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編集者:yasutaka
編集内容:山田に対する詳細を追記

概要

芳文社の漫画雑誌『まんがホーム』で2012年12月号より連載されている4コマ漫画

原作者はミナモ

2021年5月号で通算連載回数100回に到達した。

本作品は連載専用作品のため、単行本化されておらず、Kindleなどの電子書籍としてもリリースされていない。

また、2012年12月号にて連載が開始されて以来、現在までに2015年5月号と2020年4月号の都合2度の休載がある。

あらすじ

大企業・東條グループの御曹司である東條はじめの元に本社の秘書課より突如、一人の美人女性秘書が派遣されてきた。

彼女の名は七瀬さくら

将来、社長の座を受け継ぐ予定となっているはじめの学業成績が壊滅的(学年最下位)であるため、将来を憂いだはじめの両親の判断により、東條家に住み込みではじめの秘書を務めることになったという。

さくらに一目惚れしたはじめはさくらと一つ屋根の下で共に生活することになる。

さくらははじめに対し、時に優しく、特に厳しく、はじめをサポートするが・・・・

登場人物

東條家にはメイドが居り、現在はメイド長を含む3人に固定化されているが、初期の頃はもっと人数が居り、最も多い時で7人の存在が確認できる。

メイドは似たような顔付きで描かれるため、個々の違いは主に髪形や髪色で判断することになる。

主要人物

東條 はじめ

本作の主人公

初登場は第1話(2012年12月号)で、以来、全話に登場。

ほぼ毎号、冒頭での自己紹介を担当するため、オープニングイラストにメインで登場することは無い。

はじめが冒頭の自己紹介を担当しない場合はメイド長が自己紹介を担当する。

大企業・東條グループの社長である東條喜一の一人息子であり、いわゆる「御曹司」。

突如、自宅に専属秘書として派遣されてきた七瀬さくらに一目惚れする。

さくらの思わせぶりな素振りに一喜一憂しつつ、時に仲良く、時にケンカをし、なかなか関係が発展しない。

学業成績は壊滅的に悪く、第1話でのさくらの調査結果によると学年最下位であり、勉強は分野を問わず全て苦手であるが、字だけは上手いらしい(2013年2月号)。

上述のように学業成績が悪い他、身体も小さく、怖がりであり、腕力も無いため、所謂「のび太タイプ」。

一方、目的のために勉強を頑張ることもあり、真面目に勉強すれば全教科で平均以上の得点を取ることもでき、テストで70点台を記録したことが何度かある。

クラスメイトの山田は親友であり、少なくとも中学1年の時点で既に友人同士である。

御曹司ではあるが、小遣いについてはさくらに厳しく管理されているため、小遣いが足りなくて買いたい物も買えずに諦めることが少なくない。

習い事をしている様子は無く、にも通っておらず、専属の家庭教師も雇っていない為、家庭内で勉強を教える役目は主にさくらが担当する。

普段は自宅と学校の往復に終始し、部活動には加入していない模様。

常に時間を持て余しているため、ゲームをしたり、漫画を読んだりすることを趣味としており、勉強は嫌いであるなど、趣味や立ち振る舞いは一般的な男子高校生と変わらない。

大企業の御曹司という立場柄か、食事のマナーは身に付けているようであり、魚の食べ方が非常に上手い(2017年9月号)。

初めて経験したアルバイトは自宅内の家事手伝いであり、時給は1000円だった(2015年7月号)。

山田のバイト仲間(はじめ・山田のクラスメイトでもある男子生徒)が彼女とのデートでバイトを休むことになった際、山田を介してピンチヒッターで定食屋の単発バイトをしたことがあるが、山田曰く「はじめのメシのよそい方は大将も一目置いている」とのことで、意外な所で意外な才能を発揮することがある。

メイド長を筆頭に、メイドたちからは絶大な人気がある。

育ちの良さ故か、女顔であるらしく、化粧をして女性物の鬘を被れば本物の女性と見間違えるほど(2016年12月号)で、肌も女子生徒が羨むほど質が良い。

詳しい誕生日は不明だが、11月生まれである(2015年12月号)。

作中ではじめの学年・年齢について直接言及されたことは無いが、第2話(2013年1月号)ではじめが三上のことをさくらに説明する際に「3年の三上さん」、第87話(2020年3月号)ではじめにバレンタインチョコレートを贈ったなおと名乗る女子生徒がメッセージに「東條せんぱい」と記載していることから、はじめは2年生であると推測される(同学年であればわざわざ「3年の三上さん」と学年を強調する必要が無いし、1年生であるなら後輩が居ないため)。

七瀬 さくら

本作のヒロイン

初登場は第1話(2012年12月号)で、以来、全話に登場。

ほぼ毎号、オープニングイラストにメインで描かれているため、冒頭の自己紹介を担当することは無い(第100話である2021年5月号までにさくらがオープニングイラストで描かれた回数は98回で、そのうち単独は82回、そのうち、サブキャラが描かれていない完全単独は73回におよぶ)。

ある日突然、社長命令により本社の秘書課からはじめの専属秘書として東條家に派遣され、住み込みではじめに仕えることになる。

美しい容姿の美人であり、はじめに一目惚れされるが気付いていない。

腕力があって腕っ節が強く、大の男を簡単に倒すことが出来る。

東條家一行が泊まりがけで温泉旅行に行った際、宿に設置されているパンチングマシンで20年ぶりの新記録を叩き出して景品を貰ったことがある。

過去に荒れていた時期があったらしく、暴走族に加入して暴走活動をしていたことがあるようだが、その頃のことについては詳しく語られていないものの、本人が隠しているというわけではなく、第1話で早くもそれを匂わせる発言をしている他、当時の仲間と思われる者たちと街中で逢った時も親しく話をしており、現在もその筋では人望がある模様で、当時は「紅桜(べにざくら)さん」と呼ばれていたらしい。

実家は東條家の近所に在るらしい(2013年8月号)。

過去に荒れていた時期があると思われる反面、学業成績は優秀らしく、はじめに勉強を教授するのは主にさくらの役目である。

はじめの秘書ではあるものの、はじめ本人が未だ学生会社経営には携わっていないため、秘書というよリも事実上の「住み込みの家庭教師」といった立場に近い。

建前上「秘書」であるため、はじめの学校の送り迎えは主にさくらが担当するが、さくらが会社に出社したり、所用で迎えに来られない場合はメイド長が迎えを代行する。

東條家の屋敷に住み込んでいるため、主に屋敷内でノートパソコンを使用して仕事をしているが、会社経営に携わっていないはじめの専属秘書であるさくらが一体どういう内容の仕事をしているのかについては作中で描かれたことは無く、不明。

料理の腕は壊滅的であり、キッチンを爆発させたり、煙が充満して火災警報器が鳴ることも少なくない。

おにぎりぼたもちなど、マトモに作ることの出来る物もあるが、バスケットボール並みの巨大な物であり、サイズを配慮していない。

水鉄砲の銃口を向けるだけで途轍もない迫力がある。

はじめを遊園地映画に誘うなどの優しい気遣いを見せることもあるが、はじめが誘いに喰い付いた途端に「一緒に出掛けたければ勉強を終わらせること」を条件にしたり、僅かな待ち時間でも問題集をやらせようとするなど、腹黒い一面を見せることが多い。

物を買い込む癖があり、与えられたクローゼットは既に隙間無く埋まっており、収納スペースが残っていない。

一度、断捨離の本に感動して断捨離を敢行したことがあるが、楽しさが先に立ち、後先考えずに捨てまくったため、後からやはり必要だったことが判った物をゴミ捨て場から探すことになり、周囲の人間からゴミを朝ていると誤解される羽目になった。

