曖昧さ回避
セトとは——
- エジプト神話の悪神・戦闘神。本稿で解説。
- 旧約聖書の登場人物。本稿で解説。
- ゲーム『FRAGILE~さよなら月の廃墟~』の主人公。本稿で解説。
- 楽曲シリーズ『カゲロウプロジェクト』に登場する少年。→セト(カゲロウプロジェクト)
- ゲーム『UNDER NIGHT IN-BIRTH』の登場人物。→セト(UNI)
- 漫画・アニメ『RADIANT-ラディアン-』の主人公。→セト(RADIANT)
- アニメ『NEEDLESS』に登場する少女。主人公ブレイドの元仕事仲間。
- ゲーム『Riviera〜約束の地リヴィエラ〜』に登場するキャラクター。→セト(リヴィエラ)
- ソーシャルゲーム『パズル&ドラゴンズ』に登場するモンスター。→セト(パズドラ)
- ゲーム『ドラゴンクエストⅦ』に登場する中ボスの一体。
- ソーシャルゲーム『東京放課後サモナーズ』に登場するキャラクター。→セト(放サモ)
- フリーゲーム『シルフェイド』シリーズ(主に『シルフェイド見聞録』)に登場するキャラクター。→セト・ドライエル
- 特撮『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の登場人物。→セトー(リュウソウジャー)
- メディアミックス作品『遊戯王シリーズ』の登場人物。→海馬瀬人
エジプト神話のセト
キャラバンの守護神とされながら、嵐と悪意、戦争を司る神でもある。
空の女神ヌトと、大地の男神ゲブとの間に生まれた四兄弟の一人。
また、冥府神オシリスは彼の兄に当たる。
最大の特徴はその頭部で、一見するとジャッカルのように見えるが、実はツチブタであるらしい。
一般的に四角い両耳、先の分かれた尾、そして曲がって大きく突き出した鼻を持ち、犬、ツチブタ、ジャッカルのほか、シマウマ、ロバ、ワニ、そしてカバなどとも結びつけられている。このキメラ顔負けの融合ぶりから、想像上の動物をわざわざ作ってセトに充てた、とする説も存在する(海外ではしばしばこの合成獣を「セトの獣」と呼称する)。
また、一説には外エジプト(エジプトの外部)から来た神とされ、メソポタミアのバアル神と同一視する向きもある。
神話では兄オシリスを謀殺し、その息子であるホルスと熾烈な王位争奪戦を演じ、その果てに敗北して世界の果てへと追いやられた。
モチーフがよくわからない事になっているためか、女神転生やドラクエではドラゴン型の悪魔やモンスターとして登場する事も。そういえば彼が名前の由来になっている人物もやたらとドラゴンや恐竜に縁があったりする。バハムートといい、ドラゴンとは全く関係なかった神話上の登場人物が現代においてドラゴン扱いされる事は結構多いようだ。
時代に翻弄された戦闘神
本来は、闇と混沌を司る邪神アペプを打ち倒す勇猛果敢な戦闘神であり、ラーの飛行船から常にアペプの襲撃を警戒するという、非常に重要な役割を負っている。
その信仰の人気ぶりは下エジプトでも有数となり、下エジプトにおける王座の守護者として一時はホルスをも凌駕するほどとなった。
しかし、時代が下ってオシリスの地位が再確認されるようになると、彼の息子であるホルスの重要性が説かれるようになり、上下エジプト間での熾烈な覇権争いを伴って対立候補として擁立されるようになった。
そして最終的にはオシリスを謀殺した悪しき神とされるようになり、片足と睾丸をもがれるという仕打ちを受けることになる。(実際エジプト神話ではイシスが息子に首をはねられても何事もなかったかのように復活、ということもあるのでそれほど大したことではないかもしれない)
これらの動向は、上下エジプト間の覇権争いの具現であり、セト神はその煽りをもろに食らってしまったという、不遇な立ち位置にいる。
関連タグ
聖書のセト
聖書(ヘブライ神話)における創世記に登場するアダムとイヴの子で、アベルとカインの弟。
『セツ』及び『セス』とも呼ばれ、アベル亡き後に彼に代わって神が授けられたとされたことから『シャト(授け)』が名前の由来になったとされる。
関連タグ
ゲーム『FRAGILE〜さよなら月の廃墟〜』のセト
滅び行く星、その静寂の中を一人旅する少年セト。
彼は崩れた世界の中で、どこかにいる、同じ人間の生き残りを探しています。
時にくじけそうになりながらも、たった一人、白い月を見上げて、微かな希望を抱いて。
人類がほぼ死滅してしまった地球に生き残った数少ない人間の一人。15歳。CV.桑島法子
その顔立ちとやや伸び気味の髪のせいかパッと見、女の子の様に見えるかもしれないが男の娘である。
水色の雨合羽を身につけ、首からは大事な思い出の品々をいれたロケットを下げている。
性格は至って純粋で寂しがり。一度決めたらテコでも動かないような一面も見みせる。
また、年齢の割に精神的にかなり幼く、漢字はある程度読めるものの、物をあまり知らない面がある。
廃墟と化した世界を、どこかにいるかもしれない生き残りの人間を探す為、一人旅を続ける。
誰かにそばにいて欲しいから。一人で月を見上げていたくないから。