とマラサイの脚を接続している。

バーザムⅡと同じく高すぎる性能を意図的にデチューンし、扱いやすいようにしたもので、第2世代モビルスーツに慣れた一般パイロットに向けたアセンブリ。

武装としてウィンチキャノンとアッシマー用のライフルを装備する。

ハイザックの腕ではなくゼク・アインの腕を接続したバリエーションも存在している。


ガンダムTR-6[ジムⅡ]

TR-6を連邦系の代替後継にした形態。ジム系の四肢を接続している。

バーザムⅡ及びハイザックⅡ同様に一般パイロット向けのデチューン仕様であり機種転換を容易にする仕様。


ガンダムTR-6[フライルーⅡ]

アドバンスド・フライルーⅡのパーツを組み込み、ヘイズル用の脚部を取り付けた形態。

両腕のコンポジットシールドブースターと機体中央のウインチキャノン、拡散ビーム砲などによる長距離射撃を主観に置いた射撃モードと、コンポジットシールドブースターをクロー形態にして一撃離脱戦法を行う格闘モード二つの形態に変形可能。


また、フルドドⅡを追加することでフライルーⅡ・ラーとなり、クインリィやサイコガンダムⅡ形態などの大型形態のコアMSとしても扱われる。


ガンダムTR-6[ギャプランⅡ]

ガンダムタイプの主力量産機化を目的に、各種パーツの評価試験用に用意された形態。

ギャプランの腕とヘイズルの足を接続し、バックパックにはシールドブースターを二基装備する。

ギャプランの名称を冠しているが、ギャプランのように尖った性能は無く、過不足の無い戦闘が可能。機体特性はむしろガンダムやジムに近い。


ガンダムTR-6[ヘイズルⅡ]

大気圏突入能力を必要としないミッションでの運用を想定した形態。

本体の基本構成はほぼウーンドウォートだが、腰部ブースターポッドはハイゼンスレイⅡのメガ粒子砲型に換装され、そこにコンポジットシールドブースターを2基懸架している。

コンポジットシールドブースターは増速用のブースターの他、2門の高出力ビームキャノンとして使用される。


基本形態ではキハールⅡのスプレッド・ビームを内蔵した腕部強化パーツをシールドとして装備し、ガンダムMk-Vと同型のビームライフルを装備する。(なお、MA形態変形時における腕部強化パーツの行方は不明)

Re-Bootで追加されたバリエーションとしてヘイズルの四肢を接続した高機動型ヘイズルアウスラに相当する形態、ヘイズルの四肢を接続し腰部ブースターポッドを通常のものにしたヘイズルアウスラに相当する形態等がある。


ガンダムTR-6[ハンブラビⅡ]

ウーンドウォートではなくプリムローズⅡからの派生形態。プリムローズⅡにフルドドⅡを追加し、そこからさらにウイングバインダーとビームキャノンを追加装備している。

本形態は試作型フルドドとハンブラビの代替後継機となる。初代フルドドはハンブラビのバインダーの基となった事で「TRハンブラビ」と呼ばれ、その要素を継承し、代替後継機である本形態はハンブラビⅡと名付けられた。


パーツの大半はハイゼンスレイⅡ・ラーと共通した物。この形態から余分な装備を取り除いた状態がハイゼンスレイⅡ・ラー用のGパーツとして扱われる。


デザイン的な意味でのガンダム要素は皆無だが、ガンダムTR-6[ハンブラビⅡ]と呼称される(これはプリムローズⅡをコアとしているためである)。


アクア・ハンブラビⅡ

TR-6のフルドドⅡ形態およびハンブラビⅡ形態をもとに構築された水中用形態。

ドラムフレーム部や導体上部にハイドロジェットエンジンを搭載、全身にミサイルポッドを装備し、地球連邦軍の水中用装備とも高い互換性を持つ。


Gパーツとして本形態を装着した機体はアクア・ジムの代替後継機となり、アクア・ハイザック、アクア・バーザムのように機体名にアクアが付く。


機体サイズについて

現状、詳細なカタログスペックは公開されていない。


公式ではないが、ウーンドウォート形態はラフスケッチではヘイズルより頭一つ分小さいサイズとなっている。ただ1/144スケール・ガンプラのサイズ比では“素体”の頭頂高はガンダムMk-Ⅱ(18.5m)とほぼ同じ、宇宙世紀0088年の規格サイズである。


一方、ハイゼンスレイⅡ形態はガンプラのサイズ比では頭頂高40m級の大型機に分類されるが、ラフスケッチではSガンダムと同程度のサイズ=約22mという設定。


外部作品での扱い

SDガンダム Gジェネレーションシリーズ

「オーバーワールド」よりハイゼンスレイⅡ・ラーが参戦。ティターンズ系モビルスーツの最終系の一つとして、ヘイズル系、ギャプラン系、ガブスレイの三つの系統から開発可能。

変形・換装、一部武装などは実装されていないが、閃光のハサウェイ以前の宇宙世紀系ガンダムでは珍しく単独で飛行が可能であり、最大射程が長く、貫通BEAM・特殊格闘武器によって防御アビリティを持つ敵に対しても対応が可能となっている。


