「ライスはみんなを不幸にしちゃう……。それを……変えたくて……!」
概要
プロフィール
周りで起きる不幸は全て自分のせいと思い込んでいる臆病で弱気なウマ娘。実際は単に間が悪いだけだが、完全にジンクス化していて、どうにか拭おうとしている。趣味は絵本を読むことで、とくにお気に入りの本は『しあわせの青いバラ』。
―公式ポータルサイトより
ゲーム
キャッチコピー | 不幸体質?健気に生きる薄幸少女 |
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自己紹介 | ライスシャワー…です。あ、あのね…?ライス、みんなを不幸にする…だめな子なの でも…か、変われるように…がんばります! |
学年 | 高等部 |
所属寮 | 美浦寮 |
初期実装の☆3キャラクター9人のうちの1人に選出された。
ステータスとしてはスタミナ、根性に優れる一方でスピードとパワーが不足気味。距離適性はステイヤーらしく長距離Aで、史実では重賞の勝ち鞍が無い中距離も適性Aである。育成の難易度はやや難しめで、史実通りメジロマックイーンが立ちはだかる天皇賞(春)の1着が壁となる。
また、シニア級の育成目標に宝塚記念が含まれているが、通常開催される阪神レース場ではなく京都レース場でのレースとなる。これはライスシャワーが出走した1995年の宝塚記念が諸事情により京都競馬場で開催されたためだが、それにまつわるエピソードは下記の「競走馬ライスシャワー」の項を参照(ネタバレ等に注意)。
ある理由からトレーナーを「お兄さま/お姉さま」と呼ぶ。トレーナーを「お兄さま」と呼ぶのは公式サイトの情報で知られていたが、「お姉さま」呼びはゲームが初出。また、ゲーム内の「ヒミツ」によれば朝食だけはパン派である。これを目撃したらしいゴールドシップは「自分へのアンチテーゼか?」などと言及していた。
メインストーリーではチームシリウス所属。
アニメ
OVA「BNWの誓い」
「BNWの誓い」ではビワハヤヒデがリーダーを務めるチームBの一員として登場。駅伝では第一走者としてチームNのミホノブルボン、チームWのアイネスフウジンとしのぎを削る。劇中、解説のグラスワンダー(ウマ娘)から「黒い刺客」と評されるが、なぜ「刺客」なのかは下記の競走馬の概要を参照のこと(アニメ2期のネタバレがあるため注意)。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2
アニメ第2期となる「Season2」ではオープニング、エンディングに1カットずつ登場。
また、第7話のエンディングはライスシャワーに焦点を当てた特殊エンディングである。
- 第4話「TM対決!」で登場。ただし名札付きでの紹介はなく、無敗でG1・皐月賞に臨むミホノブルボンを付け狙う「謎のウマ娘」として描かれている。
- 第5話「無敗と連覇」で登場。今回も4話と同様、ブルボンをぴったりとマークしていた。トウカイテイオーとメジロマックイーンの直接対決の舞台となった京都レース場にも(ブルボンの後を付けて)足を運んでいる。
- 第6話「なんのために」で登場。菊花賞を前についにブルボンからライバル視され、無敗三冠バを目指す彼女の前に立ちはだかる。レースシーンでは、史実でも同じく出走していたマチカネタンホイザも含め3人で競り合う姿が描かれた。
- 第7話「祝福の名前」で登場。実質的な主役回である。天皇賞(春)の三連覇を目指すマックイーンの対抗バとして注目されるライスだが、菊花賞での出来事がトラウマとなり出走には後ろ向き。マックイーンの意を汲んだテイオーたちは、ライスに出走するよう説得に当たる。
- 第8話「ささやかな祈り」で登場。テイオーとブルボンの激励を受け立ち直ったライスは、天皇賞に向けてトレーニングを再開する。実績もあるマックイーンとの実力差を補うべく厳しいトレーニングを自らに課し、極限まで追い込んだライスはレースに臨む。
- 第9話「ストップウォッチ」で登場。天皇賞の結果を受け、テイオーからも「いつか勝負してよね」と声を掛けられる。ただし劇中でもライスが言及していた通り、実際には6話の時点で両者は対戦している(92年有馬記念)。
- 第10話「必ず、きっと」で登場。オールカマーに出走するツインターボの前に立ちはだかる有力バとして言及されている。
- 第11話「この気持ちって」では、食事中をテイオーに偵察される、テイオーとスペシャルウィークの食事シーンに映り込むなどのチョイ役として登場。
- 第12話「ふたり」で1カットのみ登場。ビワハヤヒデの菊花賞をスマートフォンで観戦していた。
- 最終話「夢をかける」で登場。年末のグランプリ有馬記念でファン投票3位に選ばれ、1年ぶりのレースとなるテイオーの前に立ちはだかる強敵の1人として描かれた。レース後にはテイオーに労いの言葉をかけた。