自分の欠点を棚に上げてはじめを批判することも少なくなく、それが原因で喧嘩することも多い。

人の恋愛については敏感であると自称するが、自分の恋愛については壊滅的に鈍感である。

子供のころ、遊園地に遊びに行った時にお化け屋敷お化けに驚いてパンチで破壊して怒られたことがある(2017年6月号)。

かつて家出を経験したことがある(2016年11月号)。

メイド長

はじめの住む東條家の家事一切を取り仕切る、東條家専属メイドの責任者。

初登場は第1話(2012年12月号)で、以来、全話に登場。

基本的に冒頭の自己紹介ははじめが担当するが、ごく稀にメイド長が冒頭の自己紹介を担当することもあり、第100話である2021年5月号までの間にメイド長が自己紹介を担当したのは5回(1度目は第5話(2013年4月号)、2度目は第26話(2015年1月号)、3度目は第81話(2019年9月号)、4回目は第87話(2020年3月号)、5回目は第98話(2021年3月号)。

うち、初めての自己紹介を担当した第5話は冒頭ではじめが担当し、メイド長は中盤で自己紹介をしている。

1エピソードで自己紹介が2回行なわれたのは、第5話のみである。

これは、前回の第4話(2013年3月号)で冒頭の自己紹介が描かれなかったことに対する補填である(冒頭の自己紹介が無かったのは史上、第4話のみ)。

また3度目の自己紹介を担当した第81話はメイド長としてではなく、メイド全員による合同での挨拶となっているため、メイド長が単独で自己紹介を行なったのは都合4回である。

また、さくらと一緒にオープニングイラストを飾ることも多く、これまでオープニングイラストにメインで登場したのは第100話(2021年5月号)までに12回(そのうち、単独で1回、さくらとのコンビで10回、メイド衆とのコンビが1回)で、初めて単独でオープニングイラストを飾った回は第92話(2020年9月号)。

遵って、冒頭の自己紹介とオープニングイラストの両方を担当する唯一の登場人物でもある。

なお、田中が登場して以降は、田中の顔と苗字が判明する前の回である第61話(2018年1月号)を除き、さくらとのコンビでオープニングイラストを飾ることは無くなっている(この回がさくらとのコンビでオープニングイラストを飾った最後の回でもある)。

主人公の東條はじめとヒロインの七瀬さくらの2人以外で第1話から全話に登場しているのはメイド長ただ1人である。

このため、作中における最も重要な脇役である。

はじめが4歳の頃に新人メイドとして採用されたため、少なくとも12~13年間に亘ってはじめに仕えており、海外勤務で不在となっている両親に代わってはじめの成長を間近で見守ってきた、実質的な「はじめの育ての母」である。

はじめに対する呼称は、現在は「ぼっちゃん」で統一されているが、連載初期の頃は「ぼっちゃん」と「はじめ様」の呼称を混用していた。

第13話(2013年12月号)を最後に一旦「はじめ様」の呼称が使用されなくなり、以降は「ぼっちゃん」の呼称に統一された。

「はじめ様」の呼称は第63話(2018年3月号)で4年3ヶ月ぶりに「ぼっちゃん」と「はじめ様」を混用したのが最後である。

学生時代は美術部の部長をしていたため、はじめが夏休み美術宿題自画像を描く課題があった時は美術部の部長だった経験を活かし、はじめに代わって自画像を描いたものの、はじめとは世代が異なるためか、昔の少女漫画のような画風になってしまった(2019年9月号)。

はじめファーストであるため、本来なら自身よりも立場が上であるはずの本家の執事・高倉との対立も辞さない(第73話(2019年1月号)、第78話(2019年6月号))。

一方で、ごく稀ではあるが、はじめに対して注意することもあり、第11話(2013年10月号)で「はじめ様はもう少し女心というものをですね」と注意している。

自発的に行動できる者や、手際の良い者をメイドや執事として採用しようと勧誘する癖がある。

髪の毛の先は普段はカールをかけているが、ストレートにすると長い(2018年5月号)。

はじめのことを全て把握しておくため、ゲームなどもかなり遣り込んでおり、実ははじめ以上にゲームに詳しい(2018年10月号)。

はじめファーストの精神であるが、部下の失態を自分の失態とし、部下を守るために自らの首を差し出す器の大きさを持つ(2017年4月号)。

東條家専属メイドの責任者として普段は休みを取ることは無いが、作中で1度だけ休暇を取ったことがあり、不在中のはじめの食事については出前を取って食べるように伝えている(2013年8月号)。

休暇以外では、第38話(2016年2月号)でインフルエンザに罹って屋敷内で休んだことがある。

新人の頃、はじめにクリスマスプレゼントを渡すにあたり、遂行係としてサンタの服装をしてはじめの部屋に入ってプレゼントを置いてくる任務を行なったが、まだ新人で未熟だったため、当時のメイド長(現在は本家のメイド頭)に「落ち着きなさい」「早く置いてらっしゃい」と注意されるなど、上手くできなかったことが現在でも心残りとなっている(2018年1月号)。

はじめにサンタがいたら何をお願いするかと訊かれた時にこの時の失敗を挙げたが「あの夜の過ちをやり直せたら・・・」と語ったため、暫くの間、恋愛のことと勘違いされた(2018年1月号)。

新人の頃と現在とでは、髪形も含め、容姿は全く変化していない。

メイド1

東條家にてはじめに仕える専属メイドの1人で、メイド長の部下。

初登場は第5話(2013年4月号)。

第7話(2013年6月号)、第13話(2013年12月号)、第14話(2014年1月号)と断続的に登場し、第16話(2014年3月号)にてメイド2の初登場に合わせてレギュラー化。

以降、第23話(2014年10月号)、第24話(2014年11月号)、第26話(2014年12月号)、第30話(2015年6月号)、第38話(2016年2月号)、第62話(2018年2月号)、第64話(2018年4月号)、第86話(2020年2月号)、第79話(2020年7月号)を除く全話に登場。

メイドが現在の3人に固定化された第16話以降、部下のメイドが2人登場する回で彼女とメイド2以外のメイドが登場したのは第30話のみである。

ただし、第38話は年末年始による帰省のため、本人は登場しないが、はじめの台詞の上に顔だけ描かれる形で登場している。

メイド長に次いで初期から登場しているメイドの1人。

茶色い髪色でショートヘアの髪型をしている。

花見などで飲酒するシーンが在ることから成人者であることは確かだが、上述のようにはじめから「女の子」と称されていることから、年齢は20代前半程度であると思われる。

レギュラー化する前は幾人か居るメイド長の部下の内の1人(いわゆる、モブキャラ)であり、これといった活躍は無かったが、レギュラー化して以降は活躍が増える。

第54話(2017年4月号)では、飲み物の提供・おやつの提供・新しい雑誌の提供を立て続けにはじめから断られていまい、泣きながら膝掛けの提供をするなど、メンタルの弱い少女らしい面影を残している。

第53話(2017年5月号)では徹夜で花見の場所取りをし、かなり良い場所を取ることに成功した。

なお、この回でははじめから「夜通し場所とりしてたの? 危ないだろ 女の子なんだから!」と心配される形で注意されるが「女の子」として扱ってくれたことに感激して泣いた。