「ジェネシス」ではウーンドウォート、インレ、クインリィ等もDLCで参戦。ファイバーⅡも同じくDLCで追加されているが、こちらはヘイズル・アウスラが装備している。

キハールⅡ、ダンディライアンⅡは武装やパーツ扱いの為、ユニットとしては使えないが一応参戦したことになる。


ガンダムビルドファイターズトライ

最終回にて初の映像作品へ出演。

同作の本編に登場する機体を決定する「モビルスーツ総選挙」に於いて上位10機の内に入っての出演となった。

公式では本編登場機は一機のみとして、同じく上位にノミネートされたΞガンダムの登場がアナウンスされたが、その後サプライズ的に登場し、Ξガンダムらと並び立つ姿が描かれている。


立体物

  • ガシャポン戦士NEXT

02にウーンドウォートが収録

14にハイゼンスレイⅡが収録

プレミア02にハイゼンスレイⅡ・ラー、ハイゼンスレイⅡ(実戦配備カラー)が収録

※現在は入手困難


  • モビルスーツアンサンブル

04にウーンドウォートが収録

08にハイゼンスレイⅡ及びフルドドⅡが収録

※現在は入手困難

4.5にウーンドウォート(ティターンズカラー)が収録予定


※プレバン限定

EX04 ウーンドウォート&ダンディライアンⅡセット

EX09 TR-6 インレ(ハイゼンスレイⅡ2種&フルドドⅡ、ファイバーⅡ、インレ下半身用ダンディライアンⅡセット。単色成型非変形ではあるもののファイバーⅡ懸架用のキハールⅡも付属)

どちらもカプセルに収める必要が無いため、一部の部品はカプセル版より大型となっている。


  • 食玩FW SDガンダムNEO

第一弾にウーンドウォートが収録

※現在は入手困難


ガンプラ

プレミアムバンダイ限定商品。

バンダイが有している版権の都合から、あくまでも『ティターンズの旗のもとに』からの立体化となっている

また、『ティターンズの旗のもとに』時点で発表された設定の中でもラフスケッチの類は採用されておらず、それらは(後にRe-Bootでクリーンナップされたものを含め)再現されていないものがある。

イラストによってフレームがグレーではなく紫がかった色で書かれる事もある為か、フルドドⅡ 拡張セット及びハイゼンスレイⅡ以外はフレームが紫で成形されており、無塗装で混在して組む場合は注意が必要。

ビームサーベルは付属しておらず、他の機体からの流用する必要がある。


  • HGUCガンダムTR-6[ウーンドウォート]

T3仕様の白色成型色となっており、パーツ組み換えによりMA形態へと変形可能。ただし、当製品だけではコンポジット・シールドブースターは懸架できない。(後述のフルドドⅡに付属するパーツが必要)

なお、四肢換装機構は接続用のジョイントが当キットには付属しない為、ギャプランⅡ等への換装は不可能だった。(見栄えを気にしないのであればキットランナーのパーツナンバータグ部周辺を利用してジョイントの自作は可能)

また、コンポジット・シールドブースターの接続位置が限られる為、フライルーⅡへの換装も不可能となっている。

しかし、2019年に接続用の拡張パーツがプレバン再販のヘイズルに付属することが判明。これにより四肢換装が可能になり、一部を除くTR-6の換装形態を再現できるようになった。(公式サイトにはギャプランⅡの換装例が掲載されており、関連機体としてマラサイゼク・アイン等が紹介されている)

なお、一般流通版しかないヘイズル2号機や2019年頃に一般流通で再生産されたヘイズル改には付属しないので注意。


ガンプラとしての限界からかヘイズルと同程度のサイズまで大型化しており、四肢換装時のバランスが少し変わっている。

コンポジット・シールドブースターはブレード兼砲身は収納状態での構造の詳細な設定が存在しない為かクローモードでは取り外す仕様となっている。

また、通常の携行はグリップによる手持ちと、クローモード時の肩部の接続が可能。

後述の取り付け用パーツの付属するフルドドⅡ拡張セットと組み合わせる事でウーンドウォート・ラー形態にすることが可能。また、隠し腕でコンポジット・シールドブースターの懸架が可能となるパーツが付属する。


  • HGUCガンダムTR-6[ヘイズルⅡ]

正規配備仕様の濃紺成型色となっており、パーツ組み換えによりMA形態へと変形可能。

コンポジット・シールドブースターは2基付属しており、MA形態時にはブレード兼砲身は蛇腹アーム部の交換により収納状態となれるようになったが、クローモードではウーンドウォートと変わらず取り外す仕様となっている。

装備はコンポジット・シールドブースターに加え、ガンダムMk-Vのものと同型のビームライフル及び腕部強化パーツ(シールド)が付属。

また、MA時にはサブアーム部にビームライフルを懸架する事が可能となった。

こちらも四肢換装用のジョイントは付属せず、プレバン再販仕様のヘイズル付属のパーツが必要となる。


なお、ブースターポッドはヘイズルの可動式ブースターポッドへの取り付けには改造するか取り付けパーツを自作する必要があり、現状では無改造でハイゼンスレイ風に取り付ける事は不可能となっている。


