夜空にきらめく希望の星! キュアフォーチュン!
CV : 戸松遥
概要
「ハピネスチャージプリキュア!」に登場するプリキュアの1人。
氷川いおなが変身する。
パートナー妖精はぐらさん。
本作のプリキュアの中では「幸運」の要素を司っている。
(といっても、何をやってもうまくいくラッキーガールという意味合いではなく、自分の意志や努力で解決できない過酷な状況でも幸運が来ることを信じて諦めない、というような重めのニュアンスである。言い換えると『幸運を信じて、希望を抱き続ける』という事になり、『夜空にきらめく希望の星』という口上と一致する)
イメージカラーは紫色(→紫キュア)。
プリキュアオールスターズのでは通算37人目のプリキュアとなる。
紫キュアの伝統通りの「孤高の戦士」であり、初登場から1人でサイアークを圧倒するという高い実力を見せ、華々しいデビューを飾った。
本作の時間軸では第1話が始まるより前からぴかりが丘で活動しているプリキュアで、世間からの知名度は高い。
主人公の愛乃めぐみたちがぴかりが丘にてチーム「ハピネスチャージプリキュア」を立ち上げててからも慣れ合わずに一人で戦い続けた。
それでも実力はハピネスチャージチームよりも上だったため、「ぴかりが丘最強のプリキュア」としてその強さがメディアからも称えられた。
第19話にめぐみの同級生である氷川いおなであることが判明する。
キャラクターとしての詳細は「氷川いおな」の項にて。
ここではプリキュアとして変身したときの容姿や能力について解説する。
4人目のハピネスチャージプリキュア
OP映像では共闘するシーンが流れているため、いつかは「ハピネスチャージプリキュア」の仲間になる存在と最初から予想されており、23話にて正式加入した。
彼女はキュアプリンセスを嫌っていたため、なかなか仲間になれない展開が続いていた。このあたりの流れについては「氷川いおな」の項にて詳述している。
正体発覚までのあれこれ
第1話の時点では、紫キュア伝統の「序盤に登場した正体不明のプリキュア」ポジションであった。
例年の流れなら、ファン達が「変身者の正体探し」に躍起になるのはフォーチュンになるのだが、今回は変身前の人物がOPに登場しながらしばらく劇中未登場であったこと、そして「視聴者には正体が明らかなのになぜか劇中で明かされない」ネタはキュアハニーが持って行ってしまったために、序盤は例年ほど話題にはならなかったようである。
初期の段階から登場してはいるものの、映画プリキュアオールスターズNewStage3で登場する36人のプリキュアには入っていない。入っていない理由は明言されていないが、第21話時点でいまだキュアプリンセスと和解できていない状況を見ると、いくら劇場版とはいえこの時点で共闘するのは難しかったためと考えられる。
正体は19話まで不明であったが、第1話に登場する関係からキュアハニーより先に配役は公表されていた。その代わり、ハニーとは逆に変身前のいおなの配役が伏せられていた。
発覚前の伏線
「氷川いおな」というキャラクターの初登場は8話だが、その8話よりも前の時点で「キュアフォーチュンの正体」として「氷川いおな」という人物のキャプション付の画像がネットの一部で出回っていた。
ただし、それはソースが不明だったため創作ではないかと疑問視されており、フォーチュンの正体予想としてはあまり有力な証拠として扱われてはいなかった。
しかし、2014年3月初旬に発売されたアニメ誌やTV誌での放送予定情報において、「氷川いおな」というキャラクターが3月23日放送の第8話に登場することが判明し、さらに第7話終了後に更新されたABC公式の次回予告あらすじで正式に名前が発表され、存在が確定した。
いおなの容姿はOPのフォーチュン変身前の姿のそれと一致しており、何より占い師としての屋号が確信犯としか思えなかった。
13話では姉・キュアテンダーの存在が明かされ、18話ではいおなにも氷川まりあという姉がいることが判明。
境遇が告示していることから二人のつながりはほとんど決定的になり、翌19話で本人から正体が明かされた。
容姿
本作のプリキュアは、フォームチェンジによって姿を大幅に変えるため、ここでは基本フォームについて記載する。
紫色のポニーテール、翼を象った髪飾り、星型のイヤリング。
胸のネクタイはスタンダードな小剣状だが、二つを組み合わせて蝶ネクタイっぽいアレンジがされている。
腰に小さな羽が付いており、それが大型化することにより基本フォームとしては珍しく飛翔できるが、これは本作のプリキュア全員に共通する。
他の三人との差異はネクタイの形状、羽のデザイン(一人だけリボン型)、スカートの形(前が短く後ろが長いプリーツスカート) 、袖の形(ヒラヒラしたデザイン)など。ラブリーと同様サイハイブーツを着用しているがデザインは異なる。アームカバーは肘が隠れるロングタイプ。
プリチェンミラー
他のプリキュアと異なり、彼女のミラーは姉・キュアテンダーの所持していたもの。
イレギュラーな変身だったためか、腰にプリチェンミラーポーチを提げておらず、ブルーが存在を把握できていない。