しかし、さくらからは注意されたことで泣いたと誤解され、はじめはさくらから責められた。

はじめが腕を骨折した場合はメイド2と共に病院に駆け付けた。

メイド2とは仲が良いらしく、行動を共にすることが多い。

職務上の失態を犯したことは無く、優秀なので普段はメイド長からの信頼も篤く、上下関係も良好であるが、過去に2回ほど勘違いからメイド2と共に悪ふざけに近い行為をしてメイド長に後ろから「二人共 少々お話が」「2人共 そこへ正座なさい」と言われたことがあり、後から怒られたと思われるシーンがある。

メイドを務めるだけあって料理の腕は良く、さくらがバレンタインの手作りチョコを作ろうした時は「作り方を教えながら手伝う」というスタンスを取りつつ、ほぼ前皇帝を彼女1りで作業した(これはさくらに作らせないようにするためでもある)。

緊急会議「第84回 七瀬様を語る会」では「いくら七瀬様でも酷いと思います」をハッキリ口に出して抗議した(第55話、2017年7月号)。

メイド2

東條家にてはじめに仕える専属メイドの1人で、メイド長の部下。

初登場は第16話(2014年3月号)。

以降、第23話(2014年10月号)第24話(2014年11月号)、第30話(2015年6月号)、第34話(2015年10月号)、第38話(2016年2月号)、第62話(2018年2月号)、第64話(2018年4月号)、第86話(2020年2月号)、第90話(2020年7月号)を除く全話に登場。

メイドが現在の3人に固定化された第16話以降、部下のメイドが2人登場する回で彼女とメイド1以外のメイドが登場したのは第30話のみである。

ただし、第38話は年末年始による帰省のため、本人は登場しないが、はじめの台詞の上に顔だけ描かれる形で登場している。

なお、第27話(2015年2月号)ではメイドが3人登場しているが、1人だけはじめの台詞によって頭部の後ろ姿が描かれていないため、このメイドが彼女かどうかは特定できない。

黒髪の長髪で、髪を束ねている。

メイド長やメイド1と共に、東條家におけるはじめの専属メイドとして、家事全般を担当するため、家事全般が得意。

普段はメイド長からの信頼も篤く、上下関係も良好であるが、過去に2回ほど勘違いからメイド1と共に悪ふざけに近い行為をしてメイド長に後ろから「二人共 少々お話が」「2人共 そこへ正座なさい」と言われたことがあり、後から怒られたと思われるシーンがある。

前者は第22話(2014年9月号)で、メイド長から台風接近に備えて非常時のチェックをするように指示されるも、非常時の必需用品をチェックする過程ではじめが退屈しないようにゲームを用意しなければと思い、準備そっちのけでメイド1と共にはじめと楽しくゲームをして過ごす様子を想像しながら話していたところを見つかった時。

後者は第43話(2016年7月号)で、はじめと一緒にはじめの部屋を片付けることになったさくらが動いていると暑いということで服を脱ぐ姿にドキッとしたはじめを微笑ましく思い、はじめのためにと零本の温度を上げてさくらの服を脱がせようとするも、さくらがなかなか脱ごうとしないため、更に温度を2度上げようとした時。

はじめに対する忠誠心の高さゆえ、第26話(2015年1月号)では、はじめが東條家にクラスメイトを招いて大勢でクリスマスパーティを開催したが、一人の女子生徒が「東條君ってばバカみたい!」と言いながらはじめの肩をバシバシ叩いているのを見て、彼女からトイレの場所を訊かれた際には最寄のトイレの場所を最も遠回りなルートで教えるという制裁を科している。

第52話(2017年4月号)では、はじめが入る風呂に火をかけたかどうかの確認を怠る失態を犯し、水風呂常態の風呂に入ったはじめが風邪をひいてしまい「部下の失態は自分の失態」だとしたメイド長が辞職を申し出る事態に発展した。

しかし、はじめが何とも思っていなかったのでメイド長に処分が下ることは無かった。

第54話(2017年6月号)では、さくらと遊園地に遊びに来たはじめを護衛するため、メイト長たちと共に極秘に遊園地に赴き、お化け屋敷に入った際には見つからないようにして近くから護衛するべく、束ねていた髪を解いてお化けに紛れ込んだものの、はじめが彼女であると築かなかった際の発言とはいえ「あーもうびっくりした 気持ち悪い人形だな!」と言われてしまい、涙した。

はじめに対する忠誠心は高いが、第60話(2017年12月号)では、新たに会長によってスカウトされた東條家の専属庭師(田中)が若くて可愛らしい女性だということをさくらから聴き知ったはじめが「若くて可愛い子かぁ・・・」と心想する様子をさくら・メイド1と共に冷ややかな目で見ている。

メイド2がはじめに対して否定的な様子を見せたのはこの時のみである。

第67話(2018年7月号)では、さくらと共に目が悪く、普段はコンタクトを使用していることが判明。

第87話(2020年3月号)では、なおと名乗る謎の女子生徒がはじめにバレンタインのチョコを贈ったことで、なおの素行調査を依頼するためにメイド長がパンパンと手を叩いて密使に

素行調査の指令を出すが、彼女とメイド1は密使の存在を知らなかった。

山田

はじめの親友。

初登場は第2話(2013年1月号)。

以降、現在までレギュラーで登場している。

東條家の関係者以外では唯一の主要人物であり、また、作中において東條家の関係者以外で初めて苗字の設定が与えられた人物でもある。

はじめとは少なくとも中学1年の時には既に知り合っており、中学1年の時に窓ガラスを割ったのを、中学2年の時に骨格標本を壊したのをはじめの所為にした過去がある(第91話、2020年8月号)。

はじめと同様に、当初はさくらに対して好意を寄せており、直接口説くこともあったほどだが、田中が登場してからは田中に好意を寄せるようになり、さくらにアプローチすることは無くなっている。

定食屋でバイトしており、バイト仲間(山田・はじめのクラスメイトである男子生徒)が彼女とのデートで休むことになった際には、はじめが小遣いを必要としていることもあり、自身を介してはじめが臨時で単発のバイトが出来るようにしたこともある。

特に学力が高いわけではないようだが、テストのヤマ張りが得意らしく、これではじめが助けられたこともある。

第68話(2018年8月号)にてはじめのプライベートビーチに同行した際に初めて田中と対面し、一目惚れする。

この号で中学の時にバレー部所属でエースだったことが判明。

バレーをやっていたためか、身長ははじめよりもかなり高いようである。

毎年バレンタインのチョコレートが貰えないことを嘆いている。

バレンタインのエピソードとしては、さくらに過去のデータから小さな袋で充分だと言われたはじめが憤慨して大きな袋を持参し手学校に行ったものの、結局誰からも貰えないまま終わりかけた時、自分の親チョコを提供する代わりに「アイデアに対する報酬」としてメイド衆のチョコレートを要求するなど、腹黒い部分もある(第51話、2017年3月号)。

また、手作りの逆チョコを作ることになった時には神経質なまでに作り方の詳しい手順の解説や知識を披露したこともある(第75話、2019年3月号)。

ほかにも、東條家のクリスマスパーティーや花見に参加したりと、はじめを通してさくら・田中・メイド衆たちとも顔見知りである。

田中に対しては結婚を考えているほどの熱の入れようで、本当は苦手なジェットコースターに10回も付き合うなど、田中に合わせるためなら負担を抱えることも厭わない。

田中に対して長文におよぶメッセージを書いたりするなど、やり過ぎな面がある為か、当の田中からは「山田は苦手」と言われているものの、その熱い想いは少なからず田中には届いている模様で、田中も山田に対してまんざらではない様子が窺えるようになった。