  • HGUCガンダムTR-6[ハイゼンスレイⅡ]

ティターンズ仕様で正規配備仕様の濃紺成型色となっており、パーツ組み換えによりMA形態、更にGトップ・ファイター、Gボトム・ファイターへと変形可能。

フェイスパーツはガブスレイタイプとなっている。

youtubeのプレバンチャンネルによると、プロポーションは電撃ホビーマガジン連載時のものに準じているとのこと。

なお、後述のフルドドⅡ拡張セットにはハイゼンスレイⅡに接続するパーツも付属する為、ヘイズルⅡのブースターポッド等と組み合わせる事で正規配備仕様ハイゼンスレイⅡ・ラーにすることが出来る。


コンポジット・シールドブースターの懸架が可能となるパーツが付属する為、Gトップファイター及びMA形態での懸架が可能となっている。


残念ながら構造が大きく異なるため、本機のパーツをヘイズル・アウスラへ移植してハイゼンスレイにする事は難しく、相応の改造の腕を必要となる。

フルドドのドラムフレームはスカート部へは取り付け部品の一つ(XB13)を使用すれば取り付け可能だが、肩の付け根部にサブアームを装着する事はできず、フルドドⅡ拡張セットを2セット用いて第二形態やレジオン仕様風にフルドドⅡを装着するには改造が必要となる。

また、変形の都合上ウーンドウォートとは脚部の構造が異なるため、拡張パーツを用いた脚部の換装は不可能となっている。(ウーンドウォートもしくはヘイズルⅡのものと交換すれば脚部の換装は可能となるが、太腿部の脚部ジェネレータ周辺を外装の無い状態で再現する部品は無く、不格好となってしまう)

加えて差し替え変形という都合上、脚部後部をスキッド状に展開する機構や中間形態は再現されていない。

ベースモデルであるウーンドウォートがガンプラ化に際して設定よりも大型化したため、非常に大型の機体となっている。(HGUCペーネロペーよりも背が高くなっている)


  • HGUCガンダムTR-6[ハイゼンスレイⅡ・ラー]

上記ハイゼンスレイⅡ発表直後に製品化が発表された。

白色のT3仕様、ガンダムフェイスとなっており、フロントスカートに追加されるブースターポッドはヘイズルⅡのものの流用ではなく、設定画に準じた新規造形となっている。

また、設定画のようなスタイリッシュなプロポーションに近づけるように差し替えによる脚部の延長ギミックが追加された。(ギミック自体は先述のハイゼンスレイⅡにもある)

コンポジット・シールドブースターは2丁付属。


  • HGUCフルドドⅡ 拡張セット

プリムローズⅡ、強化ウィンチキャノン、両肩ドラムフレーム、サブアーム、取り付け用パーツ等の拡張パーツのセット。

ヘイズルⅡのブーストポッドやドラムフレームなどと組み合わせることで(ティターンズ仕様の)フルドドⅡを組み上げる事が可能。

プリムローズⅡが白色であるため、白に色合わせをするには股間サブアームはウーンドウォートのものを使うとしてもブーストポッドは塗装が必要となり、正規配備仕様に合わせるにはプリムローズⅡの塗装が必要となる(プレバン公式chでもそれを前提とした発言をしていた)。

ただし、電ホビwebに掲載されたリブート版の設定画に近づけるのであれば、サブアームの外装だけ白くすれば済む。

本製品2セットとウーンドウォートを用意することでウーンドウォート・ラーを、本製品とヘイズルⅡ、ハイゼンスレイⅡを用意する事でハイゼンスレイⅡ・ラーを再現可能。


  • HGUCガンダムTR-6[キハールⅡ]

2020年2月27日予約開始。第一次分は6月発送。

紺色と白のティターンズカラーで、特徴的な外装パーツは新規造形のマウントパーツで保持されるほか、前方に伸びる姿勢制御スラスターは分割して、MA形態時にバインダーとなる。

外装パーツの一つ、肩パーツはラフスケッチ及びリブートではウーンドウォート肩部ラッチへと取り付けるようになっているが、ガンプラでは強度の関係から腕と胴体のと間に接続用パーツを挟み込みそこへ接続する形となっている。

ヘイズルⅡと同型の腕部強化パーツは、今製品用に調整された新規造形のものになる。

パーツ組み換えで特徴的な円盤型のMA形態に変形可能。

取説にはない変形だが、中間形態への変形も一応は可能となっている。

なお、商品ページは1個の通常購入のほか、6個まとめ買い用のページも用意されており、一部では「インレの布石では?」と噂されている。


関連イラスト

RX-124  TR-6 [ウーンドウォート]
ガンダムTR-6[ウーンドウォート]
ウーンドウォート


関連項目

アドバンス・オブ・Z ティターンズ ガンダム

ヘイズル キハール ダンディライアン フライルー

Sガンダム F90

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