演:寺島進
概要
風切大和の叔父(大和の亡き母・風切和歌子の弟)の動物彫刻家で、本作品におけるおやっさんポジション。
森の中にアトリエを兼ねた住居を構え、創作活動をおこなっている。
OPでは主演の6人と同様のクレジットで紹介されている(出演しないエピソードの場合は表示なし)。
少々変わり者で、作品に着手する時は動物の気持ちをより詳しく知る為にモデルとなる動物のコスプレをしてなりきる癖がある。ナマケモノのコスプレで10時間も木にぶら下がっていた事も、カルガモのコスプレで群れに並んで歩いていた事もあるらしい。またレオの幼稚園児レベルの絵を絶賛する等、芸術センスも独特な模様。だが、時にそのセンスがデスガリアンのプレイヤー攻略の大きなヒントになる事もある。また、34話では大和達に頼まれ、キューブホエールを本物そっくりに模造する高い技術を見せた。
大らかで面倒見がよく、「野生動物の研究をしている仲間」という大和の説明を疑う事もなく、セラ、レオ、タスク、アムを居候させている。彼ら4人がジューマンである事には気づいていない。一度ジューマン態を見てしまっているが、それは大和によって「実物に見間違えるくらいすごいなりきり」と誤魔化されている。
とくに大和の事は彼が小さな頃から面倒を見ており、大和が両親と喧嘩して家出してくるたびにホットミルクを振る舞い暖かく迎え入れていた。また彼の概念である「自分の信じた事こそが真実」という言葉は大和の原動力にもなっている。
16話でデスガリアンに捕まった時も、ナリアの「下等生物」呼ばわりや「ゲームや遊びの為に命を弄んで何が悪い」という言葉に、「生き物に下等も上等もない‼︎」「勝手な都合で好きにしていい命なんてない‼︎」と怒鳴りつけた。
またこの際、ジュウオウイーグルに変身した大和に助けられるが、その事実を居候4人の正体と共に43話で知る事となった。その時は私用でカナダに赴く途中だったので見逃したが、用を済ませ帰国した44話で後述する『ジュウオウヒューマン』となって大和達の前に姿を現した。
そして後述するやり取りの後、45話で居候達と同じジューマンであり人間態を持たないラリーと初対面し、バナナでもてなした。
アムが大和の両親について聞いてきた際、曖昧にしか答えずすぐに話を逸らしており、何か訳ありな様子だったが、これは大和と義兄・風切景幸(姉の夫で大和の父)の間に和歌子が亡くなった日からの確執があった為。とは言っても大本の問題は、父子面と向かって話し合えばすぐ和解出来る程度の物であったが、確執が起こる以前から自分に構ってくれない事に不満を持っていた大和が母の死を切っ掛けに父である景幸に猛反発。以降何かと理由を付けて、父と向き合うのを拒否して長らく事が拗れたのが確執の原因だった。
ただ大和自身も、自分が父親との事を拗らせ続けているのは分かっており、それをどうすれば解決出来るかずっと悩み続けていた。そして、そんな大和を居候させていた真理夫は『自分は大和の“避難所”だった』と47話で述解している。しかし、46話で自分と父の確執にバドが関わっていた事を知った大和はそれを切っ掛けに遂に父と向き合い、長きに渡る確執を清算。これにより真理夫の“避難所”としての役割も終わったと思われる。
最終回ではセラたちがいなくなることに寂しさを感じていたが、人間界とジュ―ランドが融合したことでアトリエに突如シマウマ、セイウチ、ブルドッグのジュ―マンが現れて大いに驚く。
しかし、自分の彫刻を評価されて直ぐに彼らと仲良くなったのだった。
コスプレ一覧
1話 | シカ |
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2話 | アシカ |
3話 | ヒツジ |
5話 | ニワトリ |