マンガ
サイコミ「うまよん」
(現在作品は非公開)
- 第22話「不幸体質なんです」で初登場。マチカネフクキタルに「自分の不幸体質からよくないことが起こりやすいので占ってほしい」と持ちかける。
- 第44話「一緒に走ろうっ!」で再登場。ハルウララから「今度長距離のレースに出るので練習を手伝ってほしい」と頼まれる。
- 第57話「もっと悪っぽい怪人で」で3回目の登場。ヒーローごっこで悪役になりきれないスーパークリークと役を代わろうとしたり(これはビコーペガサスが止めた)、役作りのアドバイスをしている。
- 第62話「これがヤングの証明!!よ!」で4回目の登場(1コマだけ)。
- 第72話「りんご飴とにんじんアイス」で5回目の登場。今回はハルウララと2人で縁日を楽しむ姿が見られる。
- 第77話「あの月に向かって走れ!」で6回目の登場(1コマだけ)。
- 第82話「迅速且つ合理的に」で7回目の登場。ついにミホノブルボンとのコンビによるエピソードが描かれた(初登場はどちらも22話)。ライスの帽子が風で飛ばされ、高い木の枝にひっかかってしまったところに通りがかったブルボンが「迅速且つ合理的に」解決しようとする。
- 第94話「あなただったのですね」で8回目の登場。ゼンノロブロイから「読もうとした図書館の本を先に読まれていたり、気になる本を書店で手に取っていた」ことで同志認定される。
- 第99話「トレセン・バレンタインデー☆その2」で9回目の登場(1コマだけ)。
- 第109話「ボタンおします」で10回目の登場。機械に触ると爆発させてしまうブルボンの代わりに、自販機のボタンを押すライスだったが…。
- 第111話「いつもありがとう!」で11回目の登場。母の日にちなんで、所属する美浦寮の寮長であるヒシアマゾンをゼンノロブロイ、ユキノビジンと共に労う。
- 第126話「(がんばろうね…)」で12回目の登場。今回はマンハッタンカフェ、ハルウララ、アグネスタキオンと一緒にビーチへ。
- 第131話「占い直しましょう!」で13回目の登場。メイショウドトウ共々占いの結果が悪かったライスはフクキタルに相談するが…。
- 第135話「いつも真面目な二人の会話」で14回目の登場。真剣な表情で話し込むオグリキャップ(ウマ娘)とブルボンの姿を見て気合の入るライスだったが、2人の話の内容は全くレースと無関係だった。
- 第137話「怖い夢を見ないように」で15回目の登場。ホラー小説を読んで不安がるロブロイに添い寝をしてやり「お姉さんぽいことができて嬉しい」と喜ぶが、結局2人仲良く悪夢にうなされてしまった。
- 第145話「不幸な二人は元旦に願う」で16回目の登場。初詣でドトウは大吉のおみくじを引き、ライスは福引が当たるなど幸運が続くが、普段ツイてない2人は不安になり…。
楽曲
ささやかな祈り
アニメ「Season2」第7話のエンディングテーマであり、ライスシャワー初のテーマソングである。「ANIMATION DERBY Season 2 vol.2」に収録。
また、ゲーム内ではメインストーリー第2章の13話にてこの歌のライブシーンが挿入されており、視聴後はライブシアターでも再生可能である(音声はライスシャワーのみ実装)。
その他
公式G1イラスト ※呼称は便宜上のもの
ウマ娘プロジェクト公式アカウントはG1レース開催週にそのレースに関連するウマ娘のイラストを投稿しているが、2020年の菊花賞の週は'92年の勝ち馬ライスシャワーと、'01年の勝ち馬マンハッタンカフェのツーショットが投稿された。リンク
競走馬ライスシャワー
※以下、アニメ2期のネタバレがあるためご注意ください。
'93年 天皇賞(春)
極限まで削ぎ落した体に、鬼が宿る。
王者・メジロマックイーンの三連覇を阻んだ、漆黒のステイヤー。
ヒールか、ヒーローか。悪夢か、奇跡か。
その馬の名は…
― JRAプロモーションCM 「The WINNER 天皇賞(春)編」 より
ライスシャワーは、1991年から95年にかけて活躍した競走馬である。
名前はキリスト教式の結婚式の祝福として新郎新婦に米を振りかける「ライスシャワー」から取られた。「この馬に触れる全ての人々に幸せが訪れるように」という願いが込められた、いわゆる「祝福の名前」であった。
牡馬としては小柄な馬体であったが、3000m以上の(超)長距離レースで3度のG1を勝利した生粋のステイヤーだった。ちなみにステイヤーとは主に長距離のレースを得意とする馬のことを指す。
※以下、馬齢は旧表記。
戦歴
4歳時にはミホノブルボンの無敗三冠を、5歳時にはメジロマックイーンの天皇賞(春)の三連覇を阻んだことからヒールとしてのイメージがつき、「刺客」などのあだ名で呼ばれた。しかしマックイーンを破った天皇賞以降は怪我などもあり成績が振るわなかった。
