先ずは、要点を説明(Explain)すると上記の一文であるといえるだろう。
次に本稿の言葉(タグ)についてだが、もし認知しようとすれば、他者(わたしたち)からは■■■(No Image)となってしまう、不鮮明で、まるで始めから存在してなかったような現象が起きてしまうだろう……。
- つまり、■■■(No Image)に繋がる事柄・事物の認知は不可能
- そのため、■■■(No Image)を余人が追跡する事を考える事すら不可能
- よって、■■■(No Image)に繋がっていた人物たちが■■■(No Image)を捜索することは不可能
本稿「■■■(No Image)」を知るに辺り、事象(ルール)の大前提として〝分からないことが分かること〟・〝誰も 知らない〟が重要となる。
それが次の事象(ルール)に繋がるための道筋として必要不可欠となる……
【機密事項】
※以下、漫画『アンデッドアンラック』の重大なネタバレを含みます。単行本6巻を未読の者は閲覧注意。
今度は ボクが助ける!!
概要
九能明(くのう あきら)とは、戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』に登場する人物。
だが20年以上も彼の行方は知れない不可思議な状況であるらしく…。
関連項目
単行本6巻以降の内容に関するネタバレにつき、閲覧注意!
「彼らがいるから...オレは生きてる‼」
「だから今度は――ボクが助けるんだ‼」
人物
幼少期
これは、ある家族の物語。
少年の名は九能明(くのう あきら)。母子家庭で育ち、想像が大好きな子どもだった。漫画の読み聞かせで寝つく変わった子で、自身でもキャラを作り、話を作り、絵を描き、いつしか母は幼い我が子が創る物語を聞くようになった。明(あきら)は、それで笑顔になる母を見るのが好きだった。
彼が小学生の時、下校中に道端で古代遺物(アーティファクト)Gライナーを拾い、今回のループの過去や未来や世界のこと、全てを知る。この時はただの作り話だと認識しており、(いつもの想像が爆発したと思ったのか)「すげー!! 何このお話!」と目を輝かせて興奮していた。
急いで母親にこの話をしようと帰宅するが、彼はGライナーを拾うと同時に否定者(ひていしゃ:世界の理(ルール)を否定する超能力者)にも選ばれてしまい、この時から誰にも認知されなくなり、一人の少年「九能明」は行方不明になってしまう。
否定者になった直後は急いで帰宅する場面だったため、明(あきら)はうっかり通行人をすり抜けても、お互いぶつかって気付かなかったと勘違いし、そのまま自身の変化に気づかぬまま帰路に着いた。記憶が鮮明な内にと、頭に浮かんだと思っていた登場人物たちをたくさん描き起こしていく。明(あきら)は母が帰ってきた事に気づき、意気揚々と描いたお気に入りの絵をみせようとするが、自身の体が親の体をすり抜けてしまい、更に目の前にいる我が子の呼び声・服を掴む訴えに不可視・不可触・不知な現状から、ようやく不条理な現実を認知した…。
常時、九能明(くのう あきら)の言動・行動及び
それで起こった外的変化は自身以外の生物に感知されない
どれだけ叫んでも
どれだけ触れても
誰も 気付きはしない
漫画の道へ
その後、九能明はしばらく認知されぬまま我が家で過ごした。目の前にいるが否定能力のため不干渉で一歩通行の生活を送る母と子。月日が経ったある冬の日、目前にいるが不可視・不可触のため行方不明の我が子を探し続ける母親と、一人息子の会話―
母親「どこにいるの…」
息子「いるよ…」
母親「生きてるの?」
息子「生きてるよ」
母親「神様…どうかお願いします」
" 明(あきら)がどこかで… 笑顔で生きていますように… "
" 大好きな漫画が沢山… 描けてますように… "
息子「 」
母親(ママ)の願いを聞いた一人息子は、家を出る事を決意。努力を重ね、読み切り漫画『君に伝われ』を脱稿した。それはただの青くさい恋愛漫画であったが、不認知(読まれない)を承知で描き上げたのだった。
この時にペンネームは『誰も( U N )知らない( K N O W N )』と皮肉を込めて「安野雲」で編集部に投稿した。
すると名義が九能明(くのう あきら)ではなく「安野雲」だったため認知された上、努力が実り一発で本誌掲載に成功する。
" 安野雲(あんの うん)として…且つ "
" 九能明(くのう あきら)と繋がるものさえ描かなければ ボクは… "
〝ボクは皆に 知ってもらえる!!〟
この思い付きで動いた事が、自身の否定能力にある理屈(ルール)の抜け道を知るきっかけとなり、久しぶりに人との絆を実感し、かつて母(ママ)が願った事とはちょっと違う笑顔で綻んだ。
この他、九能明は常に『風子やアンディ達の勇姿をいつか知ってもらいたい』という願いがあった。彼はいつもGライナーから得た知見(イメージ)から風子やアンディ達の姿に助けられており、いつしか『今度は彼らを助けたい』と考えていた。そうして決死の努力と葛藤しながらの覚悟をもって、独りだけど一人ではない不撓不屈(ふとうふくつ)な日々を過ごしてきたのだった。
容姿
安野雲と同じジャージ姿。胸元にある「安野雲」の刺繡は付けていない。
安野雲と大きな相違点として、黒系の無造作に伸ばした長髪であること。アホ毛のような結び方はせず、うなじ辺りで一つ結びにしたりなどの髪型だった。
主人公たちの前へ姿を現す際に、髪色髪型は変わっていたが…?