10話 | マンボウ |
15話・16話 | ウシ |
18話 | サイ |
21話 | シマウマ |
劇場版 | ゾウ(とシマウマ&ライオンの頭) |
28話・29話 | オウム |
30話・31話 | クジラ |
32話 | ツバメ |
33話 | クマ |
37話 | ハト(ラリーの放った伝書鳩を捕まえていた) |
39話 | ウシ(乳房パーツからミルクを出すギミックを披露) |
VSニンニンジャー | カエル(集中力が極まったので、アトリエに入り込んだ忍者へ彫刻刀を投げ放った) |
そして、これらコスプレシリーズのある意味集大成と言えるのが…。
人類の王者・ジュウオウヒューマン
胸に自分の顔を描いたピンク色(実際は紫がかっているためマゼンタ色に近い)のスーツに手袋とブーツ、ピンクのヘルメット(こちらもマゼンタ寄りで、デザインは光速エスパー風)を纏ったヒーローとしての姿で8人目のジュウオウジャー…と言うつもりのコスプレ(※スーツの出来だけが良いアバレピンクとも言う)。
この姿で大和達と一緒に戦おうと意気込む(本人曰く「相撲が得意」とのこと)が、当然止められる。その後服を着替え直して、大和達ジュウオウジャーに付いての説明や6人が重ねて来た戦いの記憶を聞かされる。
そして、そんな中で真理夫と彼の住むアトリエ・モリは、ジューマン4人にとって“人間界での帰る家”、門藤操にとっては“初めて出来た友達の家”である事を告げられ、真理夫は5人から感謝の言葉を贈られた。
それを聞いた真理夫は、自分が既にジュウオウジャーの仲間であった事を実感。「お前達の日常を守る、それが人類の王者の役目だ!」と6人に返した。そしてそこで、ジューマン組からクリスマスに渡しそびれたプレゼント(ペンギンが描かれたセーター)を手渡され、すぐにそれを着て嬉しそうにするのだった。
45話でラリーと初対面した際もジュウオウヒューマンと名乗っている。
上にも書いた様に単なるコスプレだが、44話のOPとVシネマのEDでは専用のクレジットで紹介されていた。
余談
演じる寺島は、当時同時期に放送されていたNHK大河ドラマ『真田丸』にも、信濃の国衆・出浦昌相(メイン画像下段)として出演しており、「寺島進、日曜朝と夜のギャップが激しい」と話題になっている。
だもんで、思わず『真田丸』の出浦の姿で描いちゃってる方もいる模様。
大和の母の弟であるが、大和の幼い頃の当時の姿もそのまま演じている事から大和の母と並ぶと姉弟には見えない。
実質アバレピンクのオマージュなジュウオウヒューマンだが、寺島氏はかつてスーツアクターを題材とした映画『イン・ザ・ヒーロー』で、ピンクヒロインを演じるスーツアクター役を演じた上、実際に特撮の女性キャラクターのスーツアクターとなった経験もある。
関連タグ
天知秀一郎:天装戦隊ゴセイジャーにおける同一ポジションでこちらも物語終盤、異世界出身の戦隊メンバーの正体を知っても尚受け入れてくれた。
…彼等は仮面ライダーで言う所の“おやっさん”ポジションで、戦隊シリーズでは長らく日の目を見なかったが、前述の様にシリーズ40作目にしてやっとクローズアップされた。
※ジュウオウジャーメインライターの香村純子氏はゴセイジャーにもサブで参加しており、劇中での天地博士の扱いに思う事があったのかもしれない。
仙人(仮面ライダーゴースト):同時期のスーパーヒーロータイムのコスプレおじさん。ただし、日常を守ってくれている真理夫とは逆に主人公を非日常の戦いへと巻き込んでしまっている。
ヒューマンアンデッド:仮面ライダー側かつ怪人だが、ジュウオウヒューマンと同様に動物モチーフばかりの中で唯一の「人間」モチーフの存在。
マリオ…同名(表記違い)繋がり。こちらは言わずと知れた超主役。