基礎データ
他言語版の名称
英語 | Mandibuzz |
---|---|
イタリア語 | Mandibuzz |
スペイン語 | Mandibuzz |
フランス語 | Vaututrice |
ドイツ語 | Grypheldis |
進化
バルチャイ → バルジーナ(Lv.54)
概要
初登場は『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』(第5世代)。
大きなハゲワシの姿をしたポケモン。腰に骨のスカートをつけている。
その他にも頭に骨の髪飾りをつけていたりと、よくアニメとかで見る原始人の女性のような容姿をしている。
デザインしたのは進化前共々ジェイムス・ターナー氏であると公言されている。
ちなみにバルチャイのタマゴをバルジーナが上で温めるとちょうど骸骨を逆さにしたように見えるようになっている。
名前の由来は恐らく『バル(バルチャー<vulture>:英語でハゲワシ)+ジーナ(ジーナ<Gina>:
女性名、レジーナ<regina>:ラテン語で女王)』と思われる。
その名の通りメスしか存在しない。恐らく対であるウォーグルがオスしかいない為だろう。
ワシとタカの判別なんて結構曖昧だし。
とある児童向け漫画ではオレっ娘のキャラでの出演である。
大空を円を描くように旋回できる飛行力、弱った獲物を捕まえて軽々と巣に持ち帰るほどの怪力を兼ね備えたいかにも猛禽類らしいポケモン。
分類通り、骨に関して並並ならぬ拘りを持っており、巣作りやファッションに使っているようで、纏う骨には人間のように流行があるらしい。また、着飾るのは♂にアピールする為らしいが、肝心のオスは未だに見つかっていない(エンニュートのオスのように設定上存在するのか、あるいはバルジーナ以外のオスポケモンの事なのかは不明)。
そういった骨は主に拾ったり、食った獲物から採取しているらしいが、中でもカラカラの物を好んでおり、生活に使われる骨の殆どはカラカラの物である事がわかっている。
このように凶暴でおしゃれの為ならば手段を選ばないポケモンという印象を受けるが、繁殖期以外の行動規範は我が子であるバルチャイに向けられており、餌を必死で探して回るのもその為。意外にもその愛情は実の子で無くとも他所のバルチャイにも向けられており、巣立つまで大切に面倒を見るのだという。
元ネタは登場するバージョンからして「クロハゲワシ」だろうが、外見自体はミミヒダハゲワシに近い。
第5世代のポケモンの例に漏れず、進化がLv54と非常に遅い。
特に最序盤でバルチャイが出てしまう第7世代では、進化させるまでの手間のかかり方が半端ではない。一応クリア後に行けるエリアでバルジーナを直に捕獲する事が出来るが。
とりあえず進化前進化後ともに一貫して耐久方というコンセプトは変わらないしバルチャイの時点でも及第点程度の体力はあるから、進化するまでの間きせきさえ持たせておけば戦力として十分通用する程度の耐久力を得られるのが幸いか。
参考(きせきバルチャイ H70,B123,D108 バルジーナ H110,B105,D95)
但し『ブラック2』のみLv.25の個体が4番道路に毎週木曜日に出現(いなくなっても次週に復活する)。
なお、この個体は隠れ特性である。もちろん耐久が資本となる彼女にとってくだけるよろいとの相性は最悪なので、よほどのマゾヒストでない限り戦力としての投入は絶対におすすめしない。
おとなしくバルチャイから捕まえてきせきでがんばりつつ地道に経験値を稼ぎましょう。
なお、バルジーナがレベル50以下で手に入るのはこのブラック2の個体のみだがそれ以外のメリットなど皆無である。
更に困った事に初登場である『BW』では進化前共々トレーナーが使ってこない為、ホワイトのプレイヤーは図鑑の完成に苦労する羽目になってしまった(その分ウォーグルが手に入るので一長一短ではあるが)。
さすがに問題視されたか『BW2』ではバルジーナを使うトレーナーも追加されている。
ゲームでの性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
