概要
新西暦1992年11月29日生まれ。AB型、20歳。ID=555・913・315(どこかで見たような数字だ)。相棒はチダ・ニック。
特命戦隊ゴーバスターズのレッドバスターでリーダー。
静かさの中に情熱を秘めているが、思ったことをすぐ口にする癖があり、その自覚が全く無い。ただしリュウジの熱暴走を初めて見てショックを受けた宇佐見ヨーコを彼なりに慰めるなど、根は優しい。
13年前の事件で研究員だった両親を失っており、7歳上の姉桜田リカと2人暮らしの生活を送っていたが、13年前にヨーコに宣言した「(この世界を)きっと元に戻す」という約束に基づき、姉のもとを離れ、戦闘に加わった。
特技は意外にも大道芸。中学時代、友達がいないことを心配した担任の先生に半ば強引に大道芸部に入部させられたのがきっかけである。思い入れもかなりあり、その先生や自身が芸を披露する夏祭りがワタアメロイドの襲撃に遭った際には、リアリストの彼にしては珍しくなんとか中止せずに済むよう奮闘していたほど。
このためか、変装して潜入する時に彼だけ妙に服装が凝っていたり、クリスマスパーティーに向けサンタ服を自ら用意し気合を入れて準備していたりと、普段の冷静沈着ぶりからは想像もつかないノリの良さを見せることもある。
ウイークポイント
ワクチンプログラムの影響で、素早さに優れていて瞬時に移動する事が出来る反面、パニックになると最低5分間はフリーズしてしまうというウイークポイント(弱点)を持つ。初登場時はいきなり彼がフリーズしている。
そしてそのパニックに陥る引き金はなんとニワトリであり、苦手なニワトリを見ると(実物・写真問わず)フリーズし、身動きできなくなってしまう(ただし、完全にフリーズする前であれば殴る等の衝撃を与えることによりフリーズを強制的に解除できる)。
また、ニワトリの覆面や絵を見たり「ニワトリ」という単語を聞いたりしただけでも、フリーズしたり、あるいはそこまで行かずとも動作が極端に鈍くなったりしてしまうため、戦闘中に危機に陥ることがしばしばあった。
現実に見るのは勿論夢の中で見るのも駄目で、ロウソクロイドにより夢の中で巨大なニワトリを見せられた際には、あまりの衝撃でしばらくの間全く動かず、特命部の司令室に帰還した後も戦線離脱どころか変身解除すらできなかった。
第28話におけるニックの会話によると鶏肉が食べられない訳ではないらしい(ただし少なくとも焼き鳥に関しては『かなり努力してようやくクリアした』とのこと)。
『ゴーバスターズVSゴーカイジャー』ではマーベラスが食べていたチキンカレーで、『キョウリュウジャーVSゴーバスターズ』ではニワトリ以外でもフリーズを起こしてしまった。
ニワトリが苦手になった理由は、Mission28「ニワトリに注意せよ!」にて、ニックの口から明らかにされた。
小学生の時ヒロムは、かくれんぼ中にニワトリ小屋に隠れたが出られなくなった。
誰も助けに来ず、夜も更け、空腹と尿意と闇の恐怖に耐えていたところを、背後からニワトリ(白色レグフォン=一般的な白いニワトリ)に襲い掛かられた。
それ以来、ニワトリを見ると恐怖でフリーズしてしまうようになったという。
ちなみにこのウイークポイント、実はメンバーでは唯一ヴァグラス側に知られていなかった(正確に言うとフリーズするのは知っていたが、何によってなるのかという所までは突き止められなかった)。上記のMission28で一度スプレーロイド2に知られたことがあったが、伝達される前に倒せたことで一応秘密は守られていた。しかし、終盤ではある事情(後述)がもとでエンターに知られてしまうことになる。
エンターとの関係
メサイアのアバターであるエンターとは、当初は単なる敵同士という程度の認識だったのだが、中盤に急激に進化したメサイアを討伐すべくゴーバスターズが亜空間に向かった出来事の際、両者が直接対決しヒロムが勝利したことで、エンターは「なぜ自分が敗れたのか」という疑問から、ヒロム(および人間それ自体)に興味を持つようになり、これ以降積極的に戦いを挑むなど、彼に対しこだわりを見せるようになった。
人間のデータを集めるべくエンターがばら撒いたメサイアの「種」ことメサイアカード、そしてそこから発生するメサイアロイドをヒロムたちは倒してゆくが、その戦いのさなか、エンターは主君たるメサイアのバックアップを自身のため利用していることをエスケイプに咎められ、仲間割れに遭う形でヒロムの目の前で倒されてしまう。
だが、エンターはどういうわけか人知れず復活を果たしており…。
因縁の決着(本編終盤のネタバレ注意!)
Mission48「仕掛けられていた罠」にて、エンターがメサイアカードの一枚「13」を全メサイアカードおよび自身のバックアップとしてヒロムの体に仕込んでいたことが明らかになる。
そのため、何度エンターを削除しようと即座に再生されてしまう上に、自害してともカードを削除するつもりでも逆にカードがヒロムを守るから自己犠牲は不可能、あげくに再生の度にヒロム自身や彼が見聞きしたもののデータを取り込んで強化されていく、というジレンマに、ヒロム達は苦しめられる。
そして遂にエンターは、レッドバスターのデータをも取り込み、悪のレッドバスターである「ダークバスター」に変身した。
ヒロム達の全ての技を熟知し、それを上回る攻撃を繰り出す強敵と化したエンター、そして全世界と融合し完全無欠な存在とならんとする彼の策謀を前に絶体絶命の状況に追い込まれるゴーバスターズだったが、陣マサトが自らを犠牲にしてヒロムの体からメサイアのカードを抜き取ったことで、エンターはこの能力を喪失。
それでもなお強大な力を誇るエンターとの死闘の末、辛くもヒロム達は勝利を収め、13年にわたる因縁に終止符を打った。
最終決戦後は姉のもとに戻り、再び彼女やニックとの日常を送っている模様。
動物戦隊ゴーバスターズの世界では
13年前の事件が起きなかった世界では両親が生存しており、普通に彼らと生活している。
性格は冷静沈着で少し無愛想な特命戦隊のヒロムと違い、熱く正義感に溢れる好青年。ニワトリは平気だが、代わりにゴキブリが苦手。
余談
桜田ヒロムを演じた鈴木勝大は初の90年代生まれである。また、鈴木氏は放送開始時点では10代だったのだが、以後同様のレッド俳優が続出することになる(それまではハリケンレッド/椎名鷹介役の塩谷瞬、マジレッド/小津魁役の橋本淳以外は全員成人済み。番外戦士なら他にもいるが)。
関連タグ
ゴキブリ:動物戦隊ゴーバスターズの世界のヒロムはニワトリが苦手ではない。
桜井五郎:名前が似ている戦隊レッドで、こちらも加速能力を持つ。普通のホモサピエンスでないという点も類似している。
伯亜凌駕、江角走輔、コウ、熱田充瑠:共に戦う相棒兼巨大戦力がいる戦隊レッド。
キャプテン・マーベラス←桜田ヒロム→桐生ダイゴ