軍師ですので、人を使うのが上手いのは当然でしょう。
私の場合、そこに“他人を使うのがとにかく気持ちいい”という実益が混ざりますが
プロフィール
真名 | 陳宮公台 |
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クラス | キャスター |
性別 | 男性 |
身長 | 182cm |
体重 | 60kg |
出典 | 史実、三国志演義 |
地域 | 中国 |
属性 | 混沌・善・人 |
好きなもの | 火攻め、水攻め、秋夜の読書 |
嫌いなもの | 諸葛亮、戦略の域を超えた超常の術 |
設定担当 | 奈須きのこ |
ILLUST | ワダアルコ |
CV | 真殿光昭 |
「仮借なく」「加減なく」「温情なく」
「そして、命の価値に区別なく」
概要
「Fate/Grand Order」に登場するサーヴァント。
正式登場は第2部第三章「人智統合真国シン」だが、「Fate/EXTELLA」の呂布シナリオにてチラッと登場していたので厳密にはEXTELLAが初出である。
褐色の肌、オールバックから一筋だけ前髪が垂れる紫銀の頭髪、額の黒子、知的な眼鏡等、月の聖杯戦争で飛将軍のマスターとなったホムンクルスの少女とよく似た相を持っている男性。
呂布の奥方である貂蝉はその少女と似ているという言及があったが、陳宮もまた彼女と似ている理由は不明。
「人智統合真国シン」では赤兎馬と共に汎人類史のサーヴァントとして登場。赤兎馬を援護する形で主人公一行と一戦を交えた後、その力量を認め、彼/彼女をマスターとする。
この時点では基本的に戦闘には参加せず、クラスも未発表。軍師として戦闘中デバフ等のサポートや、フリーダムすぎる馬へのツッコミ役などを担う。
2019年のバレンタインイベント「ボイス&レター・これくしょん!〜紫式部と7つの呪本〜」では、当時未実装にも関わらず赤兎と共にカルデアへ居ついている事が唐突に判明。
基本的には第三章と同じく、なんだかんだで赤兎馬の世話兼ツッコミポジションに落ち着いている模様。
2019年8月4日、4周年記念キャンペーンの一環として遂に正式実装される事が発表された。
クラスはかねてより予想されていた通りキャスターだが、レア度はまさかの☆2(UC)。
イアソン、ガレス、バーソロミューなどと同様、フレンドポイント召喚に追加される。
真名
姓名を陳宮、字を公台。
中国後漢時代末期の武将。兗州東郡東武陽県(現在の山東省聊城市莘県)の人。
天下動乱の時代に名をはせた軍師のひとり。
後の覇王である曹操に仕え、その信頼を受けていたがこれに叛逆、乱世の奸雄と言われた呂布を主君とあおぎ曹操と覇を競った。
幾度かの敗戦の末、下邳にて呂布と共に命を落とす。
その最期は曹操による直々の問答と、刑の執行であったという。
軍師としての才能もあるが、そもそもは弓の名手だった。
しかし弓が上手いだけでは天下は取れぬ。個人の武力などたかが知れたもの、と弓を捨て軍略を学んだ。
その早計は『個人の武』だけで天下を狙える呂布を見た時に打ち砕かれ、以後は呂布と共に行動するようになった。
『Fate』世界において、出生不明とされる陳宮は中華最古の文明・夏王朝の末裔であり、その文献と技術を受け継いだ技師だった。
とはいえ夏王朝の兵器は人間が扱えるものではない。
体内に神秘(つまり魔術回路)がないと扱えないものばかりなので、陳宮も「こんな無駄な知識」と嘲笑っていたが、五体に雷気みなぎらせる呂布を見て「あ、該当者見つけた」となり、中華ガジェットの開発に勤しむようになった。
呂布も自らで制御しきれぬ気勢に苦しめられていた為、陳宮の用意する兵器はことごとくが馴染み、また自身の怒りを静めてくれた為、ますます陳宮を信用するようになったという。
そんな彼が聖杯にかける願いは複雑で、生前の自分が諦めた野心『国を統べ、(自分にとって)理想の社会を作る』がある一方、軍師としての喜びである『(自分にとって)理想の主君にどこまでも仕える』というものがある。
人物
性格は主人公曰く「サディスト」で、大の荒くれ者である呂布が目を丸くするほど。
礼儀礼節はわきまえているが、尊大でマッドサイエンティストのような印象を受ける。
実際に登場した際も言動はかなり嗜虐的で、「愚かな君主には愚策を献策して反省を促す」など物騒な発言も多々ある。