田中と一緒に居たいのが動機ではあるものの、東條家への就職を希望することが多くなった。

ただし、はじめは山田を採用する意思は今のところ無い模様。

田中

東條家に仕える専属庭師。

初登場は第60話(2017年12月号)で、現在の主要人物の中では最も新しい。

初登場は第60話だが、この時はさくらが一度だけ庭で侵入者と間違えて捕まえた時のことを語る回想シーンと、木から降りてくる時の後ろ姿しか描かれず、苗字と素顔が判明したのは2回目に登場した第62話(2018年2月号)である。

オープニングイラストに単独で描かれたことは今のところ無いが、さくらとのコンビで描かれたことが5回ある。

初めてオープニングイラストに描かれたのは第75話(2019年3月号)で、以降は第79話(2019年7月号)、第94話(2020年11月号)、第95話(2020年12月号)、第99話(2021年4月号)でオープニングイラストに登場。

なお、田中がオープニングイラストに登場するようになって以降、さくらとメイド長のコンビで描かれることは無くなっている(最後にさくらとメイド長のコンビで描かれたのは第61話である2018年1月号)。

はじめの祖父である東條グループ会長がその優れた技能に惚れ込んでスカウトした。

若いながらも優れた技術を持ち、草木をはじめや動物といった様々なデザインに剪定することが出来る他、大量の落ち葉を遣って一瞬で笑顔の顔文字や大きなハート形に掃き揃えることができる(第60話、2017年12月号)。

更には、雪像の創作技術も極めて高い(第74話、2019年2月号)。

はじめに対する呼称はメイドたちと同じく「ぼっちゃん」、さくらに対する呼称は「七瀬さん」だが、山田に対する呼称は「山田」と呼び捨てである。

美しく、スタイル抜群の美人であるが、極度の人見知りかつ恥ずかしがり屋であり、人とのコミュニケーションが苦手である。

登場最初期は敬語で話していたが、後に人付き合いが苦手な人間特有の、片言のようなタメ口に変わる。

メイドたちと同じく東條家に直接雇用された庭師であるため、東條グループの社員ではないと推測されるが、メイドではないので、さくらと同じく口が描かれている。

銭湯が故障した時はさくらから銭湯に誘われても行きたがらず、強制的に連れて行かれたあとでもなお服のまま入って洗面器に溜めた湯で足湯して済まそうとするほど自分の肌を見せることを恥ずかしがる(第65話、2018年5月号)。

目が悪いため、普段はコンタクトレンズを着けて仕事をしているが、裸眼だと間近であってもはじめとさくらの顔を判別出来ないほどの極度の悪さである(第68話、2018年7月号)。

植木の剪定は身体に染みついているから大丈夫だと思っていたが、目が見えないと剪定作業に支障をきたすことを知り、驕りがあったと反省した。

はじめが夏休みの時、別荘への避暑に誘われて同行するが、浜辺では臍を見せるのが恥ずかしいという理由から、既に成人した大人であるはずにも拘わらず、スクール水着を着用した(水着には「田中」と書かれたネームプレートまで縫い付けてあった)。

また、この時に初めて山田と逢う(第68話、2018年8月号)。

それまで山田ははじめと同じくさくらにアプローチを掛けていたが、田中と山田が出逢って以降、山田はさくらに対してアプローチを掛けなくなり、田中にアプローチを掛けるようになる。

東條家でのハロウィーンパーティの際には普段の仕事着にカボチャの被り物とう仮装で屋敷を訪問したが、それでも恥ずかしくて直ぐに逃げ出した(第71話、2018年11月号)。

職人気質で仕事に対して妥協を許さない性格のため、一旦職人魂に火が点いてしまうと自分の仕事ではないことでも頼まれたことは自分が納得するまで何度でも繰り返すため、さくらは雪兎を何度も浸からされる羽目になった(第74話、2019年2月号)。

自宅から東條家に通勤していたが、住んでいた住まいがペット不可だったため、東條家の庭に無断で住まいを建築して棲みつく(第74話,2019年4月号)。

その際にはじめから「勝手に別宅を作るんじゃない!!」と注意された。

はじめは当初、この別宅を田中が倉庫兼休憩所として使用しているものと思っていたが、上述のように実際には棲みついており、住居として使用していることに気付いた際には再度注意されたが、「電気と水はひいてる・・・」を答えると「勝手にひくな!!」と更に注意された(第79話、2019年7月号)。

夏の時期、プールに行くためにデパートに水着を買いに来た際には現地で早々に行方をくらまし、はじめたちが店内を探し回っている間、店内の特設会場で開催されていた「世界の盆栽展」を観て楽しんでいた(第80話、2019年8月号)。

また、この回で田中は携帯を持たない主義であることが判明している。

はじめがピンチヒッターで山田のバイト先にて単発のバイトをした時は、さくらと共に店に来店し、塩サバ定食を注文し、山田にライスのおかわりを頼む(第77話、2019年5月号)。

第90話(2020年7月号)では、「山田は苦手」と発言し、その発言を訊いた山田はショックを受けたが、「嫌いではない」とも言っており、顔を赤らめながら「ああいう事言われるの・・・恥ずかしいから」と発言していることから、山田を意識し始めているとも取れる反応を見せている。

夏祭りの時には、器用なのを利用して屋台型抜きに挑戦し、飼い猫であるハチにソックリなぬいぐるみを京浜にもらい、山田にプレゼントしている。

本当は山田が田中にプレゼントするつもりだったが、山田は失敗し、山田がハチ似のぬいぐるみを狙っていたことから、山田が欲しがっていると思い、獲得して逆にプレゼントした。

ただし、山田にだけプレゼントしたわけではなく、全員分獲得するつもりでいた(作中では5個獲得し、6個目が成功したところで終わった)。

第95話では、さくらの計らいで、はじめ・さくら・山田・田中の4人で遊園地に行き、園内ではじめ・さくらグループと山田・田中グループに別れて行動。

超高速のジェットコースターが好きらしく、10回連続で乗り続けた。

山田はジェットコーターが苦手だったが、田中が楽しめるならと無理して10回乗車した。

苦手なのに10回付き合ってくれた山田に「・・・苦手なのにつきあってくれて あ・・・ありがとう」と、不器用ながらMの初めて山田にお礼を言った。

クリスマスには、全員にではあるものの、山田にもクリスマスプレゼントを贈った。

しかし、プレゼントの中身は除草剤であり、常人が貰っても嬉しいとは言えない物だったが山田は田中からのプレゼントというだけで内容に関係なく喜んでいた。

また、山田からの田中へのプレゼントは髙枝切狭だった(第96話、2021年1月号)。

バレンタインの時にはさくらと共に手作りチョコ作りに挑戦。

最初はキッチンを爆発させるなど、さくら並みの大失敗を起こしたが、元々器用なので、最終的には花の形をした綺麗なチョコレートを作る事に成功した。

しかし、はじめが不用意に「こんなキレイなチョコ初めてもらうよ」と発言してしまったため、メイドたちのプロフェッショナル魂に火を付けてしまい、3人がかりで東條家の屋敷を模した超大作のチョコレート作りに挑むことになった(第98話、2021年3月号)。

ホワイトデーの時には山田からのお返し(ただし、前号で田中が山田にバレンタインチョコを渡す場面は無い)を受け取ったが、山田からのメッセージカードには黒々と隙間がないほどのメッセージが書き込まれていたため、今まで見せたことのないような青い顔をした(第99話、2021年4月号)。

第100話(2021年5月号)では、山田からの依頼で田中の写真を撮ることになったが、写真写りが悪いことを理由に断るも、メイドたちやさくらの説得もあり、写真撮影に応じるが、撮影した全ての写真が目を瞑った写真に終始し、目を依頼他写真を撮影することに失敗するが、それでも山田は満足だった。