110 | 65 | 105 | 55 | 95 | 80 |
性能としてはアタッカーのウォーグルや同タイプのドンカラスと対照的に、耐久力に特化したポケモンで攻撃面の能力は不足している。アタッカーにする場合は一緒にわるだくみも欲しい所だが、良い意味でも悪い意味でも能力配分に無駄が無いため、単純にわるだくみを一度積んだだけでは火力が不足する事も多々ある。その為この辺りは使い手の工夫が求められる所。
特性に関しては「ぼうじん」の方がオススメ。
天候ダメージを無くす為、ダブルバトルなどで砂パと組めば、パートナーが地震を使っても無効になる上、弱点の単一化も防げる。
……と言うより「はとむね」は役に立つ場面が少なく、前述の通り「くだけろよろい」もバルジーナの能力傾向と全く噛み合っていない為これしかないというのが正しいのだが。
だが、第八世代になるとはとむねがまさかの脚光を浴びる日が来ることになる。
不意のダイマックスからのダイホロウ(防御ダウン)を喰らっても全く怖くなくなるので、もともとゴースト半減なのもあってゴースト受けとして間接的に安定感が増したことになり、採用する理由として十分な動機付けを果たすことに成功したのである。
とはいえぼうじんも依然強力な特性であることもまた不動の事実なので、そこは天候に依存するかしないか、はたまた味方のダイマックス技次第での相談で運用することになるだろう。
基本的にシングルははとむね、ダブルならぼうじんという棲み分けがデフォになりそうである。
戦法としては専ら持久戦で、「どくどく」や「はねやすめ」を駆使し、攻撃技は相手の能力を利用する「イカサマ」でアタッカーに大ダメージを与える。残りの枠は「ちょうはつ」であることが多いが「みがわり」や「おいかぜ」も面白い。
同タイプ複合のみならずあくタイプ全般でも持久戦特化は珍しく(他にブラッキーくらいしかいない)、かつ本来の弱点かくとう・むしを1倍で止められることから、登場時より独自の地位を築いている。
ただし「バルジーナ=持久戦」といえるほど浸透しており、他の戦法に乏しい分対策されやすい部類なのでそこは注意。
『XY』では特性「ぼうじん」に「わたほうしやねむりごな、キノコのほうしなどの粉・胞子技を無効化する」効果が追加された。
また環境も特殊技の一部弱体化により自身の持ち前の特防の高さもあり耐えられる機会が増え、その影響で物理アタッカーが流行していることとはがねタイプに悪技が等倍で入るようになったので「イカサマ」がよく通るようになった。
またその「イカサマ」も新たにタマゴ技に追加されているため厳選しやすくなったりなど、バルジーナにとってはかなりの追い風となっている。
ただし弱点にフェアリータイプが追加されたので弱点を突かれる機会が増えたことには注意を払うべきだろう。
実はてっぺきを第5世代では覚えられて、第6世代では覚えられなかった過去がある。
没収された理由は未だ分かっていない。
その嘆きの声を聞いたかどうかは不明だが、第7世代で再び教え技として習得可能になった。
(但しバルジーナのみであり、バルチャイは習得できなくなったままなので注意)
ポケモンGO
2020年のGOロケット団イベントに12kmタマゴから孵化する。12kmを歩くのはなかなかの苦行なのでイベントを利用して距離を縮めるのも手。
原作の高い防御が反映されており、ひこうタイプが加わったブラッキーと考えて問題ないだろう。
技の選択肢はあく・ゴースト・ひこうと汎用性が良いかというとそうではないが、通常技の回収率は決して低くないので主にスーパーリーグで活躍できる。特に使用率トップ20が使用禁止のスーパーリーグリミックスではマリルリなどの天敵がいなくなった、そしてあく技が通りやすいのをいいことに暴れ放題である。但しマッギョのほうでんやブルンゲルのれいとうビームは健在なので油断するべからず。
去年に追加されたデータ時点ではゴッドバードを覚えていたが、実装直前に不遇技として名高いつばめがえしに切り替えられてしまった。哀れ。