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Kawasakiの編集履歴

2022-01-02 02:44:21 バージョン

Kawasaki

かわさき

複数の意味のある固有名詞。本項目では川崎重工業のバイク部門について述べる。

曖昧さ回避

この項目では日本の二輪メーカー・川崎重工業(略称KHI・二輪部門は社内カンパニーの川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニー)及び、2021年に分社化して新会社となったカワサキモータースの、特に二輪車関連にをメインに記述する。


その他の意味については以下の項目をご参照のこと。

KHI全体について→川崎重工業

KHI以外の「Kawasaki」について→カワサキ


概要

Kawasakiと言えば日本の機械メーカー、川崎重工業(以下KHIと略す)のオートバイブランドで、KHI内で唯一、一般の消費者に商品を提供する部門でもある・

そのルーツは1870年代に設立された「川崎築地造船所」にまで遡る(1896年に川崎造船所として法人化)。同社は日本海軍の金剛型超弩級巡洋戦艦「榛名」を建造している。


pixiv上では同社製のバイクが取り上げられることが多いが、船舶(含む潜水艦)、飛行機鉄道橋梁・・・も手がけており、早い話が陸・海・空全ての乗り物を手がけるメーカーである。

また建設機械も手がけており、ユーロトンネルを掘削した掘削機11機のうち2機はKHI製である。

ちなみにバイク業界ではライバルである本田技研工業ヤマハ発動機も、多少のジャンルの差異はあれど、手広すぎるほどに様々なエンジン付き機械を手掛けている(当該記事参照)のが興味深い。


バイクメーカーとしてのブランドイメージカラーは(主にライムグリーン)で、全日本ロードレースで長らく鳴らしたディーラー系チームも「チームグリーン」を名乗っている。

日本四大メーカー中唯一MotoGPの最高クラスでのチャンピオン経験はない(中小排気量クラスでならある)が、市販車に近い状態で戦うスーパーバイク世界選手権では2020年まで6連覇という圧倒的な強さを誇っている。


よく知られている「カワサキか…」のコピペから、漢のバイク!すぐ壊れるし直せない!素人は帰れ!というイメージでネタにされたり擬人化されることも多いが、それはすでに過去のお話。

若者にプチ二輪ブームを起こすきっかけとなったNinja250、二輪車としては史上初のスーパーチャージャーを搭載したNinjaH2シリーズ(←令和2年度の文部科学大臣表彰・科学技術賞を受賞)、4気筒・250ccの超高回転4ストロークエンジンを現代に復活させたZX-25Rなどはその良い反例で、今は消費者の埋もれているニーズを掘り起こしたり革新的なエンジンを採用することで新たな市場を切り拓く、現代で最もチャレンジングでクールなバイクメーカーの一つとなっている。



歴史

二輪車は1937年にKHIから分離独立した「川崎航空機工業」が戦後の民需産業への転換をきっかけに250CC以下のバイク用のエンジンを製作し他社へ供給することから始まる。当初は大日本機械工業という会社へ供給していたが、その大日本機械工業が競争に敗れ二輪事業から撤退。カワサキも「川崎号」という名の現在で言う原付バイクを販売するも販売網がなく不発に終わった。

のちに大日本機械工業の社員が立ち上げた会社に出資し、現在のカワサキの国内での二輪車販売業務を請け負う「カワサキモータースジャパン」に当たる「明発工業(メイハツ)」が設立(翌年に川崎明発工業に社名変更)、川崎航空機が供給したエンジンをメイハツ製の車体に搭載エンジンを供給して販売する形を取っていた。


その後カワサキ内で単車部を立ち上げ一貫生産を開始、1961年に目黒製作所と提携し川崎明発工業を吸収して「カワサキ自動車工業」を設立、「自動車」とあるのは、当初は360㏄の軽自動車も作る計画もあったためだが、他社に先を越されお蔵入りとなった。

設立後に発売した車種はメイハツ設計のB7とカワサキ完全設計のカワサキPETというモペットタイプの2輪車だった。


1964年に目黒製作所の販売不振を受け吸収、66年にカワサキ自動車販売が「カワサキオートバイ販売」に社名変更、69年にはKHI・川崎車輌(2021年に川崎車として再分社化)、川崎航空機工業が合併して新たな川崎重工業となる。更に93年にはカワサキオートバイ販売が「カワサキモーターズジャパン」に名前を変更した。