東條家の関係者

東條 喜一

はじめの父親であり、大企業・東條グループの現社長を務める。

初登場は第1話(2012年12月号)。

社長ではあるが、長い間に亘って海外勤務の状態であり、日本国内の本社には長期不在の状態となっている。

将来の社長となる予定であるはじめの著しく悪い成績不振を危惧し、新人だが優秀な人材として評判のさくらをはじめの専属秘書に指名する。

突然のことで問い合わせの連絡を掛けてきたはじめに「七瀬君は新人だが人一倍の頑張り屋だ 何の心配もいらんぞ」と激励するものの「それにかなりの美人さんだしな」「父さんちょっとうらやましー」と不用意な発言をしたため、傍で電話の内容を聴いていた妻からその場で制裁を受ける羽目になった。

学生時代ははじめ並みに成績が悪かったらしく、はじめがさくら・メイド長と共に蔵に入った際には12点を記録した答案用紙が保管されていた。

本人が直接登場したのは第1話のみだが、第30話(2015年6月号)、第45話(2016年9月号)では名前のみ登場し、第66話(2018年6月号)では顔付きの台詞で登場。

はじめの母親

大企業・東條グループの社長夫人で、はじめの母親。

初登場は第1話(2012年12月号)。

さくらをはじめの専属秘書に指名したことについてはじめから問い合わせの電話が入った時、夫がはじめに対して「それにかなり美人さんだしなー」「父さんちょっとうらやましー」と話しているのを傍で聴いて機嫌を悪くし、その場で制裁を加えるなど、嫉妬深いところがある。

第89話(2020年6月号)にて7年7ヶ月ぶりに再登場。

和服を嗜む落ち着いた雰囲気の若々しい美人であるが、はじめとのゲーム対決では「勝負事に親子の縁を持ち出すなんて まだまだ甘ちゃんね」と断じ、勝った後に「オーーホッホッホッホッホ」と高笑いを見せつけるなど、子供っぽく大人げない一面がある。

さくらと同様、料理は出来ない。

はじめが幼少期の頃から夫の海外勤務に同行している関係ではじめのことについては詳しく判らないため、はじめの近況についてはメイドたちによって記録された『ぼっちゃん 青春のメモリー』と題した報告書で把握している。

さくらに対しては好意的であり、はじめと結婚してくれることを望んでいる模様で、さくらに「結婚から始まる恋愛もあると思うの」と発言したり、はじめに対しても「なんの進展もないまま30冊目に突入よ」と忠告し、関係が進展しないことを心配している。

なお、第89話で突然帰ってきたのは、夫と夫婦喧嘩したのが原因であり、夫から謝罪の電話を受けた翌日に帰って行った。

東條 美月

はじめの父方の従妹で悠の妹。

初登場は第3話(2013年2月号)。

はじめに好意を寄せており、弁当バレンタインチョコレートを渡すために様々な努力を惜しまないが、はじめからは好意を気付いて貰えずに終わることが多い。

さくらがはじめの専属秘書になって以降、はじめがさくらに入れ込んでおり、なおかつ東條家に住み込みで働く形でさくらがはじめと一緒にいる時間が多いことから、さくらを恋敵と見做している。

兄の悠とは違って口で悪態をつくようなことは無いが、上述のような理由から、さくらのことを快く思っていない。

はじめの親族ということもあり、やはり裕福な家庭らしく、制服以外は祖父母やはじめの母らと同じく、和服を普段着とする。

さくらやはじめの母とは違い、料理やお菓子作りが得意であり、はじめのために作ったバレンタインのチョコレートケーキはケーキ屋で売っている物と見間違うほどの完璧な出来である(第16話、2014年3月号)。

作中での最初のバレンタインエピソード(第4話、2013年3月号)の時は自身の等身大チョコレートを贈る計画だったことから技術的に自作が不可能なため、菓子職人に制作を依頼したが、出来上がったチョコレートを渡す時の様子を妄想して興奮し、つい手で叩いて壊してしまい、職人が1ヶ月掛けて作成した渾身の等身大チョコレートを一瞬でパーにしてしまった。

結局、バレンタインまで時間が無かったため、頭部だけのチョコレートを再度作ってもらうことでバレンタインに間に合わせたものの、生首状のチョコレートにビックリしたはじめには「なんというか・・・食べづらい かな?」と敬遠されてしまう結果となった。

第6話(2013年5月号)では、昼食時に屋上から双眼鏡ではじめを見ながら食事することで一緒に食べている気分に浸っていた。

第7話(2013年6月号)では、車で帰る途中のはじめに車に同乗するように誘われ、隣に座れるものと歓喜に浸るも、はじめの隣にはさくらが座っており、はじめの隣に座れないばかりか、恋敵であるさくらの隣に座る羽目になったため、身体を震わせてイライラしていた。

第8話(2013年7月号)では、傘を忘れて困っていたところをはじめに声を掛けられ、はじめに傘を貸してもらって喜んでいたが、直後にはじめがさくらの用意していた傘に入れてもらうところを見てしまったため、怒りで傘をへし折って壊してしまう。

後日、壊してしまった傘を弁償するために東條家に訪れ、傘ははじめに返したが、傍にいたさくらに敵意の視線を見せるも、タイミング悪く間食の時間だったことから「おやつを要求している」と勘違いされてしまう。

第10話(2013年9月号)では、体育祭の練習のために走り込みをして転んで足に怪我をしていたはじめに出くわし、立ち上がるために肩を貸して欲しいと頼まれた時にははじめの役に立てると喜んだが、興奮で鼻血出して気絶してしまい、後から来たさくらには美月が怪我をして気絶しているところをはじめが介抱していると勘違いされた(ただし、その場ではじめが「やーー ケガ人は俺だったんだけどね」と補足した)。

結果的に彼女にとってハッピーエンドで終わったのはこの時のみである。

第11話ではハロウィーンのお菓子を作ってはじめにプレゼントしようとしたが、メイドたちがハロウィーンに因んで朝からかぼちゃ料理尽くしだったことから、渡す直前にはじめが山田との会話で「しばらくかぼちゃはいいや」と口走ってしまったため、その場でお菓子を壊し、「甘い粉」と化したお菓子を渡す形になってしまい、失敗する。

第13話(2013年12月号)では、はじめがさくらやメイドたちと温泉に行った話を聴いてしまし、はじめと一緒に居られるのなら、いっそメイドになりたいと履歴書を持参する暴挙に出る。

初登場以来、ながらく苗字が不明であり、父方と母方のどちらの従妹なのかも不明だったが、第15話(2014年2月号)にて祖父から送られたお年玉引換券を兼ねた年賀状に「東條」の記載があることから、苗字が「東條」であり、父方の従妹であることが判明。

これにより、同じくそれまで名前しか明かされていなかった兄の悠も従属的に「東條」姓であることが判明。

なお、この回の祖父の台詞によると、祖母の若かりし頃にソックリである模様。

第16話(2014年3月号)では、上述のように完璧な手作りチョコレートケーキを作り上げたが、完璧な出来ゆえに買った物と勘違いされ、またしても想いは届かなかった。

料理が得意なこと、祖母の若い頃にソックリであること、嫉妬深いところがあること、などから、全体的に祖母に似た模様。

作中において、はじめに対して恋心を抱いていることが明確に判明している唯一の女性であり、連載初期にレギュラーで登場していた人物であったが、第19話(2014年6月号)にて山田の回想で登場したのを最後に登場していない(本人の登場は前述のバレンタインエピソードである第16話が最後である)。