呂布の軍団は基本そうだったようだが彼も多分に脳筋気味であり、サーヴァントとして仕える際には「殺すつもりで攻撃しても死なない」をマスターの条件にするほど。
学者肌のようで攻撃的。戦場では恐怖を理性で押さえ込み、凜々しく超然と振るまう鉄のごとき理性のひと。勇敢な戦士であり、冷血の軍師であり、自らの信念を決して曲げない頑固者。
正面からの戦いもいけるが、勝利の為なら裏切り、闇討ち等も当然の策として用いる。
相手の意見・理を公正に受け入れながらも、「ですが私はそう考えません」ときっぱり拒絶し、徹底的に叩き潰す。人の心を介さないその姿は、感情を伴っていながらも冷酷な機械のように見えるだろう。
攻撃的な性格ではあるが現実主義者であり、無駄な労力を嫌う陳宮にとって、現代社会は一つの答えであった。
彼の目から見て、
「ああ、このように成りましたか。それはそれで、よろしいのではないでしょうか。
無駄に死ぬ人の数が全体の半分以下なのであれば、うまくいっている社会と言えるでしょう」
とのこと。
なのでサーヴァントとなってからは軍師としての望みがやや優先されており、雇用主であるマスターには大きな期待を寄せている。
どうか、自分ごときが思い、諦めている“仕組み”を鮮やかに駆け抜けるような主であるように、と。
能力
上記の経緯から兵器の開発能力に優れており、呂布の持つ人造宝具「軍神五兵」を作成した張本人でもある。
本来なら方天画戟は三国時代には存在しない武器であるうえに、変形機構も備えているなどオーパーツじみた逸品であるが、曰く時代を先駆けてコッソリ開発したとのこと。
また、「超軍師」と渾名される稀代の名軍師……のはずなのだが、立てる作戦は基本的に「突っ込んで暴れて合図したら自爆」と、非常に大雑把な一面を窺わせる。
そんな作戦で帰ってこられる呂布に仕えたからこその超軍師だったのか、それとも呂布の常軌を逸した戦闘力を見越した上で敢えて大雑把な命令を出していたのだろうか。
また、国を栄えさせて富ませる能力については残念ながら主である呂布同様恵まれていなかった模様。
要約すると、荒くれ者の操縦(コントロール)を得意とする形の軍師であり、その才覚を十二分に発揮するには、孔明や韓信以上に主を選ぶタイプといえる。
そんな彼と、最も相性の良かった武将が呂布であったのだろう。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | C | D | B | B | C | C |
キャスターにしては高めな筋力と敏捷を持っている。
二本の剣で切り付ける攻撃モーションもある事から、武力集団の呂布軍らしく、ある程度の白兵戦も出来る様子。
クラススキル
陣地作成(C) | 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。武将調整用の工房を用意する他、戦争時における陣形にも精通している。が、基本的に超武力を基点とした陣形であるため、どこでも誰とでも何が相手でも通用するような一般性は低い。 |
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道具作成(B) | 魔力を帯びた器具を作成できる。単純な機構にはなるが、城攻めの道具なども考察できるので陳宮さまはまこと頭のいいお方・・・ |
保有スキル
スケープゴート(E) | 人間観察をさらに狭くした技術。対象となる人間がどのように才能を開花し、一点突破型の超武力を獲得するか否かの見極めに優れている。 |
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軍師の忠言(B++) | 軍師系サーヴァントに与えられるスキル。状況を把握、分析することにより味方側に正しい助言を与えることができる。『++』が入っているのは呂布を従わせた事に由来。ここ一番では孔明を上回る『主君への忠言』ができる、という事だろうか。 |
軍師の本懐(A) | 裏切りの英雄・呂布と共に戦場を駆け抜けた陳宮。冷酷・冷徹な陳宮だが、そんな彼にも武人としての信念、情熱は備わっている。「この主君の為に死ぬ」「この主君と共に死ぬ」という魂の誓い。即ち、軍師の本懐なり。バーサーカークラスのサーヴァント限定で行える『英雄作成』である。 |
宝具
掎角一陣(きかくいちじん)
