プロフィール
所属 | クロスベル警察学校→トールズ士官学院・第二分校・特務科《Ⅶ組》 |
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年齢 | 17歳(閃Ⅲ)→18歳(閃Ⅳ・創)※ |
出身地 | クロスベル自治州クロスベル市 |
誕生日 | 8月1日 |
武器 | ガンブレイカー(機銃付きトンファー) |
CV | 東山奈央 |
※閃Ⅳ開始時点が丁度誕生日である8月1日であるため。
「返してよ・・・私たちのクロスベルを・・・・・・返してよぉぉぉ!!!」
概要
クロスベル警察《特務支援課》の活躍にあこがれ、クロスベル警察学校へ通っていた正義感あふれる活発な少女。
出自
旧クロスベル自治州・クロスベル市生まれ。
実家はクロスベル西通りのアパート「ベルハイム」で、家族は母リナ、双子の弟妹のケンとナナ、父マシューは保養地ミシュラムのリゾートホテル・ワンダーランドの企画営業部門に所属し、忙しく毎日帰りが遅いとのこと。
碧の軌跡まで
『教団事件』でのクロスベル警察《特務支援課》の活躍にあこがれ、クロスベル警察学校に入学し、碧の大樹事件でも警察学校生として国防軍への抵抗活動もしていたという(後述)。ゆくゆくは自分も特務支援課の一員になることを夢見ていたが、事件解決から間もなく、エレボニア帝国による侵略・併合を受けて、警察学校も軍警学校(ユウナはこの呼び名を嫌っている)に改組される。このことに異議を申し立てたことで帝国より赴任した軍警学校上層部より単位取り消し(事実上の退学処分)を申し付けられ、夢を絶たれてしまう。
併合時にクロスベル警察学校にクレア少佐が臨時教官として赴任しており、単位取り消しを見かねたクレアの計らいと推薦してもらう形で取り消された単位取得分をトールズ士官学院・第Ⅱ分校で行うという名目で転学することになった。丁度教官となるリィンがトールズ士官学院を卒業するのとほぼ同時期のことである。
閃の軌跡Ⅲ
かくしてエレボニアの地を踏み、トールズ士官学院・第Ⅱ分校に入学したユウナ。
クラスは《Ⅶ組》に配される。
当初はクロスベルを侵略・蹂躙した帝国を嫌っているものの、クレアには世話になっていたこともあり帝国人全てが悪人でないと理解してはおり、帝国内でも場を弁えた行動をはとれる。
ただし、警察学校がクロスベル郊外の山林地帯にあって、いわば隔離されていた環境で学んでいたことから、帝国の風習や文化に疎かった。
同じくクロスベルから赴任してきたランドルフ・オルランド教官とはクロスベル時代からの顔なじみでユウ坊と呼ばれ可愛がられているほか、事実上の身元引受人でもあった。
また入学初日のオリエンテーションでアインヘル小要塞Lv0攻略をすることになったのだが、突然床が空いて滑り落ちる際に不可抵抗力でクルトにラッキースケベをしてしまい、いきなり出会い初めから関係が拗れてしまった。(リィンはかつての自分を重ね、どこかで見たような光景だと言っている。その後謝って和解するのところも全く同じ。)
先輩に当たる初代Ⅶ組は当人達のルックスや出自、社会的立場、何より経験の差が余りにも顕著で落胆する場面もある。一方、アリサ・ラインフォルトやラウラ・S・アルゼイドなどの美女には同級生のアルティナ曰く『目がハート』になっており、同時にそうした美人に恵まれるリィンをやっかみ混じりで「恵まれすぎ」と称した。
尚、アリサやエマに見とれている一方ユウナもかなりのプロポーションで、アリサの祖父のグエンからもナイスバディと太鼓判を圧され、アストライア女学院の生徒も見とれていた。
部活動はテニス部に所属しているが、年の離れた弟妹がいた影響なのか料理は得意であり大得意料理のレパートリーも新旧Ⅶ組の中で一番多く調理部の手伝いやエリゼの作ったお弁当のレシピを聞き出したりなどする程。(さらにエプロンを着用した専用衣装などもある)
反面座学には苦手意識を持っており、第一第二を合わせたテスト順位ではⅦ組内では一番下であった。(但しそれは他のⅦ組生徒が上位を占めているだけであり彼女自身は平均順位より少し上ではあるので決して頭が悪いわけではない)
とても快活で物事をハッキリ言う性格で、それゆえにあまり深く考えない言動があった。良くも悪くも形式的に目上か否かを決めない所があり、たとえ年下や猫でも自分が目上と思う人には敬語を使い、逆にそうでないと思う人はセドリック皇太子でもタメ口で接し、その傲岸不遜ぶりに「何よアイツ…」とも公然と言っており、皇族の悪口にもなるためリィンやクルトらクラスメイトたち帝国人からしたら冷や汗が出そうな行動を度々とることがあり、前述の全単位取り消しの件もこの事から来ているのではないかと思われる。