7歳の春、雌伏の時を経て出走した天皇賞(春)ではゴールの瞬間まで他の馬と競り合ったもののハナ差で勝利。競馬ファンは2年ぶりの勝利をG1で成し遂げたライスシャワーを暖かく迎えた。そしてこの年の春のグランプリ・宝塚記念は阪神淡路大震災の影響で阪神競馬場が閉鎖されたため、京都競馬場で代替開催されることとなった。このレースは出走馬がファンの投票で選ばれるが、ライスシャワーは見事1位を獲得。また陣営は、
- 3つのG1勝利の全てを京都で上げている
- それまでのレースに比べ斤量が軽い(前3走は60kg→59kg→58kgだったが今回は56kg)
- 2200mという距離のレースに勝つことで「3000m以上しか走らない」という評判を覆すことができ、引退後の種牡馬生活に有利に働く
などの理由から、出走を決意した。
ライスシャワーは天皇賞の疲労が抜けないまま、レース当日を迎える。鞍上の的場均騎手はいつもと様子が違うライスシャワーに違和感を覚え、スタート後も慎重に走らせていたが、第3コーナーでライスシャワーは左前脚を開放脱臼、粉砕骨折し転倒、競走を中止した。診療所に運ぶことすらできない重傷であり、予後不良としてコース上で安楽死の処置がなされた。
通算25戦6勝、主な勝ち鞍は'92菊花賞、'93・'95天皇賞(春)。
「淀を愛した、孤高のステイヤー」
この見出しはJRAが毎年製作しているポスター「ヒーロー列伝」のライスシャワーのキャッチコピーからとっている(ポスター一覧、ライスはNo.39)。
「淀」とは京都競馬場の異名である。前述の通り、ライスシャワーは生涯3つのG1勝利を全て京都競馬場で上げており、そして最後は京都で散った。京都競馬場の片隅(馬頭観音のそば)にあるライスシャワーの碑には、「疾走の馬、青嶺の魂となり」と句が刻まれており、今なお花などが途切れることなく供えられている。また、ライスシャワーは三冠・三連覇阻止でヒールのイメージが強く、2年ぶりの勝利でようやくファンに広く愛されるようになった矢先での悲劇であった。ウマ娘となったライスシャワーの性格はこれに因るところが大きいと言えるだろう。
ウマ娘として生まれ変わった彼女に、多くの人々からの祝福がもたらされんことを切に願うばかりである。
関連イラスト
関連動画
pixivに投稿されているイラストの一部やアニメの天皇賞(春)のシーンで目から鬼火の如く青白い光を放っているが、これは上記のJRAによるCMがモチーフである。
関連タグ
同世代のウマ娘たち(1989年生まれ)
クラシック二冠の名馬。菊花賞後は相次ぐ故障により出走できず、そのまま引退となった。
ライスとは真逆のスプリンターで、'93・'94年のスプリンターズSを連覇するなど日本競馬史上最強の短距離馬との呼び声も高い。
G1勝ちこそないものの重賞戦線で安定した成績を残した名脇役。マチカネ軍団とノーザンテースト産駒で最も賞金を稼いだ馬でもある。
'92年のスプリングステークスでは上記の3頭とライスが揃って出走した。結果はブルボン1着、ライス4着、タンホイザ5着、バクシンオー12着。この後ブルボン・ライス・タンホイザはクラシック路線へ、バクシンオーはマイル・短距離路線へ進んだため4頭再戦の機会はなかった。
こちらは牝馬のスプリンター。牝馬かつ4歳(現3歳)ながら'92年の最優秀スプリンターを獲得した韋駄天娘。ライスとは対戦していない。
史実でライスシャワーと戦ったライバルたち
血統の盛衰激しい競走馬の世界で、親子3代天皇賞制覇という大偉業を成し遂げた超一流の名ステイヤー。ライスに敗れたことで史上初の天皇賞(春)三連覇の夢は潰えたが(2020年現在でも達成されていない)、次走の宝塚記念は1番人気に応え見事勝利。夏の休養を挟んで出走した京都大賞典でも勝利したものの、直後に故障を発生し引退した。
その他対戦経験のあるウマ娘
- トウカイテイオー(ウマ娘)
- ナイスネイチャ(ウマ娘)
- ビワハヤヒデ(ウマ娘)
- ナリタタイシン(ウマ娘)
- ウイニングチケット(ウマ娘)
- ナリタブライアン(ウマ娘)
- ヒシアマゾン(ウマ娘)
- ツインターボ(ウマ娘)
- イクノディクタス(ウマ娘)
関連するウマ娘
誕生日が同じ3月5日で、菊花賞馬かつ春の天皇賞馬のステイヤー。ライスと同じく「BNWの誓い」でアニメに初登場し、同じチームBの一員として駅伝に参加した。
母の父。ちなみにマルゼンスキーを母父に持つウマ娘は3人おり、ライスとスペシャルウィーク(ウマ娘)に加え、ウイニングチケットが該当する。
ライスシャワーと同じく的場均騎手との名コンビ(お手馬)で知られた。徹底したマークで主人公格を打ち破った、という点でも共通である。「相手はこれと決めた時の的場均は怖いぞ!」