2010年にそれまでは「汎用機カンパニー」から「モーターサイクル&エンジンカンパニー」へ変更する。


分社化、新会社設立

これまで「モーターサイクル&エンジンカンパニー」と称する社内カンパニー制だった二輪部門が2021年10月1日をもって分社化、「カワサキモータース株式会社」として新たに出発することとなった。併せて、カワサキモータースジャパンの株式をKHIから譲渡されてカワサキの完全子会社となり、その代表取締役社長を新たに女性を起用する人事を発表した。


ブランドシンボルマーク(CIマーク)は、古くは1870年代から使われ、2007年頃までKHIグループ全体の社章として使われていた、通称「リバーマーク」(創業者の川崎正蔵が考案した「川」をモチーフとしたシンボル)を採用している。オートバイでは古くは目黒製作所を吸収した後に発売されたメグロK2やその後継のW1のタンクエンブレムに、近年ではNinja H2/H2RやZ H2などのフラッグシップモデルのカウル先端にそのエンブレムが装着されているのは記憶に新しい。

それ以前は1960年代から使用されていた通称「フライングK」と呼ばれる二輪部門のシンボルマークがあったが(そのため二輪部門ではしばらくリバーマークを使用していなかった)、2007年以降はKHI全体のCIマークとして使われている。現在は川重がフライングK、カワサキがリバーマークを使用するという、ある意味の逆転現象となっている(ただしKHIの一部子会社でもリバーマークを使用している企業がある)。


分社化で他社との連携を強め、イタリアのビモータや台湾のキムコなどと提携していくという。


Let the good times roll.

ブランドタグライン(基本コンセプト)は「Let the good times roll.」。これはカワサキの二輪を語る上で非常に欠かせないものとなっており、ルーツを辿ると半世紀近く前の1970年代にアメリカ市場への進出の際の宣伝コピーとして使用されていたもので、性能・価格・品質を訴求する広告が主流だった時代に「さあ、楽しくやろうよ!」と違う視点からカワサキのバイクをアピールした。

このキャッチコピーは当時900Super4(Z1)の登場と共に流行したものの80年代はほとんど使われなくなっていたが、90年代前半に日本市場で復活。以後長きにわたりカタログや広告などで使用されてきた。

しかし、2013年のKHI社長交代の際にグループの新たなタグライン「Powering your potential」が制定され、二輪部門でもこのタグラインを使用することで消えてしまうこととなったが、元社員の間から「(Let the good times rollは)長い歴史もあることから二輪車部門内だけでも復活させてほしい」という声があり、その声に応える形で2019年後半ごろから再び使われ始め(この年の東京モーターショーのカワサキブースでも使わていた)、分社化による新会社設立の際に定義された「カワサキに関わる人すべての、よろこびと幸せのために」を表現する形で改めて採用された。

元々はアメリカ向けのキャッチコピーのため日本語訳はなかったが、新会社設立を機に「楽しんじゃえ!」という新たな意訳も設定された(ちなみにGoogle翻訳では「もっと楽しもうぜ」と訳される)。


補足ではあるが、このタグラインを後世に残そうと、賛同する元カワサキの社員の有志が集まって2009年にNPO法人「The Good Times」が設立されている。


当時の海外コマーシャル映像

(当時は「Lets the good times roll」となっている)


余談

非公式だが、Kawasakiをモチーフにした歌もある。


関連タグ

バイク レーサーレプリカ


Kawasaki

ZXR KR ZX-R KLX/Dトラッカー ZRX VULCAN

ZZR KS/KSR ZEPHYR KDX Z バリオス/II

マッハ KH GPZ エリミネーター

目黒製作所


本田技研工業

MVX NS NSR CBR VFR RVF

vtr250 XR マグナ JADE FORZA

スーパーカブ TODAY エイプ モンキー ゴリラ ダックス

ベンリィ モトコンポ BEAT DIO


YAMAHA

RZ TZR FZR YZF-R

JOG BW's パッソル シグナス TW セロー

マジェスティ SR400 ビラーゴ ドラッグスター VMAX TMAXWR250R/X XJ/XJR FJ/FJR FZ DT50

テッセラクト


SUZUKI

GSX-R RG-Γ RGV-Γ ハヤブサ 刀/KATANA アドレス GSR スカイウェイブ GAG チョイノリ

ストリートマジック/IIGS/GSX GS650G バンディット

GT SV

インパルス DR-Z400S/SM レッツ/レッツII


アプリリア

RS RSV


ドゥカティ


BMW


ハーレーダビッドソン


ピアジオ


MVアグスタ


外部リンク

カワサキモータース株式会社

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