そして、クロスベルへ演習に訪れた際ルーファス総督によって、ロイドたち碧の大樹事件解決の立役者たちがミシュラムに幽閉されていると知って、
「返してよ・・・私たちのクロスベルを・・・返してよぉぉぉ!!!」
と慟哭した。
彼ら『クロスベルの英雄』たちは帝国…オズボーンやルーファスにとってこの上なく邪魔な存在だが、かといって彼らを害すればクロスベル市民からの強い反発が免れないため、ミシュラムを鳥篭として閉じ込めて動けなくするという形にしたのである。(なお、幽閉されていたのはロイド・エリィ・キーア。ノエルやセルゲイ課長も待機任務という名目で動けなくなっていた。)
彼女の叫びは居合わせた外国からの留学生も含めた第Ⅱ分校の生徒全員、そしてリィン達初代Ⅶ組にユウナから見れば自分達は所詮侵略者の帝国人という事実を再認識させ、同時にクルトとアルティナに自分達の認識不足を痛感させた。
憧れていた支援課が生殺し状態にされた余りのショックからしばらく寝込んでいたが、政府の命令を受けて調査を開始したリィンから《新Ⅶ組》のメンバーを通じて
「憧れるだけでいいのか…?彼らが鳥篭に囚われている今、クロスベルの意地を示せるのは誰なんだ!?」
と伝言を聞かされて奮起し、《新Ⅶ組》のメンバーと共にリィンたちのピンチに駆けつけた。
リィンを初め、《新Ⅶ組》や《第Ⅱ分校》の教職員との触れ合いを通じて、帝国にも《特務支援課》と同じ“魂”を持つ人々がいると知り、いつかクロスベルと帝国の双方の人々が笑顔になれる未来を探すと決めたのである。
ちなみに本作の電撃屋発売分・限定版DLCにロイドが着ていた衣装のユウナ版・「なりきりロイド」というのが用意されており、ユウナ版はジャケットこそロイドのと同じだが、スカートはキュロットスカートとなっており、さながらエレボニアがクロスベルを併合していなければとっくに着ていたであろう特務支援課の制服という衣装である。
閃の軌跡Ⅳ
前作《巨イナル黄昏》の発生後、新Ⅶ組ではクルト・アルティナと、そして初代Ⅶ組ではリィンをのぞいた全員と共にエリンの里に退避するが、ユウナたちも長く昏睡状態に陥り、力を大きく落としていた。
リィン捕縛・ミリアム戦死・カレイジャス空中爆破・黄昏発動と、新旧Ⅶ組にとって再起しがたい状況に陥り、とりわけ初代Ⅶ組の中でもアリサ、ラウラ、ユーシスは酷い状態であった。
しかし、そのあまりの負け犬ぶりに激昂したのはユウナだった。
初代Ⅶ組を前にして、リィン奪還のために戦うことを、そしてリィンに対しⅦ組ができることを叱咤して。
そして、新旧Ⅶ組は反攻に出る。初代Ⅶ組は先行して情報収集のためエリンを発つが、ユウナたち新Ⅶ組は迷宮にて落としていた力を教官代行となったランディの引率の元、取り戻してからエリンを発つ。新Ⅶ組としてハーメルにてアッシュとの合流、ヴァイスラント決起軍主宰として合流を求めるミュゼに対してⅦ組への合流、そしてリィンの奪還。ユウナはリィン不在時において新Ⅶ組のリーダー的存在として立ち回った。
黒の工房に拉致されていたリィンの救出後、ずっとリィンに言いそびれていた前述の自分達を助けてくれた事を打ち明けてようやくその時のお礼を述べる事を実現する。ユウナ自身は覚えていないと思っていたが実はリィンは会った当初からその事に気づいており、それに対しては少し不満をもらしていたが、その光景を見ていたアルティナからは「もはや仲良し以外の何物にも見えない」と微笑ましいものであった。
絆イベントでは、リィンへの気持ちが感謝や教官に対するものではなくそれ以上のものになっていることに気がついた。
その気持ちを告白した後、最後の絆イベントでは両思いとなるが、正式に交際をするのは教官と生徒という関係から分校卒業後という約束をした。
クロスベルを出奔し結社に入ったマリアベルからは特務支援課の後輩候補として挑戦されたり、いつも飄々としているカンパネルラに対し啖呵を切って彼を珍しく感情的にさせたりと何かと結社のメンバーとの絡みも多く、最終決戦の際には身喰らう蛇の組織としては特異過ぎるあり方から見られる真の理由を導くきっかけを作る一面も見せるようになる。