- ランク:C
- 種別:対軍宝具
- レンジ:10~60
- 最大捕捉:1~60人
「敵将討ち取ったり。」
「奇策冷血を持って終わらせましょう。炸裂するは『掎角一陣(きかくいちじん)』!!……ふむ、必要な犠牲でした。」
彼の技術力と冷徹な戦術眼から成る、自軍ひとりを生贄に超火力を生み出す外道宝具。
詳しくは該当記事を参照。
ゲーム中での性能
最大ATK | 6619 |
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最大HP | 7755 |
カード配分 | Q1/A3/B1 |
スキル1 | スケープゴートE/味方単体にターゲット集中状態を付与(1ターン)&敵全体のクリティカル発生率をダウン(3ターン) |
スキル2 | 軍師の忠言B++/味方全体の防御力をアップ&味方全体に被ダメージカット状態を付与(3ターン)&味方全体のNPを少し増やす |
スキル3 | 軍師の本懐A/味方単体のBusterカード性能をアップ(1ターン)&味方単体のバーサーカーのクリティカル威力をアップ&味方単体の最大HPを増やす(1ターン) |
宝具 | 掎角一陣(Arts)/<生贄にできる味方がフィールド上に1騎以上いる時のみ使用可能>敵全体に超強力な攻撃<OCで威力アップ>+自身を除く味方単体を生贄にする(即死耐性無視の即死効果) |
呂布の参謀であったことを反映してか、スキル構成は支援型。
特にスキル3「軍師の本懐」はバーサーカー限定という縛りがある代わりに、限定星5サーヴァントのマーリンの「英雄作成」に匹敵する破格の性能を持つ(バスターUPだけは全サーヴァントに効果あり)。
主君である呂布はスキル「乱世の梟雄」で自身にスター集中状態を付与できるため、組ませると大威力のクリティカルを期待できる。
サポート鯖として参加していない場合でも、いざとなれば「スケープゴート(E)」を自分に使う事で味方の被害を減らせる場合も。
そして最大の特徴なのが上記の宝具。犠牲が大きいかわりに文言は「超強力な攻撃」、すなわち単体宝具クラスの威力を持つ全体宝具となる。
威力もすさまじく、宝具威力アップの概念礼装(特に「ヘブンスフィール」や「黒の聖杯」)を装備させて適切なサポーターでバフを盛っていけば、宝具Lv5になった時点でLv1でHP100,000付近の中ボス級エネミー3体を一網打尽にすることも可能というバグとしか思えない火力が生み出せる。
そして2020年8月10日 遂に決定版ともいえるサーヴァントが実装されてしまった。
生贄になるのは自身以外で最も左にいるメンバーで、Arts属性なので当然の如く宝具でNPのリチャージが効く。陳宮が先頭の場合は、陳宮の真後ろのメンバーが生贄にされる。
対象の限定が出来なければ、どの味方が死ぬか判らず戦術的な運用が不可能になってしまうので仕方ないのだが……、なんとなくFGOサービス開始初期を思い出す判定である。
この宝具の仕様上、短期決戦型の編成が望ましい。
スキルで味方のサポートを行う軍師としての姿、そして超火力宝具で優秀なアタッカーにもなれるというマテリアル通りの活躍を見せてくれる。
陳宮の戦術指南
ある程度熟練したマスターならば上の文を見てすぐ気付くことだろうが、Arts・NP獲得強化とNPチャージのスキル持ちを同時編成し、スキルを使い切ったメンバーを随時退場させて、控えメンバーで再チャージする人間リボルバー戦術という、人道というものを何処かに捨て去ったようなコンセプトで高速周回パーティーを組み上げることも可能。
何気に陳宮主体での周回が目的なら陳宮は全スキルLv1で事足りるという恐ろしい早熟型でもあり、とりあえずレベルアップと再臨さえすませば着実に仕事をこなし始める。
また、宝具の効果はガッツで持ちこたえる事が可能なので、HPが低ければ低いほど宝具の威力が上がるアンメア(水着含む)、鬼の副長、怒りマン、マイフレンドをガッツで生き残らせてから最大火力の宝具をぶちかましてもらうこともできる。
特に副長は「第三スキルの対象であるバーサーカー」な上に「HPが低ければ低いほど効果を発揮するスキルも持つ」「スター集中を付与できるスキルがある」「宝具がBusterかつOCで体力減少に応じた火力上昇が更に上乗せ」と、本来の主である呂布以上に凄まじいシナジーを発揮できる。