東條 悠

はじめの父方の従兄で美月の兄。

初登場は第3話(2013年2月号)。

はじめより1つ歳上。

作中では名前しか明かされないが、祖父である東條グループ会長が妹の美月に宛てて送った年賀状に「東條」とあることから、美月の苗字が「東條」姓であることが判明すると同時に、その兄である悠の苗字も従属的に「東條」姓であることが判る。

学業が優秀であり、祖母の墓参りの際には成績表を備えるなど、自信家である。

また、学業が壊滅的であるはじめを見下しているところがあり、「ま、コイツ相手じゃ放っといても簡単に社長の座は奪えそう」と思っており、社長の座を狙う野心家でもある。

一方ではじめが勉強で間違っている箇所を見付けると、つい指摘して教えてしまうなど、面倒見の良い一面もある。

怖い話や現象が苦手だが「別に怖くないが、そのテの話はヤメロ!」というなど、プライドの入り交じった皮肉屋でもある。

第5話(2013年4月号)では、ホワイトデーなのに美月に対してバレンタインチョコのお返しが無く、美月が暗く塞ぎ込んで家の中が葬式のようになっている状況を見かねてはじめに電話を掛けてくる。

第6話(2013年5月号)では、屋上から[双眼鏡]]ではじめを見ながらはじめと一緒に昼食を摂っている気分に浸っている美月を見て呆れている。

登場回数は第3話(2013年2月号)、第5話(2013年4月号)、第6話(2013年5月号)、第10話(2013年9月号)の4回で、そのうち第5話は電話のみ、第10話はイメージ画像での登場であり、本人が登場したのは都合2回。

本人は第6話を最後に登場しておらず、イメージ画像でも第10話を最後に登場していない。

番犬

さくらが番犬として連れてきた犬で、犬種はブルテリア

初登場は第2話(2013年1月号)。

はじめから「だはははは 変なカオ」とバカにされたことを根に持っているのか、連れてきたさくらには懐いているが、主であるはじめには懐かず、噛み付いたり、はじめの服で足の汚れを拭うなど、主であるはじめに敬意を払っている様子は皆無。

連載初期の頃に準レギュラーで登場したが、登場は8回に留まり、第19話(2014年6月号)を最後に登場していない。

菓子職人

美月に雇われた菓子職人。

第4話(2013年3月号)に登場。

美月のことを「お嬢」と呼んでいることから、東條家御用達の菓子職人と思われる。

美月に依頼され、美月の等身大チョコレートを1ヶ月掛けて作成したが、はじめに喜んで貰えると妄想した美月が気恥ずかしさから、ついビシッと叩いて壊してしまい、1ヶ月掛けて制作した等身大チョコレートがパーになってしまう。

バレンタインまでの日数が迫っており、同じ物を作り直す時間が無かったため、仕方なく美月の首だけのチョコレートを作った。

しかし、生首状のチョコレートに驚いたはじめは「食べづらい」と評した。

会長

喜一の父で、はじめ・悠・美月の祖父にして東條グループの会長。

初登場は第5話(2013年4月号)。

この時は蔵の中に掲げられた自画像として登場しており、本人が初めて登場したのは第15話(2014年2月号)。

初登場以来、登場したのは第5話(2013年4月号)、第15話(2014年2月号)、第71話(2018年11月号)、第78話(2019年6月号)、第93話(2020年10月号)の5回で、そのうち第5話(2013年4月号)は上述の通り自画像として、第71話(2018年11月号)ははじめのイメージとして、第78話(2019年6月号)では高倉の回想での登場であるため、本人が直接登場したのは都合2回。

孫に逢いたいが為にお年玉引換券を兼ねた年賀状を出す。

お年玉を受け取りに来たのははじめと美月だけだったが、孫娘の美月に亡くなった妻の若い頃の面影を見て抱きつき、怒られる。

第93話(2020年10月号)では、本家に「はじめの件」としてさくらを呼び出すが、理由ははじめの成績不振についてではなく、はじめが遊びに来てくれないことを嘆く愚痴を聴いてもらうためだった。

たまには祖父孝行をしようと本家に泊まることになったはじめと遊ぶが、若いはじめ以上に体力があり、はじめはバテてしまった。

運転手

はじめの専属運転手。

第7話(2013年6月号)に登場。

はじめの送り迎えは通常、さくらが担当している。

そのため、さくらが運転しているような印象があるが、実際にはさくらは車に同乗しているだけであり、運転手が別に居る。

ある日、帰る際に美月を見かけたはじめが美月に乗っていくように誘い、同乗した際に車の運転を担当していた初老の男性がはじめの送り迎えの車の運転を担当している運転手である。

はじめの祖母

はじめの父方の祖母であり、喜一の母(故人)。

初登場は第10話(2013年9月号)。

メイド長によると、放っておかれるとすねてしまう可愛らしい人柄だったらしい。

第40話(2016年4月号)で再登場するが、上述の通り、既に故人であるため、姿は回想やイメージでのみ登場。

回想・イメージによる姿はごく庶民的な容姿である。

料理が得意だったらしく、メイド長も彼女から数々の料理を習ったようだ。

会長秘書

会長の専属秘書。

第15話(2014年2月号)に登場。

秘書は通常、女性であるようだが、会長秘書は例外的に男性であり、作中における東條グループにおける秘書の中で男性なのは彼のみである。

はじめ曰く「頭が固そう」とのことで、見た目もかっちりした格好である。

会長がはじめに対して「お互いに怖い秘書をもつと大変じゃのう」と語っているため、仕事に対して妥協を許さない生真面目な性格である模様。

初代当主の夫人

東條グループを創業した初代当主の夫人(故人)。

第30話(2015年6月号)に遺影写真の形で登場。

東條家の蔵に彼女の遺影写真が遺されている。

育ちが良かったらしく、昔の人物にしてはかなりの美人だったようだ。

凜とした気品と逞しさを持ち合わせていた女性のようで、蔵の柱には夫婦喧嘩の際に付いた瑕が遺されている。

新人メイド

東條家のメイドが現在の3人に固定化されて以降、第4のメイドとして新規採用され、東條家に配属された新人メイド。

初登場は第59話(2017年11月号)。

未だ新人ということでメイド長たちのように上手く業務を熟せず、誤った認識を持ち、メイド長から書いたメモを破り捨てるように言われたり、紅茶を溢してはじめに軽度の火傷を負わせたり、さくらを隔離するなどの失態を繰り返した。

誤った認識からさくらを隔離した時にはメイド長から「七瀬様を隔離するとは何事ですか!」と叱られた。

メイド長が部下のメイドを叱るシーンが直接描かれたのは、この時が唯一である。

火傷を負わせてしまったはじめに「申し訳ありませんでした!」と土下座して謝るが、逆にはじめからエプロンが汚れたことを心配され、これを以って他のメイドたちと同じくはじめの虜となる。

しかし、漸く慣れてきた矢先、本家のメイドに欠員が出たため、本家に異動することとなり、直接挨拶するのは辛すぎるとして別れの挨拶を手紙に認め、直接はじめに別れを告げることなく本家に異動していった。