22話でプリカードをファントムに燃やされ、使用不能に。
ミラー自体は戦闘後に取り返しており、23話で一旦ブルーに預けている。
その後再び携帯しているかどうか、持っていたとしてフォーチュンピアノ用プリカードが使用できるかどうかは不明である。
変身アイテムの継承について
上述のとおり、フォーチュンはテンダーのプリチェンミラーで変身しているが、プリチェンミラーの素体である愛の結晶は、プリキュアにふさわしくない人物には反応しないという一種の認証システムがある上、プリキュアに覚醒した人物はブルーが把握できるようになっている。
この「プリキュアの資格」は概ね強い愛の力であるが、この時点での彼女の主目的は姉の復讐であり、本来資格がありそうに見えない者がプリキュアになれてしまっているうえ、そのことをブルーは認知できていなかった。
また、他の変身プリカードはプリチェンミラー生成時に出現するが、いおなはデフォルトの「キュアテンダー」ではなく、「キュアフォーチュン」のプリカードを別に用意して変身している。このプリカードをどのように入手したのかは語られていない。
有資格者を選別・把握するようなシステム、かつ資格者専用のアイテムを生成する機能がありながら、いおなはそれらをすり抜けて変身していることになるが、裏設定によると彼女の変身資格は姉への気持ちがプリチェンミラーに反応したことで得たものであることが語られている。
その気持ち=復讐心が姉への愛の裏返しとして、曲がりなりにも「強い愛の力」として反応したということなのだろう。
「変身アイテムが元々は他人の物だった」ケースは花咲つぼみ以来2人目である(つぼみのココロパフュームはかつて月影ゆりが所有していた物)。
さらに言うと、雪城ほのかのカードコミューンは祖母・さなえが持っていたもので、具体的に語られてはいないが過去に何かがあったらしい事を暗示するシーンがあったりする。
フォーチュンピアノ
22話より登場したキュアフォーチュンの新アイテムで、「氷川いおな」個人としての変身アイテム。
いおなの「私にプリキュアの力を」という大いなる願いによって誕生した。
箱状で、開くとピアノの鍵盤を模した仕掛けがある。
「新たなフォーチュン」と言う意味合いで「(提督達の嗜みになぞらえ)キュアフォーチュン改二」、さらに「姉の受け売りじゃないオンリーワンな"真"の意味でのフォーチュンである」事から「(前枠に登場する某メロンライダーになぞらえ)キュアフォーチュン・真」と言う別名も生まれた(ただし、フォーチュンの外見に変化はない)。
先輩である紫キュアと名前が同音異字である、もう一人の氷川さんも、一度変身システムそのものが壊されてからは強化・改良された変身システムで戦っていた。
多段変身ではなく、最初から強化された状態で戦うので苗字以外にも意外な共通点があった。
フォーチュンタンバリン
22話より登場したキュアフォーチュン専用武器で、タンバリン型のアイテム。
ラブプリブレス
本作共通アイテム。
ラブリー・プリンセス同様様々な技を発するが、玩具版にはフォーチュンの音声が実装されていない。
再覚醒後は腕に装着されなくなったが、技自体は発動することができる。
特徴
いおなが氷川流空手の使い手だけあって、戦闘スタイルは、空手の技を応用した直球の戦法。
決めポーズもマニッシュであり、仮面ライダーを彷彿とさせる。
本作の他のプリキュアたちはビーム系の技を頻繁に使うトリッキーな戦闘スタイルばかりなので、格闘をまともに行う役割は貴重。逆に23話の親子サイアークなど正攻法が通じない相手には攻め手がなくなり苦戦する。また、防御技を持たない上に接近戦主体のため、ダメージを受けるシーンも多い。
「一人でもサイアークと戦えた」というのはあくまでも正面からの戦いであれば完成度が高い戦闘スタイルであったと言える。
そしてそれゆえに、他人と連携して戦うという強さを軽視していた。
このあたりについては、一人ではファントムに敗北した13話や18~23話でハピネスチャージプリキュアと共闘した経験から、「後ろを任せられる相手がいるとより強くなれる」と思い直すこととなった。
変身ポーズ
変身時に手を星型に切る。
占い師ということもあって、陰陽師を模しているものと思われる。
技
個別フォーム限定の技についてはそれぞれの個別項目に記載。
フォーチュンスターバースト
手のひらから星形のエネルギー弾を放つ。距離から普通にビーム技として放つこともできるが、掌からエネルギーを放出させながら殴るという使い方も可能。応用範囲が広い。炎をまとうようになったり、相手に当たった後に相手を炎で燃やす効果も追加された。35話に登場したオウム型のサイアークには音波で無効化されてしまい通用しなかった。
HUGっとプリキュア第37話でも使用した。
フォーチュンスターリング
頭上に生成した星形のエネルギー弾をリング状に変化させ、相手にぶつける。
プリキュアスターストリーム
無数の星団を生成し、相手にぶつけ浄化する。本作では、固有技はプリキュア名を頭に冠するのが通例だが、この技のみ例外である。
プリキュアスターダストシュート
星の光を聖なる力に!
