「気をつけなよ。レンゲルのように、封印したつもりで僕に支配されないようにね。」
データ
概要
スート・スペードのカテゴリーKに属する、劇中におけるコーカサスオオカブトムシの始祖にあたる上級アンデッド。
普段はキングを名乗る少年の姿をした人間態になっている。
厳つい見た目とは裏腹に幼稚かつ残忍な性格で、仲間を繁栄させるという自らの使命には興味が無く、世の中の全てを滅茶苦茶にする事が願望(詳しくは上記のキングの項目を参照)。
外見
ビートルアンデッドをベースに、ギラファアンデッドと同様の純金のような体色が特徴。
この派手さは後のキングフォームへも受け継がれている(ただし、実際のコーカサスオオカブトムシは光沢はあるものの金色ではない)。
派手なカラーリングはその重厚なデザインとの相性も良く、人気の高いアンデッドでもある。
右手にはあらゆるものを両断できる巨大な剣オールオーバーを、左手には150tの衝撃にも耐え切れる頑丈な盾ソリッドシールドをそれぞれ装備している。
能力
怪人態時は怪力が自慢だが、キングの姿でも強力な念動力やソリッドシールドが使用できる。
ソリッドシールドは何も無い空間から展開することが可能であり、キング本体を守る強力な防御壁である。
その戦闘スタイルはソリッドシールドで攻撃を防ぎオールオーバーで反撃するという、シンプルだがそれゆえに強力なもの。
また、同じ昆虫のアンデッドであるスカラベアンデッドをマインドコントロールで操り使役している。
活躍
第33話にてキングの正体として登場。ブレイド・ジャックフォームを上記の戦闘スタイルで一方的に攻撃し、「ライトニングスラッシュ」をオールオーバーの一撃で弾き返すなど、圧倒的な実力を披露した。
第34話ではさらにブレイドの所有するカードを奪い「君の力じゃ僕を封印することなんてできない」「君はアンデッドの力を借りていただけ、今は無力だ」と勝ち誇るも、それでもただひたすらソリッドシールドに拳を叩きつけるブレイドに徐々に押されていく。
そこに焦りを感じたのか攻撃に転じてブレイドを倒そうとするも、その隙をつかれ自身の武器であるオールオーバーを奪われ攻撃を受け、さらにソリッドシールドまでも破壊されてしまう。
自身の最強の剣と盾を失い丸腰で呆然となった後、ブレイドにブレイラウザーとオールーオーバーによる二刀流の猛攻を受け、怯んだ隙にブレイラウザーによる渾身の唐竹割りを食らい、そのダメージによりアンデットバックルが開き、封印されてしまった。
終わってみれば基本フォームにひたすら通常攻撃を受け倒されるという、字面だけ見ればとても最強アンデッドの一角とは思えないような最後である。しかしこの最終決戦はブレイドと剣崎一真の成長、さらにはその先の可能性までも内包したものと言える。
第41話における城光/タイガーアンデッドの一万年前のバトルファイトの回想にも登場。センチピードアンデッドやスカラベアンデッドと戦っていた。更に別のカットではサーペントアンデッドとカプリコーンアンデッドをオールオーバーでぶった斬っていた。
劇場版では既に封印されており、ラウズカードのみの登場となった。
『仮面ライダーディケイド』では第1話で人間達を襲うアンデッド軍団の一員として登場した。
ラウズカード
封印されたラウズカードはスペードのK「エボリューションコーカサス」。
「アブゾーブカプリコーン」を装填したラウズアブゾーバーにラウズすることで、ブレイド・キングフォームへの変身が可能である。
またブレイラウザーにラウズすることでラウズカード使用限界量を示すAP(アタックポイント)を4600P回復出来るのだが、劇中未使用。
第34話「カテゴリーK」のエンドカードに選ばれている。
ブレイドがキングフォームに変身するとギルドラウズカードに変化する。
同じくギルドラウズカードとなった「タイムスカラベ」「フュージョンイーグル」「アブゾーブカプリコーン」「チェンジビートル」と共にキングラウザーにラウズすることで必殺技「ロイヤルストレートフラッシュ」を発動する。
その他、劇中では「サンダーディアー」「トルネードホーク」「ファイアフライ」「ブリザードポーラー」と共にラウズされ「フォーカード」を発動し、ティターンを撃破した。
余談
- スーツは劇場版に登場したビートルアンデッドをリペイントしたもの(また、ベルトのアンデッドの紋章が上級アンデッド特有の「骨のウロボロス」へと変更されている)。
- ラウズカードの制作プロデュースを行ったバンダイの畠山健司氏は好きなラウズカード・思い入れのあるラウズカードとしてこのカードと「エボリューションパラドキサ」を挙げている。ブレイドとカリスの最強形態にも意匠が取り入れられるとあって、気合入れて深夜までアイデアを出し合っていたとか。
- ラウズカードの回復量について、4600というのはカテゴリーKの中でも最大の数値である。
- 後に彼のスーツは『仮面ライダーディケイド』第22話の怪人・ボスローチにリペイントされている。
- PS2の仮面ライダー剣にもゲーム出演しており、ブレイドルートのボスキャラを務めている。
関連タグ
仮面ライダー剣 アンデッド(仮面ライダー剣) 上級アンデッド カテゴリーK キング(仮面ライダー剣)
仮面ライダーブレイド キングフォーム ビートルアンデッド ボスローチ
ゴ・ガドル・バ:同じくカブトムシモチーフの仮面ライダー怪人。「幹部級」「人間体をもつ」「主役ライダーの中間フォームを打ち負かした」「倒されたことによって物語に大きな変化を呼び起こした」といった多くの共通点がある。
ドラゴンオルフェノク:前作に登場する敵幹部で登場時期が似ており、性格が幼稚かつ残忍なのが共通する。
カブトムシワルド:17年後の戦隊作品に登場する、カブトムシの世界の力を司る怪人。彼の司るカブトムシトピアとは、まさに彼かビートルアンデッドがバトルファイトで勝ち残った世界に近いそれと思われる。
カプリコーンアンデッド(Q) → コーカサスビートルアンデッド(K)