かなり泣いたらしく、手紙の内容は涙で滲んで全く読めない状態だった。

第93話(2020年10月号)にて、会長に呼び出されて本家を訪れたさくらを追ってはじめとメイド長が本家を訪れた際に再登場した。

メイド頭

メイド長が新人だった当時のメイド長。

初登場は第61話(2018年1月号)。

現在は東條グループ会長の住む本家のメイド頭を務めており、全メイドの頂点に立つ人物である。

幼少期のはじめの養育だけでなく、勉強を教える役割も兼ねていた。

全メイドの頂点に立つ存在であることから、メイドの中でただ1人異なるデザインのメイド服を着用している。

ただし、メイド長時代も他のメイドとは異なる服装をしていた。

また、メイドの中で唯一、メイド用のカチューシャを着けていない。

幼少期のはじめを知る人物であるため、はじめに相手にされなかったりして傷付いた場合はメイド長と同じく幼き日のはじめの想い出に浸る癖がある。

初登場はメイド長の回想であり、本人が直接登場したのは第93話(2020年10月号)。

先輩メイド

メイド長が新人だった頃の先輩メイド。

第61話(2018年1月号)にてメイド長の回想シーンで登場。

当時4歳だったはじめへのクリスマスプレゼントを調達する仕入れ係を担当した。

ハチ

東條家の専属庭師として採用された田中の飼い猫(雄)。

初登場は第64話(2018年4月号)。

番犬と同じく、さくらには懐くがはじめには懐かない。

初登場以来、断続的に登場しているが、第100話(2021年5月号)までに登場したのは第64話(2018年4月号)、第79話(2019年7月号)、第91話(2020年8月号)、第100話(2021年5月号)までの4話のみ。

そのうち、第91話はイメージとしての登場であるため、実際の登場は都合3回。

高倉

本家に住む東條グループ会長に仕える執事。

初登場は第73話(2019年1月号)。

はじめの成績不振を憂いだ会長の指示により、はじめの勉強を教える為に東條家に訪れる。

東條一族に仕えて45年のベテランであり、執事としての執務能力は非常に優秀である。

また、簿記1級・剣道4段・空手4段の腕前であり、さくらが只者では無いことを見抜く洞察力も持ち合わせている。

将来の社長としての自覚を持ってもらうためにもはじめを厳しく教育するべきであると考えており、はじめに対する養育方針の相違からメイド長と対立する。

かつては東條家にも長く仕えていたため、東條家の内部を知り尽くしており、はじめが逃げた場合も何処に逃げるか予想が付き、先回りして待ち伏せることも出来る。

会長と喜一に長く仕えてきた経験から、憎まれ口を叩かれることに離れており、多少の暴言はひょうひょうと受け流すが、はじめから「むっつりひげメガネ」と言われた時には多少効いた模様。

走って逃げるはじめに歩きで追いつくことができる。

以上のように、非常に真面目かつ優秀な執事であり、はじめにとっての天敵でもあるが、初登場時んも終わりにギックリ腰を起こして会長には内密にしてほしいと頼んだり、会長相手に将棋で全勝して怒らせる失態を犯して東條家に匿ってもらうために訪れたり、「東條家の男子たるもの 大旦那様もご愛用 赤ふん一択でございましょう」と言いながら人前で突然裸になって警備員に連行されたり、メイド長の機転にまんまと嵌まってはじめを応接間に通してしまったり、ホワイトデーのお返しに必要となる数が会長より1つ多いことを内密にするように頼んだりと、一種のギャグキャラでもある。

第83話(2019年11月号)で妻帯者であることが判明。

25歳の時から育てている盆栽がある。

登場回数は第73話(2019年1月号)、第78話(2019年6月号)、第80話(2019年8月号)、第83話(2019年11月号)、第93話(2020年10月号)、第99話(2021年4月号)の6回で、そのうち第83話はさくらの台詞画像での登場であるため、本人が登場したのは都合5回。

密使

東條家に仕える謎の密使。

第87話(2020年3月号)にて声のみの形で登場。

はじめがなおと名乗る女子生徒からバレンタインのチョコレートを貰った際、その手紙の書き方から彼女が素行不良のギャルであると推測したメイドたちは緊急会議の結果、彼女の素行調査を敢行することを決める。

しかし、チョコレートを貰ったはじめ本人が自室に閉じこもってしまったため、メイド長が密使に彼女についての情報収集を依頼する。

メイド長が手をパンパンと叩き「早急に情報収集を」と指令を出すと「了解した」と返答する。

手を叩くと密使が指令を了解するシステムが整っていることはメイド長のみが知っており、部下のメイド2人は密使の存在を知らなかった。

なお、メイド長以外の司令に応じる義務は無いらしく、部下のメイド2人が幾ら手を叩いても応答しなかった。

学校関係者

三上

はじめが通う学校の女子生徒。

第2話(2013年1月号)に登場。

はじめの弁によると、3年生であり、美人で成績も良く、学年1位とのこと。

はじめ曰く「ああいうのを才色兼備っていうんだろうな」とのことで、はじめが三上に好意を寄せていると勘違いしたさくらによって東條家に食事に招かれるが、三上本人はなぜ自分が東條家に招かれたのか解からず、困惑していた。

なお、はじめは三上のことを美人だとは思っているが、特に好意を寄せているわけではない。

主要人物および東條家の関係者を除くと、作中において苗字の設定が与えられた最初の人物である。

校長

はじめが通う学校の校長。

第2話(2013年1月号)に登場。

はじめの送り迎えを担当しているさくらのその日の服装を観るのが楽しみらしい。

斉藤

はじめのクラスメイトである女子生徒。

第51話(2017年3月号)に登場。

はじめにバレンタインのチョコレートを贈った。

チョコレートには送り主の名前が書かれていなかったため、メイド長が「名を名乗らないとは もしや チョコに見せかけた不審物!!」と勘繰り、東條家ではチョコレートの送り主が誰なのかを議論する事態に発展。

翌日、送り主が斉藤であることが判明するが、チョコレートを贈った理由は、先日行なわれた抜き打ちテストの際にはじめが消しゴムを貸してくれたお礼によるものだった。

結果、その話を傍で聴いていたさくらに抜き打ちテストが行なわれたことがバレたため、はじめはテストの結果が如何だったのかをさくらに追求される羽目になった。

山田を除くはじめのクラスメイトの中で苗字の設定が与えられた最初の人物である。

宮下

はじめのクラスメイトである女子生徒。

第72話(2018年12月号)に登場。

ある日、ひょんなことから少女漫画に興味を持ったはじめに頼まれ、はじめに少女漫画『どんと恋』を貸す。

はじめのクラスメイトの中では斉藤に続いて苗字の設定が与えられた人物である。

なお

第87話(2020年3月号)に手紙の形で登場。

はじめにバレンタインのチョコレートを贈った女子生徒。

はじめは靴箱に入っていたことから、誰かと間違えたのだろうと思っていたが、手紙には「東條せんぱい チョーすき 返事ちょ→だい なお」とギャル文字で書かれていたことから、メイド長が「東條家に入り込もうと画策している者かも」、メイド1が「直に渡さないとは怪しいですね」、メイド2が「おそろしい!」と懸念し、メイドたちははじめがギャル(推定)と付き合うことで悪の道に入るのではないかと心配する。

結局、はじめはなおと名乗る女子生徒に断りを入れ、事なきを得るが、彼女がどういう理由ではじめにチョコレートを贈ったのかについての動機は明かされず、不明。

ただし、はじめが富豪の御曹司であることから、ホワイトデーに高価な返礼を期待してバレンタインチョコを渡そうと画策する女子生徒が多いため、彼女もこの類いの可能性がある。

その他の人物

さくらの母親

さくらの母親。

第9話(2013年8月号)に登場。

メイドたちが夏休みを取って各自帰省していったため、はじめがさくらにも帰省することを勧めるが、さくらは「私は良いんです」と言って断る。

さくらが嘗て荒れていたらしいため、はじめはさくらと実家の間に確執でもあるのではないかと心配したが、さくらが帰省を断った理由は、実家が東條家の近所であり、わざわざ休みを取って帰省する必要が無かったためだった。