能力
UN■■■■■ -不■-
自己対象 強制発動型
ざっくり説明すれば、「自分が他人に認知されること」を否定される能力。
常時、九能明(くのう あきら)の発言・行動及びそれで起こった外的変化は自身以外の生物に感知されない。いくら彼が声をかけても触れても、他人がそれを認知することはない。作中では、上記のように明(あきら)が他人に触れようとしても、まるで幽霊(ゴースト)のようにすり抜けてしまう現象(ルール)が起きてしまう。
ただしこの否定能力には理屈(ルール)の抜け道があり、他人に「九能明(くのう あきら)」だと思われなければ干渉が可能になる事がある。
これに関しては詳しく明言されていないが、彼はペンネームである『安野雲』として活動することで風子やその他の人物に話しかけることが出来ていた。
所持品
Gライナー
九能明(=安野雲)が所持している古代遺物(アーティファクト)の一つ。Gペン(付けペンの一種で、漫画やイラストをアナログで描く際の代表的な道具)の形をしている。最初に触れた者は、現行で起きる世界の過去と未来の周回(ループ)を全て見ることができる。
また、使用者1人につき1つまで物体を具現化する能力や、描いた内容が世界改変の効果に影響されない効果が確認されている。
魂の口径(ソウルキャリバー)
九能明(=安野雲)が所持している古代遺物(アーティファクト)の一つ。形は片手で持てる大きさの水晶玉。魂に干渉して物質に閉じ込める効果を持つ。明(あきら)の回想から推測するに、否定能力を利用して組織(ユニオン)に潜入して得た情報から、自力で探し出して手に入れたようだ。入手後は、自身の左胸に埋め込んだ模様。
関連項目2
世界(アンデラ) UMA(アンデラ) 否定者 古代遺物(アンデラ)
思い出が細胞に勇気を与えてくれる 『遠回りこそが俺の最短の道だった』
世界再編成エンド・・・九能明(=安野雲)が見たいであろう最高のエンド
似た者たち(九能明)
■ィ■■ュ■・・・世界の真実を途方もない経験で知っている本作の男女。九能明(=安野雲)は古代遺物(アーティファクト)からの知見(イメージ)と、違う道筋でだが世界の真実を知っている似通った所がある。
メレオロン(少年漫画:HUNTER×HUNTERより)・・・キメラアントという種族で人型カメレオンの男。陽気な性格だが、身内のために復讐を誓う人情家な所がある。超能力をもっており、制約付きで『誰にも自分の存在を気付かれないまま動ける』特質系能力者。彼のノリがいい性格や能力の性質が九能明(=安野雲)と似ている。
ゴースト/ニューヨークの幻・・・1990年公開のアメリカ映画。恋愛・ファンタジーなどいくつかのジャンルを含んだ作品(ラブストーリー)。不運な出来事で幽霊(ゴースト)となってしまった主人公の男性は、そのままで最愛の女性の前に現れるが、彼女は彼の姿・声を認知することは出来ない…。それでも彼氏は不変の愛情と不屈の精神で現状を打破しようと動く姿勢・状況が九能明(=安野雲)と似ている。作品の事は知らないまでも、主題歌「Unchained Melody(アンチェインド・メロディ)」を聴いたことのある方はいるのではないか。
ファントム・ストレンジャー・・・アメリカンコミックスの大手・DCコミックスのキャラクター。かつて自身の不義理から犯した裏切りの罪によって、世界の誰からも不明の存在となり、世界の運命を知りながらも手出しはできず永遠に生きる罰を与えられた。
怒りの雷兵(少年漫画:ONEPIECE_ドレスローザ編より)・・・まさしく悪魔の力で、体がブリキの人形(おもちゃ)に変化されると共に、不知の存在にされ世界の誰からも忘れられてしまった男。その為、ブリキの体でいくら親しい相手に自分(人間だった頃の名)のことを訴えても不認知(分からない)、ブリキの体ゆえに愛する者の温もりが感じられない不可触(分からない)、そんな生き地獄で彼は何十年も生きてきた。そんな絶望しかないような日々でも、彼は残された未来を助けるため、僅かな希望を信じて、不撓不屈(ふとうふくつ)の日々を過ごして、後の大革命へ繋げた裏の英雄(アンチヒーロー)である。
関連サイト(外部リンク)
- 「安野雲」
実は、主人公達に接触した「安野雲」は九能明(くのう あきら)本人ではない。
安野雲という人間」を分身として創造した。その後分身(あんの うん)がある目的を果たしたことから(だが不幸であんまりなタイミングではあったが…)、安野雲(さっか)としての行動は他人にも認知可能という否定能力(ルール)の抜け穴をそのまま引き継いだ、いわば対外用アバターとしての役割を持った人間と発覚。以降、主人公達へのコンタクトは全てこの分身(あんの うん)が担った。
それは九能明の回想にて、自分は具現化能力が扱える事を知った時期に思い付きで「後に分身「安野雲(さっか)」はGライナーで複製した古代遺物(アーティファクト)の副作用で消滅。これが決め手になったからかGライナーは破損。
これにより久能明のコミュニケーションツールは一切絶たれてしまった。
では彼は死んだのか?
九能明(くのう あきら)が漫画家「安野雲」として託し残した功績と記憶から、それを覚えている者がいる限り居なくなったことにはならない。
アンディが、風子が、リップが、一人の漫画家に導かれたヒーローたちは、独りだった彼から伝播した思いを胸に進んでいく。
第52話(No.52)は、その時まで独りだった人物の物語
―これはヒーローたちを導いた1人のヒーローの物語―
―タイトルは ____君に伝われ―
【アンデッドアンラック PV】UN■■■■■篇 Episode Movie - YouTube
主役達(ヒーローズ)と苦悩を共に立ち向かう有能な友(アンチヒーロー)の正体は、
UNKNOWN -不明-
「ここからは ボクの知らない物語だ」
「後は任せたよ ボクのカッコイイヒーロー達」