他にも鬼武蔵は「撃破されると発動スキル持ち」かつ「鉄砲玉運用前提」、さらに「スター集中を持つ」「バーサーカー」なのでこれまた相性が良い。
その他、
- コストゼロかつ低火力の我らが後輩を高火力の燃料にしてしまう
- バフとNPを絞り出したロンドンスターを骨の髄まで絞り切る
- 応用で役割を終えたスキル極振り女王を効率よく退場させる
- ガッツ付与した自分の命で掎角一陣する男を疑似的に流星二条させる
- 脱落時に効果を発揮するスキルや礼装を強制発動させる
- 鉄砲玉運用前提で使用されるアマゾネス女王などの脆いバーサーカーを宝具使用後に生贄にする
- 弱点の博覧会である護法少女をアタッカーとして最後まで活躍させる
等、数々の効率的で非人間的な運用法を早々に思いついたユーザーも。誰が呼んだか「外道システム」。
また、屍山血河舞台下総国では攻略最大の問題である自陣の武蔵を強制排除出来るため難易度の低下に貢献している。
ただ陳宮でサーヴァント枠をひとつ使ってしまうため、素直にオーダーチェンジしたほうがいい場合もありケースバイケース(もちろん、きちんと育て上げればサポート役としても十二分に有能なのは上に述べた通りである)。
また、概念礼装『五百年の妄執』は装備したサーヴァントが倒されると倒した相手に呪いと宝具封印を付与するが、陳宮が宝具で犠牲にしたメンバーがコレを装備していた場合、味方のはずの陳宮に呪いがかかるという珍事が発生する。
ある意味当然の結果とも言えるのだが―――、これさえ陳宮を敢えてLv1で宝具を使わせることでお手軽疑似単騎チャレンジが可能という業の深い運用論が産出される結果に……。
それどころかアーラシュ、500年の妄執を装備したサーヴァント、レベル1の陳宮だけで出陣することによって、敵のターンになる前に全滅→コンティニューを繰り返し、ブレイクスキルを無視する戦術さえ考案される始末。
ただし実用には大量の聖晶石が必要になるため、運営に今の所は問題視はされてない模様。
宝具Lv1時点でサモさんシステム級の効率を誇るロリンチちゃんさえ抑え、2019年に実装された最もヤバいサーヴァントの称号を早くも欲しいままにしてしまった。
関連人物
半人半機の我が無敵君主(ルビ:むてきロボ)。
彼なりの忠義を最大限尽くした相手だが、ちょくちょく辛辣なコメントをする。
EXアタックで乱入して攻撃してくれるのだが、一通り攻撃後に陳宮の指示で「ここで自爆です!」と前評判通りの運用を披露する。
主君の愛馬であり、呂布の活躍の3割は彼あってのものと評するなど名馬であることは認めている。
サーヴァントとして登場した際はそのカオスな言動に閉口しており、自身を呂布と思い込んでいる点は当然の如く不思議に思っている。
クラスがアーチャーではないものの、宝具が弓というコンビでもある。
あまりの鬼才ゆえに自己完結してしまった彼に対しては、「戦場に恵まれただけの軍師で人を見る目はなく、弟子にも恵まれなかった」と辛辣。ただ、内政面に関しては怪物とも称している。
一方依り代であるロード・エルメロイⅡ世は「本人の実力は奮わないが、鋭い観察眼と弟子に恵まれた」魔術師であるため、陳宮からの人物評が正しいとすると、孔明とⅡ世はちょうど真逆の要素を持つ人物である。
「我ら軍師の中で最も成功した人物」とこちらはなかなかの評で、自分の偏屈を以てすらケチは付けられないとのこと。
しかし、今は疑似サーヴァントとして美少女の姿になっているので教えを乞うのも些か気まずいらしい。
Fate/EXTRAで上司のマスターだった、アトラス院のホムンクルス。肌や髪の色、髪型などが同じである他、兵器開発に定評がある点から関連性が疑われている。どちらかといえば貂蝉寄りの人物らしいが。
自称「穂群原の陳宮」。浅黒い肌、賢いが脳筋など共通点も多い。なお遠坂凛からはその場合自分が呂布になると不評。
Fate作品で中の人が同じ眼鏡キャラという共通点あり。ただし、彼の疑似サーヴァントというわけではない。ちなみに中の人はFGOの制作に当たって参考にしたと明言されているチェインクロニクルのルーツであり、「Fate/Apocrypha」にも影響を与えた三国志大戦(ただし第2期の方)では呂布(第1弾SR)を演じている。
余談
その特徴的すぎる性能から、ネット内でも大きな反響を呼んでいるサーヴァント。
詳細は「掎角一陣」の項目も参照とされたし。