さくらはちょくちょく実家に顔を出しているようであり、実家に居住している母親との関係も良好の模様で、ケーキを持参して帰ったさくらに「紅茶入れよか」と語っている。

斜め後ろから描かれているため、顔の詳細は不明。

幼女

潮干狩りに来ていた海で迷子になっていた少女。

第18話(2014年5月号)に登場。

両親とはぐれて迷子になっていたところをはじめとさくらに保護される。

迷子センターに連れて行ってもらい、無事に両親と再会できた。

さくらのことを「おばちゃん」と呼ぶが、幼女にとって大人はみんな「おじちゃん・おばちゃん」の感覚であるため、さくらからは何とも思われなかったが、便乗したはじめがさくらを「おばちゃん」と呼んだため、はじめは腕をつねられる羽目になった。

海の家の店主

始めた智が潮干狩りに来ていた海で「海の家」を営む店主。

第18話(2014年5月号)に登場。

潮干狩りに来たはじめたちだったが、食事の時間にメイドたちが食事の準備をしようとしていた時に海の家で買い喰いをしていたはじめが「この焼きソバ最高!」、山田が「海の家の食い物って妙にうまいよな」と談笑していたため、メイドたちに「その味・・・盗む!!」と思われながら見つめられているのに気付いてビクつく。

その日の東條家の夕食は潮干狩りで収穫してきた貝類ではなく、海の家で供されるメニューであり、メイド長が「海の家のシェフ直伝のお料理でございます」と語っていることから、メイドたちに作り方を伝授した模様。

美術館の館長

芸術の秋ということでさくらがはじめを連れて出掛けた先の美術館の館長。

第34話(2015年10月号)に登場。

館の目玉である絵画について得意げに解説するも、はじめがさくらに「おれがプレゼントするよ」と語り、「いい格好しいのボンボンにいくら積まれてたって渡すものかああ」と対抗しようとするも、はじめが言っていたプレゼントとは同じデザインのポストカードだったため、意気込んだ自分を恥じる。

医者

体調を崩していたメイド長を診察した医師。

第38話(2016年2月号)に登場。

珍しく体調を崩していたメイド長がはじめに伴われて病院に行った際、メイド長がインフルエンザに罹っていると診断した。

屋台の店主

花見会場でラムネ飲料の屋台を営んでいる店主。

第41話(2016年5月号)に登場。

花見にきた東條家一行は、メイド長の発案ではじめとさくらが一足先に会場に行き、メイドたちが遅れて行く手筈となっていた(場所取りをしてもらうことが名目だが、僅かな時間でも2人きりにさせてあげたいというメイド長の計らいによる)。

屋台の店主が品物の値段や釣銭額を言う時「○○円」というのは冗談(いわゆる「お約束」)であるが、真面目なメイド長にはこの冗談が通用せず、メイド長から「なぜラムネが1本200万もするのでしょうか」と問い詰められ、口論になった。

臨時の家庭教師

メイド長の判断によって雇用された臨時の家庭教師。

第55話(2017年7月号)に登場。

勉強に対してやる気が起きないはじめがさくらとケンカしたことに心を痛めたメイド長は、はじめにやる気を出してもらうために臨時の家庭教師を雇うことに決め、派遣されてきたのが彼女だった。

しかし、写真では美しい美人だが、この写真は20年前のものであり、現在は見る影もない中年のおばちゃんだった。

本人曰く、20年前の写真を遣うと依頼がよく舞い込むらしく、いわゆる「プロフィール詐欺」のようなものであり、メイド長もこれに騙された形である。

結局、この臨時の家庭教師による授業は役に立たなかったらしい。

山田の母親

はじめの親友である山田の母親。

第57話(2017年9月号)に登場。

大富豪・東條家の御曹司であるはじめが泊まりに来るということで緊張するも、はじめが普通の子と変わらないことで安堵する。

しかし、大富豪の御曹司ゆえに食事のマナーが身に付いているはじめの魚の食べ方の巧さに圧倒される。

なお、はじめの来客に緊張したのは、はじめが大富豪の御曹司ということに加え、メイド長によって事前に大量の贈り物が届けられ、失礼があってはならないと感じたことによる。

七美

はじめがクラスメイトである宮下から借りた少女漫画『どんと恋』の主人公。

第72話(2018年12月号)に登場。

漫画の主人公であり、作中における実在の人物ではない。

容姿や気の強さなどがさくらに似ている。

また「得意料理はオムライス」と自称するが、実際は料理下手でそれを自覚していない。

このため、はじめはさくらがモデルではないかと評している。

大将

山田のバイト先の店主。

第77話(2019年5月号)に登場。

山田や顧客からは「店長」ではなく「大将」と呼ばれている。

おもちゃを買うのに小遣いが足りないはじめがさくらに小遣いの追加を要求したが却下され、困っていたところ、山田のバイト仲間(はじめ・山田のクラスメイトでもある男子生徒)が彼女とデートのため、バイトを休むことになり、バイトで小遣いを稼ぐ方法もあると気付いたはじめが山田に仲介を頼み、ピンチヒッターとして単発ではじめを雇用する。

はじめのメシのよそい方に一目置いているようだ。

メイド長の顔をした七瀬さくら

はじめの観た夢の中に出てきた人物。

第81話(2019年9月号)に登場。

はじめの夢の中に登場したため、作中における実在の人物ではない。

髪型などはさくらだが、顔がメイド長であるため、はじめは魘されていた。

藤田 大和

さくらに年賀状を送ってきた、さくらの旧友。

第86話(2020年2月号)に登場。

男性からの年賀状ということで状況を危惧したはじめが山田に相談したところ、山田が「確実に恋愛に発展するパターンだ」と答えたため、気になったはじめが山田・メイド長と共に待合い場所である喫茶店まで様子を見に行くが、親しげに話すさくらの様子を見て取り乱したはじめに気付いて店外に出てきたところ、はじめの気持ちを察して我張るように激励する。

実は、近く結婚する予定であり、近くまで来た序でにその報告をするためにさくらに逢っていただけだった。

1回限りの登場であるゲストキャラでありながら氏名の設定が存在する唯一の人物である。

さくらの叔母

さくらの叔母だが、父方・母方のどちらの家系の叔母なのかは不明。

第97話(2021年2月号)に登場。

さくらにお見合いを勧め、大量の候補者の写真を送りつけてくる。

さくら自身が断っているのも拘わらず、しつこく電話をしてくるため、業を煮やしたさくらが着信拒否にしたが、しまいには東條家の固定電話にまで掛けてくる。

電話を取ったはじめが話を直接聴いてしまったため、はじめやメイドたちまで大騒ぎする事態に発展してしまうが、さくら曰く「ベタなものが好き」らしく、さくらがはじめの立場をモデルにした架空の彼氏の存在をでっち上げたことで引き下がった。

備考

メイドは口が描かれないという特徴がある。

現在の3人のメイドが初めて揃って登場したのは2014年3月号であるが、この時点では現在の3人のメイドを含め、全部で7人の所属が確認出来る。

さくらは東條グループの企業社員であるが、メイド各位・庭師の田中・菓子職人・運転手らが東條グループの企業社員なのかについては作中では語られて居らず、不明。

ただし、メイド長が会社にあったさくらの検診データを入手してはじめに見せた際、さくらから「何で持ってるんですか」と訊かれていることから、東條グループの企業社員ではなく、東條家に直接雇用されている立場であると推測されるが、会社に介入する権限を有するようである。

編集者:yasutaka
編集内容:山田に対する詳細を追記