邪神
じゃしん
※実在の宗教関連については、扱い方次第でPixiv自体に深刻な影響が及ぼされる可能性がありますので、基本取り扱わないで下さい。
曖昧さ回避
邪神とは
- 【原義】:邪悪な思想や信仰の下に崇拝されている神。またそうした信仰を布教・伝道する霊的存在。
- 遊戯王カードの一つ→三邪神(遊戯王)
- モッコス様を始祖とする造形の崩れた公式、もしくは生産品にもかかわらず低クオリティな、フィギュアや絵の事。より正確には「邪神像」と呼ばれたことが起源。
- 忍者龍剣伝のラスボス名。
- STAVATTIエアロスペースが提示したSM-36(F-26)STALMA(先進型短距離離陸軽多目的戦闘機)。
- 女神転生シリーズのLaw - Dark属性の悪魔の種族名。各神話において邪な法を人々に強いる神々が該当する。→邪神(女神転生)
- バトルスピリッツに登場するカードの系統カテゴリー
- ウルトラマンティガのラスボス→邪神ガタノゾーア
- ニュージェネクライマックスにてウルトラマントレギアが変身する怪獣→邪神魔獣グリムド
- 甲竜伝説ヴィルガストのラスボス
- ウルトラマンサーガにおいてバット星人が成虫となったハイパーゼットンに与えた別名→滅亡の邪神
- 『キン肉マン』に登場する超人の神のうち、キン肉星王位争奪編にて運命の5王子に憑依した5柱の神々→邪悪五神
- 仮面ライダー剣 MISSING_ACEのラスボス→巨大邪神14
- ドラゴンクエストXの異界滅神ジャゴヌバの部下→七柱の邪神
- ドラゴンクエストXIの真のラスボス→邪神ニズゼルファ
- ドラゴンクエストモンスターズジョーカー2のラスボス→邪神レオソード
- Sa・Gaシリーズの神の一部。三柱神(サルーイン、デス、シェラハ)、サイヴァなど。転じて、立場上善神であってもプレイヤーサイドに何らかの迷惑がかかった場合、ネタ的な意味半分で邪神と扱われることもある(マリーンの一件にからんだウコム神など)。
- ガメラ3の登場怪獣→邪神イリス
- ウルトラマントリガーのラスボス→邪神メガロゾーア
神としての「邪神」
大まかにいえば、先の原義の通り。
人倫の観点において、およそ理解しがたい信仰の下に崇拝される神々のこと。
儀式に殺人や生贄、性行為や薬物によるトランス状態を用いるなど、信仰には原始的かつ狂気を内包したものが多いとされる。
また信仰内容も、破壊と闘争の推奨、殺害や生贄の称賛、子孫繁栄を騙った性的暴力の承認、ときに食人行為さえ勧めるなど、過激で倫理観から逸脱したものが語られやすい。
現役の信仰とは相容れない関係として扱われ、時に両者の神を敵対関係として考えることも珍しくない。
いわゆる「悪魔崇拝」の観点から捉えられた概念であり、たとえ近代的な文明からすればおぞましい儀式を有するとしても、古くからそれを崇拝する土着民からすればごく自然な習慣として根付いたものもある。
例えばカナン人の神モロクや、アステカ神話の軍神ウィツィロポチトリは、その信仰に人身を生贄に捧げることで知られている。しかしモロク信仰はキリスト教の伝播で邪教として早くから認知されたのに対し、ウィチツィロポチトリの場合は研究が進むにつれて「アステカの悪習」から「戦闘民族の儀式」といった認識の変化が起きている。
時代と視点から、容易に神と信仰の聖と邪は入れ替わる点は留意したい。
神々の像は、怪物のような容貌、特に人的な特徴から逸脱した姿をした神々がよく想起される。
それこそ動物の頭部を持っていたり、肉体に翼や尾が生えていたり、蛇を体に巻き付けたり、多腕多足だったりと、グロテスクな表現で想起されるものが多数を占める。
ただこうした特色は、特に古代の神話で普遍的に見られる特徴であり、同時に「邪神」という概念がいかに現行に認知された宗教(特にキリスト教)の価値観にそぐわないかで判断されているか分かる一面でもある。
フィクションにおける「邪神」
多くは原始宗教の神々、特に生贄を求める神を「悪魔」として捉え、その信仰を否定したり、現世への復活を企む彼らの野望を打ち砕くかたちで描かれてきた。
そのため上項のように、過激で醜悪な信仰を軸として祀られ、その力が人間を堕落させて世界を侵し滅ぼす存在であると描かれるのが常であった。
しかしラヴクラフトの著した『クトゥルフ神話』の登場とその時代を超えた21世紀でのクトゥルフ神話ブーム、20世紀以降の価値観と娯楽の多様化によって、邪神は「倒すべき敵」から「近づいてはいけない禁断の存在」へと変化を遂げていった。
たとえ倒せたとしても決して簡単には屈服せず、新たな野望と邪悪をばら撒く危険性をにおわせて幕引きとなる物語も増えている。
一方で邪神でありながら、その力を正義の存在に利用されることも珍しくなくなっており、時に今を支配する神々に反抗するため、その力に与ることも珍しくはなくなった。