頭上で星形のエネルギー弾を生成してパンチで相手に叩き込み、「星よ、天に帰れ!!」の台詞とともに浄化する。決め台詞も含めて非常に勇ましいが、エネルギー弾を生成するときは他のプリキュア同様両腕をぐるぐる回すのでやたらとかわいい。
以上はラブプリブレスを使用しての技だが、再覚醒後は無くても発動が可能。
フォーチュンコメットアロー
フォーチュンタンバリンを前にかざし、紫色の光波を相手に放ち攻撃する。
フォーチュンタンバリンリング
フォーチュンタンバリンを構えて、リング状のエネルギーを飛ばす。相手をリングで拘束して動きを封じることも可能。
フォーチュンサンダーボルト
映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナで披露した技。フォーチュンタンバリンを構え、巨大な星を相手の頭上に発生させ、そこから雷を降らせて攻撃をする。
フォーチュンギャラクシアンメテオ
これも映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナで披露した技。フォーチュンタンバリンを構え、星状のエネルギーを大量に飛ばして攻撃をする。ちなみに、メテオは流れ星を意味する英語Meteorだが、日本語では、英語読みのミーティアよりもフランス語読みのメテオのほうが馴染み深いかもしれない。次回作の星のプリンセスの技の名前にもMeteorがあるが、効果は全然違う。(星のプリンセスは、メテオではなく、ミーティア)
フォーチュンシェイキングスター
フォーチュンタンバリンを振って叩き、大量の紫色の星を出現させて攻撃する。その様子は、某青銅聖闘士の必殺技を思わせるものでもあった。ちなみにここで、お尻でタンバリンを叩く。
プリキュアスターライトアセンション
星の光を聖なる力に!
フォーチュンタンバリンを打ち鳴らしながら高速回転し、無数の星形エネルギー弾を相手に叩きこむ。この弾は数回に分けて放つことも可能。決め台詞は従来通り「星よ、天に帰れ!」だが、ポーズが頭上でタンバリンを打ち鳴らすものに変更されている。
ファントムの浄化には今一歩威力が足りず、撤退させるにとどまっている。しかし、当たれば幹部3人を一撃で浄化しかけたこともあり、威力は非常に高い(この時はディープミラーの妨害で出来なかった)。
タンバリンを叩く際、先輩と同様お尻でタンバリンを叩く。
フォームチェンジ
変装・おしゃれプリカードについて、所持はしていたがプリキュア10周年おめでとうメッセージで500回記念プリカードを使用したのみだったが、27話にて初めて『先生』のプリカードを使用した様子が見られた。
フォームチェンジについては23話で存在が明らかに。
第23話より登場するサブフォーム。ベリーダンスの衣装をモチーフにしており、アラビアン風の姿をしている。固有技はタンバリンのリズムで敵を眠らせる「プリキュアオリエンタルドリーム」。
第24話より登場するサブフォーム。日本舞踏の着物をモチーフにしたフォームだが、プリキュアらしくフリルがあしらわれる。固有技は桜吹雪を起こして敵を吹き飛ばす「プリキュア桜吹雪の舞い」。
第32話より登場するパワーアップフォーム。ノーマルフォームにパーティードレス風のアレンジが加えられ、顔には化粧が施される。背部のウィングが蝶の羽根のような形状になったのも特徴。
固有技は敵を巨大なエメラルドの中に封印する「プリキュア・エメラルドイリュージョン」。
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