彼女はこのシリーズにおいて、活発で突っ走りがちな性格・トンファーを扱うクロスベル出身者・担当教官譲りであるメンバーの重心的存在と歴代の主人公達の要素を持っており今作に置いてもリィンがいない間の主人公の代理を務めていたこともあり、今後のシリーズに置いてまた新たな活躍が期待されるであろうと思われている。
本編でのAmazon発売分特典DLCに「クロスベル・サヴァイヴ」なるユウナの衣装がある。これは『碧』に登場したノエルが所属したクロスベル警備隊の制服をユウナがアレンジ、かつ接近戦特化で動きやすいようにしたものである。
他にも前述のロイド衣装の赤袖版ともいえる「なりきりロイドRED」(閃の軌跡マガジン付録)、そして「魔法少女まじかる☆アリサ」に登場する「まじかる☆ユウナ」もDLCで用意されるが、前述の「なりきりロイド」含めて次作『創の軌跡』では夢幻回廊の報酬で入手できる(まじかる☆ユウナのみミニゲームの報酬)。
バトルスタイル
登場作品において共通する得物は、マシンガン内蔵の特殊警棒「ガンブレイカー」。トンファー主体による接近戦のストライカーモードと、内蔵するマシンガンを主体による中距離戦のガンナーモードを切り替えて戦うが、どちらかと言えばロイドに憧れていただけあって、ストライカーモードでの接近戦が得意。
各モードではそれぞれアタックランクが異なり、ストライカーモードは射程が1しかないが、STR・DEF・MOVにボーナスがつくほか、攻撃属性は突A、剛A(閃Ⅳ以後S)。ガンナーモードは射程が5に伸び、通常攻撃の範囲が円Mになり、攻撃属性は射S(閃Ⅳ以後は突Bも追加)。
クラフトの攻撃属性もその時点のモードに準じるため、崩しを狙いたい場合はモードを使い分ける必要がある。
余談
《灰色の騎士》に憧れて
ユウナは以前リィンに命を救われている。
クロスベルがエレボニアに併合されると、クロスベルのもう一つの宗主国であるカルバード共和国が黙っているはずもなく、空挺機甲師団の大軍勢引き連れて侵攻してきたのである。
共和国の侵攻により疎開する人が現れ、ユウナの家もケンとナナだけでもアルモリカ村へ疎開させようと運搬車両に乗せて二人を送ることになった。
しかし、運悪く途中で共和国のガンシップに遭遇し攻撃を受けてしまう。必死に逃げようとしてたが、逃げ切れるわけもなく、運搬車は大破しユウナとケン、ナナは地面に投げ出された。
己の無力さを感じながらせめて二人だけでもとケン、ナナに覆いかぶさったとき、リィンが乗ったヴァリマールによって救われたのである。
本当はリィンにお礼を言いたかったのだが、同時に無力な己の惨めさを感じてしまい、どうしても反発してしまう。
その話を聞いたアルティナから「教官に認めてもらいたかったんですね?」と指摘され、それを認めることでリィンへの蟠りが溶けていった。
いつかその時のお礼を言おうと思ってはいるのだが中々言うタイミングを逃して言えずにいる。
初代版登場せず
ユウナはクロスベルと関わりが深い人物だが、両親・弟妹ともどもクロスベルが舞台である初代版の零の軌跡、碧の軌跡(いずれもPSP版及びPS VITA『Evolution』版)では一切登場しておらず、碧の軌跡のED「クロスベル解放」の一枚絵にも、ユウナの姿形は一切描かれていない。存在を匂わすような描写も無いので強引な後付けでは?と彼女の存在を疑問視するファンもいる。それなのにクロスベルの龍老飯店の看板娘サンサン、自宅近くの西通りのパン屋や雑貨屋とも親しいなど、いなかったキャラなのに多くクロスベル市内の人間とも親交ある設定から、ファルコム初のボーンヘッドと揶揄される。
一応PSP版『碧の軌跡』のクロスベル警察学校に「特務支援課に憧れています」という警察学校生徒が一人いるが、それがユウナと当初は言われた。また、《特務支援課》にミシュラムを案内したとのことだが、《特務支援課》は零の軌跡、碧の軌跡で既にミシュラムに何度も訪れているのでユウナはその後に案内したと思われるが、既に訪れている場所を案内するというのは些か不自然である。(父がミシュラムに務めている事もありそのツテで一般には知られていない隠れた穴場などを教えていたことも考えられるのだが…)
2020年4月23日(木)に発売されたPS4『英雄伝説 零の軌跡:改』と同年5月28日(木)に発売された『英雄伝説 碧の軌跡:改』の追加要素として閃の軌跡のキャラクターが劇中に登場する事が決定し、ユウナ本人も追加で登場。前述の警察学校生徒がユウナに差し替わっている。(弟妹であるケンとナナも零の軌跡:改から登場している)ただし、『改』でも、クロスベル解放のED一枚絵にはユウナは登場していない。